
佐賀9戦全勝だが骨折休養明けというタケノサイコウか、佐賀皐月賞を制したザビッグレディーか。中心はどちらか迷うところ。両馬の主戦である飛田愛斗騎手は自身のツイッターで、「自分が2人いてほしかった」と綴っている。
タケノサイコウは果たして3カ月の休養明けで万全の仕上がりにあるのかどうかという不安がある。
一方のザビッグレディーは2歳時にタケノサイコウと3度対戦していずれも負けているが、タケノサイコウが休んでいる間の成長と、何より順調に使われていることから、当時のザビッグレディーとは違うと見て中心とした。
オリベは佐賀皐月賞は5着だったが、続く前走の鯱の門特別では山口勲騎手が手綱をとり、3コーナーから馬群を縫うように進出すると、逃げ粘るサフランブライトをゴール前でハナ差とらえての勝利。行き脚がつかず後方からというタイプだけにペースや展開次第という面もあるが、◎○をまとめて負かす可能性もありそう。佐賀皐月賞のときは当日行われていたジョッキーズチャンピオンシップに出場した岡部誠騎手が手綱をとったが、今回も再び岡部誠騎手が呼ばれたのは期待の現れだろうか。
佐賀皐月賞でザビッグレディーをクビ差まで追い詰めたシウラグランデは佐賀での5戦がオール連対。2月の竜門峡特選(1750メートル)でザビッグレディーにアタマ差まで迫ったイカニカンも中距離での実績があり見限れない。
◎7ザビッグレディー
○4タケノサイコウ
▲3オリベ
△8シウラグランデ
△1イカニカン
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あやめ賞で見事に差し切りを決めたマルルットゥは、続く前走留守杯日高賞は4着だったが、これは勝ったグラーツィアが強すぎた。ここ2戦での充実ぶりがうかがえ、牡馬相手でも通用すると見る。
サンエイブレーヴは、スプリングカップではマルルットゥ(5着)に先着する4着で、そのとき先着された3頭の牡馬は今回不在。続くダイヤモンドカップも4着だったが、不良馬場とはいえ1分41秒3という好タイム。留守杯日高賞組の牝馬が中1週と間隔が詰まっているのに対して、ダイヤモンドカップからは中3週というゆったりしたローテーション。相手が楽になったここならチャンスは大きい。
フジクラウンは3歳B1戦を勝って臨んだ前走3歳A級戦は、直線先頭に立ったセイシーキングに3/4馬身及ばずの2着だったが、見せ場をつくった。その時の走破タイム1分44秒9は、同じく良馬場だった留守杯日高賞4着のマルルットゥの走破タイムを、コンマ1秒ではあるが上回った。世代のトップクラスが抜けたメンバーなら重賞初挑戦でも通用する可能性はある。
コイビトサンタは2連勝で臨んだダイヤモンドカップは一気の相手強化で差のある6着だったが、そこで揉まれての上昇に期待。
あやめ賞3着、留守杯日高賞5着だったアテナは、ともにマルルットゥの差はわずか。能力差はそれほどない。
◎3マルルットゥ
○9サンエイブレーヴ
▲6フジクラウン
△1コイビトサンタ
△7アテナ
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2歳時に重賞4勝というエムティアンジェが回避となって、ノトキリシマ賞まで4連勝というスーパーバンタムが人気になりそうだが、岩手から転入3戦目のリュウノガルシアを狙ってみる。転入初戦の3歳A1特別はエムティアンジェと一騎打ちとなって惜しくもクビ差2着。続く前走では古馬A2に格付けされ、古馬を一蹴。レベルの高いその2戦のレースぶりは評価できる。
金沢生え抜きのスーパーバンタムは、ここまで11戦して6勝、2着2回、3着1回。ここまで3着以内を外したのは、デビュー戦の競走中止と金沢シンデレラカップの4着だけ。冬休み明けに調子を上げており、連勝中の勢いでここも突破なるかどうか。
門別、川崎で1勝ずつ挙げたスタイルユアセルフは、転入初戦の3歳A1特別を勝利。笠松・ゴールドジュニアで2着だったエイシンヌウシペツを3/4馬身差で振り切った。転入2戦目の上積みがあれば、◎○とも互角以上の勝負ができそう。
スーパーバンタム相手に3着が4回あるというキープクライミング、前走3歳A1特別を勝って中央未勝利から転入後5戦3勝としたスノーフォックスらは連下争いまでか。
◎3リュウノガルシア
○7スーパーバンタム
▲8スタイルユアセルフ
△6キープクライミング
△1スノーフォックス
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浦和のしらさぎ賞で上位を争った2、3、4着馬が出走してきた(ほかに11着のナラも)。そのしらさぎ賞は、ゴール前でアールロッソが差し切ったが、スタートから直線半ばあたりまでは、逃げたアルコレーヌに、ピタリとマークしたダノンレジーナと2頭の一騎打ちという様相。今回のメンバーでは、この2頭の能力が抜けている。ダノンレジーナは地方馬同士の牝馬限定戦ではまず崩れることがなく◎としたが、中央3勝クラスから移籍して南関東でここまで3戦というアルコレーヌの逆転という可能性もおおいにありそう。
しらさぎ賞4着だった名古屋のシーアフェアリーは、昨年のこのレースでは、勝ったロカマドールからクビ、クビという接戦の3着だったが、その後、兵庫サマークイーン賞、兵庫クイーンカップを勝っており、充実ぶりがうかがえる。あらためて◎○にどこまで迫れるか。
連覇を狙うロカマドールだが、南関東での成績を見ても、◎○はいかにも強そう。
地元佐賀勢ではミスカゴシマが得意とする1400メートルの舞台で上位食い込みまであるかどうか。
◎9ダノンレジーナ
○7アルコレーヌ
▲10シーアフェアリー
△4ロカマドール
△8ミスカゴシマ
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中央3勝クラスから転入したマイネルアストリアは、初戦となった赤松杯では、川崎からの移籍初戦だったヴァケーションをクビ差で振り切って勝利。続くシアンモア記念は5着だったが、逃げ馬をピタリとマークして3コーナーでつかまえたが、後続に早めに来られる厳しい展開。そこで先着された4頭が今回は揃って不在となり、1900メートルへの距離延長もプラスと見る。
リリーモントルーは昨年春に中央2勝クラスから転入し、岩手では11戦6勝。昨年の青藍賞でヒガシウィルウィンの3着という実績なら、今回のメンバーなら勝機は十分。1900メートルへの距離延長も歓迎だ。
ジェイケイブラックは、昨年夏には調子を落としたが、8月31日以降は冬休みを挟んで6戦すべて3着以内。北上川大賞典で3着があり、今回のメンバーなら能力上位。
モレッキは中央2勝クラスから転入2走目となった前走桜花特別でリリーモントルーの4着だったが、差はコンマ3秒。その桜花特別で2着だったソロフレーズは、長期休養明けとなっての2戦が見せ場がなかったが、馬体を絞って調子を戻してきた。2頭とも印上位と能力差はそれほどなさそう。
船橋から転入初戦となるマコトガラハッドは、4月の2戦の大敗が気になるが、それ以前の成績なら一発あってもおかしくない。
◎3マイネルアストリア
○4リリーモントルー
▲8ジェイケイブラック
△1モレッキ
△10ソロフレーズ
△11マコトガラハッド
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