コパノフィーリングの実績が断然だ。中央オープンでは出走機会が限られるとして、4歳にして船橋に移籍。狙っていた習志野きらっとスプリントを見事に射止めた。アフター5スター賞では6着に敗れたが、兵庫ゴールドカップではスタートで躓いて危ない場面があったにもかかわらず、スピードの違いを見せて完勝。コーナー4つの小回りコースは初めてだったが、無難にこなした。今回、ダートでは初めての1400メートルとなるが、兵庫ゴールドカップ(園田1230メートル)のレースぶりからは問題ないと見る。
相手には名古屋の3歳馬トミケンシャイリ。楠賞はスタートで躓いて最後方からとなって流れに乗れず、まったくレースにならなかった。前々走地元の秋の鞍では、楠賞を制したイグナイターに2馬身差をつけて勝っているだけに、3歳同士なら1400メートルの舞台で能力上位は間違いない。地元では古馬相手のA1特別を5馬身差で圧勝しており、全国区の舞台となってどうか。
北海道からアザワクが遠征してきた。かつては1000メートルでしか勝てなかったのが、今年8月に初めて1200メートルのA1特別を制し、さらに道営スプリントで1200メートルの重賞初制覇。ついにホッカイドウ競馬の短距離路線の頂点に立った。昨年の兵庫ゴールドカップでは10着に敗れているだけに、コーナー4つの1400メートルをもたせることができるかどうか。
川崎に移籍して楠賞2着だったリュウノシンゲンは初めての古馬との対戦でどこまで食い下がれるか。
ゴールド争覇を制した高知のダノングッドだが、今回は全国レベルのメンバーが相手でどうだろう。
◎3コパノフィーリング
○6トミケンシャイリ
▲12アザワク
△10リュウノシンゲン
△4ダノングッド
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実績断然は8歳のエンパイアペガサス。重賞タイトルを重ねること18勝。今シーズンもみちのく大賞典を制した。北上川大賞典は、水沢開催だった2018、20年に出走(19年は休止)してともに勝利。18年は2着に2秒2の大差をつける圧勝。昨年はその年のダービーグランプリまで制したフレッチャビアンカに1馬身半差だが、3着馬にはさらに10馬身差をつけた。18年には笠松2500メートルのオグリキャップ記念でも2着に2秒8という大差をつけて圧勝。長距離戦での能力の高さは断然だ。休止によって1年空いてはいるものの、このレース3連覇の期待は大きい。
芝だけでなくダートでも素質の高さを示した3歳馬マツリダスティールが、エンパイアペガサスを相手にどんなレースを見せるか。不来方賞では2着に2秒6の大差をつける圧勝。期待されたダービーグランプリは先行勢総崩れのハイペースに巻き込まれて惨敗だったが、古馬初対戦となった前走A一組特別(1800m)ではまったく楽な手ごたえのまま2着に7馬身差の圧勝。世代交代へ期待がかかる一戦でもある。
3番手以下は難しい。牝馬ながら青藍賞で2着に好走したユノートルベル。ジェイケイブラックは昨年は8着だったが、今年は得意の盛岡コースでどうか。一昨年3歳時に桐花賞を制したヤマショウブラックも連下争いなら。
◎6エンパイアペガサス
○2マツリダスティール
▲1ユノートルベル
△10ジェイケイブラック
△7ヤマショウブラック
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兵庫のコスモバレットは佐賀に遠征したはがくれ大賞典では2着に好走したが、地元園田の重賞では5着が最高という成績。しかしここ2戦は特別戦とはいえ、直線独走となって大差圧勝。6歳だがここにきて力をつけたと見るべきだろう。
浦和のトーセンレビューは今年、東海桜花賞、金沢スプリントカップと、遠征して1400メートルの重賞を2勝。今回1900メートルという距離が気になるところだが、昨年3歳時には条件特別とはいえ2000メートルでの勝ち星はある。前走サンタアニタトロフィーで0秒9差6着ということでは能力上位は間違いない。
北海道からの遠征がチャイヤプーン。今年夏まで在籍した岩手では1600〜2000メートルで重賞2勝を含め5戦3勝。負けたレースでも、シアンモア記念ではヒガシウィルウィンの3着、みちのく大賞典はエンパイアペガサスの3着と、勝ち馬は岩手のチャンピオン級。秋は門別で2連勝。ここでも能力的にヒケはとらない。
地元勢筆頭は、名港盃、ベイスプリントと重賞2勝を挙げているナムラマホーホ。今年は3着以内を外しておらず底を見せていない。
兵庫サマークイーン賞、兵庫クイーンカップと園田で牝馬重賞2勝を挙げているシーアフェアリー、前走とちのき杯で2着ナムラマホーホに2馬身差3着だったタイガーアチーヴらは連下争いにからめるかどうか。
◎12コスモバレット
○6トーセンレビュー
▲5チャイヤプーン
△7ナムラマホーホ
△8シーアフェアリー
△10タイガーアチーヴ
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門別でアタックチャレンジ勝ちがあって転入したボサノヴァは、金沢プリンセスカップでは直線、エムティアンジェと一騎打ちとなったが、ゴール前で振り切られ1馬身半差で2着。勝ったエムティアンジェは、その後兼六園ジュニアカップでは北海道からの遠征馬の2着に敗れたが、笠松に遠征してラブミーチャン記念を勝利。ボサノヴァは、その馬と好勝負という内容なら、ここでは能力上位と見る。ただし門別では1500、1700メートルと距離を延ばしたウィナーズチャレンジで5、8着に負けていただけに、今後距離が伸びてどこまでやれるかは気になるところ。
900メートルの新馬戦でスタートからゴールまでほとんど追われることなく、2着に9馬身差をつけ楽勝したのがゴールドラファール。勝ちタイムの56秒3は、△スターフジサンがデビュー戦(2着)でマークしたタイムと同じ。それを楽に出したのであれば、相当なパフォーマンスが期待できそう。
10月19日の準重賞・くろゆり賞、11月1日のJRA認定トパーズ賞で1、2着を分け合ったのが、スターフジサンとスーパーバンタム。くろゆり賞ではスーパーバンタムが他馬と競り合ってのハイペースで、離れた4番手から進めたスターフジサンにアタマ差とらえられたが、トパーズ賞ではがっちり抑えてマイペースで逃げたスーパーバンタムがスターフジサンに6馬身差をつけて圧勝。そのレースぶりからスーパーバンタムを上位にとった。
今回、◎○▲のほかにも逃げる可能性のある馬がいて、前が速くなれば中団からレースを進めるスターフジサンが末脚を生かして差し切る場面もおおいにありそう。
この4頭の勝負で、印の順番はつけたものの、展開やペース次第で能力的にはそれほど差はなさそう。馬券的には、4頭のうち人気がない馬から狙うというのもおもしろそう。
◎2ボサノヴァ
○8ゴールドラファール
▲4スーパーバンタム
△1スターフジサン
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当初は8月10日に実施予定だったのが、関係者の新型コロナウイルス集団感染で開催中止となり、あらためての実施となった。もとはグランダム・ジャパン古馬シーズンの一戦ではあったが、時期的にその対象から外れ、地元馬限定の重賞として実施されることになった。
地元馬同士で、しかも牝馬限定戦ならハクサンアマゾネスが断然。4歳ですでに重賞9勝。3歳で中日杯を制し、今年は百万石賞、北國王冠と、JpnIIIの白山大賞典以外、地元のほとんどの主要重賞を制してしまった。JBCレディスクラシックはスタートで両脇から挟まれるような形になって位置取りを悪くし、さすがに中央馬相手ではレースにならなかった。そこで無理をしなかったぶん消耗もないだろう。徽軫賞ではネオアマゾネスに逃げ切られてしまったように、1500メートルの距離にやや不安が残るが、能力の違いは明らかで同じ轍を踏むこともないだろう。
大井からの転入初戦を快勝したのがマルカンセンサー。大井では重賞勝ちこそなかったものの、昨年末の東京シンデレラマイルで2着、今年のTCK女王盃JpnIIIでも地方最先着の4着と好走していた。その後の成績がいまひとつで金沢移籍となったが、この距離も向いていそうで、ハクサンアマゾネスを脅かす場面もあるかもしれない。
5月の徽軫賞でハクサンアマゾネスを負かしたのがネオアマゾネス。その後結果が出ておらず、期待されたお松の方賞でも4着に負けてしまったが、この距離でマイペースで逃げられたときにどこまで粘れるか。
お松の方賞でネオアマゾネスに先着する3着だったデビルスダンサー、高知から転入してA級特別で2勝を挙げているデルマキミノナハらも連下争いなら。
◎2ハクサンアマゾネス
○7マルカンセンサー
▲3ネオアマゾネス
△6デビルスダンサー
△1デルマキミノナハ
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