
黒潮ジュニアチャンピオンシップと金の鞍賞を制して高知の2歳チャンピオンとなったのがアルネゴー。実績的にはナンバーワンだが、この時期になると転入馬も増えてきて、その馬たちとの力関係がポイントになりそう。
ここは転入組から、移籍後いずも楽勝で2連勝のナンヨーオボロヅキに期待したい。前走もスタートからハナを奪うと、軽く追われただけで2着に8馬身差の圧勝。確かに相手はそれほどのレベルではないが、不良馬場だったとはいえ1300メートル1分25秒3は、この時期の3歳馬としてはなかなかの好タイム。昨年、調教師の地方全国リーディングでは打越勇児調教師が初めて全国のトップに立ったが、今年ここまでは雑賀正光調教師が、2位の打越調教師に15勝もの差をつけてダントツの数字を残している。その勢いにも期待したいところ。
相手にはシェナパドメ。黒潮ジュニアチャンピオンシップではアルネゴーの11着と大敗しているが、赤岡修次騎手に乗り替った(戻った)12月28日のアンドロメダ特別以降、5戦4勝、2着1回。ここにきて相当力をつけている。
アルネゴーは、前走4着に負けたのが古馬C1クラスなら、それで評価を落とす要因にはならない。ただこの世代の高知生え抜きは、それほど能力が高いという感じでもなく、▲まで。
コスモアニモーソは、2走前の土佐水木特別でアルネゴーと一騎打ちとなって半馬身差で屈した。さらに前走古馬C3戦では、内枠からのスタートで厳しいレースを強いられながらもなんとか勝利。ここまで4頭はどれが勝ってもおかしくない。
前走で古馬C3戦を勝ったプリズムアーク、前走大差の2着も相手が強すぎたグラシアスゼロらが馬券圏内に食い込めるかどうか。
◎9ナンヨーオボロヅキ
○7シェナパドメ
▲11アルネゴー
△6コスモアニモーソ
△1プリズムアーク
△5グラシアスゼロ
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グリムのここ2戦は1番人気で惜敗が続いたが、浦和記念JpnIIはGI/JpnI勝ち馬を相手にしての2着で、名古屋グランプリJpnIIは先着されたのがチュウワウィザード、ミツバでは、その後の両馬のパフォーマンスを見れば仕方のないところ。今回、ダートグレードを勝っているのが、ほかに佐賀記念JpnIIIのヒラボクラターシュだけということでは、その2戦よりメンバーがかなり楽になった。さらに別定1キロ増の55キロで出走できるということでも恵まれた。
相手には、前走仁川ステークスを快勝したテルペリオン。フリオーソ産駒としては中央で初めてのオープン(しかもリステッド)勝利となり、ここで一気にグレード勝ちも期待したいところ。
ヒラボクラターシュは、勝ったり負けたりを繰り返して、前走佐賀記念JpnIIIが初のタイトル。ただ昨年夏以降、負けたレースでも、レパードステークGIIIはグリムにクビ差、シリウスステークスGIIIは勝ったのがオメガパフュームで、チャンピオンズカップGIは言わずもがなで相手が強かった。グリム相手に雪辱なるかどうか。
いよいよ本格化のマイタイザンは、もっと重い印をつけようと思っていたのだが、今回はいかにもメンバーが揃った。このレースは過去10年の勝ち馬を見ても、スマートファルコン、エスポワールシチー、ニホンピロアワーズ、ホッコータルマエ、アウォーディー、ケイティブレイブとGI/JpnI勝ち馬がずらりと並び、JpnIIIのわりには一流馬の出走が多い。そういう意味でも、◎○▲の馬たちには、のちにGI/JpnIを勝つ馬がいるかもしれない。
中央準オープン勝ちのアナザートゥルース、キクノルアは、このメンバーに入るとさすがに馬券圏内まであるかどうか。
◎12グリム
○4テルペリオン
▲2ヒラボクラターシュ
△8マイタイザン
△9アナザートゥルース
△7キクノルア
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エムエスクイーン、アンタエウスという東海の2強が不在となって、重賞勝ち馬がいないメンバー構成。で、その2頭がいなければ準重賞や特別を勝てるというフォアフロント、トリマゴラッキにチャンスが巡ってきた。
笠松のフォアフロントは、2度の名古屋遠征を経験し、湾岸ニュースターカップでは好タイムでの2着があり、スプリングカップでは4着だったものの、6着のトリマゴラッキには1秒差をつけたという実績。ここはフォアフロントが中心。
前述2強との対戦で苦戦を続けてきたトリマゴラッキにとっても、ここは負けられない一戦だろう。
メモリーパールは新馬勝ち以来、勝ち星から遠ざかっていたものの、今回と同じ1600メートルの前走ドリーム戦を好タイムで逃げ切った。同じ良馬場で、トリマゴラッキの新春ペガサスC(2着)の走破タイムよりコンマ2秒速く、ここに来て力をつけたと見るべきかもしれない。人気がなければ頭でも狙ってみたい。
ここまで未勝利も特別戦でたびたび2着があるコマガイム、条件戦で2連勝中のキクノピオニールらが上位に食い込めるかどうか。
◎10フォアフロント
○11トリマゴラッキ
▲8メモリーパール
△6コマガイム
△1キクノピオニール
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過去5年、4歳馬で勝ったのは2014年のオレノココロと2016年のセンゴクエース。要するにそのレベルでないと、この時期の4歳馬がひとつ上の5歳馬を負かすのは難しいということか。それにしても4歳でトップハンデ790キロで圧勝したセンゴクエースは別格だ。
負担重量の差はあるものの、古馬一線級と互角のレースをしているのがメジロゴーリキとゴールデンフウジン。
ここでメジロゴーリキに対して10キロもらったゴールデンフウジンは俄然有利。1月13日の睦月特別では5キロ差で同タイムの決着だったのが、今回は10キロ差。ナナカマド賞以来の重賞タイトルに期待だ。メヂカラ回避による繰上りでの出走という運もある。
重量差があったとはいえオレノココロを完封してチャンピオンカップを勝ったメジロゴーリキにも勢いがある。今後、古馬戦線でも中心的存在になりそう。
チャンピオンカップで3着と健闘したマツカゼウンカイは、トップハンデ790キロで◎○にどこまで対抗できるか。
4歳馬では、760キロのキタノユウジロウ、750キロのコウシュハレガシーが重量差を生かして上位争いに食い込めるかどうか。
セン馬4歳でもトップハンデとなったアアモンドグンシンだが、チャンピオンカップ(6着)では、◎○より重い810キロだったことを考えれば、上位浮上もありそう。
◎4ゴールデンフウジン
○1メジロゴーリキ
▲10マツカゼウンカイ
△5キタノユウジロウ
△3コウシュハレガシー
△6アアモンドグンシン
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断然の注目になるはずだったグレイトパールは最初から回避予定だったのだろうか。おまけにスーパージェットも回避となって、地元佐賀4頭に兵庫3頭の7頭立ては、なんとも寂しい。
となれば、エイシンニシパの連覇となりそうだ。昨年のこのレースを勝ったあと、勝ち星こそ新春賞のひとつだけだが、2着は5回もあり、負かされた相手はカツゲキキトキト、タガノゴールド、マイタイザンなど全国レベルでも通用する馬たち。強敵不在のここは負けられない一戦だ。
相手も兵庫から遠征のトウシンイーグル。中央オープンから移籍し、勝ち星こそないもののA1特別では2着2回。エイシンニシパと真っ向勝負となると難しそうだが、自身の能力を発揮すれば連下筆頭。
地元勢ではスーパーノヴァが食い下がれるか。九州大賞典を5番人気で制したが、トウシンイーグルが出走(3着)していた金沢の北國王冠で7着だったということでもあまり強気にはなれない。地の利を生かして一発あるかどうか。
フォークローバーは佐賀転入後、準重賞で3勝を挙げているものの、いずれも1400メートル戦。この距離でどうか。
中央オープンから川崎を経て兵庫に移籍したヨヨギマックだが、園田での2戦の内容からして3着争いに加われるかどうか。
◎5エイシンニシパ
○3トウシンイーグル
▲7スーパーノヴァ
△2フォークローバー
△1ヨヨギマック
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