
フルゲート14頭に南関東から6頭が遠征。7月10日に行われた3歳馬による芝のオパールカップも南関東勢のワンツーだったが、ここも南関東からの遠征馬が強そう。
アトミックフォースは中央オープンの芝2000メートル前後で実績を残し、船橋移籍後もダート2000メートル前後の距離を使われ4着のあと2連勝。特に2走前の皐月盃(船橋ダート2200メートル)では7馬身差の圧勝。芝経験に加えてダートの長距離でもオープンで圧勝なら能力断然と見る。
ロードクエストは、昨年のこのレースを制し、続くOROカップも連勝。今回はそれ以来10カ月ぶりの休み明けがどうか。
ノーチカルチャートは中央3勝クラスから岩手に転入しての初戦。中央での最終戦となった前走こそ最下位だったが、3月には阪神芝2400メートルで勝ち馬からコンマ4秒差の5着があった。その走りができる状態であれば勝ち負けまで狙える。
前哨戦のかきつばた賞を勝ったソロフレーズ、2着だったブラックバゴらは、メンバーのレベルが格段に上がって上位食い込みまであるかどうか。
◎9アトミックフォース
○1ロードクエスト
▲11ノーチカルチャート
△7ソロフレーズ
△13ブラックバゴ
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大井のメイショウワザシは中央オープンから移籍して3戦、いずれも勝ち馬からはやや離されてという結果だが、前走マイルグランプリトライアルで好位を進んでの4着は、重賞常連の対戦相手を考えれば評価できる内容。デビュー以来ダートのマイル以上を使われてきて1400メートルは初めてになるが、コーナーを4つ回るコースなら途中で息の入る流れになるだけに対応可能とみる。
兵庫のハナブサは、昨年9月、園田1400メートルの園田チャレンジカップが勝ち馬から0秒5差の4着、今年2月には姫路1400メートルの兵庫ウインターカップで勝ち馬から0秒7差の5着。さらにここ3戦連続連対と調子を上げており、重賞勝ち馬が1頭もいないというメンバーなら初タイトルのチャンスといえそう。
大井のテルペリオンは休養明けの今年4戦がいずれも二桁着順だが、南関東の実績馬を相手に2秒前後の差。この距離の経験は少ないが、昨年秋、園田1230メートルの兵庫ゴールドカップで5着という経験があるだけに、こなせない条件ではない。
地元勢では、佐賀から転入初戦の1500メートル戦で他馬にからまれながらも逃げ切ったブルベアパンサーが有力筆頭。トライアルを勝って臨む10歳馬トウショウデュエル、距離がどうかだが兵庫から転入後7戦して6連対のブラックアピスらが一角に食い込めるかどうか。
◎8メイショウワザシ
○7ハナブサ
▲3テルペリオン
△4ブルベアパンサー
△5トウショウデュエル
△6ブラックアピス
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ミスカゴシマは、3歳時にこのレースを制したときも驚いたが、昨年のこのレースでは、そのとき以来1年ぶりの勝ち星が連覇達成でまた驚かされた。今回も1月以来勝ち星から遠ざかっているが、惜しいレースはしていて、佐賀ヴィーナスカップも3着だったが先着されたのは南関東からの遠征馬だった。夏場のこのレースに向けて調子を上げてくると見て、3連覇に期待する。
昨年の岩手二冠馬リュウノシンゲンは川崎から転入して2連勝。遠賀川特別ではミスカゴシマをハナ差でしりぞけ、大分川特別では4コーナーで内を突いて抜け出した。今回は2番枠に入ってどんなレース運びをするか。外枠に入って好位につけるミスカゴシマのほうが展開的に有利と見ての対抗評価。
テイエムチェロキーは、前走2000メートルの佐賀王冠賞を制したように、近走では中距離を中心に使われている。ただ昨年の吉野ヶ里記念では4コーナーでまだ離れた6番手から追い込み、ミスカゴシマに1馬身差まで迫った。続くサマーチャンピオンJpnIIIでも地方最先着の5着。この距離でも能力を発揮する。
キタカラキタムスメは、4月の菊池川特別でミスカゴシマを1馬身半差で2着にしりぞけるなど、1400メートルの舞台でときに大駆けを見せる。
大分川特別でリュウノシンゲンの2着だったマテラユウキ、3着だったペガッソは、今回も連下争いに食い込めるかどうか。
◎7ミスカゴシマ
○2リュウノシンゲン
▲10テイエムチェロキー
△5キタカラキタムスメ
△3マテラユウキ
△6ペガッソ
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1着賞金が昨年までの300万円から今年は500万円にアップしたからかどうなのか、南関東から大挙6頭が遠征してきた。
カプティフはデビューから一貫して1200メートルを使われてきた(1度だけ1400メートルに出走したが)。その末脚は強烈で、前走優駿スプリントでは4コーナー15番手から馬群の中を伸びて5着。上り3ハロンは当然のことながらメンバー中最速で36秒9。展開に左右される可能性もあるが、行きそうな馬が何頭かいるだけに、ハイペースの末脚勝負に期待する。
ヒストリックノヴァは、2歳時にエーデルワイス賞JpnIII、東京2歳優駿牝馬でともに2着と世代トップクラスのスピードを見せていたが、3歳になって南関東では5着が最高という成績。ただ重賞を中心に一線級との対戦ばかりなので、相手がかなり楽になったここなら見せ場以上がありそう。
ミネソタは2走前大井でのJRA未勝利との条件交流では4コーナー6番手から差し切り勝ち。その勝ちタイムが1分13秒3(稍重)で、大井1200メートルで1分12秒台の持ちタイムがある◎○との比較ではやや見劣るが、埋められない差ではない。
スターオブケリーは、東海クイーンカップでは逃げて2着に粘ったが、前走のじぎく賞では逃げられず11着に沈んだ。2歳時の門別では1000〜1200メートルを使われて2勝。1200メートルは門別時代の昨年10月以来になるが、東海クイーンカップで見せたスピードがここでも通用するかどうか。
オンラインボスも2歳時門別では1200メートル以下を使われ、浦和移籍後に2勝。4カ月ぶりの休み明けとなった前走が、古馬B2B3で勝ち馬からコンマ6秒差の5着は評価できる。あとは昨年9月以来の1200メートルがどうか。
◎9カプティフ
○5ヒストリックノヴァ
▲8ミネソタ
△7スターオブケリー
△2オンラインボス
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ケイアイパープルは、佐賀記念JpnIIIで向正面からのロングスパートで5馬身差の圧勝。重賞はその1勝のみだが、地方のダートグレードではほかに2着2回。それを含め昨年8月の阿蘇ステークス以降は、負けても勝ち馬からコンマ5秒差と崩れることがない。しかも前走平安ステークスGIIIが57キロを背負ってテーオーケインズの2着は評価できるもの。今回別定55キロは恵まれた。
相手には昨年のダービーグランプリを制したギガキング。8番人気ながらハイペースの好位追走から早め先頭で押し切るという強い勝ち方。それで一皮剥けたか、その後は地元船橋で報知グランプリカップ制覇も含め4戦3勝。中央勢にGI/JpnIで勝ち負けという馬がいないメンバーなら通用すると見る。
バーデンヴァイラーは、前走重賞初挑戦だったアンタレスステークスGIIIは15着だったが、それまでダートに限れば6戦5勝、3着1回と底を見せていない。今回、ダートでは初めての2000メートルに初めての地方コース、長距離輸送など未知の要素を克服できるかどうか。
ダイオライト記念JpnIIを制したノーヴァレンダは地方に移籍して完全復活。54、55キロでもそれなりの実績馬がいるメンバーで57キロはどうか。ダートグレード3勝で実績最上位のメイショウカズサも今回58キロということで狙いを下げた。
オープン特別を逃げ切ったテリオスベル、準オープンを勝って臨むメイショウフンジンらも、それぞれ東京ダート2100メートルで距離と坂のあるコースでの実績があり、それほど見劣らない。
◎9ケイアイパープル
○3ギガキング
▲8バーデンヴァイラー
△4ノーヴァレンダ
△6メイショウカズサ
△2テリオスベル
△10メイショウフンジン
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