B級馬による1800メートルのS2重賞。
年が変わってB級に降級となったバイタルフォルムが強そうだ。中島記念はさすがに一線級相手では勝負にならなかったが、10月のA級馬によるS2重賞・韓国岳賞では、差をつけられたとはいえスーパーマックスの2着。そのときの走破タイムが1分57秒3。そして大敗だったとはいえ中島記念でも1分58秒5で走っている。B級のS2重賞なら十分に勝ち負けの時計だ。
コウザンヒキリは、B級のS2重賞・特別で7戦連続して3着以内。特に昨年の秋以降は中距離を中心に使われており、このクラスなら常に勝利を狙える位置にいる。
スラッシュも差がない。10月21日の紅葉特別を制して以降の5戦は、すべてコウザンヒキリとの対戦で、お互いの後先では2勝3敗と、ほとんど五分の成績。
テイケイネクサスは、兵庫からの転入初戦となるはずだった前走が、ひとつ前のレースで落馬事故があった影響でレースが取止めになってしまった。あらためての転入初戦となるが、園田のB級で上位争いならここでも十分通用する。ただ1400メートル戦を中心に使われてきただけにこの距離でどうか。
ロードエスペランサは、船橋から転入後B級で3戦2勝、2着1回。ただ1800メートル戦は3年前の3歳時に中央で一度使われたことがあるだけ。地方ではほとんど短距離戦ばかりを使われてきただけに距離が課題となりそう。
◎2バイタルフォルム
○3コウザンヒキリ
▲7スラッシュ
△5テイケイネクサス
△1ロードエスペランサ
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昨年の3歳世代は大混戦で、ばんえいダービーの予想が難しかったのとは対象的に、この世代(明け5歳)は力関係がはっきりしている。さらに定量戦ということであれば予想はさほど難しくはないが、それで馬券が当るかといえばそうでもないところが、競馬の難しいところでもあり、面白いところでもあろう。
2歳シーズンには重賞に縁がなかったマルミゴウカイだが、3歳時はばんえい大賞典とばんえいダービーの二冠を制覇。そして昨年4歳時は柏林賞と銀河賞を制して、この天馬賞で4歳シーズン三冠制覇がかかる。初めての古馬一線級との対戦となった前走はさすがに苦戦したが、同世代同士では5月のすずらん賞で4着に負けて以降、敵なしという成績。銀河賞は他馬より20キロ以上重い750キロでの勝利。ゴール前ではホクショウディープに迫られたが、そのときあった20キロ差が今回は定量戦。三冠の可能性は高いと見る。
ホクショウディープは今シーズン勝ち星がないとはいえ、柏林賞、銀河賞はともにマルミゴウカイの2着。前走490キロの地吹雪賞(3着)を使った影響がどうかだが、2走前のオープン-2組特別で3着という成績なら、マルミゴウカイに再び迫る場面もありそう。
フウジンライデンは、マルミゴウカイがまだ表舞台に登場する前、2歳シーズンの二冠馬。銀河賞は4着だったが、2歳チャンピオンが覚醒というシーンもあるかもしれない。
ばんえい菊花賞を制し、銀河賞3着のツルイテンリュウだが、近走A1の一般戦で苦戦という成績では、勝ち負けまでは難しそう。
柏林賞3着、銀河賞5着のプレザントウェーは、当時ハンデ差があっての成績を考えると、今回も入着までが精一杯。
◎9マルミゴウカイ
○5ホクショウディープ
▲2フウジンライデン
△6ツルイテンリュウ
△3プレザントウェー
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ミッレミリアは、定量戦の園田金盃が勝ったサウスウインドにクビ差2着。それでいて今回ハンデ55キロはかなり恵まれた。重賞初制覇のチャンスといえそう。
園田金盃では1番人気に支持されるも4着だったエイシンニシパだが、今回はハンデ56.5キロ。園田金盃を制して、今回トップハンデとなったサウスウインドが57.5キロなら雪辱のチャンス。昨年、ついに地方全国リーディングとなった下原理騎手が初めての騎乗ということでも注目だ。
昨年、摂津盃を制したマイタイザンは、園田金盃では勝ったサウスウインドからクビ+3/4馬身差で惜しくも3着。今回、エイシンニシパと同じ56.5キロなら勝利も狙えそう。2番枠からハナをとって楽に逃げさせてもらえるかどうか。
姫山菊花賞でエイシンニシパの2着、続く園田金盃を制して好調のサウスウインドだが、今回トップハンデ57.5キロを背負うだけに、中心には推しづらい。
園田金盃6着だったエーシンクリアーは、地元戦より遠征競馬で結果を残すことが多い。とはいえ今回ハンデ56キロなら、久々の地元戦でも好走が期待できそう。
◎12ミッレミリア
○5エイシンニシパ
▲2マイタイザン
△6サウスウインド
△7エーシンクリアー
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サンデンバロンは、昨年元日の尾張名古屋杯をB級格付けで2着と好走して以降快進撃。強敵相手のゴールド争覇で4着のあと、目下3連勝中。一方ヴェリテは、昨年の名古屋記念がカツゲキキトキトの2着で、以降、A1特別で4勝を挙げている。12月のターコイズオープンでは、55キロのサンデンバロンが、57キロのヴェリテを半馬身差でしりぞけた。今回も2頭の一騎討ちとなりそうだが、サンデンバロンが56キロとなって斤量差は1キロに縮まった。ただ連勝中の勢いと、1400メートルに対する適性を考えると、やはりサンデンバロン優位と見る。
コスモナーダムは、3走前のトパーズオープンでは、その後東海ゴールドカップを制するメモリージルバに3馬身差をつけて勝利。前走愛知県畜産特別でも同斤量のサンデンバロンにハナ差の2着と、◎○とも能力的に差はない。
ドナルトソンは一昨年の名古屋記念を制して以降、重賞への出走はないが、それでもA級1組または2組の特別で4勝を挙げている。近4走、1秒以上の差をつけられての敗戦が続いているが、1400メートル戦なら巻き返す可能性はある。
昨年、東海クラウンで2勝を挙げているアップアンカーは成績にムラがあるのの、強敵相手の好走もあり見限れない。
◎6サンデンバロン
○10ヴェリテ
▲9コスモナーダム
△5ドナルトソン
△4アップアンカー
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古馬重賞戦線の主要メンバーが、ニュータカラコマ、オレノココロ、フジダイビクトリー、コウシュハウンカイと4頭。これらに加わろうという勢力がサクラリュウ。あとの5頭では、今シーズン、ソウクンボーイがばんえい十勝オッズパーク杯4着、シンザンボーイがばんえいグランプリ(8着)、北見記念(6着)に出走しているがやや実力的に差がある。フクドリが3年前にこのレースを制しているとはいえ、さすがに近年はその当時の勢いにない。というメンバー。帯広記念の近年の結果を見ると、2014年1着のホリセンショウ、2015年2着のホッカイヒカルのようなあっと驚く人気薄が激走して大波乱ということがあるが、さすがに今回そうした馬の好走は難しいと見る。
とはいえ昨年勝ったオレノココロは4番人気。ばんえいグランプリを勝ったあとが凡走続きで、しかもトップハンデ920キロということで疑問符がついた。しかしばんえい記念を目指してこのあたりから調子を上げてくることは間違いなく、そして今年は昨年より10キロ軽い910キロでの出走となればここが出番と見る。
あとは実績馬から、900キロは断然有利なフジダイビクトリーに、岩見沢記念2着のサクラリュウ、さらにコウシュハウンカイまで。ニュータカラコマにトップハンデ920キロは厳しいと見て無印とした。
◎5オレノココロ
○7フジダイビクトリー
▲10サクラリュウ
△9コウシュハウンカイ
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