昨日の浦和『さきたま杯』、笠松の【ラブミーチャン】が出走しました。
実際の姿を目にしたのは、09年の川崎『全日本二歳優駿』以来。その後はすべてテレビ観戦でしたが、生【ラブミーチャン】はかなり成長して、立派な体になっていました。
この日は-6キロ。
長距離輸送もありましたが、とても-6キロとは思えないような、ハリがあって柔らかみのある素晴らしい筋肉。
パドックでは、真後ろを歩いている【スーニ】のムキムキっぷりに負けず劣らず、立派に見えました。
前走の『かきつばた記念』では、【セイクリムズン】に早めに抜かれてからも渋太く粘って、この馬らしい根性を発揮。
絶好調とはいえない状態であれだけ走れたんだから、今回はさらに...と期待していたんですが。
レースは、ゲートの中で横を向いている時に扉が開いて若干の立ち遅れ。
それでも二の足が速く外からダッシュがついたけれど、最内の【ジーエスライカー】も譲りません。
結局2番手に控える形で、向正面までを通過。
3コーナーに入ると【ナイキマドリード】が迫ってきて、4コーナーから追い比べに。
直線に入った辺りまでは手応えがありましたが、【ナイキマドリード】に抜かれると、そのまま脚色が鈍ってしまいました。
結局、6着でのゴール。
レース後、濱口楠彦騎手は...
「この前のレースの時もそうだったけど、ゲートの中で横を向いちゃうんだよね...。
この前はまだよかったけど、今回はタイミングが悪かった。
3コーナーまではいい感じだったけど、後ろから来たからコーナーで追った分、最後は止まってしまったね。
状態は良くなっていたけど、腰が緩くなってる分心配してたんだ」
ということでした。
腰が緩い分、コーナーで追われたことが応えてしまったようですね。
ただ、一時期の体調が上がってこない感じからは脱したようで、また強い【ラブミーチャン】が戻ってくることを信じてます。
勝ったのは、2番人気の【ナイキマドリード】。
2着は逃げた【ジーエスライカー】で、地方馬ワンツーフィニッシュとなりました☆
ここ最近なかなか自分らしさが出せなかった【スーニ】が3着に入り、久しぶりにらしさを見せてくれましたね。
もともとは能力の高い馬ですから、今回をキッカケに、再び強い【スーニ】が戻って来そうです!
断然の1番人気に推された【ラヴェリータ】は5着。
武豊騎手は、
「2コーナーの手前から、自分でラチにぶつかっていったりしてて...
小回りで、久しぶりの1400。スムーズにいかなかった」
というお話でした。
良馬場発表でしたが中は濡れていたし、結果からも前有利になりましたから、【ラヴェリータ】にとってはキツい条件が揃ってしまいましたね。
牡馬相手でも頑張ってくれる馬ですから、次回の巻き返しに期待しています!
22日、金沢競馬第11レースを【サウンドウェーブ】が勝利し、管理する金田一昌調教師が800勝を達成しました!
この日だけで、なんと5勝!!
一気に800勝まで駆け上がりました。
800勝のポーズ☆
とっても面白くって、お茶目な先生です。
金田調教師は、もともとは高崎で調教師をしていました。
お父さんである金田鼎調教師のもと、厩務員・調教助手を経て、1999年に調教師デビュー。
早くからたくさんの管理馬を確保し、勝ち星を重ねていました。
2004年に高崎が廃止になると、金沢競馬へ移ります。
そして、2005年いきなり70勝を挙げリーディングに!
そこから4年連続トップを走り、2009年のみ2位になりましたが、2010年再びトップに返り咲くと、今年もすでに独走態勢に入っています。
:800勝達成、おめでとうございます!
「ありがとうございます。ここまであっという間でしたね。
特に金沢に来てからは、時間の流れが早く感じました」
:移籍してリーディングを獲るというのは、なかなか難しいと思うんですが。
「本当に、周りの方々のお陰ですよ。まずは受け入れてくれた金沢のみなさん。もし受け入れてもらえなかったら、800勝もないわけですから」
:高崎ではお父さんもいらっしゃいましたが、意識はしていましたか?
「そうですね。やっぱりいろいろ教えてもらいましたし、父の存在は大きいです。
数字的には抜きましたけど、まだまだかなわない部分も多いです」
:金沢に移籍してからは、どんな気持ちでここまで進んで来たんでしょうか?
「高崎がなくなっちゃって、もう二度と同じ思いはしたくないっていうのが強かったですね。
競馬場が少なくならないようにって、必死で仕事して来ました」
:そういう熱い気持ちが、成績に繋がってるんですね。
800勝達成して、次なる目標は?
「1000勝までは通過点という気持ちでいます。
もっともっと勝って、吉原騎手を抜きたいですね」
:吉原寛人騎手?!
「そうです。吉原騎手の勝ち星を目標に頑張ります」
現在1244勝の吉原騎手。
今年の勝利に限っていえば、吉原騎手57勝に対して、金田調教師52勝。
ジョッキーの方が明らかにレース回数が多い中、ジョッキーと勝ち星を張り合うとは...
さすが金田先生です。
山陽の回でも書きましたが、オートレーサーたちはとにかく横の繋がりを大切にしています。
フレームにエンジンを乗せる時や、急に雨が降ってきてタイヤを換える時など、仲間がいないと出来ないですからね。
この仲間精神が、一番わかりやすく現れているのが、レース後のお出迎え。
レースが終わるたび、ほとんどの選手が集まって来て、レースを終えた選手を労います。
この時、同期や後輩たちがバイクを受け取るのです。
しかも!
私が1番感激したのは、レースを終えた選手たち。
一緒に戦った選手それぞれ、「ありがとうございました」「ありがとうございました」って、握手しながら言い合うんですよ!!
これにはビックリしましたね。
レースを終えて、勝った時なら気分もいいから出来るけど、負けて悔しい時とかは、なかなか出来ることじゃないですよ。ホントに。
私なら出来ないもん。絶対出来ない。
一度自分のミスで負けた時、悔しくて悔しくて、検量室で馬具を放り投げてしまい、ものすんごく怒られたことがあったけど...
レース直後というのは、とにかく気が立っているものです。
オートレーサーたちの、この美しい戦いの後の姿。
ぜひともここまで中継カメラが入ればいいのにな~と思うのでした。
それでは選手の紹介に移りましょう。
この笑顔が眩しい方は、青木治親選手@川口。
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、この方は、ロードレース世界選手権で2連覇を達成した、世界チャンピオンなのであります!!
しかも群馬出身!
ロードレースの世界チャンピオンが、なぜにオート界に入って来たのでしょうか?
「ロードレースは選手寿命が短いし、第二の人生を考えた時に、昔から俺にはバイクしかなかったから。
普通は学校に入る年齢を超えていたんだけど、ロードレースで結果を出してたから、特別枠で入学出来たんです。27歳の時ですね」
:周りの方はビックリしたんじゃないですか?
「実は、誰にも相談しなかったんですよ。嫁さんにだけは言ったんですけど、「いいんじゃない」って言ってくれました」
:素敵なお嫁さんですね!だって、学校に行ってる間は10ヶ月間缶詰だし、収入もないわけでしょう?
「そうですよ。大人になってから学校入ったんで、けっこう辛かったですよ。今なら無理だね」
:わかります!私も2年缶詰でしたから。
「2年?!いや~それは無理だね。
同期(29期)はすごく仲がいいんですよ。みんな俺より年下だけど、そういうのは関係ない世界だから」
8歳年下の同期、岩見貴史選手@飯塚とパチリ☆
「俺、偉そうだと思われるじゃん!」by岩見選手。
29期の絆の強さは、そのバイク名にも現れています。
青木選手の愛車は、『キツネFOX』。
岩見選手は、『ニワトリチキン』。
他にも『トリバード』『イヌドッグ』『ネズミマウス』などなど...
「最初は浜松のやつらが言い出したんですよ。じゃー俺もってことで、なんか動物シリーズになりましたね。
普通は2年ごとくらいに新しい期が入って来るんだけど、29期の次の30期が入って来るまで6年かかったんですよ。
だから俺たち、一番後輩の時期がすごく長くてね。そういうこともあって、仲いいのかな。もちろん他の期の人たちも、みんな仲いいですよ」
:オートレースの世界に入って、ロードレースと違って驚いたことありますか?
「あります!一番ビックリしたのは、選手同士が情報交換すること!!
ロードレースはチームでやるから、仲間同士はもちろん情報交換するけど、他のチームには教えない。聞かないし、言わないの。
でもオートの世界はみんな聞くし、教えあうから。最初は、言っていいの~?って、かなりビックリでした。
あと難しかったのが、気持ちのコントロールですね。
ロードレースは週を通して気持ちを高めて行くけど、オートは1日1日。
みんなと話していて、レースになれば一気に集中して、終わればまたリラックスしてみんなと話す。
最初はその集中力を一気に上げることが難しくてね。
今はもう慣れて、レース前後はリラックス出来るようになりました。
きちんとリラックスして、精神を休めることも大切ですから」
:なるほど。レーサーの集中力は、ものすごいですもんね。
オートでは、車券を買う時にかなり試走タイムを重視していますが、みなさん本気で走ってるんですか?
例えば、あんまり速いタイム出すと他の選手の闘志に火が付くから、ちょっと抑え目にしようとか思うことないですか?
「いやいや。試走はね、タイム出さないと他の選手にナメられるから。そうすると、けっこう無理なとこ突っ込まれたりする原因にもなるから、みんな本気で走ってますよ」
:そうなんですか!ナメられるね。選手心理はそっちに働くわけですか。
「それに、試走タイムとレースのタイムの差があり過ぎると、制裁の対象になりますから」
:山陽の田方選手もそう仰ってました。
車券を買う時にかなりのウェートを占めているので、本当に本気で走ってるのか、つい気になって...
「確かにそうですよね。試走タイムは大切です。出ないとモチベーションも上がらないし。
ただやっぱりレースとは違うし、急に天気が変わったりするから、どうしてもお客さんに迷惑かけちゃうことがあるんですけどね。
あと、自分の持ちタイムや、周りの選手と比べて明らかに試走タイムが出てない時には、再試走をするんです。
命じられる時もあるし、自分の意思でやる時もある。なるべくお客さんに迷惑かけないようにね」
:ということは、やはり試走はかなりの確立で信じていい!ということですね。
LOTOだと試走を見る前に買うから、何を参考にしたらいいですか?
「難しいですね。う~ん...前日まで調子よくても、天気が晴れから雨になったらもう全然違うから。
まずは天気で判断するのがわかりやすいんじゃないかな」
ということでした!
LOTOを買う時は、天気を参考にしてみて下さいね。
選手それぞれのプロフィールには、良走路と雨走路の成績も載ってますから。
今回は船橋所属の選手を中心にご紹介していきます。
まずは、武藤博臣選手(30歳)。
あまり体育会系っぽくない独特の雰囲気で、レーサーの中でも個性的なオーラを放っている武藤選手。
リクエストに応えて、お茶目な顔を見せてくれました☆
:武藤選手は、どうしてレーサーになったんですか?
「家が近かったから。よく見に行ってたんですよ」
:実際選手になってみてどうですか?
「まぁ、夢は夢のままのがいいのかな、なんてね。
レーサーは個人商売に見えて、人間関係がとても大切ですから。
でも、とにかくやりがいはありますよ」
武藤選手の愛車は『バルデラマ』。
サッカーの元コロンビア代表、カルロス・バルデラマから名づけたそう。
なぜそうしたかというと...
昔髪型がそっくりだったから、という理由です。
写真手前の一番左が武藤選手。
確かに。金髪アフロヘアーが似てますね。
オートレーサーは、バイクからツナギまでほぼすべて自前ということで、具体的なお値段をお聞きしてみました。
まずはフレームが25万円、エンジンが85万円、ペイント代12万円、タイヤ1本7~8千円、メット4万円、こちらもペイント代12万円、ツナギ&防具30万円...
タイヤはかなりの消耗品ですから、ものすごい数を買っているし、メットは1回落車したら取り替えないといけないそう。
エンジンの替えの部品や、整備用工具などなど...
競馬と違って、選手は賞金100%ですが、かなり費用が掛かるんですね。
それにしても...
こんなにハンドルが曲がっているなんて!!
何度見ても驚きです。
こちらはベテラン、岩田行雄選手(54歳)。
レーサーは年齢層がかなり幅広く、60代の方もちらほら。
みなさん、長年活躍していらっしゃいます。
:岩田選手は、なぜレーサーになったんですか?
「俺はね、高収入に憧れたの。人生って面白いね、たまたまオートレーサーだったけど、後で考えたら競輪もあったかなと」
:デビューした頃のこと、覚えてます?
「う~ん、30年も前のことだからね。
ま、この仕事始めて思ったことは、自分には合ってるってことかな。
若い時は血の気が多かったし、勝ったら嬉しいじゃない。勝ち負けで決まるっていうのが、自分に合ってたね」
:どんな信念で進んで来たんですか?
「そうだねぇ。これまで1000勝100Vは達成したけど、そこで終わりじゃないから。まだまだ若い者には負けないよ。
勝てばいい世界だし、相手もいることだし、厳しい世界ではあるけれど、経験がスキルになるから。
エンジンは基本みんな一緒だけど、1/1000単位で計れば重さや長さなんかも微妙に違うんだよね。
積み木みたいに、その数字を組み合わせるの。自分の中で、今エンジンがどういう状態か頭の中に入ってないと、計算出来ないから。次に繋がっていかないの。
エンジンは消耗品だから、回せば金属が触れ合って、少しずつ隙間が出来ていく。それを、数ある部品の中からぴったりくるのを探すわけ。
岩田流整備は時間もかかるけど、丁寧に部品を計ることが大事なの」
なるほど。1/1000単位なんて...数字に弱い私としては、頭がクラクラしてきます。
エンジンて、そんなに違うのかな~という疑問を持っていたんですが、岩田選手のお話で、そりゃ違うわ!ってことがよくわかりました。
続いては...
エヴァンゲリオンファンのみなさん、お待たせいたしました!
なんと、所号機の登場です!!
ド~ン!
ドド~ン!!
ドドド~ン!!!
細野俊介選手@飯塚の愛車、その名も『ショゴウキ』です。
ツナギだって~
メットだって~
着ているTシャツだって、エヴァ仕様の細野選手。
「なかなか暴走モードが来ないショゴウキなんだよね...」
と言っていたけれど、かなりお気に入りの様子でした!
そして~
ワンピースファンのみなさん、お待たせいたしました!
チョッパーの登場です。
小林悠樹選手(30歳)。
なんと、私と地元がメチャクチャ近かったんです。うちの蕎麦屋さんのことも知っててくれました!
ちょっぴりシャイな小林選手。
勝手に強く親近感を抱いたので、これから応援しますっ!!
中央競馬でもWIN5が発売になって、LOTO系馬券が盛り上がりを見せていますね。
日本で最初にLOTO系馬券を発売したオッズパークでは、競馬だけに留まらず、現在は競輪・オート界にも参入。
4月から発売開始となったオートLOTOを、より楽しく詳しく購入するため、最近ではオートレース場にも出没している私です。
第1弾は、山口県にある山陽オート編をお送りしましたが、第2弾は船橋オート編です!!
南船橋駅から歩いて5分くらいのところにある船橋オート。
船橋競馬場とは反対側の、IKEAがある方です。
船橋競馬場にはしょっちゅう行ってるけど、すぐ近くにあるオートレース場は初体験。
スタンドがいくつもあって、コースを囲んでいるのが印象的でした。
スタンドに近づいていくと、すでにエンジンの爆音が...
コースに出ると、さらに音が高まって、それだけでドキドキしてきます。
やはりというかなんというか...速いですね。
時速150キロの戦いですから、公営競技の中でも段違いのスピードです。
それではオートレーサーズをご紹介していきましょう。
まずは、船橋といえばグランドスラマー・王者永井大介選手。
このブログにも、オートLOTOが始まる時にメッセージを下さいました。
記事はこちら → オートLOTO開始!
この日は最終12Rの選抜予選に登場したので、レースが終わるのを待ち構えていると...
後輩さんの整備を、みんなで手伝っていたのです。
オートは仲間同士のつながりがとても大切...ということは、山陽オートで勉強して来ましたが、自分のレースの後に後輩を手伝う先輩の姿を見て、改めて絆の強さを感じました。
ということで、永井選手のインタビューはまた今度。
愛車のダビド・ビジャをパチリして来ました☆
こちらは、船橋競馬とのコラボTシャツを着ている、高田克重選手。
「今回初めてコラボしたんですけど、もっと前からやってれば良かったですね。
イベントで競馬場へ行ったんですけど、馬を見ていると和むし、かっこいいです。
これで接点も出来たし、知り合いもいるので、今後もどんどん一緒にやりたいです。
とにかく近所なんだしね。
あ、ちなみに僕のおじいちゃん、日本ダービー勝ったんですよ」
へ???
とかなりビックリした私ですが...
なんと高田選手のお祖父さま、第43回日本ダービーを制した【クライムカイザー】の厩務員さんなんですって!
【トウショウボーイ】や【テンポイント】を倒してダービー制覇。今でも伝説のレースですよね。
そんな競馬と深いつながりを持つ高田選手の愛車は『ティコ』。
おうし座なので、おうし座の中にある星の名前を付けたそうです。
なんとロマンティックな名づけ方でしょうか。
丑年でもある高田選手は、牛をモチーフに道具を揃えていました。
塗装代だけで、なんと12万円もするそうです!!
「でも、可愛く仕上げていた方が、自分もバイクを可愛がれるから。頑張ってくれるように、投資は惜しみませんよ」
と言っていました。これぞプロのこだわりですね。
そうそう。いつも不思議に思っていたんですが、右側にだけ付いてる棒状の物はなんなのでしょうか?
「これはね、膝当てですよ。オートは基本的に右側の力で押さえるんです。左足はコーナーのたびに出しちゃうしね。
普通のバイクはタンクを両側から押さえ込むことでコントロールするんだけど、レース用のバイクにはそれがないから、この膝当てを使ってコントロールするんです。
だから、左足より右足の方が、断然太いんですよ」
なるほど~。謎が解けました。
「ちなみにね、左足は軽く出してるように見えるけど、あれもけっこう筋肉が必要なんですよ。学校の頃はなかなか出せなかったから。
鉄のスリッパを履いてるし、とにかく重いの。だから、オートレーサーならではの筋肉が付きましたよ」
競馬には競馬の特殊な体がありますが、レーサーにはレーサーの、独特の体があるんですね。
山陽オートの回で、人見選手が「久しぶりのレースだから筋肉痛になった」と言ったのも、わかるような気がします。
高田選手、ありがとうございました!