兵庫若駒賞、園田ジュニアカップを制して2歳時5戦全勝というガリバーストームが戦線離脱とあっては、バウチェイサーが断然といえそうだ。門別から転入2戦目となった兵庫ジュニアグランプリJpnIIでは勝ち馬とコンマ5秒差の4着と能力の高さを見せた。全日本2歳優駿JpnIはさすがに相手が強く10着だったが、3歳初戦として笠松に遠征したゴールドジュニアが2着に2秒6の大差をつける圧勝。地元に戻っての兵庫ユースカップでもスピードの違いを見せた。今回はじめての1700メートルだが、笠松1600メートルで底知れない強さを見せているだけに、そこから100メートル延びるだけなら心配ないだろう。
ベラジオボッキーニは兵庫若駒賞ではガリバーストームの3着だったが、そのときのコンマ4秒差が、負けたときでも最大の差。5カ月ぶりとなった3歳初戦は相手も軽かったとはいえ、楽勝だった。今回、距離延長の1700メートルがどうかだが、さらなる上積みがあればバウチェイサーに迫る場面もありそう。
エイシンクエーサーは門別から転入して4連勝のあと、兵庫ユースカップがバウチェイサーの5着。門別では1700メートルも経験しており、前走の敗戦だけでは見限れない。
ベルレフォーンは、園田ジュニアカップがガリバーストームの3着で、名古屋に遠征したスプリングカップが差のある4着。それでも前走1700メートルの3歳A特別では中団から余裕の差し切り。デビュー2戦目から中距離を使われてきているだけに、再度この距離で期待だ。
笠松・ゴールドジュニア4着から約2カ月ぶりの実戦が3歳2戦目となるエイシンクレモナ、兵庫クイーンセレクションを接戦の末制したニネンビーグミらが連下争いに食い込めるかどうか。
◎6バウチェイサー
○9ベラジオボッキーニ
▲2エイシンクエーサー
△3ベルレフォーン
△5エイシンクレモナ
△1ニネンビーグミ
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水沢経験馬で実績最上位はクロールキック。北海道所属として出走した盛岡の南部駒賞では、北海道勢上位独占の2着。移籍初戦となった水沢の寒菊賞は直線突き放しての完勝だった。前走大井のクラシックトライアルは直線失速したが、寒菊賞以来3カ月ぶりの実戦。そこを叩かれての岩手再転入初戦なら上積みも期待できそう。
門別デビューで、近年2歳馬のレベルも高い高知で4戦2勝、2着2回と結果を残したのがグットクレンジング。金の鞍賞では直線を向いて一旦は先頭も、ファーストリッキーと追い比べとなって惜しくも半馬身差で2着。大井での1戦は結果を残せなかったが、高知での実績を考えれば、ここならあっさりの可能性も。2カ月半ぶりの実戦で仕上がり具合が気になるところ。
寒菊賞ではクロールキックに4馬身差をつけられて2着だったサンエイブレーヴだが、中団から直線でしっかり伸びていた。冬休み明けの前走が2番手から直線後続を突き放す強い勝ち方で、2歳時より力をつけた。クロールキックに対して逆転までありそう。
印の順番はつけたが、勝つのはこの3頭のどれか。
北海道→兵庫で12戦1勝、2着8回というエイシンリュージュ、寒菊賞3着で前走がサンエイブレーヴの3着だったリュウノガルシアらは、上位3頭のいずれかが崩れたときに食い込む余地がありそう。
◎1クロールキック
○4グットクレンジング
▲9サンエイブレーヴ
△8エイシンリュージュ
△7リュウノガルシア
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地方全国交流になった近8年で兵庫所属馬が6勝と圧倒的に強いこのレース。今年も兵庫から3頭が遠征してきた。
エイシンニシパはこのレース今年で5年連続出走で、昨年まで4回で3勝2着1回。昨年来ほとんど崩れることがなく、地元兵庫勢で先着を許したのはジンギだけ。明けて9歳になったが新春賞では4連覇を達成。このレースでは初勝利となったときのタイムが2分7秒9で、その後の3年は馬場状態にかかわらず2着に負けたときも含めてきっちり2分9秒台で走っている。地元有力馬の2000メートルの近走の走破タイムを見ると、グレイトパールの前走鏡山特別が2分13秒6で、パイロキネシストの3走前雷山賞が2分12秒7。タイム的にも開きがあり、負ける要素はほとんど見当たらない。
相手にも兵庫勢で、アワジノサクラは新春賞では着順こそ5着だったが、勝ったエイシンニシパと0秒2差。そのときは3.5kgあった斤量差が今回は定量になるので、どこまで食い下がれるか。
スマイルサルファーは、古馬重賞初挑戦となった昨年末の園田金盃ではアワジノサクラ(5着)に先着しての4着。前走名古屋・梅見月杯は7着惨敗だったが、同じ名古屋1900メートルの西日本ダービーのレースぶりや勝ちタイムを見れば、それが実力ではない。4歳になっての成長にも期待だ。
ここまで兵庫3頭が印上位。中島記念を勝って、佐賀記念JpnIIIでも地方馬最先着の4着だったグレイトパール、飛田愛斗騎手の手綱で近走好調のアンバラージュらが兵庫勢上位の一角を崩せるかどうか。
◎9エイシンニシパ
○8アワジノサクラ
▲7スマイルサルファー
△3グレイトパール
△4アンバラージュ
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昨年ほとんど無敵の快進撃を続けたスペルマロンだが、年明け初戦の大高坂賞では勝負所からの行きっぷりがさっぱりで5着に沈み、2月27日の長浜特別は競走除外。本来の調子にあるかどうかは疑わしく、ここは▲まで。
4頭出しの打越勇児厩舎でまだ底を見せていないブラックランナー、アメージングランに期待する。
ブラックランナーは下級条件から連戦連勝でクラスを上げ、地方で重賞初挑戦となった大高坂賞では直線を向いても単独先頭で、ほとんど逃げ切ったかに思われたが、モズヘラクレスに内を掬われ重賞初制覇とはならなかった。それでも続く前走長浜特別ではゴール前の接戦を制し、あらためて初タイトルを狙う。
アメージングランは、中央2勝クラスから転入して、吉原寛人騎手で5連勝。その吉原騎手が不在となったため、乗替りとなったのは佐原秀泰騎手。打越厩舎に佐原騎手はめずらしい組み合わせと思って調べたところ、昨年4月以降の約1年で、この組み合わせはわずかに8回。重賞初挑戦で巡ってきたチャンスを生かせるかどうか。◎○の順はつけたが、この2頭は甲乙つけがたい。
中央2勝クラスと交流のはりまや盃を11番人気で制したダノンジャスティスだが、昨年は園田FCスプリント3着、建依別賞4着など重賞で上位実績あり。前走で能力全開なら上位勢ともそれほど差はない。
大高坂賞でブラックランナーを差し切ったモズヘラクレスは、黒船賞JpnIIIでも5着に入っており軽くは扱えない。
もう1頭打越厩舎のヤークトボマーも大高坂賞3着ならここでも上位食い込みもありそう。
◎3ブラックランナー
○2アメージングラン
▲1スペルマロン
△10ダノンジャスティス
△6モズヘラクレス
△4ヤークトボマー
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地元で2歳時に圧倒的な強さで4戦4勝としたマリンスカイだが、今回は未対戦の馬が8頭。その中に互角以上に勝負できる馬がいるかどうか。
門別1勝から転入したガルボマンボは、移籍後6戦3勝だが、徐々にレースぶりがよくなっている。土佐水木特別で強い勝ち方を見せ、前走が古馬C2選抜戦でクビ差2着。その実力ならチャンスはある。
マリンスカイは高知所属馬として初参戦となった全日本2歳優駿JpnIが13着だったが、スタートでごちゃついたところで位置取りを悪くしてしまったのが痛かった。向正面で位置取りを上げ、一瞬見せ場をつくったが、そこまで。今回は3歳初戦で転厩初戦ということでは、どこまで仕上がっているか。
アラバドは門別1勝から転入して、初戦8着のあとの11戦はすべて3着以内。◎○とともに1300m=1分25秒台という持ちタイムがあり、勝つのはここまで3頭のいずれかと見る。
チアアップは中央未勝利から転入して8戦6勝、2着2回とまだ底を見せていない。とはいえ同世代同士との対戦のみで、ここはひとつ壁を突破できるかどうか。
前走でアラバドをクビ差で負かしたヴェレノだが、あらためて強敵相手にどこまで。
◎11ガルボマンボ
○12マリンスカイ
▲5アラバド
△4チアアップ
△3ヴェレノ
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