NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
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ミトノオーはダートの新馬戦を勝って臨んだ2戦目の1400メートル戦では流れに乗れず惨敗だったが、1800メートルの黒竹賞、伏竜ステークスは、ともに後続を寄せ付けず逃げ切っての連勝。道中ゆったり流れるこの距離でマイペースの逃げなら3連勝が期待できそう。デビューから手綱をとってきた木幡巧也騎手は残念だろうが、このレース過去3勝で、園田のダートグレード計9勝という武豊騎手への乗替りは心強い。
サンライズジークは芝もダートも経験しているが、ここまで2勝は東京ダート1600メートル。エピファネイア産駒は、芝ではGI勝ち馬多数だが、ダートではこのレース3着のランスオブアースがいる程度。ダートグレードに限らず地方の重賞実績の産駒がほとんどいないなかで、地方の小回りコースでどんなレースをするか注目だ。
メイショウオーロラは中京と阪神のダート1800メートルでデビューから2連勝。このレースを牝馬で制したのは2006年のグレイスティアラだけで、近10年を見ても3着が4頭いるだけ。勝ち切るにはさらなるパワーアップが必要かもしれない。
地元の期待は菊水賞を含め重賞3勝のベラジオソノダラブ。このレースは以前では地方馬の2、3着食い込みもめずらしくなかったが、近10年では19年に地元バンローズキングスの3着があるだけ。そもそも近年は菊水賞勝ち馬の回避がめずらしくないことも要因だが、出走するからには上位食い込みに期待したいところ。
地元下原理騎手が手綱をとるキリンジは連下争いまでだろうか。
◎6ミトノオー
○3サンライズジーク
▲11メイショウオーロラ
△7ベラジオソノダラブ
△2キリンジ
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東海地区のこの世代では敵なしのセブンカラーズは4月20日の東海クイーンカップに出走してここは不在。東海ダービーでその対抗勢力となる馬が現れるかどうかという一戦。
リストンは年明け、新春ペガサスカップ、新緑賞と重賞2勝で、このメンバーでは頭ひとつ抜けた存在。ただその間、スプリングカップではセブンカラーズとの対戦で差のある3着に敗れているだけに、東海ダービーへ向けて、ここは勝つだけではなくレース内容も問われるところ。
2歳時にライデンリーダー記念を制したのがエムエスドン。ただ年明けは勝ち星がなく、新春ペガサスカップではリストンに2馬身半差2着で、スプリングカップは3着リストンから6馬身差をつけられての4着。前走古馬A級特別ではさすがに6着だったが、そこで強敵相手のレースを経験して、リストンにどこまで迫れるか。
中央未勝利から転入して5戦オール連対のマロンアイスは、前走3歳2組戦とはいえ、2着に6馬身差圧勝の勝ちタイムが1500メートル1分36秒1なら、◎○に迫る場面はあるかもしれない。
門別から兵庫を経由して転入したフィアスサーメットは、重賞では結果が出ていないが、前走ツバメ特別では3馬身差の快勝で名古屋初勝利。そのほか、中央未勝利から転入して、前走中央未勝利との交流を制したマイネルナラティヴ、ここ2戦の3歳1組特別で堅実に上位のマユグリーンらが連下争いにからめるかどうか。
◎2リストン
○1エムエスドン
▲4マロンアイス
△6フィアスサーメット
△8マイネルナラティヴ
△3マユグリーン
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ショウガタップリは、冬休み明け初戦となった3月19日の若駒賞では、3コーナー手前で先頭に立つと、軽く気合をつけただけであっという間に他馬との差を広げ、直線では流すような感じで楽勝。デビューからの連勝を8に伸ばした。今回は地元の牝馬同士の対戦ということでは、ここも単なる通過点だろう。
これといった新興勢力もないなかで、唯一、高知から転入のスカイピースは、金沢初戦となったクリスタル特別で、兼六園ジュニアカップを制したノブノビスケッツに1馬身半差で2着。転入2戦目の上昇でショウガタップリにどこまで迫れるか。
ピンクビジョンは2歳時にショウガタップリの2着が3回。冬休み明け初戦となるはずだった3月13日の3歳A1特別は出走取消だったが、あらためてショウガタップリとの力関係が試される一戦。
ダイヤモンドラインは、2歳時の兼六園ジュニアカップがノブノビスケッツに半馬身差2着で、金沢ヤングチャンピオンではショウガタップリの2着も4馬身差をつけられた。ここまで3着以内を外したのはデビュー2戦目の金沢プリンセスカップの4着だけ。牝馬同士ならここも上位争い。
3月13日の3歳A1特別でダイヤモンドラインに先着する2着だったソルレベンテも差はない。
◎4ショウガタップリ
○3スカイピース
▲8ピンクビジョン
△9ダイヤモンドライン
△7ソルレベンテ
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これまでダートグレードのハンデ戦では中央勢同士はそれほど斤量差がつくことはなかったが、今回はテイエムサウスダンに61キロというハンデが設定されたことで、けっこうな差がついた。そのなかでハンデに恵まれたのがウィルソンテソーロ。たしかに実績でいえば3勝クラスを勝ったまでだから、中央勢の中では格下といえる。前走初めてのオープン特別は5着だったが、スタートでとなりの馬とぶつかって位置取りを悪くしてしまった。それでも直線では前をとらえようかという見せ場もあった。初めての地方コースはやってみないとわからないが、能力的には、今回設定されたハンデほど差はないと見る。
相手には58.5キロのドライスタウト。これまで惨敗といえるのは兵庫チャンピオンシップだけで、これはスタートで大きく出遅れたというはっきりとした敗因がある。前走フェブラリーSは善戦といえる4着。右回りは園田以来2度めだが、それさえこなせれば圧勝まである。
ヘリオスは重賞を勝ってないにもかかわらず58.5キロは背負わされすぎという感じがしないでもないが、南部杯JpnIでカフェファラオにハナ差2着、JBCスプリントJpnIで3着という結果からレーティング的にやはりそれだけ背負わされてしまうのだろう。実績のある舞台で初タイトルのチャンスも。
デュアリストは兵庫ジュニアグランプリJpnII勝ちで地方小回りの実績があるが、中央オープン3勝はいずれも1200メートル。今回は1500mの距離が課題になりそう。
テイエムサウスダンは61キロのハンデで果たして。
◎8ウィルソンテソーロ
○12ドライスタウト
▲7ヘリオス
△5デュアリスト
△2テイエムサウスダン
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ユメノホノオは黒潮ジュニアチャンピオンシップで展開的なところで4着に敗れて以降、ほとんど他馬を相手にせず5連勝。前走土佐春花賞では初対戦のデステージョとの力関係がどうかと思われたが、4コーナーで並びかけると直線であっさりと突き放した。今回、ほかにこれといった新興勢力もなく、ここもよほどアクシデントでもない限り負けることはないのではないか。大外枠はむしろ包まれる心配がなく、逃げるわけではないこの馬にとってはレースがやりやすい。
相手筆頭はやはりデステージョ。土佐春花賞ではユメノホノオに完敗だったが、3着以下には差をつけた。ライバル不在となった仙台屋桜特別では、スローの逃げに持ち込んで粘るマリンジェミナイをあっさりと3馬身突き放した。今回ユメノホノオとの再戦で、おそらくこの馬が先に仕掛けてどこまで粘れるかという展開になるだろうが、宮川実騎手がどこで勝負にいくかが見どころになりそう。
3番手にはヘニーレット。ユメノホノオとは2月の土佐水木特別で対戦して差のある5着。古馬との対戦で経験を積んだことで上積みがあれば上位を狙える。
枠順的にも逃げるであろうマリンジェミナイは、2歳10月以来となる永森大智騎手が手綱をとる。ノーマークの馬で思い切って逃げたときの永森騎手は怖い。
対抗格の有力馬がユメノホノオを負かしに行って崩れるような展開になれば、末脚温存のエムティドンに出番が巡ってきそう。
ミズワリヲクダサイは金の鞍賞で3着があり、その後勝ち星がないとはいえ、掲示板を外したのは古馬相手の一度だけ。1600メートル以上になるとよくないが、この距離なら上位食い込みも期待できる。
◎12ユメノホノオ
○2デステージョ
▲10ヘニーレット
△4マリンジェミナイ
△11エムティドン
△7ミズワリヲクダサイ
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