NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
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ハギノアレグリアスは6歳ながらここまでキャリア11戦。ダートでは10戦5勝、2着3回と底を見せていない。ここ2戦のダート重賞はともに惜しくも2着だったが、上位接戦だったみやこステークスGIIIはGI/JpnI好走歴のあるメンバーが相手で、東海ステークスGIIを勝ったプロミストウォリアは条件クラスから連勝の上がり馬。戦ってきた相手を考えると、今回は相手がかなり楽になった。
相手は、地方の2000mのダートグレード2勝のバーデンヴァイラーか、地方初参戦だった川崎記念JpnI・3着のニューモニュメントか。バーデンヴァイラーは中央のダート重賞ではさっぱりで、地方のダートでこそ。ニューモニュメントは、ここ1年、オープン特別や重賞で3着以内を外しておらず、昨年6歳になって以降、充実した印象。
ケイアイパープルも地方の2000メートル級のダートグレードで2勝を挙げているが、昨年終盤の2戦が案外の成績。今回、得意の舞台で復活があるかどうか。人気を落とすようなら連下として押さえておきたい。
アルサトワは今回が初ダート。近年はダート路線のレベルが格段に上がって、よほどダート適性がない限り、芝で頭打ちになったからといってダートで通用するほど甘くはない。
昨年のこのレースで3着だったジンギだが、近3走の地方重賞での敗戦が気になる。昨年ほどの勢いはなさそうで、馬券圏内は難しいのではないか。
◎3ハギノアレグリアス
○6バーデンヴァイラー
▲7ニューモニュメント
△2ケイアイパープル
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昨年は中央・地方のダートグレードで2着4回、3着1回と勝ちきれなかったヘリオスだが、後半は南部杯、JBCスプリントと、JpnIの強敵相手でも際どいレースをして充実ぶりを見せた。今年のフェブラリーステークスGIも着順こそ7着だが勝ち馬から1秒差。昨年のこのレースではイグナイターの2着だったが、前述南部杯、JBCスプリントではイグナイターに先着しており、今回、重賞未勝利ゆえ別定増量なしの56kgなら、重賞初制覇のチャンスといえそう。
シャマルは重賞初制覇となった昨年の東京スプリント以降、馬券を外したのはチャンピオンズCだけ。それも5着でコンマ6秒差なら、むしろ評価できる内容。高知は初めてだが地方の小回りコースでも結果を残しており、別定57kgならあっさりという場面もありそう。
オープン特別連勝のケイアイドリーも能力的に差はなさそうで、地方の小回りコースと時計のかかるダートがこなせるかどうか。
ラプタスは前走兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIでは59kgを背負って復活ともいえる勝利。今回は別定57kgだけに、3年ぶりの黒船賞制覇もおおいにありそう。
イグナイターは押し出される形で△まで。今回は別定1kg増の57kgを背負って、このメンバーに入ってどうか。
サクセスエナジーは、58kgは楽ではないが、59kgを背負っても好走歴があり軽視はできない。
◎11ヘリオス
○4シャマル
▲10ケイアイドリー
△2ラプタス
△9イグナイター
△8サクセスエナジー
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スタンレーは地元笠松で3連勝。ゴールドウィング賞では、東海地区のこの世代では無敵のセブンカラーズの2着。その3馬身差は、これまでセブンカラーズの6連勝で、もっとも少ない着差。期待された前走は4着だったが、先着された3頭は今回不在となれば、ここは負けられない一戦。
エムエスドンもここまで堅実な成績で、12戦して3着以内を外したのは2戦のみ。その2戦はともに4着で、勝ち馬はセブンカラーズだった。圧倒的に強い馬がいたときの2着以下の着順は参考外としてもいいかもしれない。ただ2歳時のゴールドウィング賞では2着スタンレーから4馬身半離されての4着だっただけに、そこから4カ月が経って、力関係が変わっているかどうか。今回のメンバーでこの2頭が中心と見る。
重賞初挑戦で未知の魅力はクフィール。昨年10月デビューも長期休養があってここまで3戦2勝。4着に負けたときも、勝ったのは重賞で上位争いしているミトノシャルマン。3ヶ月ぶりの復帰戦となった前走1700m戦の勝ちタイムが1分52秒9で、◎○の間に割って入るには、さらにタイムを詰める必要があるが、叩き2戦目での上昇に期待。
初勝利まで時間がかかったもののここに来て2連勝のマユグリーン、笠松で7戦してすべて4着以内のツミキヒトツらは連下争いの可能性。
◎11スタンレー
○7エムエスドン
▲3クフィール
△1マユグリーン
△6ツミキヒトツ
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昨年4歳でこのレースを制したオーシャンウイナーは、昨年より10kg軽い780kgでの出走は恵まれた。定量の天馬賞は、サクラヒメ、ミソギホマレという牝馬2頭に先着されての3着だったが、そのときとの比較でも重量はかなり楽になった。5歳馬同士のダイヤモンドダスト賞もトップハンデでの2着で、前走オープン-2組での差のない3着も評価できる。連覇の可能性はかなり高いと見る。
相手は迷うところだが、ツガルノヒロイモノ。同世代同士の特別戦では強いが、なぜか重賞では5着が最高という成績。それでもやはり1月の白雪賞を勝って、そこで2着、3着だったヤマカツエース、クリスタルコルドより30kgも軽い760kgは有利。ここ2戦、自己条件での大敗は度外視でもよさそう。
ダイヤカツヒメは、重量差があったとはいえチャンピオンカップで一線級相手にそれほど差のない5着と好走しており、ここも最軽量740kgならチャンスはありそう。
オープン-1組で好走のあるヘッチャラ、ヤマカツエースだが、4歳でのトップハンデ790kgでどこまでやれるか。
天馬賞4着で、今回760kgのマルホンリョウダイも重量差を考えれば上位争い可能。
◎7オーシャンウイナー
○9ツガルノヒロイモノ
▲3ダイヤカツヒメ
△4ヘッチャラ
△2ヤマカツエース
△5マルホンリョウダイ
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ヒストリーメイカーは、中央・地方のダートグレードで2着3着が多数。タイトルに恵まれなかったのは運がなかったとしか言いようのない成績。明けて9歳での移籍だが、昨年1年の成績を見ても平安ステークスGIIIでの大敗はあるが、それ以外はすべて勝ち馬と1秒以内の差。その実力を示したのが、転入初戦で遠征した姫路の白鷺賞で、ダートグレードで上位争いがある実績馬ジンギとの接戦を制した。見た目にはギリギリで振り切った感じだったが、石川慎将騎手によると、「ジンギが来たらまた伸びたので負ける感じはなかった」とのこと。9歳とはいえ佐賀の古馬戦線を盛り上げる存在として負けられない一戦だ。
その白鷺賞で3着だったのが高知のグリードパルフェ。ヒストリーメイカーとジンギの接戦ばかりが注目されたが、グリードパルフェもゴール前では差を詰め、2着ジンギに3/4馬身まで迫った。今回もヒストリーメイカーを脅かすシーンはありそう。
アイリッシュセンスは、中央では2勝クラスで勝ちきれずという成績だっただけに、ヒストリーメイカーとは差がありそうだが、転入初戦の前走、持ったまま3コーナー過ぎで抜け出して楽勝というレースぶりを見ると、中央での格付けほど能力差はないかもしれない。
大井のメイショウワザシは、昨年笠松のくろゆり賞を勝って、新設の鳥栖大賞でも2着。そのレースぶりならここでも勝負になりそうだが、ここ2戦の大敗が気になる。
地元同士では1400mでトップレベルの活躍を見せてきたミスカゴシマだが、中島記念では勝ったリュウノシンゲンから2馬身ほどの差で3着に好走し、2000メートルの雷山賞を勝利。年齢を重ねて落ち着いてきたぶん、距離延長にも対応できるようになったのかもしれない。
ウノピアットブリオは、2020年の佐賀王冠賞を勝ったあと長期休養があり、その後復帰するも不振が続いたが、前走の鏡山賞で、佐賀王冠賞以来2年7カ月ぶりの勝利。それが2着に4馬身差をつける圧勝ということでは復調がうかがえる。
◎4ヒストリーメイカー
○7グリードパルフェ
▲9アイリッシュセンス
△2メイショウワザシ
△10ミスカゴシマ
△6ウノピアットブリオ
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