NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
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北海道から2歳秋に転入したブレイブアモーレは、1800メートルのカペラ賞では7着に敗れたものの、それ以外は1400メートル以下のみを使われ、佐賀の1300〜1400メートルでは6戦して5連対。特に前走、準重賞のポーラスター賞ではミヤノウッドリーを寄せ付けずの完勝。重賞実績馬がどちらかというと中距離で能力を発揮するタイプが多いだけに、1400メートルの舞台で重賞初制覇の期待大だ。
九州ジュニアチャンピオンを制したイチノコマチは、ここまで馬券圏内を外したのは小倉芝のフェニックス賞だけ。3着だったフォーマルハウト賞も先着された2頭は兵庫からの遠征馬で、地元同士では連対を外していない。1800メートルのカペラ賞、花吹雪賞でも2着に好走しているが、1400メートルのほうが能力を発揮しそう。地元同士なら当然勝ち負けだろう。
アストライオスは勝ちきれないレースが続いて、初勝利が2歳10月のデビューから8戦目だったが、その後さらに2つ勝ち星を加えた。3走前の佐賀若駒賞、2走前の竜門峡特別の敗戦が気になるが、前走バルーン特別では竜門峡特別を快勝していたテクノゴールドを相手にしなかった。ここにきての充実ぶりがうかがえる。北海道から石川倭騎手を呼んでということでも意欲を感じる。
ミヤノウッドリーもここまで11戦6勝で3着以内を外したのは2度だけ。前走ポーラスター賞ではブレイブアモーレの2着だったが、巻き返しなるかどうか。
門別未勝利から転入して花吹雪賞を制したエイシンレミーだが、前走竜門峡特別では着順こそ3着だがテクノゴールドに完敗。牡馬相手の重賞でどこまでやれるか。
モーモーレッドは単騎の逃げが叶いそうなメンバーで、マイペースに持ち込めたときに粘り込む場面があるかどうか。
◎6ブレイブアモーレ
○7イチノコマチ
▲5アストライオス
△2ミヤノウッドリー
△1エイシンレミー
△9モーモーレッド
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北海道から転入したニシケンボブは、その初戦となった3歳特別戦では向正面でまだ中団の位置取りから3~4コーナーで豪快にまくって差し切り勝ち。笠松に遠征したゴールドジュニアでも手応え十分のまま4コーナー手前で先頭に経つと、2着に4馬身差をつける完勝。2歳時の北海道でも4勝を挙げており、全日本2歳優駿JpnIは7着だが、相手を考えれば好走といえる。このメンバーでは実績でも実力でも抜けている。
相手筆頭は、中央芝1勝から転入して姫路で2連勝のビキニボーイ。前走はスタートで出遅れ最後方からとなったが、向正面で徐々に位置取りを上げると4コーナーで前をとらえ、着差以上の完勝。ただ直線を向いたところで右ムチを入れたら外に逸走気味になるなど幼い面があるのと、内を大きく空けてレースが展開される今の姫路で1番枠に入ってしまったのが気になるところ。
一発期待したいのが佐賀から遠征のテクノゴールド。中央未勝利から移籍して4戦2勝。初めての他地区遠征でどんなレースを見せるか。
兵庫若駒賞を制して、園田ジュニアカップ2着だったベラジオソノダラブは、3歳初戦でどこまで仕上がっているか。
前走でビキニボーイの2着だったディオスメッセージ、門別未勝利から転入して2連勝中のブエラフェルテらは、勝ち負けまではどうかだが馬券圏内なら。
◎4ニシケンボブ
○1ビキニボーイ
▲7テクノゴールド
△5ベラジオソノダラブ
△3ディオスメッセージ
△6ブエラフェルテ
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デビューから一方的なレースばかりで5連勝のセブンカラーズが、準重賞の梅桜賞から中1週で出走してきた。地元同士なら断然だが、今回は浦和、高知からの遠征馬に加えて兵庫から移籍初戦という馬もいて、その力関係がどうか。
セブンカラーズに土をつけるなら、高知のデステージョと見る。2歳時は北海道所属として鎌倉記念は3着だったが、兵庫ジュニアグランプリJpnIIで3着。以前であればこのレベルの馬が高知に移籍することはなかったが、今の高知は賞金的にもレベル的にも南関東と同程度といっていいほど。前走古馬に格付けされたB-1選抜戦で後方2番手追走から3〜4コーナー大外からまくってくると、直線余裕を持って差し切るという大胆なレースを見せた。今の高知のB級選抜で、この時期の3歳馬が楽勝というのは相当な能力。そのレースぶりは、内を空けてレースが展開し、直線馬場いっぱいに馬群が広がって差しも決まる名古屋の馬場にも合っていそう。セブンカラーズとの一騎打ちが期待できそうだ。
リストンもデビューした門別で2歳オープン勝ちがあり、名古屋に移籍して2連勝で新春ペガサスカップを完勝。移籍後も期間限定騎乗で名古屋に来ていた阪野学騎手が騎乗していが、今回は丸野勝虎騎手が鞍上となる。新春ペガサスカップでは、セブンカラーズの2着3着が何度かあったエムエスドン相手に完勝しているだけに楽しみな存在だ。
浦和から遠征がサムタイムアゴー。ここまで南関東の重賞では5着が最高という成績で、鎌倉記念でも3着デステージョからやや差のある6着だっただけに、ここでも連下争いまで。
そのほか、前述エムエスドンや、兵庫3勝から転入初戦となるフィアスサーメットがどこまで。
◎7デステージョ
○8セブンカラーズ
▲10リストン
△4サムタイムアゴー
△3エムエスドン
△12フィアスサーメット
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10頭立てではあるが、南関東から3頭の遠征があり、さしずめ地元兵庫VS南関東という様相の好メンバーが揃った。
中でも実績断然はベストマッチョ。1400メートルのダートグレードで2着が2回あり、昨年のこのレースでは直線で一旦は抜け出して勝ったかと思ったところ、ゴール前でインペリシャブルに差し切られて2着。秋は名古屋のゴールド争覇を制し、笠松グランプリでは南関東勢が3着内を独占したなかで半馬身+アタマ差で3着。明けて10歳でも衰えはなさそう。昨年の雪辱なるか。
昨年1番人気で3着だったのがサンロアノーク。その後は6戦して2勝、2着3回。唯一連対を外したのはJpnIIIのかきつばた記念で、勝ったイグナイターは別格としてもJRA勢相手に掲示板に食い込む5着は評価できる。年明け笠松の白銀争覇を制して、調子を上げて臨む一戦。昨年の雪辱を果たしたいところ。
昨年のサマーチャンピオンJpnIIIで2着に追込みあっと言わせたコウエイアンカだが、その後、園田チャレンジカップ、兵庫ゴールドカップでは、ともに1番人気に推されるも末脚不発。園田より直線の長い姫路コースで末脚を生かせる展開になるかどうか。
大井のマックスは佐賀に遠征したゴールドスプリントでは、直線外から差し切る勢いだったが、高知の11歳ダノングッドに半馬身及ばなかった。そしてさらに半馬身差3着がインペリシャブル。その2頭を物差しにすれば、このメンバーでも当然勝負になる。
兵庫ゴールドカップ2着のエイシンビッグボスに、連覇のかかるインペリシャブルは押し出される形で△まで。印の順番はつけたが能力は紙一重の混戦。
◎3ベストマッチョ
○4サンロアノーク
▲8コウエイアンカ
△1マックス
△10エイシンビッグボス
△9インペリシャブル
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クインザヒーローは昨年、名古屋の重賞で3着が2回あり、大晦日には笠松に遠征してA2特別(オッズパーク2022ファイナル)を制した。そして今年初戦となった梅見月杯は、勝ち馬からは離されての4着とはいえ、1、2着は他地区からの遠征馬で、地元馬では3着ウインユニファイドに先着されたのみ。後方からの脚質ゆえ展開次第という面もありそうだが、メンバーは楽になった。10歳での重賞初制覇となるかどうか。デビュー3年目の塚本征吾騎手にも重賞初勝利のチャンスだ。
ロッキーブレイヴは下級条件から順調に勝ち上がり、昨年笠松のオータムカップで重賞初制覇。その後は東海ゴールドカップでの3着が最高という成績だが、結果を残したその2戦が笠松1900メートル戦。今回の笠松1800メートルでも能力を発揮しそう。
イイネイイネイイネは、オータムカップ、東海ゴールドカップでは、ともにロッキーブレイヴとはやや差のある結果。ただ重賞入着実績があるのが半数以下というメンバーだけに、馬券圏内は狙えそう。
オータムカップ6着もA1特別では結果を残しているタイセイメガロス、中央オープンから転入して3戦目となるロジペルレスト、正月の名古屋記念4着のスズカゴウケツらに上位食い込みがあるかどうか。
◎2クインザヒーロー
○9ロッキーブレイヴ
▲5イイネイイネイイネ
△1タイセイメガロス
△10ロジペルレスト
△6スズカゴウケツ
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