
セイシーキングは、これまで重賞では4着が最高という成績だが、前走盛岡ダート1600メートルの3歳B1の勝ちタイム1分38秒9は、当日3レース組まれていた古馬B1もしくはB2戦の勝ちタイムより速いもの。その前走のパフォーマンスを評価する。あとは1800メートルの距離がどうか。
トーセンキャロルは浦和からの転入初戦。近2戦は二桁着順だが、東京プリンセス賞に古馬B2特別と格段にレベルの高いメンバー。それ以前の南関東3歳1組特別で勝ち負けという実力ならここでも勝負になりそう。
レディジャンは北海道から転入後、冬休みを挟んで4連勝。前走は2着馬と半馬身差だが、直線を向いて先頭に立ったら遊ぶようなところがあったので、着差以上の完勝。能力はまだまだ未知数。
ボサノヴァは3歳になっての重賞でも好走続きで、2歳時には1700メートの金沢ヤングチャンピオンで2着好走があるだけに、この距離でも能力を発揮しそう。
ウイナーカップで復活の勝利を見せたカクテルライトは逆に距離延長がどうか。
笠松から転入初戦となった盛岡1600メートル戦を制したシャローナ、盛岡芝1600メートルのはまなす賞を制したリュウノアンらも能力的に見劣らない。
12頭立てで印7頭は多い気がするが、それだけ絞れなかった。
◎2セイシーキング
○3トーセンキャロル
▲4レディジャン
△5ボサノヴァ
△10カクテルライト
△8シャローナ
△12リュウノアン
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ルピナステソーロは佐賀でデビューし5戦4勝2着1回で中央に移籍。昨年12月にはダート1200メートルの1勝クラスを勝利し、2勝クラスでは苦戦が続いているものの、前走が東京競馬場の2勝クラスで勝ち馬から1秒3差なら、このメンバーでは評価できる成績。今回中央馬が7頭いて、ほか6頭で中央で勝ち星があるのはイチザウイナーが小倉芝の未勝利戦を勝っているだけ。そのほかの中央馬の勝ち星は、いずれも佐賀での九州産馬限定戦。実績的に頭ひとつ抜けていて、山口勲騎手が鞍上なら中心はこの馬。
テイエムラッシュは一昨年の霧島賞が4着で、昨年もえびの特別を勝って臨んだ本番で1番人気に支持されたものの2着。今年2月には阪神のダート2勝クラスで0秒6差の6着という成績あり。佐賀競馬場は今回が6度目というコース経験もあり、◎を負かす可能性があるとすればこの馬。
イチザウイナーは、えびの特別では3番手追走から余裕の手応えで抜け出し、着差以上の強さを見せた。ただ中央の1勝クラスでは一度8着があるもののそれ以外は二桁着順という成績だけに、◎○とはやや差がありそう。
大隅特別で一騎打ちのワンツーが中央のカッコヨカと佐賀のテイエムサツマオー。直線で振り切ったカッコヨカが2馬身差をつけたが、展開的に逃げてマークされたテイエムサツマオーには厳しかった。
アイアンムスメは昨年の霧島賞が7着だったが、その後2勝クラスでもまれているだけに、昨年以上のパフォーマンスを発揮する可能性はある。
昨年飛田愛斗騎手でたんぽぽ賞を制し、霧島賞でも4着だったイロエンピツは、コース相性のよさで上位食い込みまであるかどうか。
◎1ルピナステソーロ
○10テイエムラッシュ
▲11イチザウイナー
△2テイエムサツマオー
△9カッコヨカ
△7アイアンムスメ
△12イロエンピツ
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グランパラディーゾは、中央からの転入初戦だった前走スパーキングレディーカップJpnIIIが5着。とはいえ、サルサディオーネ、ショウナンナデシコの直後を追走して直線でも大きくバテることはなく、勝ったショウナンナデシコと1秒1差、3着サルサディオーネにも0秒5差というのは評価できる内容。中央では1400メートルを中心に使われていただけに100メートルでも距離短縮はプラスになるはず。
アルコレーヌもグランパラディーゾと同じく中央3勝クラスからの転入。TCK女王盃JpnIIIは10着だが、勝ったテオレーマから0秒9差とそれほど離されていない。しらさぎ賞3着、佐賀ヴィーナスカップ2着と地方馬同士では上位争い。グランパラディーゾと能力的に差はなさそう。地方の小回りコースを2度経験しているアドバンテージはあるかもしれない。
岩手の現役最強牝馬ゴールデンヒーラーが、◎○を相手にどこまでやれるか。シアンモア記念では、その後マーキュリーカップJpnIIIで3着に入るヴァケーションに0秒4差で3着、みちのく大賞典でも中央3勝クラスから転入2戦目のステイオンザトップにクビ差2着。その相手関係を考えると、◎○とも互角以上に戦える。
近走イマイチだがロカマドール、地元ではベニスビーチに食い込む余地があるかどうか。
◎5グランパラディーゾ
○9アルコレーヌ
▲8ゴールデンヒーラー
△11ロカマドール
△6ベニスビーチ
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2歳シーズン変則三冠を制したキングフェスタは今シーズン未出走。すでにオープン格付けで、もしここに出ていたら710kg。3歳のこの時期でオープンクラスではさすがに厳しいと見ての休養なのだろう。
トップハンデ690kgがヤマカツエース、ヘッチャラで、それらに対して重量的に有利と思えるのが、セン馬ゆえの10kg減もあって670kgのトワイチロ。とかち皐月賞、とかちダービーはいまひとつの結果だが、2走前の自己条件では障害3番手から抜け出す強い勝ち方を見せている。イレネー記念、ヤングチャンピオンシップでともに2着という世代トップクラスの能力の高さをここで発揮する。
今シーズン2戦目から5連勝中という絶好調がツガルノヒロイモノ。とかち皐月賞は重量差もあっての勝利だが、とかちダービーはヤマカツエースやヘッチャラなどと10kg差で制した。ここも引き続き10kg差ならチャンスはある。
ヤマノコーネルは、とかちダービーでツガルノヒロイモノと同重量でそれほど差のない2着。それで今回ツガルノヒロイモノより10kg軽い670kgは恵まれた。
クリスタルコルドはデビュー以来一度も掲示板を外すことがなく、2歳シーズンの重賞にも皆勤。3歳になってとかち皐月賞、とかちダービーなども、勝ちきれないまでも崩れたことがない。
格付け上位のヘッチャラ、ヤマカツエースは、重量差を考えると頭まではどうだろう。これで勝つようなら相当の器だ。
◎4トワイチロ
○2ツガルノヒロイモノ
▲1ヤマノコーネル
△7ヘッチャラ
△9クリスタルコルド
△6ヤマカツエース
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東海・近畿(中国)地区交流で行われるようになった1999年以降、フルゲートになることもめずらしくなく、最少でも9頭立てだったMRO金賞だが、今年は石川ダービー1、2着馬が回避し、笠松から1頭の遠征があっての6頭立てと、ちょっと寂しい頭数となった。
その笠松から遠征はイイネイイネイイネ。3歳初戦の新春ペガサスカップで3着のあと、重賞で4戦連続して2着は運がなかったとしか言いようがない。駿蹄賞ではタニノタビトに大差をつけられての2着だったが、東海ダービーでは5番手から直線一気に迫ってタニノタビトにアタマ差届かずという惜しい競馬。鞍上の渡邊竜也騎手は相当悔しがっていたようだった。今回、6連勝で金沢二冠を制したスーパーバンタムが不在となって、メンバーは軽くなった。今度こそ負けられない一戦だ。
相手は、石川ダービーではハナ差で3、4着を争ったスタイルユアセルフかサエチか。逃げたサエチは有力馬にぴたりとマークされる厳しい展開でも最後まで大きくバテることはなく、一方のスタイルユアセルフは有力勢のうしろで脚を溜めての直線勝負。サエチはその経験が生かされたか、続く石川門カップでも逃げ、4コーナーでキープクライミングに完全に並びかけられるもこれを振り切り、石川ダービー2着だったスターフジサンも3着にしりぞけた。ここはサエチのほうが力をつけたと見る。
石川ダービー7着も、ここに来て2連勝のマイネルヘリテージに割って入る余地があるかどうか。
◎1イイネイイネイイネ
○6サエチ
▲4スタイルユアセルフ
△5マイネルヘリテージ
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