佐賀・花吹雪賞から名古屋・若草賞を連勝したアンティキティラは、当初はグランダム・ジャパン3歳シーズンを目指すとのことだったが、地元の三冠戦線に参戦してきた。門別の2歳オープンとウィナーズチャレンジ勝ちという実力は圧倒的で、そこから負けなしの6連勝中。デビュー4年目の多田羅誠也騎手の勢いもすばらしい。ここから中10日にはなるものの、5月12日の園田・のじぎく賞で、あらためてグランダム・ジャパンを狙うことも可能だ。
デーモンは、前走仙台屋桜特別では4着に負けたが、逃げたマリンスカイをマークしての前半はかなり行きたがっていた。中央未勝利から転入しての3連勝がいずれも圧倒的なパフォーマンス。今回はその3連勝で鞍上だった吉原寛人騎手をあらためての起用ということで期待できそう。
ガルボマンボは、仙台屋桜特別では前3頭が競り合うところ、やや離れた4番手の追走で、3コーナーから一気のまくりを決めた。門別未勝利勝ちからの転入初戦こそ4着だったものの、その後の7戦では3着以内を外さず安定して能力を発揮している。ここでもチャンスは大きい。
ヴェレノは、土佐春花賞がマリンスカイに1馬身半差2着で、仙台屋桜特別では中団から4コーナー内をすくってガルボマンボの2着は、今年完全移籍した畑中信司騎手の見事な騎乗だった。能力的に差はない。
前走、地元で初めての惨敗となったマリンスカイは立て直せるかどうか。
◎11アンティキティラ
○3デーモン
▲12ガルボマンボ
△6ヴェレノ
△4マリンスカイ
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今シーズン最初のオープン特別として行われたスプリングカップは、ばんえい記念出走組にとってはその反動が気になるところだったが、メムロボブサップは障害すんなりひと腰先頭で快勝。アアモンドグンシンは2着に入ったとはいえ、障害の中腹で一旦止まった。3着のメジロゴーリキはなんとかひと腰。アオノブラックは苦戦して6着だった。
メムロボブサップは、反動がまったくなさそうで好調持続。700〜800kg台の重量はもっとも得意とする舞台で連勝が期待できる。
高重量戦で力を発揮するメジロゴーリキだが、昨シーズン前半の重賞でも、オッズパーク杯、北斗賞、旭川記念いずれも4着とまずまずの走りはしていた。前走スプリングカップでも3着と好走を見せただけに、ここでも上位争いが期待できる。
カイセドクターはスプリングカップで障害5番手から、3着のメジロゴーリキに迫る4着と見せ場をつくった。2月のチャンピオンカップでも3着という実績があり、古馬重賞本格参戦の今シーズン期待の1頭。
スプリングカップ2着だったアアモンドグンシンだが、障害で詰まったのが気になり狙いを下げた。
キョウエイリュウはスプリングカップで障害2番手から5着。展開次第では馬券圏内も。
アオノブラックはスプリングカップのレースぶりから本調子でないと見て見送った。
◎2メムロボブサップ
○7メジロゴーリキ
▲5カイセドクター
△1アアモンドグンシン
△6キョウエイリュウ
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ここに来て2連勝と充実を見せているコイビトサンタに期待する。2走前がスタートで後手を踏みながらもハナをとって直線突き放しての圧勝。続く前走は好位のうしろで馬群に揉まれてどうかと思ったが、直線で力強く抜け出した。その勝ちタイム1分43秒5(稍重)は、馬場状態の違いこそあれ、スプリングカップ(良)のクロールキックの勝ちタイムよりコンマ1秒速かった。またこのレースが水沢1600mとなって今年で3年目で、昨年こそ不良馬場で速い決着だったが、2年前、3年前は良馬場で1分44秒台。コイビトサンタには3連勝で重賞初制覇の期待だ。
スプリングカップを勝ったクロールキックが回避となれば、そこで見せ場たっぷりの2着だったグットクレンジングにもチャンスは十分。それが大井以来2カ月ぶりとなる水沢初戦だったことを考えれば、前走以上の走りも期待できそう。
サンエイブレーヴは、2歳時に若駒賞3着、知床賞3着、そして寒菊賞ではクロールキックの2着と重賞では勝ちきれなかったものの、そこで先着された馬たちは今回不在。スプリングカップでもやや差のある4着だったが、2歳時の有力馬が多数不在となったここは巻き返しがかかる一戦。
フォルエルドラドは、門別未勝利からの転入だが、岩手ではここまで7戦して3着以内が6回と安定した成績でクラスを上げてきた。前走がコイビトサンタにコンマ5秒差3着なら、ここでも連下争いに加われる。
門別→兵庫→岩手と移籍してきたエイシンリュージュは、ここまで13戦して1勝だが、2着はなんと8回。相手関係に関わらず好走が期待できる。
◎9コイビトサンタ
○7グットクレンジング
▲3サンエイブレーヴ
△4フォルエルドラド
△6エイシンリュージュ
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金沢デビュー馬限定の3歳牝馬重賞。
スーパーバンタムは、11月の金沢シンデレラカップこそ4着だったが、年末の準重賞・あての木賞を6馬身差で圧勝。冬休みを挟んでの3歳A1特別も連勝し、特に前走では後続の脚色を測りながら軽く追われただけで2着に5馬身をつける圧勝。ここにきての充実ぶりがうかがえる。
サブノユウゼンは、2歳時の重賞では苦戦が続き、冬休み明け2戦の3歳A1特別でもスーパーバンタムにはやや離されての結果だったが、相手が楽になった前走3歳A2戦では5馬身差をつけて逃げ切った。徐々に力をつけている。
キープクライミングは、デビューからここまで13戦、相手関係にかかわらずすべて掲示板内と崩れることがなく、冬休み明け後も、初戦のアリッサム特別が勝ったスーパーバンタムに2馬身差の3着。その後、準重賞の若駒賞を制し、JRAとの条件交流では、クビ、ハナ、クビ、同着という接戦の2着に好走。好調持続でここでも上位争い。
4月5日の3歳A3戦で1〜3着のサエチ、カニフ、ピースイギーは近走互いに勝ったり負けたりという成績で能力的に差はなさそう。いずれか上位3頭に割って入れるかどうか。
◎7スーパーバンタム
○8サブノユウゼン
▲4キープクライミング
△1ピースイギー
△2サエチ
△3カニフ
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南関東から3頭、兵庫から2頭の遠征があり、地元勢にも中央からの転入馬や条件戦で連戦連勝の馬がいて、半数以上の馬に可能性がありそうな混戦。
船橋のトーセンブルは1年近く勝ち星から遠ざかっているものの、昨年の園田・六甲盃では、兵庫の中距離路線最強のジンギに土をつけた。大井2600mの金盃には3年連続出走して、3着、2着、そして今年は5着だが勝ち馬とは0秒5差。長距離の舞台でこそ能力を発揮する。鞍上・岡部誠騎手というのも魅力だ。
大井のホーリーブレイズは、中央オープンから転入初戦の東京記念トライアルでは、トーセンブルに大差をつけて圧勝。六甲盃ではトーセンブルの3着だったが、昨年末の名古屋グランプリJpnIIでは地方最先着の4着で、再びトーセンブルにも先着した。能力的に差はない。
名古屋のウインユニファイドも中央オープンからの移籍。中央時代は条件クラスではあるものの、距離以上にスタミナを要求される東京ダート2100mでの勝ち星があり、前走マーチカップでは早め先頭に立って、ゴール前でナムラマホーホにクビ差交わされたが、ほとんど勝っていたようなレースだった。中央時の実績からも、遠征勢相手でもヒケをとらない。
ラブアンバジョは、条件戦から8連勝中。前走B・C級特別もまったくの楽勝で、まだ底を見せていない。1900mでも圧勝があり、今回はさらなる距離延長とオープンクラス相手でどこまでやれるか。
昨年末の東海ゴールドカップを制したウインハピネス、直線一気が決まる展開なら兵庫のスマイルサルファー、中央3勝クラスから笠松転入2戦目のライジングドラゴンなど、いずれも上位争いのチャンスはありそう。
◎7トーセンブル
○12ホーリーブレイズ
▲3ウインユニファイド
△11ラブアンバジョ
△5ウインハピネス
△2スマイルサルファー
△6ライジングドラゴン
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