NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
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ステラモナークは今年まだ勝ち星がないが、兵庫サマークイーン賞は単騎で逃げて、断然人気ダノンレジーナに早めに来られたぶん、最後は苦しくなったが、それでも直線までは粘って4着。続くA1A2特別では、摂津盃3着だったフーズサイドにゴール前でとらえられたものの1馬身半差2着は健闘といえる。メンバー的にも枠順的にもマイペースの逃げが叶いそうで、3歳時の園田オータムトロフィー以来、2年ぶりの重賞勝利に期待だ。
クリノアリエルは、中央から再転入初戦の前走がやや離されての4着。中央では芝の短距離を中心に使われていたが、かつて中央未勝利から転入した2018〜19年には園田1700/1870メートルでC2〜B1まで6連勝という実績。今年夏までは芝の3勝クラスで勝ち馬とコンマ数秒差というスピードを見せていた。移籍2戦目の上積みがあればあっさりまでありそう。
デンコウハピネスは、兵庫サマークイーン賞ではステラモナークに先着しての3着。ステラモナークがダノンレジーナに早めにマークされる厳しい展開だったのに対し、デンコウハピネスは直線勝負に賭けてという展開的なことがあった。兵庫転入後勝ち星こそないが、牝馬同士なら力は見劣らない。
笠松に遠征したくろゆり賞で2着好走のナナカマドカ、金沢で重賞上位常連のベニスビーチらも上位を狙えそう。
前走秋の鞍で復活勝利となった高知のアンティキティラだが、古馬オープンクラスとは初対戦でどうだろう。連下争いまで。
◎2ステラモナーク
○4クリノアリエル
▲11デンコウハピネス
△5ナナカマドカ
△7ベニスビーチ
△6アンティキティラ
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ディアリッキーは、前走休み明けの転入初戦となったスプリント特別では、スタートで後手を踏んで中団ラチ沿い追走という苦しい展開になり、さらに直線では前が壁になって行き場をなくしたが、そこからこじ開けるように抜け出した。2着に1馬身差だが着差以上の強さ。デビュー以来初めての1200メートル戦だったが、昨年3歳時は東京プリンセス賞2着、クイーン賞JpnIIIで4着という能力の高さをこの舞台で発揮できれば、今回のみならず重賞タイトルを重ねられそうだ。
スティローザは船橋B2級から転入して8戦6勝、2着1回。唯一の着外はヤングジョッキーズシリーズで、底を見せていない。3走前の盛岡1200メートル(良)1分12秒3は、昨年このレースを制したキラットダイヤの勝ちタイムとぴったり同じ。
エイシントゥランは、兵庫から転入初戦となったハヤテスプリントは4着だったが、地元馬最先着で、走破タイムも1分12秒5と優秀。ここ2戦は芝を使われ、しかも古馬相手。今回ダートに戻って3歳同士ならあらためての期待だ。
タイセイエクセルは船橋から転入初戦の盛岡1000メートル戦を勝ち、前走マイル戦だがA二組特別2着なら、ここでも勝負になりそう。
マルケイマーヴェルは昨年のこのレース2着。前が競り合って末脚が生かせる展開なら出番がありそう。
ボサノヴァは2歳時に金沢シンデレラカップを制したのをはじめ、今年も岩手の重賞でたびたび好走。2走前に1200メートル戦も制しており、好走の条件は揃った。
◎11ディアリッキー
○1スティローザ
▲3エイシントゥラン
△6タイセイエクセル
△10マルケイマーヴェル
△9ボサノヴァ
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オッズパークの日でポイント10%還元レース。
シンエイジョッパリの前走は、第2障害で最初に仕掛けてひと腰先頭から3着だったが、B1昇級初戦だったことを考えれば上々の内容。今回の出走馬ではその前走で自身を含め5頭が対戦していて、サクラダイチ(2着)に先着されたものの、クラス2戦目で慣れも見込める。障害も安定していることから、頭固定とまではいえないものの、連軸としては信頼できそう。
レジェンドボスは前走でシンエイジョッパリとほとんど差のない4着。今シーズンB1再昇級後は勝ち星こそないものの、安定して上位争い。3走前など何度か差のある敗戦もあるがほとんどが特別戦。平場のここなら引き続き上位争いが期待できる。
タカラウンカイはB1に昇級して5戦2勝。今回はやや相手強化の感はあるが、2走前は5着でもレジェンドボスやサクラダイチに先着。近走の好調ぶりならここも一気に突破して不思議はない。
サクラダイチは前走、シンエイジョッパリやレジェンドボスとの2着争いを制して久々の好走。今回も障害早めなら勝負になる。
B1昇級3戦目となるブラックテーオー、今回は相手が楽になったホクショウカップらも能力的に差はない。
◎8シンエイジョッパリ
○7レジェンドボス
▲9タカラウンカイ
△10サクラダイチ
△4ブラックテーオー
△6ホクショウカップ
今日はオッズパークの日(B1-2)の出走表はこちら

オッズパークの日特別はポイント10%還元レース。
グッドヒューマーは中央2勝クラスから転入し、昨年秋から連戦連勝でクラスを上げてきた。4月30日のB-1選抜戦で2着と転入後初の敗戦を喫したが、そのときの勝ち馬ゴールデンブレイヴは、のちに重賞でも善戦という実力。約5カ月の休養明けとなった前走を4馬身差で完勝して臨む一戦。1400メートルで1分29秒台をコンスタントにマークしていたという持ちタイム的にもこのメンバーでは能力上位。
中央から転入初戦となるアポロティアモも楽しみな存在。ダートで2勝クラスを勝ち上り、3勝クラスでは着外だったが、それでも勝ち馬とは1秒ちょっとの差。能力上位は違いないが、あとは馬場への適性とどれだけ仕上がっているか。転入前、障害で3戦して2走が競走中止だっただけに精神的なことも気になるところ。
ジャッキーは今シーズンB級に昇級してからA-4まで掲示板を外したのは2度だけで着実にクラスを上げてきた。前走は差のある4着だったが、1、2着馬が強かった。この馬も不良馬場ではあるが近走で1分29秒台をマークしており、上位争いが期待できそう。
トウカイラルゴは北海道からの再転入初戦。前回高知在籍時はB-1選抜まで連勝でクラスを上げた。クラス的に能力上位は間違いないが、移籍初戦で2カ月弱ぶりの実戦でどこまで仕上がっているか。
シアーラインは前走でグッドヒューマー相手に最下位10着と敗れたが、C1選抜からB級選抜まで上位で安定した走りを見せていただけに、ここでも連下なら。
大井から転入2戦目のリュウノゾロ、A-4一般戦であと一息というクラウンクラシックらも能力的に差はなく穴候補となりそう。
◎12グッドヒューマー
○11アポロティアモ
▲8ジャッキー
△9トウカイラルゴ
△6シアーライン
△4リュウノゾロ
△3クラウンクラシック
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遠征馬5頭を加えてハイレベルな一戦だが、船橋のコパノフィーリングが連覇を狙う。昨年4歳春という早い段階で中央オープンから船橋に移籍し、ここまで9戦して3着を外したのは2度だけ。特に1000メートル前後の超短距離で能力を発揮し、南関東で安定した走りを続けている。昨年のこのレースではスタートでつまずいてヒヤッとしたが、抑えきれないような手応えで2番手につけると、早め先頭から後続を完封。この園田1230メートルの舞台も向いている。昨年は主戦の森泰斗騎手だったが、今年は吉村智洋騎手を配した。
昨年3着からの雪辱を狙うのがコウエイアンカ。1230メートル戦で4連勝のあと、佐賀・サマーチャンピオンJpnIIIでは直線目の覚めるような末脚で2着に好走。前走期待された園田チャレンジカップは展開が向かず末脚不発だったが、1230メートルに戻って昨年以上の走りを期待。
中央からの転入初戦で金沢からの遠征がオヌシナニモノ。中央では1200メートル前後のダート短距離を中心に使われ、3勝クラスを勝ってオープン入り後は5着が最高と苦戦したが、それでも勝ち馬とは1秒前後の差。能力上位は間違いなく、あとは園田の小回りコースでどうか。
エイシンビッグボスは昨春の兵庫転入後、地方では3着を外さない好走を続けてきてのここ2戦は4着だが、勝ち馬からそれほど離されていない。あとは兵庫で初めての距離短縮となる1230メートルがどうか。
昨年2着だったのがメイプルグレイト。一時移籍した南関東の特別戦でも好走しており、このメンバーに入っても能力は見劣らない。
B2特別からA1特別まで目下7連勝がパールプレミア。3歳時には名古屋に遠征して若草賞を制したが、古馬重賞初挑戦でどんな走りを見せるか。
前走園田チャレンジカップを逃げ切った高知のダノンジャスティス、前走金沢スプリントカップを制したハナブサらは、12頭立てで7頭、8頭と印をつけるのもどうかと思い印が回らなかった。勝ち負けになってももちろん驚けない。
◎10コパノフィーリング
○12コウエイアンカ
▲8オヌシナニモノ
△1エイシンビッグボス
△4メイプルグレイト
△9パールプレミア
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