
1年前に中央準オープンから転入したフロリダパンサーは、マーチカップ2着を含めここまで8戦5勝、2着2回、3着1回とまだ底を見せていない。出走取消を挟んで目下3連勝中でもあり、いよいよ重賞タイトルに手が届きそう。
イブキは今回が転入3戦目。前走東海クラウンはラチ沿いで馬群に囲まれ行きたがるような場面もあり、最後に伸びを欠いたのはそのぶんだったかもしれない。そこからの上積みがあれば勝ち負けになりそう。
その東海クラウンでイブキを2着にしりぞけたのがサザンオールスター。昨年3歳秋に古馬格付けされたB3組から徐々にクラスを上げオープンまでたどり着いた。昨年3歳時以来の重賞挑戦で、この1年での成長を見せたいところ。
このレース連覇がかかるのがメモリージルバ。とはいえ今年の勝ち星はオータムカップを制した1勝のみ。その後の3戦も4着が最高という成績ではあまり強気にはなれない。
今年3月のオープン特別以来勝ち星から遠ざかっているヴェリテだが、かつては重賞で2着、3着がたびたびあった。連下には押さえておきたいところ。
◎7フロリダパンサー
○3イブキ
▲9サザンオールスター
△2メモリージルバ
△8ヴェリテ
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ゴールドウィング賞を勝ったエムエスクイーンは、兵庫ジュニアグランプリJpnIIに出走という話もあったが、結局遠征はせずに地元戦を使って楽勝。デビューからの連勝を7に伸ばした。そして今回が初めての笠松戦。ここもメンバー的に通過点といえそうだ。
相手筆頭には北海道からの移籍初戦を7馬身差で圧勝したナラ。門別ではアタックチャレンジでの1勝のみだが、重賞を使われてきた実力は確かで、笠松初戦の1400メートル1分28秒4は、ラブミーチャン記念を勝ったボルドープラージュがジュニアクラウンでマークした勝ちタイムと同じ好タイム。さらなる上積みにも期待だ。
門別から転入後3連勝でラブミーチャン記念を制したボルドープラージュだが、続く前走ジュニアキングでは3コーナーで先頭をとらえる態勢だったが、直線では走るのをやめてしまった感じで3着。ラブミーチャン記念を勝ったときにも気性難が指摘されていて、あえて砂をかぶせるような競馬で、嫌気を出してしまったのかもしれない。ここは巻き返しのかかる一戦だ。
金沢ヤングチャンピオン2着のあと笠松に転入初戦となるハッピーフライト、ゴールドウィング賞でエムエスクイーンの3着だったリードメロディーらも馬券圏内は狙える。
◎7エムエスクイーン
○3ナラ
▲5ボルドープラージュ
△4ハッピーフライト
△8リードメロディー
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過去5年の結果を見ると、昨年こそトップハンデが600kgで3頭いたが、それ以前の4年は610kgのトップハンデが1頭だけいて、そのうち3頭は馬券圏外。610kgでも勝ったのは2014年のセンゴクエースで、やはり別格だったといえる。
今年もナナカマド賞を勝ったメムロボブサップが610kg。ナナカマド賞を勝ったあとは5〜10kgのハンデを課されることになって勝ちきれていないため、やはりここでも頭までは難しそうで△の筆頭まで。
逆にナナカマド賞では1番人気に支持されながら2着に負けたことで、その後は過剰にハンデを背負わされることがなく好調持続がギンノダイマオー。ここで600kgならこの馬が中心。
ナナカマド賞3着のあと3連勝で、前走もギンノダイマオー、メムロボブサップの3着だったアオノブラックも勝利を狙える。
エースモリウチはメムロボブサップを負かした経験があり、ここまで10戦して8連対と常に上位クラスで互角の勝負。
インビクタは、上記の馬たちに混じって600kgではちょっと分が悪い。メンバー中唯一の牝馬ヤマサンブラックは570kgならレースをかき回す可能性はある。
◎1ギンノダイマオー
○4アオノブラック
▲8エースモリウチ
△9メムロボブサップ
△6インビクタ
△7ヤマサンブラック
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黒潮ジュニアチャンピオンを含め目下3連勝中のアルネゴーが人気になりそうだが、キモンリッチに逆転の可能性ありと見る。前走ペガサス特別は、中団から内を通ってスイスイ位置取りを上げてきたアルネゴーに対し、キモンリッチは前に馬を置いて4コーナーで外に持ち出すところで行き場をなくすなどロスの多い競馬だった。岩手から高知に移籍後はまだ勝ち星がないが、古馬C3級の1300メートル戦では1分26秒台で走っているように、2歳馬同士なら十分に通用するパフォーマンス。今回、赤岡騎手に戻るだけに一発に期待だ。
ここ3戦強い競馬を見せているアルネゴーだが、後方から3コーナー過ぎで一気にまくっていって後半に脚を使うタイプ。今回は他地区から転入してきた新興勢力も増えていて、展開次第ではその脚質がハマらない可能性もある。
ペガサス特別で2着だったニッセイオーも含め、そのペガサス特別で上位だった3頭の勝負と見る。
門別から転入初戦の2歳-1組戦を制したエメドレサージュ、黒潮ジュニアチャンピオンでアルネゴーと一騎打ちとなって2着だったグローサンドリヨン、やはり門別からの転入初戦を勝ったサンデーヒロらが上位に食い込めるかどうか。
◎11キモンリッチ
○10アルネゴー
▲4ニッセイオー
△9エメドレサージュ
△1グローサンドリヨン
△2サンデーヒロ
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地方で行われている中央とのダート交流重賞で、地方馬が勝ったことのないレースというのは意外に少なく、この兵庫ゴールドトロフィーのほかにJBCクラシック、レディスプレリュード、白山大賞典(2007年に地元のビッグドンが勝っているが、馬インフルエンザの影響で地方重賞として行われた)くらい。
そこで地方馬初勝利の期待をかけたいのが地元のエイシンバランサー。中央オープンから移籍して3戦目のサマーチャンピオンJpnIIIを制し、東京盃JpnIIは流れに乗れず10着だったものの、笠松グランプリは快勝した。園田1400メートルは今回が初めてだが、佐賀、笠松を経験しているので小回りコースも問題ない。
相手には、かきつばた記念JpnIII、さきたま杯JpnIIと地方の1400メートル戦を連勝したサクセスエナジー。前走霜月ステークスは5着だったが、今回と同じ57キロを背負ってゴール前8頭横一線、差はほとんどなかった。先行して地方の小回りコースでもうまく立ち回ることができるので最内枠も有利だ。
単にダートでのスピード能力ということではマテラスカイが断然。とはいえトップハンデ58キロに加え、初めての地方の小回りコースはどうだろう。地元の吉村智洋騎手が起用されたが不安も少なくない。
ラブバレットはこのレース、2015年が出走取り消しで、一昨年が4着、昨年が2着。JpnIIIならいつかは勝てるだろうと期待されながら、7歳も暮れになってしまった。今年はほとんど勝ちに等しい2着だった北海道スプリントカップJpnIIIあたりがピークだったようで、4連覇のかかった笠松グランプリでは差のある4着。どこまで能力を発揮できるか。
サクラレグナムは東京盃JpnIIが8着で、7着のサクセスエナジーにはハナ差、エイシンバランサー(10着)には先着した。前走笠松グランプリでもエイシンバランサーに2馬身差の2着。今回、ハンデ52キロということでは馬券圏内があってもおかしくない。
ウインムートはここ3戦はいずれも着外だが、着順ほどは負けていない。オープン特別を連勝し、プロキオンステークスGIIIでマテラスカイの3着だったころの能力が発揮できれば上位争いも可能。
◎10エイシンバランサー
○1サクセスエナジー
▲12マテラスカイ
△9ラブバレット
△8サクラレグナム
△6ウインムート
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