NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
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惜しいところで重賞を勝ちきれなかったウインユニファイドが、昨年10歳で重賞3連勝。佐賀に遠征した鳥栖大賞では大井や兵庫からの遠征馬を相手に5馬身差の圧勝。地元に戻っての東海菊花賞は出走取消となったが、大晦日の東海ゴールドカップでは、直線、一騎打ちとなったアンタンスルフレを競り落としての勝利。明けて11歳になったが、衰えはなさそう。
相手になるのは南関東勢。浦和のタカジョーは、昨年の東海菊花賞は3着だったが、先着されたのは同じく南関東からの遠征馬。タニノタビト、ナムラマホーホ、ブンブンマルら地元の重賞勝ち馬には先着した。今回のメンバーなら勝ち負けまで狙えそう。
大井のタイサイは、一昨年12月に船橋のオープン特別を勝って以降、昨年は勝ち星がなかったが、園田に遠征した六甲盃がジンギに3/4馬身差の2着で、鳥栖大賞はウインユニファイドの5着。とはいえその後も川崎のオープン特別で3着があり、このメンバーなら上位争いが期待できそう。
兵庫のアキュートガールは中央1勝クラスから移籍して5連勝で新春賞を制したが、52キロとハンデに恵まれたうえに、5連覇のかかったエイシンニシパの回避によってメンバーがやや軽くなった。一気の相手強化でどこまで。
トミケンシャイリは1番人気に支持された名古屋記念では直線失速してしまったが、巻き返しを期待したいところ。
その名古屋記念でブンブンマルは直線先頭に立ったところ、メルトに差し切られたが、前のトミケンシャイリを負かしにいったぶん出し抜けを食らった形。こちらも巻き返しなるかどうか。
◎7ウインユニファイド
○10タカジョー
▲11タイサイ
△6アキュートガール
△3トミケンシャイリ
△1ブンブンマル
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昨年、兵庫の中長距離戦線で断然の中心的存在と思われたジンギだったが、後半になって川崎から転入してきたラッキードリームにその覇権を奪われる形となった。今回、そのラッキードリームは佐賀記念JpnIIIへの遠征で不在。ここは3連覇のかかる負けられない一戦だ。
そのジンギの強敵となりそうなのは、中央オープンから佐賀移籍初戦として遠征してきたヒストリーメイカー。2020年2月以来勝ち星から遠ざかっているとはいえ、昨年は8戦して7戦で勝ち馬と1秒以内の差に善戦。移籍初戦の遠征競馬でどこまで仕上がっているか。
高知のグリードパルフェは、一昨年の高知県知事賞が重賞初制覇で、昨年は3着。2000メートルの舞台なら能力を発揮できそう。
中央オープンから佐賀に移籍したシャンパンクーペは、中島記念では直線よく伸び、勝ったリュウノシンゲンに1馬身差まで迫っての2着。年明け初戦は3着だったが、昨年4月にデビューしてすでに69勝を挙げている(1月30日現在)山田義貴騎手が遠征競馬でどんなレースを見せるかに注目だ。
ほかに地元勢では、明けて11歳ながら新春賞で2着だったエイシンナセル、新春賞は11着だったがものの下級条件からクラスを上げてきたエイシンアンヴァルらが上位争いに食い込めるかどうか。
◎9ジンギ
○5ヒストリーメイカー
▲10グリードパルフェ
△12シャンパンクーペ
△4エイシンナセル
△1エイシンアンヴァル
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サクラヒメが第2障害2番手からほとんど持ったままで圧勝したレディースカップの再戦というメンバーだが、そのときとは重量設定が大きく変化した。レディースカップは710~730kgでサクラヒメは720kgだったが、今回サクラヒメはそこから100kg増(!)、前走天馬賞からも80kg増の820kg。レディースカップ2着だったミソギホマレも810kgで、昨年2着だったアーティウィングと、レディースカップ最下位だったシンエイボブは800kg。それ以外の6頭は770kgか780kg。さすがに牝馬同士で最大ハンデ差50kgで、しかも一気の重量増で勝ったら化け物か怪物級だ。
中心は、昨年4着で、今年も同じ780kgで出走するナカゼンガキタ。昨シーズンはB1からA1で快進撃があり、今回もA1戦を勝って望む一戦だ。
同じく780kgのニセコヒカルにも期待。レディースカップは、サクラヒメ、ミソギホマレと同重量で3着だったが、勝ったサクラヒメと12秒2差。それで今回40kg差がつけば逆転は十分可能だろう。
昨年760kgで2着だったアーティウィングは、その後、カーネーションカップを勝った。オープン格付けになって800kgなら相手関係的にもこなせそう。
サクラヒメは前述のとおりトップハンデ820kgでは、さすがに頭まではないだろう。
ヒメトラマジックはA2戦連勝で力をつけていると見る。
昨年の覇者フォルテシモは、その後勝ち星がないが、レディースカップで2着ミソギホマレからそれほど差のない4着ならここでも上位食い込みの可能性はある。
◎2ナカゼンガキタ
○3ニセコヒカル
▲4アーティウィング
△10サクラヒメ
△5ヒメトラマジック
△6フォルテシモ
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昨年、このレースでの7馬身差圧勝からダートグレード連勝という快進撃が始まったイグナイターが今年もここから始動。秋はJpnIに挑戦し、マイルチャンピオンシップ南部杯が4着、JBCスプリントが5着と、ともに見せ場があっての掲示板。地元の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIは5着だったが、それでもハンデ57kgを背負って、勝ったラプタスとはコンマ8秒差。NARグランプリでは全会一致で年度代表馬となった。今年は昨年以上が期待されるだけに、ここは負けられない一戦だ。
対する地元勢で筆頭はアメージングラン。昨年は建依別賞でダノングッドに1馬身差をつけて勝利し、年明けの大高坂賞では中央3勝クラスから転入したモダスオペランディに4馬身差をつけられたものの2着。中央時代から1400mを中心に使われ、それ未満の距離は中央時代も含めて初めてだが、距離延長となると不安はあるが、短くなるぶんには変わらず能力を発揮できそう。
中央3勝クラスから転入したアポロティアモは、ここまで重賞では結果がでていないが、その2戦とも1600m以上。一方で勝ち星はA-2の一般戦までだが、高知の1400mでは3戦3勝。この距離なら一発あるかもしれない。
昨年に続いて北海道から遠征のイダペガサス。昨年は4番人気で2着と健闘したが、7馬身差。その差をどこまで詰められるか。
大高坂賞こそ6着だったが、下級条件からクラスを上げてきたユニバーサルライト、大高坂賞は5着も距離短縮はプラスになりそうなジョウショーモードらも上位争いが期待できそう。
◎7イグナイター
○10アメージングラン
▲1アポロティアモ
△2イダペガサス
△4ユニバーサルライト
△9ジョウショーモード
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西日本地区の交流で、一昨年は名古屋から遠征のニジイロが勝ったが、昨年から2年連続で遠征馬がなく地元馬同士の争い。
門別デビューのサラキャサリンは、JRA認定ウィナーズチャレンジで差のない2着が2回という実績。転入初戦は直線独走となっての圧勝で、続く前走は2着だったが、勝ったニシケンボブは門別でウィナーズチャレンジを含め4勝という実績馬。3着ピーチクパーチクに6馬身差をつけた。その2戦とも園田1400メートル良馬場の走破タイム1分31秒台前半は、メンバー中最速。能力面で最上位といえそうだが、今年の姫路開催はラチ沿い数頭分を空けてレースが展開しているので1番枠がどうか。
エイシンレゲンダは門別のフルールカップで3着があり、北海道所属として臨んだ園田プリンセスカップは6着だったが、その後2カ月半のブランクがあって、転入後2連勝。前走が2着馬に2馬身半という着差以上の楽勝で、その勝ちタイムは1分31秒9。園田1400メートルで1分31秒台の持ちタイムは、サクラキャサリンとこの馬だけ。
マルグリッドも門別デビュー組で、転入初戦でJRA認定アッパートライを勝ち、続く前走でエイシンレゲンダの2着。使われての上昇があれば◎○に迫る場面まで。
イケノシイチャンは、佐賀に遠征したフォーマルハウト賞では4コーナーから後続を突き放して快勝。ただそれまで園田では勝ちきれないレースが多く、今回は相手も強くなった。
門別のJRA認定勝ちで転入したレスプレンドール、10月の兵庫若駒賞で2着だったジョイブラックらは、連下争いに食い込む余地があるかどうか。
◎1サラキャサリン
○9エイシンレゲンダ
▲5マルグリッド
△7イケノシイチャン
△10レスプレンドール
△2ジョイブラック
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