マイタイザンは4歳になって2戦目の摂津盃を逃げ切り、古馬重賞初挑戦で制覇。続く姫山菊花賞は6着に敗れたが、このときはスタートでの出遅れが敗因。向正面で追い上げて行ったが、そのタイミングで前もペースアップして差を詰めることができなかった。勝った摂津盃は、2着のエイシンニシパ(57キロ)より2キロ軽い55キロと斤量に恵まれた面もあったが、11月16日に出走したA1特別では56キロを背負い、57キロのミッレミリアを寄せ付けず、充実ぶりをうかがわせた。今回、定量56キロでも問題ないと見る。
姫山菊花賞は、クビ、クビ、クビという4頭の接戦で、1着エイシンニシパ、2着サウスウインド、3着ミッレミリアという結果。逃げたタガノトリオンフをぴたりと2番手でマークしたサウスウインドがみずから負かしにいったところ、後ろで構えていたエイシンニシパに差されるという不利な役回りだった。
サウスウインドには赤岡騎手が10回騎乗して8連対、3着と4着が1回ずつという好相性。このレースは2年連続2着だが、展開ひとつでチャンスはある。
姫山菊花賞で接戦を演じた、エイシンニシパ、ミッレミリアも能力的に差はない。
昨年5月の兵庫大賞典以来地元で勝ち星から遠ざかっているエーシンクリアーは、なぜか遠征のほうが力を発揮するだけに、ここでも連下まで。
重賞初挑戦のレイズオブザサンは、ここ2戦の敗戦は1400メートル戦。今回、距離延長となって、初めての一線級相手でどこまでやれるか。
重賞実績馬、トーコーヴィーナス、インディウムの名もあるが、今回はともに7月以来の休み明けでもあり様子見。
◎2マイタイザン
○8サウスウインド
▲6エイシンニシパ
△10ミッレミリア
△11エーシンクリアー
△4レイズオブザサン
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同世代同士の定量戦なら格付けどおりに決まりそうなものだが、過去5年の成績を見ると、1番人気[1 1 0 3]、2番人気[1 1 2 1]と上位人気もあまりアテにならず、しかも昨年は9、2、7番人気という大波乱の決着だった。
ならば重賞実績馬よりも、実績はなくともここにきて調子を上げてきた馬から狙ってみたい。それがサクラニシキヒメ。B4級ではあるものの、ここ4戦で3連対。ばんえい菊花賞を勝ったコウシュハサマーはA級に格付けされて苦戦。次いで、ナカゼンガキタとシンエイボブがB1級で上位争いというメンバーなら、それほど無理筋な狙いでもないように思う。
そもそもばんえい菊花賞が7、10、2番人気という波乱の決着。最低人気で2着だったナカゼンガキタは、続く前走でB1級-1組を圧勝なら中心としても信頼できそう。
ばんえい菊花賞5着も、その後B1級の上位で好走のシンエイボブ、ばんえい菊花賞を勝ったコウシュハサマーも9月にB1級-1組での勝利があり、ばんえい菊花賞に出走していた3頭は能力拮抗。
C1級-1組を勝ってB級でも勝負になりそうなマツノビューティ、B3級でたびたび好走のキタノサカエヒメらがそれらに続く存在。
◎4サクラニシキヒメ
○5ナカゼンガキタ
▲6シンエイボブ
△3コウシュハサマー
△2マツノビューティ
△7キタノサカエヒメ
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今シーズン重賞勝ちがあるのが、芝のサンエイゴールド、ブラックロード、それに5月のシアンモア記念を制したユッコだけという難解なメンバー。
ならば重賞未勝利でも、近走好走を続けているコスモジョイジョイに賭けてみたい。今年春から夏にかけ、B級から連勝してA級まで出世。すずらん賞は惜しくもクビ差2着、青藍賞でもそれほど差のない3着だった。経験のない距離は不安だが、スローペースの直線勝負ならあまり気にすることもないだろう。
今シーズンはまだ勝ち星がないとはいえ、実績・経験最上位はコミュニティ。北上川大賞典は今年4度目の出走で、過去3回は3、2、3着。他の馬があまり経験のない特異な条件ということならこの馬が台頭する場面は十分に考えられる。
既存勢力にこれといった有力馬がいないメンバーなら、中央準オープンの実績があって転入初戦のルファルシオンがここでいきなりという可能性もある。
門別から転入してA級一組特別を3戦して2着2回というダイワエクシードにもチャンスはありそう。
近走不振のユッコだが、シアンモア記念では牡馬を相手にゴール前一気を決めたように、直線勝負で再びということはありそう。
芝で地元同士ならほぼ無敵というサンエイゴールドだが、ダートでの実績は皆無といってよく、さすがに上位の印はつけにくい。
◎4コスモジョイジョイ
○8コミュニティ
▲1ルファルシオン
△3ダイワエクシード
△9ユッコ
△10サンエイゴールド
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B級馬による1800メートルのS2重賞。
前開催で行われたB-1組の初冬特別は、上位3頭が3/4馬身、アタマ差という接戦の決着。1番人気に支持されていたキタサンシリーズは、中団よりうしろからレースを進め、早めに勝負に出た2頭と最後は脚色が一緒になってしまい、とらえきれず3着。もう一段前でレースを進められればおそらく差し切っていた。今回、中央遠征のため山口勲騎手が不在となり、この日から2度目の期間限定騎乗となる岡村健司騎手にはいきなりメインレース制覇のチャンスが巡ってきた。
コウザンヒキリは、2着、2着ときて、その初冬特別がB級特別初勝利。調子を上げてきているだけに連勝の可能性も十分。
初冬特別2着のトモジャクールは、それまで短距離戦を使われていたのが、距離延長で早めの競馬をしたのがうまくハマった。今回もこれといった逃げ馬がおらず、逃げるか好位でマイペースで進められれば当然上位争い。
3走前のB-1特別でコウザンヒキリを負かしているスラッシュにも巻き返しがかかる一戦。
3走前、1800メートルのB-2特別を逃げ切っているコスモアモルも、この距離でマイペースで先行できれば一発ありそう。
◎5キタサンシリーズ
○1コウザンヒキリ
▲8トモジャクール
△10スラッシュ
△6コスモアモル
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この時期になると中央未勝利や北海道からの転入馬が増えてきて、高知生え抜きは、重賞で2着が4回というバーントシェンナのみというメンバー。近走はC級やB級に格付けされてのレースで、同世代同士とはいえ対戦が少ない馬たちの争いで、能力比較が難しい。
レーヴムッシューはここまで高知で10戦7勝。ほとんどが一方的なレースばかりでまだ底を見せていない。2走前、今回と同じ1600メートル戦で最下位に負けているのが気になるところだが、スタート後、他馬に前をカットされて最後方まで位置取りを下げてしまい、そのままレースにならなかった。距離が問題とも思えず、重賞初挑戦のここで飛躍のきっかけとなるかどうか。
もう1頭、底を見せていないのがセンテンスプリング。中央未勝利から転入しての2連勝はいずれも楽勝で、ともに1300メートルで1分24秒台の好タイム。3連勝で重賞制覇となるか。
重賞実績では、唯一の生え抜きバーントシェンナ。重賞2着4回のうち3回で先着されたのがフリビオン。とはいえ黒潮菊花賞で8着に負けて以降の成績があまりよろしくない。巻き返しに期待したいところ。
カレンラヴニールは、中央未勝利から転入して5戦3勝、2着2回。勝つときはいずれも圧勝というレースぶりだけに、ここでも一発があるかもしれない。
メイソは黒潮菊花賞が3着で、近2走のC1戦を連勝。ここに来て力をつけてきた。
パッパカは、土佐春花賞でバーントシェンナ、フリビオンを負かして重賞勝ちという経験。しかしその後は大敗続きで、ファイナルレースで勝利があったのみ。勝ち負けの期待までは難しい。
◎9レーヴムッシュー
○3センテンスプリング
▲7バーントシェンナ
△11カレンラヴニール
△4メイソ
△10パッパカ
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