昨日の盛岡は、お昼頃までは真夏のような暑さ。午後から雷が鳴ったり雲が多かったりしたけれど、1日通してとても過ごしやすかったです。
ダービーウイーク2011最終戦の、『岩手ダービー ダイヤモンドカップ』は、【ベストマイヒーロー】が1番人気☆
なんと!
単勝1,0倍でした。
かなり差をつけて倒しているメンバーであり、注目は【ベストマイヒーロー】がどんなレースをするか...という部分に集まりました。
一時は胃潰瘍を患って、体も細くなり毛づやも良くなかったそうですが、昨日はだいぶ回復しているように見えたし、まだまだ良くなる余地はありそうな感じ。
装鞍所では、リラックスして落ち着いて歩いていましたが、パドックに出る時に少し気合が入り、それまでの1人引きから2人引きに。
そして、菅原勲騎手が跨ると、さらに気合が入って目つきがグッとキツくなりました。
大外枠だったため、最後にゆっくりと馬場入場したわけですが、Uターンしようとすると、大きく首を上げて暴れる仕草。
すぐに収まってキャンターに行くと、今度はだいぶ力んでいる様子。
2コーナーを回る頃には落ち着きを取り戻していましたが、とにかくテンションを上げないように...と、返し馬から菅原騎手がかなり慎重に丁寧に騎乗していることが感じられました。
レースは、馬なりで【ベストマイヒーロー】が先頭へ。2番手には【ヤマトスバル】と小林俊彦騎手が続いて、ゆったりとしたペース。
向正面からジワっと差を詰めていく【ヤマトスバル】に対して、【ベストマイヒーロー】は持ったまま直線へ。
菅原騎手が少し拳を押すと、スッと反応して他馬を突き放します。
最後は菅原騎手の右ステッキが1発。5馬身差の完勝でした!!
2着争いは、終始【ベストマイヒーロー】をマークしていた【ヤマトスバル】と、好位の内で我慢していた【スパルタン】の追い比べ。半馬身差で【スパルタン】が競い勝ち、2着を確保しました。
【ベストマイヒーロー】は、昨年の岩手ダービー馬【ロックハンドスター】と同じ馬主・調教師・騎手。
追い切りでも【ロックハンドスター】と併せて調整され、早くから岩手ダービーの先にある『ジャパンダートダービー』を見据えて来ました。
そのため、関係者が求めるパフォーマンスもかなり高いところにあります。
レース後の菅原騎手は...
「返し馬で気持ちが入り過ぎて、テンションが上がってしまった。
それに、久しぶりにハナに行ったせいか、道中は物見をしててね。特に1~2コーナーはフワフワしたから、思ったよりペースも上がらなかった。
もっと自分からガンガン行って、最後も突き放すと思ったんだけど...。
今日の感じでは、全国では戦えないね」
と、5馬身差の圧勝にも不満を口にしました。
当の【ベストマイヒーロー】といえば...
レース後、すぐに息が入っていたように、まだまだ余裕がありそうです。
「あと1ヶ月で、色々なことを教えないと。この馬なら、乗り越えてくれるんじゃないかな」
最後は、愛馬への希望と共に、笑顔を見せてくれました。
瀬戸幸一調教師は...
「南関東で戦うためには、前の方でレースが出来ないと。だから、馬なりでハナに行った今日の展開は、この馬にとっていい経験になったと思いますよ。今日は休み明け2戦目だったから、余計にテンションが上がったんじゃないかな。
昨年の『ジャパンダートダービー』は、【ロックハンドスター】で惨敗したけど、今年はもっと上位を目指したいです。
初のナイターや輸送など、課題はたくさんあるけど、能力の高い馬なのでクリアして欲しいです」
大井競馬場でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。
岩手を代表する馬に成長した【ロックハンドスター】を越えることが出来るのか。
岩手ダービー馬【ベストマイヒーロー】の、今後に注目です☆