
当初9月13日に予定されていたレースだが、それが地震の翌週だったためここまで延期されてしまった。おそらくその影響もあっての少頭数7頭立て。
エムオータイショウは、ここまで1200メートル戦のみを使われて4戦3勝、2着1回。前走サッポロクラシックカップでは、エーデルワイス賞JpnIIIで5着だったスティールティアラに5馬身差をつける圧勝で、1分11秒6というタイムも抜群。直接対決で勝負付の済んでいる馬も何頭かいて、引き続き1200メートルなら負けようがない感じ。
レコードチェイサーは中央芝のすずらん賞でも5着と好走し、エーデルワイス賞JpnIIIでは6着。勝ち星からは遠ざかっているが、力はつけている。
キスミーローズは8月のデビューから2連勝で、エーデルワイス賞JpnIIIは9着。キャリアの浅さゆえの上積みを考えれば、レコードチェイサーに対しては逆転も可能。
グリードパルフェは、エムオータイショウと対戦したウィナーズチャレンジは4着で、ルマーカーブル(3着)にも先着を許した。しかしながらスタートでダッシュがつかず最後方からとなって、しかし直線はしっかり伸びた。さらに前走サッポロクラシックカップもスタートでダッシュがつかず最後方からとなって直線で盛り返している。前半もう少し前についていければ上位に食い込む可能性は十分に考えられる。
ルマーカーブルは川崎に遠征した鎌倉記念で、気合をつけて好位を追走するも3コーナーからずるずると後退。その反動が気になるところ。
◎6エムオータイショウ
○5レコードチェイサー
▲1キスミーローズ
△2グリードパルフェ
△7ルマーカーブル
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2012年以来、復活した重賞。当時は1870メートルの3歳以上ハンデ戦として行われていたが、1400メートルの3歳馬による定量で全国交流と、レース名や回次は引き継がれたものの条件はまったく変わっている。
フルゲート12頭に遠征馬が5頭。地元馬も7頭中4頭が重賞勝ち馬という、楽しみなメンバーが揃った。とはいえ重賞実績馬の多くは1400メートル前後の短距離は久々というメンバー。
北海道のワークアンドラブは、旭岳賞、瑞穂賞と、さすがに連戦連勝のスーパーステションには差をつけられたが、3着、2着と好走。正直、古馬かと思っていたらここに名前があって3歳馬だったのかと。前走でも古馬とのA2特別を勝っているだけに、南関東のトップクラスがいない同世代同士なら主役といえる。
地元ではクリノヒビキが秋になって重賞2連勝と充実。岐阜金賞ではサムライドライブも負かした。今回、その重賞2連勝の鞍上だった赤岡修次騎手がワークアンドラブの手綱をとるということでは微妙な駆け引きがありそう。
佐賀のスーパージェットも前走、古馬との九州大賞典で2着と好走している。
ただここまでに挙げた3頭は、いずれも近走で中距離を使われており、1400メートルは久しぶりか、ワークアンドラブに至ってはマイル以上しか使われたことがない。距離適性を重視するならソイカウボーイ、アンナラヴェリテが台頭しそう。
しかしながら地方の1400メートル戦はコーナーを4つ回ることで息が入る流れになることから、距離適性はあまり考えなくてもよさそうで、この順番の印とした。地元勢では重賞で善戦のオータムヘイローの食い込みもありそう。どんな人気になるかも含めて難解な一戦。
◎1ワークアンドラブ
○2クリノヒビキ
▲4スーパージェット
△9ソイカウボーイ
△8アンナラヴェリテ
△5オータムヘイロー
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出走9頭中7頭が前走を勝っていて、あとの2頭も前走で2着と好調馬がずらりと揃った一戦。前哨戦の紅バラ賞からは、5着ナカゼンガキタ、7着メオトクイーンが抜けて、別路線組からキタノサカエヒメ、マツノビューティが加わったというメンバー。
キタノサカエヒメは、黒ユリ賞2着、ばんえいオークス3着という重賞実績。世代限定重賞では、近走イマイチでも過去の重賞実績馬が好走というのはよくあるパターン。キタノサカエヒメは近走イマイチどころか、夏休みを挟んで2連勝が圧巻の内容。一気に重賞も突破しそうな勢いだ。
フェアリースズは1番人気に支持された紅バラ賞では障害を越えてからの伸びがイマイチで4着。しかしながらここ5戦で負けたのはその紅バラ賞だけで、前走B1特別を勝ったということでは能力上位。
紅バラ賞で抜群の伸びを見せたのがメヂカラ。障害5番手からぐいぐいと伸びて、障害先頭で逃げ込みを図るシンエイボブをゴール寸前で差し切った。流れ次第ではここでもチャンスはありそう。
前走A2戦を勝ったシンエイボブが格付けでは最上位だが、紅バラ賞から40キロ増のトップハンデ700キロは楽ではなさそう。
B3戦を勝ってまだ上にいけそうなマツノビューティ、そしてようやく重賞初挑戦となる良血のイズミクィーンは、ここではまだ3着争いまで。
◎4キタノサカエヒメ
○2フェアリースズ
▲9メヂカラ
△3シンエイボブ
△5マツノビューティ
△6イズミクィーン
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1400メートルで5連勝中だったウルトラカイザーだが、前走五ヶ瀬川賞はシゲルクロマグロに完敗。1コーナーや4コーナーで外に膨れてまったくスムーズなレースではなかった。それまでは楽勝続きだっただけに、本来のレースができればこの条件では負けないはず。
キングプライドは、半年ぶりの実戦と1400メートルという距離がどうか。距離については久々というだけで実績がないわけではなく、コーナーを4つ回るコースなら向正面で息も入る流れになるので気にしなくてもよさそう。あとは休み明けでどの程度能力を発揮できる状態にあるか。
シゲルクロマグロは、今年は5月に一度だけウルトラカイザー相手に6着があるだけで、ほとんど崩れることがない。ただここはあらためて挑戦者の立場。
おそらくここまで3頭の勝負で、どれかが崩れた時の3着候補に、五ヶ瀬川賞でシゲルクロマグロ、ウルトラカイザーに続く3着だったベルモントナイト。
◎3ウルトラカイザー
○1キングプライド
▲2シゲルクロマグロ
△5ベルモントナイト
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遠征馬は岩手、浦和、兵庫から各1頭だが、北海道から移籍して準重賞を2連勝というボルドープラージュが強そう。門別時代はアタックチャレンジを勝ったのみ。重賞のフルールカップでは差のある7着だったが、勝ち馬がその後にエーデルワイス賞JpnIIIまで制するアークヴィグラスではしかたない。笠松初戦の秋風ジュニアが4コーナーで先頭に立つと2着のエリアントに4馬身差をつける完勝。続く前走ジュニアクラウンは、牡馬のブライアンビクターには半馬身差に迫られたが、そのうしろエリアントには秋風ジュニア同様に差をつけた。遠征勢にもこれといって強調できるような馬がいないだけに、3連勝の可能性は高そうだ。
相手筆頭は同じ馬主で岩手から遠征のボルドーシエル。門別の未勝利勝ちで岩手に移籍し、ここ2戦は芝を使われているが、移籍初戦だった盛岡ダート1400メートル戦2着のレースぶりは評価できる。
浦和から遠征のティーズビーチも門別デビュー。やはり北海道デビュー馬は全体的にレベルが高く、2歳のこの時期なら経験が豊富なこともアドバンテージになる。
秋風ジュニア、ジュニアクラウンでボルドープラージュの2着、3着だったエリアントもデビューは門別で、こちらはフレッシュチャレンジを勝っていた。逆転までは難しそうだが、○▲とは好勝負できそう。
兵庫若駒賞で2着という実績のアヴニールレーヴだが、勝ったテンマダイウェーヴが未勝利馬だったということでは、レースのレベルにやや疑問で△まで。
◎3ボルドープラージュ
○8ボルドーシエル
▲2ティーズビーチ
△9エリアント
△6アヴニールレーヴ
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