
サクラユウシュンは、白菊賞2着のあと、いちい賞を勝って2歳A-1戦と連勝。ここに来て馬体重も増えて充実してきた。この時期、牝馬の20キロ減は、基礎重量が軽いだけに有利で、トップハンデと30キロ差ということではスピードで押し切る場面を期待する。
この時点で、この世代の格付け最上位がメムロボブサップ。6戦して4勝、2着2回。前走青雲賞も圧勝だった。能力上位は間違いないが、メンバー中唯一580キロで、この時期の10キロ増は楽ではないと見て対抗。
ヒメトラクイーンは、ここ3戦でサクラユウシュンと1、2着を分け合い、番組賞金もまったく同額。この馬も馬体重を徐々に増やして調子を上げている。
前走A-2まで2連勝のアオノブラック、デビューから4連勝も前走で初の敗戦を喫したギンノダイマオー、そのギンノダイマオーに土をつけたインビクタらも能力的に差はない。
◎1サクラユウシュン
○2メムロボブサップ
▲4ヒメトラクイーン
△3アオノブラック
△6ギンノダイマオー
△7インビクタ
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今年の佐賀の2歳戦では9月11日のJRA認定競走を9馬身差で圧勝したニュールックが印象的だったが、門別デビューのため、佐賀デビュー限定戦のここには出走資格がない。
中心はスターオブジーン。初勝利を挙げたのはデビュー3戦目だったが、続く4戦目のJRA認定競走ではスタート後馬群に揉まれて後方からとなったが、向正面から抜群の手応えで位置取りを上げると、3〜4コーナーで先頭に立つのはあっという間。直線では楽々と突き放した。1400メートルの勝ちタイム1分32秒2というのも好タイム。成長力にも期待できそうだ。
ムーンパスノキセキもデビュー3戦目から2連勝。前走JRA認定競走ではスターオブジーンを負かしているが、それは7月のことで、今回はそれ以来3カ月ぶりの実戦。その間の成長でスターオブジーンのほうが上と見た。
デビュー戦でスターオブジーンを負かしているオールアウトだが、その後4戦は勝ちきれず。前走2着の1分31秒8というのはメンバー中の持ちタイム最速だが、冒頭で触れたニュールック圧勝のレースで引っ張られて出したタイム。今回は◎○に対して逆転まではどうだろう。
認定勝ちはないものの、前走でシリウス特別を制したスマートダッシュ、その2着だったローズカラーらが連下にからめるかどうか。
◎9スターオブジーン
○8ムーンパスノキセキ
▲2オールアウト
△10スマートダッシュ
△6ローズカラー
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グレートアラカーは芝のデビュー戦こそ3着だったが、2戦目がいきなりの重賞・ビギナーズカップで、1コーナーでは外枠ゆえずらっと馬群が広がった大外で位置取りを下げることになり、さらに勢いをつけた3、4コーナーでも大外を通らされて相当に距離損があった。それでも直線で力強く差し切っており、着差以上に強いレースだった。厳しい展開のレースを経験しての上積みも期待できそう。
門別で認定勝ちのあるニューホープは、転入初戦の前走は3着だったが、スタートで躓くような感じで後方からとなり、大雨の不良馬場で厳しいレースを強いられた。力を発揮したとはいえず、ここはあらためての期待だ。
ミラクルジャガーは、昨年の岩手二冠馬キングジャガーの半弟。ここまで4戦盛岡の芝しか経験していないが、むしろダートでこそという場面はありそう。
ビギナーズカップで4着だったサンエイムサシは、続く前走でリュウノポップス、上記ニューホープらを相手に快勝。予想の印は△だが、岩手のこの世代は勝ったり負けたりの混戦だけに、すでに2勝を挙げているこの馬にもチャンスはありそう。
門別からの転入初戦が上記サンエイムサシの2着だったリュウノポップス、ビギナーズカップ8着も前走で巻き返したパンプキンズなどにも可能性はありそう。
◎3グレートアラカー
○6ニューホープ
▲4ミラクルジャガー
△2サンエイムサシ
△1リュウノポップス
△7パンプキンズ
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出世レースとなっているサンライズカップ。昨年の勝ち馬ヤマノファイトは羽田盃を勝ち、一昨年のヒガシウィルウィンはJpnIのジャパンダートダービーを制して地方の年度代表馬となり、3年前のタービランスも羽田盃を制した。そして5年前の勝ち馬が、2歳時と4歳時に2度、地方年度代表馬になっているハッピースプリントだ。そして今年も素質馬が揃った。
ここまでの重賞戦線では、栄冠賞を制したのがイッキトウセンで、今年から1700mとなったブリーダーズゴールドジュニアカップでは先行策から直線抜け出したイグナシオドーロがイッキトウセンを半馬身差で振り切って勝利。そして9月25日のウィナーズチャレンジでは、直線先頭で粘るイグナシオドーロを、ウィンターフェルがとらえて勝利。イグナシオドーロは2着に負けたとはいえ、交わされても食い下がり、ゴール前では盛り返していた。
この3頭は甲乙つけがたいが、今回はさらなる距離延長で、長く脚を使えるウィンターフェルを中心とした。イグナシオドーロ、イッキトウセンも、展開や成長次第では巻き返す可能もおおいにある。
大器と言われながら気性的なところでなかなか能力を発揮しきれないサクセッサーは、目覚めればあっさりという場面も十分にありそう。
ホワイトヘッドは、栄冠賞、ブリーダーズゴールドジュニアCでは差のある敗戦だが、オープンのルビー特別では6馬身差の圧勝。上位争いにからんでくる能力はありそう。
◎5ウィンターフェル
○8イグナシオドーロ
▲2イッキトウセン
△3サクセッサー
△4ホワイトヘッド
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毎年のことではあるが、JBCからその後のダートGI/JpnI路線を目指す有力馬が出走してきて、GI/JpnI勝ち馬が5頭と揃った。地方勢では、青藍賞を制した地元のエンパイアペガサスが回避となって、残念ながら地方馬の出番はなさそう。
古馬初対戦にはなるが、3歳のルヴァンスレーヴに期待する。ジャパンダートダービーJpnIは直線だけの競馬で完勝。ここまで負けたのは、まったく能力を発揮していなかった伏竜ステークスの2着だけ。まだ底を見せていない。左回りのマイル戦もユニコーンステークスGIIIで圧勝しており、今回、古馬より2キロ軽い55キロも有利。南部杯初となる3歳馬の勝利となるかどうか。
ゴールドドリームは、かつて距離不安も言われた2000メートルの帝王賞JpnIを制してGI/JpnI4勝目。ダートの現役チャンピオンといっていいだろう。昨年の南部杯は出遅れて5着だったが、そのときよりも確実に安定感が増している。
かしわ記念JpnIであわや逃げ切ったかという、惜しい2着だったオールブラッシュ。今回大外枠に入ったが、メンバー的にすんなりハナに行けそうで、かしわ記念JpnI同様に粘り込みも期待できそう。
フェブラリーステークスGIで強烈な末脚を見せたノンコノユメだが、同じ左回りのマイルでも、追い込みの難しい盛岡コースで、これだけのメンバーが揃った中では直線一気は難しいと見て△まで。
2014、2015年とこのレースを連覇しているのがベストウォーリア。リピーターの多いレースではあるものの、かしわ記念JpnI、さきたま杯JpnIIのレースぶりから、勝ち負けまではどうだろう。
◎12ルヴァンスレーヴ
○7ゴールドドリーム
▲14オールブラッシュ
△1ノンコノユメ
△4ベストウォーリア
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