地方競馬の新種牡馬ランキングでトップに立っているコパノリッキーの第1号の産駒として生まれたのがファーストリッキー。中央では3戦して勝てなかったものの、高知に移籍して無敵の4連勝。2着馬との着差は、8馬身、大差、5馬身、8馬身と一方的なレースばかりで、ここも通過点。いずれ、全日本2歳優駿JpnI挑戦(13着)でここは不在となったマリンスカイとの直接対決が楽しみだ。
グットクレンジングは門別3戦1勝から転入後、3戦2勝、2着1回。先着されたのはファーストリッキーで5馬身差をつけられた。しかしながら前走では抜群のスタートからハナに立つと、ぴたりと追ってきた2頭が着外に沈んだように、スピードはかなりのものがあるし、レースぶりもよくなってきた。
2頭の間に割って入る可能性は、マオノウイッシュかリュウノアンジェラ。前者は7戦2勝でマリンスカイの2着が2回。後者は、黒潮ジュニアチャンピオンシップがマリンスカイの2着で、1400メートルで1分31秒台の持ちタイムはファーストリッキーとこの馬だけ。
デルマバロールはデビューから3戦1勝だが、まだ底を見せていない感じ。フィールマイラヴはデビュー戦を勝ったのみだが、1300メートルで1分26秒0という持ちタイム最速。
2歳のこの時期だけに、成長力次第で伏兵の2着3着食い込みはありそう。
◎6ファーストリッキー
○3グットクレンジング
▲10マオノウイッシュ
△9リュウノアンジェラ
△8デルマバロール
△11フィールマイラヴ
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ドゥラリュールは中央2勝クラスから転入して負けなしの6連勝。7月の佐賀王冠賞ではパイロキネシストにクビ差で食い下がられたものの、それ以外はまったく危なげのないレース。安定している1800メートルの舞台なら負けられないところ。
ただ相手を絞るのが難しい。
中央オープンから転入したコンカラーは、5戦して3着以内を外したのは一度だけ。九州大賞典の2500メートルは特異な舞台だが、それ以外の4戦では、5着に負けた由布岳賞も含めて、今回のメンバーで先着されたのはドゥラリュールだけ。ここは相手の筆頭。
タイセイレオーネは、前走久住山特別では1番人気で8着に沈んだが、先行3頭前残りの展開で見せ場をつくれなかった。それを度外視すれば、3走前はドゥラリュールの3着、2走前の九州大賞典はグレイトパール独壇場の2着なら、ここでも上位争いは可能。
ゲットワイルドは4月以降勝ち星から遠ざかっているが、中距離のトップクラスとの対戦で2着3着はたびたびあり、前走宝満山賞ではドゥラリュールにぴたりとついていって、向正面半ばからは徐々に離されたものの、うしろにいた馬たちを封じて2着に粘ったレースぶりは価値がある。
グレイトパールは2500メートルの九州大賞典3連覇は見事だったが、近走それ以外のレースでは見せ場までがやっと。今回も連下争いまで。
パイロキネシストは佐賀王冠賞でクビ差2着と、ドゥラリュールを脅かした唯一の馬だが、休み明けの秋2戦がいまひとつ。復調あれば上位争いも。
◎9ドゥラリュール
○7コンカラー
▲4タイセイレオーネ
△3ゲットワイルド
△1グレイトパール
△8パイロキネシスト
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中央勢ではダンビュライトが芝の重賞を勝っているものの、ダートグレードの勝ち馬がいないというメンバー。距離適性を評価してヴェルテックスを中心とした。東京ダート2100メートルの3勝クラスを勝ち、オープンで3着に好走したのも同じく東京2100メートルのブラジルカップ。切れる脚はないものの、追って追って長く脚を使えるタイプ。浦和記念でも逃げ切ったメイショウカズサになんとか食い下がっていたが、最後タービランスにとらえられての3着はゴール前一瞬の決め手の差。小回りの長距離戦はそういうタイプに向いている。
ケイアイパープルは阿蘇ステークス、ラジオ日本賞とダートのオープンを連勝。ラジオ日本賞では2番手から直線で抜け出し、ヴェルテックスを5着にしりぞけたが、道中息の入らない流れはヴェルテックスには向かない流れだった。ケイアイパープルはデビューから一貫してダート1600〜1800メートルを使われており、血統的にも2500メートルという距離を乗り切れるかどうか。
ライトウォーリアは勝つときは強いが負けるときは惨敗というムラのあるタイプ。太秦ステークスでは2番手からゴール前3頭の接戦を制したが、今回、初めての地方の小回りコースだけに軸としては狙いにくい。
船橋のトーセンブルは、大井2600メートルの金盃で昨年3着、今年2着という好走があり、長距離を狙って遠征した園田2400メートルの六甲盃を制した。その距離適性から、重賞実績のない中央勢が相手なら、まとめて負かす可能性も考えたい。
ダンビュライトは今年の京都記念でも3着好走があり、前走みやこステークスGIII惨敗だけでは見限れない。
◎11ヴェルテックス
○8ケイアイパープル
▲5ライトウォーリア
△9トーセンブル
△4ダンビュライト
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過去20回の歴史で地方馬の勝利が一度もないこのレースだが、07年からハンデ戦となったこともあって2着、3着はたびたびあり、2017年以降の近4年でも毎年地方馬が2着か3着に入線。地元兵庫所属馬も、18年に51キロのキクノステラが3着、19年には52キロのイルティモーネが8番人気で2着に入った。
今回は地元の3歳馬イグナイターに期待する。兵庫移籍後、地元1400メートルは4戦4勝で、トップクラスが相手ではないとはいえ大差圧勝が3回。稍重だが1分27秒台の持ちタイムもあり、それで今回ハンデ52キロなら中央馬相手でも勝負になる。
地方の1400メートルで実績上位は、テイエムサウスダンとラプタス。テイエムサウスダンは2歳時に園田コースの実績もあり、展開にかかわらず地方では崩れることもなく、1キロのハンデ差もあって上位にとった。
トップハンデは59キロのラプタス。昨年のこのレースはスタートで大きく躓いて後方からとなったが、それでも3コーナー手前から一気のまくりで見せ場をつくっての3着。今回はイグナイターとのハナ争いがどうかだが、どちらも必ずしも逃げなければいけないタイプでもない。今回は初めて背負う59キロがどうか。
1200メートルで実績を重ねたヒロシゲゴールドだが、1600メートルの南部杯JpnIでも積極的なレース運びで2着と健闘。今回は初めて経験する地方のコーナー4つの1400メートルがどうか。
昨年秋から短距離で実績を重ねてきたイダペガサスも52キロならチャンスあり。
メンバー中、唯一のJpnI勝ちがあるワイドファラオに57.5キロは恵まれた感もある。
◎6イグナイター
○5テイエムサウスダン
▲11ラプタス
△8ヒロシゲゴールド
△10イダペガサス
△2ワイドファラオ
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寒菊賞は岩手M3格付けで2歳重賞でもややマイナーな印象があるが、過去5年の勝ち馬を見るとすごい。2016年のベンテンコゾウは門別に遠征しての二冠制覇。17年のチャイヤプーンは岩手ダービーダイヤモンドカップを制して、船橋に移籍して戸塚記念を制し、さらに岩手に戻ってダービーグランプリを勝った。18年のパンプキンズも東北優駿、ダイヤモンドカップの二冠制覇。19年のグランコージーはダイヤモンドカップを制して、不来方賞とダービーグランプリがともに3着。そして昨年のリュウノシンゲンは、やはりダイヤモンドカップ、東北優駿の二冠制覇。いずれも3歳になって世代のチャンピオン級の活躍を見せた。今年もこのレースからそんな活躍馬が出ることを期待したい。
クロールキックは北海道所属として出走した南部駒賞で、北海道勢が上位3着まで独占したなかで2着。しかも地元最先着4着のカクテルライトは大差がついていた。門別では未勝利戦を勝ったのみだが、1700メートルのJRA認定ウィナーズチャレンジで2着という実績。岩手転入初戦となるが、このメンバーでは能力断然といえそう。
相手には、やはりホッカイドウ競馬出身のカクテルライト。転入初戦こそ2着だっが、その後ビギナーズカップ、若駒賞を連勝。南部駒賞は前述のとおりの4着で、プリンセスカップも4着。ここ2戦が強敵相手に苦戦したが、メンバー中、重賞を勝っているのはこの馬だけ。
リュウノガルシアはビギナーズカップ3着、若駒賞2着で、いずれもカクテルライトの後塵を拝した。ただその後の2戦で力をつけていれば、カクテルライトには逆転の可能性はありそう。
サンエイブレーヴは若駒賞、知床賞ともに3着でリュウノガルシアに先着されていた。しかし前走水沢1600メートルの太夫黒特別ではリュウノガルシアに1馬身差をつけて勝利と逆転。○▲と能力差はない。
カンパニョーラは盛岡芝の新馬戦を勝ち、前走初ダートとなった水沢戦で、北海道から転入初戦のキモンリッキーの2着。ここでも2、3着争いに割って入る可能性はありそう。
◎4クロールキック
○10カクテルライト
▲9リュウノガルシア
△7サンエイブレーヴ
△6カンパニョーラ
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