このレース4連覇と5勝目がかかるエイシンニシパはトップハンデでも能力が抜けている。一昨年10月の姫山菊花賞以降、連対を外したのは六甲盃の4着のみ。それも他地区から有力遠征馬がいての結果。昨年地元馬で先着されたのはジンギだけで、今回その強敵は不在。このレースは3年前が57キロのトップハンデ・タイで、一昨年58キロ、昨年57.5キロと、いずれもトップハンデで勝った。トップハンデで4連覇となればすごい記録だ。
コスモバレットは佐賀に遠征したはがくれ大賞典でエイシンニシパに3/4馬身差の2着に健闘。その後地元に戻っての重賞では結果を残せなかったが、特別戦では大差圧勝で2連勝。今回2.5キロのハンデ差で、エイシンニシパにどこまで迫れるか。
アワジノサクラは、姫山菊花賞4着、園田金盃で5着だが、今回54キロというハンデならさらなる前進が見込める。
エイシンデジタルは、姫山菊花賞5着、園田金盃8着で、今回はハンデ的にもアワジノサクラとの比較では分が悪いが、昨年8月には摂津盃を制するなど、昨年夏以前の実績ではアワジノサクラより上。
エイシンイナズマは前走1400mの特別で8着だったが、昨年は菊水賞2着、兵庫ダービー3着と3歳戦線で上位を争った。兵庫ダービーと同じ舞台で53キロというハンデなら上位食い込みもありそう。
エイシンナセルは、昨年末の園田金盃では、ジンギ、エイシンニシパには離されたものの、10番人気ながら3着に好走。明けて10歳になったが、年齢を重ねて徐々にクラスを上げてきた今が充実期のようだ。
◎1エイシンニシパ
○9コスモバレット
▲8アワジノサクラ
△7エイシンデジタル
△10エイシンイナズマ
△2エイシンナセル
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クロールキックは、北海道所属として出走した南部駒賞2着で、そのまま岩手に転入して出走した寒菊賞では楽な手応えのまま4コーナー手前で先頭に立つと、直線後続を突き放して楽勝。門別のウィナーズチャレンジで2着好走はダテではない。ここでは頭ひとつ能力が抜けている。
リュウノガルシアは、寒菊賞で勝ったクロールキックから6馬身差で3着。ここまで重賞勝ちはないものの、重賞4戦して2着2回、3着2回。全11戦して3着以内を外したのが1回だけで、それも芝でのもの。寒菊賞の結果から◎とは差がありそうだが、ダートでの安定したレースぶりは評価できる。
北海道から移籍したカクテルライトは、ビギナーズカップ、若駒賞と重賞を連勝。南部駒賞、プリンセスカップではともに4着だったが、他地区からの遠征馬との対戦。ただ前走寒菊賞での10着惨敗は気になるところ。
前走初ダートの水沢で3着と好走したサンティラムック、前走水沢初戦の太夫黒特別で2着リュウノガルシアにクビ差3着だったセイシーキングらは馬券圏内に食い込めるかどうか。
◎6クロールキック
○1リュウノガルシア
▲5カクテルライト
△4サンティラムック
△2セイシーキング
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メジロゴーリキは今シーズン岩見沢記念の1勝のみだが、ドリームエイジカップ以外の古馬主要重賞ですべて4着以内にまとめている。昨シーズンの帯広記念でも僅差2着と好走しており、6歳2強が重い重量を背負わされたなかで910kgならチャンスと見る。ただこの冬は例年にないほど馬場が軽く、高重量で時計がかかるほど有利なこの馬にとって、当日の馬場状態は気になるところ。
ここに来ての好調度でいえば、アアモンドグンシンがナンバーワン。障害もしっかり越えられているが、とはいえドリームエイジカップでは障害で動かず最下位。910kgで障害すんなりなら圧勝もあるが、その障害があてにならないところがあるだけに中心としては狙いづらい。
夏バテで調子を落とした時期があったアオノブラックだが、北見記念では一騎打ちとなったメジロゴーリキを競り落として完全復活。ただ明け6歳馬に920kgは相当厳しいと思うがどうだろう。
逆に北見記念あたりから不調が続いているのがキタノユウジロウ。好調時なら障害早めに仕掛けて先頭か2番手だが、ここ2戦のオープンでも前に行けていない。馬場が軽いのはこの馬には味方だが、どこまで復調しているか。
波乱も少なくない帯広記念の過去の勝ち馬を見ていて思い出したのが、9歳での重賞初制覇が帯広記念だったという2014年のホリセンショウ。この年は前年度にカネサブラックが引退して世代交代のシーズン。今の古馬戦線も、オレノココロ、コウシュハウンカイが昨シーズン限りで引退、センゴクエースも不在という完全な世代交代で、ホリセンショウが勝ったときと状況が似ている。今回のメンバーでそのホリセンショウと似ているのがゴールデンフウジン。2歳時にナナカマド賞を勝ってはいるが、重賞はそれだけ。2020年の帯広記念で5着の経験もあり、今シーズン、ばんえい十勝オッズパーク杯、ばんえいグランプリ、岩見沢記念に出走。ゴールデンフウジンで穴を狙う。
メムロボブサップの930kgはさすがに厳しいとみて無印。
◎6メジロゴーリキ
○1アアモンドグンシン
▲3アオノブラック
△7キタノユウジロウ
△9ゴールデンフウジン
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ガリバーストームはデビューから3連勝で兵庫若駒賞を勝利。距離を1700メートルに延ばした前走アッパートライでも2番手から楽な手ごたえのまま3コーナーで先頭に立つと、そのまま後続を寄せ付けずの完勝。距離も経験して、多くが勝負付の済んだメンバーということで、ここも通過点となりそう。
相手筆頭は、そのアッパートライで2着だったアンサン。園田プリンセスカップは3着だが、先着された2頭は北海道勢。兵庫若駒賞は6着だったが、逃げてガリバーストームにピタリとマークされる厳しい競馬だった。ゆったり流れる1700メートルの舞台で再度の期待。
兵庫若駒賞でガリバーストームにクビ差まで迫ったのがピロコギガマックス。1700メートルのアッパートライでは中団まま見せ場をつくれず8着だっただけに、あらためてこの距離でどうか。
デビュー戦を勝って、2戦目の1700メートル戦でも2着に好走したベルレフォーンは未知の可能性で△。
ダイヤモンドダストは、兵庫若駒賞、1700メートルのアッパートライでガリバーストームには完敗だったが、ここまでアンサンと並ぶ3勝を挙げているだけに連下争いなら。
◎12ガリバーストーム
○7アンサン
▲2ピロコギガマックス
△6ベルレフォーン
△4ダイヤモンドダスト
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今年名古屋三冠を制したトミケンシャイリだが、園田に遠征した楠賞ではスタートで躓いて出遅れ、笠松グランプリは全国から一線級が揃ってさすがに相手が強かった。距離適性が果たしてどのあたりなのかは微妙なところだが、古馬相手のここでも勝負になるとみる。
中央3勝クラスから昨年名古屋に移籍したキーグラウンドは、重賞タイトルには手が届いていないものの、ここまで準重賞・特別で7勝。今回、重賞上位の常連が、3歳のトミケンシャイリ、ベニスビーチだけというメンバーなら初タイトルのチャンス。今年さまざまな記録で注目された宮下瞳騎手にも期待だ。
中央オープンから兵庫に移籍したメイプルブラザーは、兵庫大賞典でジンギの4着という成績ならここでは能力上位。ただそれが5月のことで、休み明け初戦の園田で大敗しての笠松転入初戦で能力を発揮できるかどうか。
転入初戦となるタイセイグリードは、南関東B1で上位争いならここでも通用しそう。
2019年にはオータムカップ勝ちがあり、大井から再転入してA1特別で2着、1着と好走を見せているウインハピネスも上位を狙える。
全国の競馬場を渡り歩いて金沢で重賞2勝を挙げている3歳牝馬ベニスビーチは、古馬重賞初挑戦でどこまでやれるか。
◎9トミケンシャイリ
○2キーグラウンド
▲11メイプルブラザー
△4タイセイグリード
△7ウインハピネス
△12ベニスビーチ
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