3歳馬による1750メートルのS2重賞。この開催では翌日にS1重賞の飛燕賞が行われるため、いわば2組のメンバー。しかも中距離で3着以内の入着経験馬が1頭もいないという、距離適性面でも難解。
ただここは一線級のメンバーと1750/1800メートルで対戦して4着、5着があるスーパーエンゼルが断然の中心と見る。1400メートルの持ちタイムでも良馬場1分31秒9はメンバー中最速だ。
モンスターエマは、門別から転入後勝ち星がないとはいえ、3歳-2組戦で2着が2度あり、S2重賞の筑紫野賞でも4着は、このメンバーでは十分に高い実績。1400メートル良馬場1分32秒3も、スーパーエンゼルに次ぐ持ちタイム。
コスモハーキュリーは、メンバー中唯一の2勝馬。とはいえ3歳の6組、4組での勝利だけにあまり高い評価はできない。
前走でモンスターエマに半馬身差3着のフジノオリーブ、3組戦で2着2回のシゲルソラマメらが上位食い込みも。
◎5スーパーエンゼル
○10モンスターエマ
▲4コスモハーキュリー
△8フジノオリーブ
△9シゲルソラマメ
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昨年の名港盃を制したエイシンニシパが再度の名古屋遠征。年末年始のここ2戦は馬券にからめていないが、今回は鞍上が田中学騎手に戻っての一戦。現状、カツゲキキトキト不在であれば、中距離の古馬重賞戦線は東海地区より兵庫のほうがレベルが高い印象があり、そういう意味でもエイシンニシパには勝つ条件が揃ったといえそう。
迎え撃つ地元勢筆頭はコスモナーダム。昨年の梅見月杯がアサクサポイントの2着で、名港盃は10着惨敗だった。とはいえそれ以降は8戦して5連対。東海菊花賞は差のある4着だったが、これはカツゲキキトキトがいたので仕方ない。名古屋移籍後の通算成績でも安定ぶりが光る。
テイエムシャンパンは、北海道から転入後6戦してすべて3着以内、しかも着差はいずれも勝ち馬からコンマ4秒以内。サンデンバロンは名古屋記念を制して目下5連勝中。2頭とも実力では見劣らないものの、多くを1600メートル以下で戦ってきており距離が気になるところ。
連覇を狙うアサクサポイントだが、それ以来勝ち星がなく、10歳という年齢からも昨年ほどの勢いはどうだろう。
東海ゴールドカップを制したメモリージルバにとっても今回は相手が揃った印象で、連下争いまで。
◎2エイシンニシパ
○11コスモナーダム
▲1テイエムシャンパン
△9サンデンバロン
△10アサクサポイント
△6メモリージルバ
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定量戦だけにやはり格上の馬が中心になる。
A-1はミスタカシマとプランセスだが、成績の安定しているプランセスを中心にとる。前走は久々に連対を外す6着だったが、障害先頭でゴール前までは競り合い、最後に息切れして止まってしまっただけ。今回牝馬同士のレースなら能力上位は間違いない。
ナナカマド賞を制したミスタカシマは、ここ3戦いまひとつのレースが続いているが、重賞を勝ったがゆえに別定重量を背負ってのもの。牝馬同士の定量戦なら当然中心的な存在だ。
クイーンドリーマーの前走は、障害を越えて途中までは2着争いに食らいついていたものの、残り20メートルあたりまで止まって動かなくなってしまった。ただ2走前が好タイムで強いレースをしていただけに、その走りができれば格上2頭をおびやかす場面もあるかもしれない。
格下だがここ4戦で3連対と調子を上げてきたカイセリュウキ、前走A-2戦で9番人気ながら2着に食い込んだサンシルクラポピー、いちい賞2着に十勝産駒特別4着という実績のサトクィーンあたりも上位を狙える。
◎8プランセス
○7ミスタカシマ
▲6クイーンドリーマー
△2カイセリュウキ
△3サンシルクラポピー
△4サトクィーン
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A級馬による1400mのS2重賞。
ワットロンクンは北海道から岩手を経由しての転入。昨年秋、門別でA級特別勝ちがあり、岩手では重賞を2戦して2着、2着。その実力ならここでも通用しそう。1400メートル戦は久々だが、一昨年門別1200メートル戦での好走がある。あとは佐賀コースが合うかどうか。
ドンプリムローズが7月に兵庫に遠征して以来の復帰戦。3歳時のロータスクラウン賞以来勝ち星がないが、昨年夏にマサヤと互角のレースをしていた実力ならあっさりがあってもおかしくない。あとは久々で仕上がっているかどうか。期間限定騎乗ながら山口勲騎手と佐賀リーディングを争っている岡村健司騎手にも期待したい。
アウヤンテプイは佐賀転入後2連勝のあと3着、6着。2走前の有明海特別はウルトラカイザーにびっちり競りかけられての失速だけに仕方ないにしても、前走雷山賞は逃げもせず見せ場のないままだった。調子を取り戻せるかどうか。
テイケイネクサスはB級から希望投票での出走。B級のS2重賞2連勝だが、ここはやや相手が手強くなった。
コウギョウダグラスは11歳になったが、中島記念以外は2、3着がたびたびあるだけに押さえておきたいところ。
◎2ワットロンクン
○9ドンプリムローズ
▲1アウヤンテプイ
△8テイケイネクサス
△3コウギョウダグラス
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ハタノリヴィールは、大井から金沢を経由して移籍し、ここまで3戦。笠松グランプリはさすがに遠征勢のレベルが高く、続く2走前の東海クラウンを快勝。1番人気に支持された東海ゴールドカップは3着だったが、今回のメンバーの中では最先着。全馬重賞未勝利というメンバーだけに初タイトルのチャンスだ。
クロノスバローズは、3走前の東海クラウンがハタノリヴィールの4着で、続く東海ゴールドカップが3着のハタノリヴィールに3馬身差をつけられての4着。その2戦の着差からはやや能力に開きがありそうだが、B級から徐々にクラスを上げてきて、A級でも互角に戦える走りを見せているだけに侮れない存在。
ヘイローフォンテンは、中央1000万条件から転入して2、1、2着。負けたときも勝ち馬からそれほど差はなく、3戦いずれも笠松1600メートルで1分42秒台という走破タイムは優秀なもの。笠松では初めての1800メートル戦だが、中央時代はダートの2000メートル前後を使われていたので、ここで一気に台頭というシーンも考えられる。
東海ゴールドカップは5着もA3特別を2勝しているヤマニンデリシュー、前走やや格下相手とはいえ強い勝ち方を見せたセルリアンラビットらが上位に食い込めるか。
◎4ハタノリヴィール
○8クロノスバローズ
▲7ヘイローフォンテン
△1ヤマニンデリシュー
△5セルリアンラビット
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