
グランダム・ジャパンの2歳シーズンに続いて3歳シーズンの女王も狙うエグジビッツは、ホッカイドウ競馬開幕前にもかかわらず初戦の若草賞に遠征。好位の外目追走から直線半ばで先頭に立つという正攻法の競馬も、後方から直線一気という展開が見事にハマったレコパンハロウィーにしてやられた。とはいえ4カ月ぶりの実戦で勝負どころでの反応がイマイチだったのも確か。ひと叩きされ、輸送も門別から水沢ならそれほど遠くはなく、前走以上の走りに期待したい。
スターギアは牡馬相手の金杯で2着に好走し、今季初戦となった牝馬同士のあやめ賞は6馬身差の圧勝。昨年11月のプリンセスカップではエグジビッツに完敗だったが、当時より確実に力をつけた。
浦和のリッカサンサンは、3走前にJRAとの条件交流を勝ち、前走地元の若草特別は3着。その若草賞で、勝ったミスターバッハはその後にクラウンカップで2着。2着のミスサハラはその後に牝馬限定の3歳オープン特別を勝利。リッカサンサンも相応の実力なら、ここでも十分勝負になりそう。
あやめ賞で2着だったバレンティーノ、浦和・桜花賞に続いて北海道から遠征のプリムラジュリアンらは連下候補。
◎2エグジビッツ
○4スターギア
▲8リッカサンサン
△7バレンティーノ
△6プリムラジュリアン
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若草賞を勝ったレコパンハロウィーだが、前走ル・プランタン賞では、後方追走から直線一気という脚質ゆえの危うさを見せての3着だった。ならばここはマイペースで逃げてそのまま粘り込むリボースを狙ってみたい。ライデンリーダー記念2着があり、ここ3戦では中央遠征を挟んで3歳1組特別で2着、1着と好走。ただ初めての1800メートルをこなせるかどうかという不安はある。
若草賞を制したレコパンハロウィーは、名古屋1800メートルはすでに1月の梅桜賞(2着)で経験済み。名古屋は直線は短いが、そのぶんコーナーがゆったりしているので、コーナーがきつい小回りコースよりロングスパートが決まりやすいのかもしれない。遠征続きで今回は中8日という強行軍はちょっと気になるところ。
船橋から遠征のノートゥルレーヴは3歳の条件戦を2連勝中。今回引き続きサムライドライブ不在で抜けた能力の馬がいないメンバーだけに、あっさりということも考えられる。
ゴールドジュニア3着だったウォーターループ、牡馬相手の新緑賞で4着と好走したバジガクアリアらも上位を狙えそう。
◎3リボース
○8レコパンハロウィー
▲7ノートゥルレーヴ
△11ウォーターループ
△5バジガクアリア
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ミッキーヘネシーの前走船橋・柏の葉オープンは、13頭立ての4コーナー12番手から直線大外を追い込んで2着に食い込んだ。2016年12月の船橋・総の国オープンは最低人気で勝っているだけに、南関東のオープンでも通用する実力。ダートグレードや南関東のオープンなどに遠征を続け、地元高知での出走は2016年8月以来、じつに1年8カ月ぶりとなる。2年前7歳時の高知では重賞を勝ちきれなかったが、8歳、9歳と遠征を続けて力をつけた(と言えるのかどうか)。高知の古馬重賞はこの2年でかなり顔ぶれが変わったが、久々の地元戦で期待したい。
高知の古馬では頂点も狙えると思われたイッツガナハプンだが、振り返ってみると勝った重賞はだるま夕日賞の連覇だけ。気性難があり、勝つ時は強い勝ち方をするが、負ける時はさっぱりというタイプのようだ。2走前のだるま夕日賞は、スタートで後手を踏んで後方からとなったが、徐々に位置取りを上げてゴール前差し切る強い勝ち方を見せた。ところが前走御厨人窟賞では見せ場のないまま6着。能力を出せる状態にあるかどうか。
ギンパリは、大高坂賞3着、御厨人窟賞2着と好走。ただ◎○はやはり強力だ。
ワイルドコットンは、A-2戦からA-1特別で3連勝と力をつけ、黒船賞でも地元最先着の7着。一発はあるかもしれない。
前走A-4戦を圧勝したトウカイハッピーは格上の重賞初挑戦でどこまでやれるか。
◎8ミッキーヘネシー
○4イッツガナハプン
▲2ギンパリ
△7ワイルドコットン
△6トウカイハッピー
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アゼツライトの前走は圧巻だった。1番枠ゆえハナを主張して先頭に立つと、3コーナーから徐々に後続との差を広げ、2着に6馬身差をつける圧勝。1700メートルの良馬場1分54秒4という勝ちタイムも速い。ほかに持ちタイム1分54秒台は、テクノマインド、コーナスフロリダと2頭いるが、ともに1分54秒9。アゼツライトはここに来て力をつけたと見る。ここも内枠に入って、前走同様マイペースの逃げ切りを狙う。
テクノマインドは、園田ジュニアカップがコーナスフロリダの2着。前走年明け初戦は中央の芝に挑戦し、着順こそ最下位だったものの、勝ち馬からコンマ8秒差。スピード競馬を経験しての上積みに期待する。
園田ジュニアカップを制したコーナスフロリダは、ここまで7戦してオール連対。前走では中団追走から直線で単独先頭に立ったが、ペースアップしたところで前をとらえに行って脚を使ってしまい、仕掛けを遅らせたツルノシンに差し切られてしまった。地元同士の重賞なら巻き返しも可能だ。
園田クイーンセレクションを制したスウォナーレ、兵庫若駒賞で2着だったフセノランなども上位を狙える。
兵庫のこの世代は勝ったり負けたりで確たる中心馬がいないだけに混戦と言えそうだ。
◎2アゼツライト
○7テクノマインド
▲10コーナスフロリダ
△11スウォナーレ
△3フセノラン
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カツゲキキトキトが名古屋大賞典JpnIIIから中11日で出走してきた。かきつばた記念JpnIIIへはここから中2週で、もしそこを狙うならちょっと使いすぎのような気もするが。振り返ってみれば、本格化した3歳春以降、地方同士のレースで負けたのは、大井・黒潮盃2着、昨年の東海桜花賞でトウケイタイガーの2着、くろゆり賞でヴェリイブライトの2着の3回だけ。狙うのはダートグレードのタイトルで、メンバー的にもここは負けられないところ。
ほかにも重賞実績のある馬が多数出走してきて、カツゲキキトキトの相手は他地区からの遠征勢となりそう。中でも筆頭は兵庫のインディウム。3歳時には兵庫の二冠を制したものの、適性は短距離にあったようで、長期休養から復帰しての活躍は1400メートルが中心。今年1月には笠松の白銀争覇を制した。昨年のこのレースでは3着だったが、先着されたのが、その後にかきつばた記念JpnIIIを制したトウケイタイガー、そしてカツゲキキトキトということでは仕方ない。そのカツゲキキトキトにどこまで迫ることができるか。
佐賀からの遠征はウルトラカイザー。北海道時代は中距離での活躍が目立っていたが、佐賀では1400メートルのほうが好成績を残している。中島記念で先着を許したキョウワカイザーあたりと互角の勝負なら、ここでも上位争いには食い込んでくる。
昨年の秋桜賞を制した浦和のスターインパルス、名古屋記念を制したサンデンバロン、梅見月杯を制したポルタディソーニらも連下候補。
中央1000万条件から転入後3連勝中のコスモラヴモアも気になるところだが、さすがに7頭目までは印がまわらない。
◎11カツゲキキトキト
◯3インディウム
▲4ウルトラカイザー
△6スターインパルス
△8サンデンバロン
△1ポルタディソーニ
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