NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
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過去12回で6頭しか勝ち馬がいないこのレース。つまりリピーターが多いということ。カネサブラックが4勝、キタノタイショウ、オレノココロ、コウシュハウンカイがそれぞれ2連覇で、さて今年は、コウシュハウンカイの3連覇か、それとも新たな勝ち馬が出てくるのか。
オレノココロが最初にこのレースを勝ったのは5歳時で、同年の天馬賞、チャンピオンカップを勝って臨んだ一戦。今回そのパターンになるのがメジロゴーリキ。前走スプリングカップは4着だったが、5歳時のオレノココロもスプリングカップ6着からこのレースを制した。これまで5歳でこのレースを制したのはカネサブラックとオレノココロ。メジロゴーリキにも将来的にチャンピオン級の活躍を期待する。
コウシュハウンカイは5歳時から毎年このレースに出走していて、2、2、1、1着。ばんえい記念を使っても消耗せず、年度替わりでも堅実に走る。昨年もスプリングカップから連勝しており、3連覇の可能性も十分。
オレノココロは軽量戦になるとアテにしずらい面がある。高重量戦なら障害で多少失敗しても最後の追い込みがきくが、重量が軽くなると前が止まらないのでそうはいかない。過去に2回勝っているとはいえ中心としては狙いにくい。
ゴールデンフウジンは天馬賞でメジロゴーリキと大接戦の2着。シーズンをまたいで2連勝中と好調で、本格化を感じさせる。
昨年岩見沢記念を制したマルミゴウカイも、今後古馬戦線の中心として期待される1頭。ただ前走スプリングカップで何もできなかった負け方が気になる。
◎3メジロゴーリキ
○4コウシュハウンカイ
▲1オレノココロ
△2ゴールデンフウジン
△5マルミゴウカイ
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やや寂しい6頭立てだが、デビューから無敗の5連勝で不来方賞を制したサンエイキャピタルが出走してきた。今回はそれ以来6カ月半ぶりの実戦。水沢コースはウイナーカップで1400メートル戦を一度経験しただけ、しかも古馬と初対戦ということでは中心として推すのはどうだろう。
そこで赤松杯を制して今シーズンの好スタートを切ったロジストームに期待する。引き続き1600メートルなら自信を持って臨める舞台だ。
船橋から久々に岩手に戻ったシークロムは復帰初戦のA一組特別を快勝。3年前の青藍賞でラブバレットを負かした舞台だけに、それ以来の重賞制覇にも期待できそう。
赤松杯でロジストームの2着と健闘した11歳のイーグルカザンがどこまで迫れるか。
◎2ロジストーム
○4サンエイキャピタル
▲5シークロム
△1イーグルカザン
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スターキャデラックは南関東から転入して2連勝。初戦が3コーナーで先頭に立つと2着に4馬身差をつけての完勝。2戦目の前走も同じように3コーナーで先頭に立つと、2着に5馬身差をつけるまったくの楽勝だった。その前走で、ここでも人気上位となりそうなニューホープ、サノオーソらを問題にしていないだけに断然といえそうだ。
強敵となりそうなのは、中央未勝利から転入して3連勝のノーブルアーレス。初戦が2着に1/2馬身、2戦目が1馬身半、そして3戦目の前走が2馬身半と、相手が強くなっているにもかかわらず、2着馬との着差を広げてきた。パフォーマンス的にはスターキャデラックのほうが上だが、ノーブルアーレスはさらに上昇ということも考えられる。
ニューホープは盛岡の若駒賞を勝ち、笠松では新緑賞2着と重賞実績は十分。ただ金沢転入初戦となった前走でスターキャデラックにちぎられているだけに逆転までは難しそう。
ロンギングルックは2歳時の重賞で3、2、4着と好走したが、勝ち馬からは差があった。しかしその後冬休みを挟んで目下3連勝中。ただ今回は相手が強い。連下争いまで。
3走前の若駒賞でロンギングルックにコンマ2秒差だったサノオーソ、岩手からの転入初戦でスターキャデラックの2着だったスパンブリーらも入着候補。
◎12スターキャデラック
○6ノーブルアーレス
▲1ニューホープ
△4ロンギングルック
△10サノオーソ
△7スパンブリー
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スプリングカップで3着馬に9馬身差をつけて1、2着を争ったパンプキンズ、グレートアラカーの2頭の実力が抜けている。
そのスプリングカップは、スタートで大きく出遅れたグレートアラカーに対して、パンプキンズはすんなりとハナに立ってのマイペース。直線は2頭の争いとなって、パンプキンズがグレートアラカーを3/4馬身差で振り切ったが、グレートアラカーは終始大外を回らされたというかなりのロスがあった。それを考えると今回は距離延長となっての争いでもあり、グレートアラカーのほうに分があると見る。
3番手候補は難しい。船橋から転入初戦のリュウノボサノバは、2歳時は好成績を残していたものの、休み明けの3歳になっての2戦が大敗続き。ただ南関東での実績を考えると軽視はできない。
スプリングカップ4着だったポエムロビンは、その後に3歳A級戦で3着に好走し上昇傾向がうかがえる。
スプリングカップ3着だったトーセンロブロイも3着争いとしては押さえておきたい。
◎2グレートアラカー
○3パンプキンズ
▲5リュウノボサノバ
△1ポエムロビン
△6トーセンロブロイ
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マイタイザンは昨年、地元園田では新春賞から負けなしの5戦全勝。年が明けて名古屋の梅見月杯を6馬身差で圧勝した。名古屋大賞典JpnIIIはさすがに相手が強く4着だったが、中央勢掲示板独占の一角は崩した。6歳になっても充実ぶりがうかがえるだけに、地元同士の重賞なら負けられないところ。
昨年、初めて地方全国リーディングとなった吉村智洋騎手は今年も好調で、4月末実現在でも全国のトップ。しかも100勝超は唯一。エイシンニシパは、昨年末の園田金盃では逃げたマイタイザンにクビ差まで迫って2着。前走佐賀のはがくれ大賞典は相手に恵まれたこともあったが7馬身差圧勝。人も馬も好調だ。
タガノゴールドは、前走六甲盃の勝利が昨年の姫山菊花賞以来半年ぶりの勝利となった。その後のオグリキャップ記念でカツゲキキトキトにアタマ差2着だったメイショウオオゼキとの接戦を制しており、このメンバーでも勝ち切るだけの能力はある。
キクノソルは、昨年の園田金盃では、マイタイザン、エイシンニシパにクビ+クビの差で3着で、タガノゴールド(4着)には先着。明けて新春賞ではエイシンニシパの2着。惜しいところで重賞に手が届かないが、さすがに元中央オープンだけあって能力的には見劣らない。
六甲盃3着だったエイシンミノアカは上位に食い込めるかどうか。
◎7マイタイザン
○4エイシンニシパ
▲11タガノゴールド
△1キクノソル
△12エイシンミノアカ
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