早いもので今シーズンのホッカイドウ競馬も今週を含めて残り6週。サンライズカップは9頭立てとはいえ、JBC2歳優駿に向けてハイレベルなメンバーが集まった。
デビュー前から期待の大きかったシャルフジンは、フレッシュチャレンジを圧勝して栄冠賞でも1番人気に支持されたものの接戦の4着。しかしながら1700メートルに距離が延びたブリーダーズゴールドジュニアカップでは2番手を追走し、逃げていた栄冠賞の勝ち馬モーニングショーを4コーナーでとらえると直線で5馬身突き放すという強い勝ち方を見せた。今回はそれ以来2カ月ぶりの実戦だが予定通りのローテーションとのこと。さらなる上積みも期待できる。
栄冠賞は5着だったが、1500メートルのオープン戦を勝って、サッポロクラシックカップをレコードで制したのがリコーヴィクター。直線では前2頭が競り合うところ、ゴール前でまとめて差し切った。レースぶりからも距離延びてというタイプだけに、ここからJBC2歳優駿でも楽しみは大きい。
モーニングショーは、ブリーダーズゴールドジュニアカップでは逃げて2着、サッポロクラシックカップでも逃げて3着。しかしながら勝った栄冠賞ではシャルフジンのほうが前でレースを進め、モーニングショーは4番手から直線で差し切っていた。展開次第では再度逆転もありそう。
勝つのは、ここまで重賞勝ち馬3頭のいずれかだろう。
1700メートルのアタックチャレンジからウィナーズチャレンジを連勝したナッジ、1700メートルでは4戦4連対でウィナーズチャレンジを制したクラグローリーらに割って入る余地があるかどうか。
◎3シャルフジン
○1リコーヴィクター
▲8モーニングショー
△2ナッジ
△7クラグローリー
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7月22日の名港盃で3着以下に大差をつけて1、2着を争ったのがナムラマホーホとタイガーアチーヴ。気合を入れてハナをとったタイガーアチーヴが直線でも単独先頭だったが、直線半ばで脚が上がり、ナムラマホーホに3/4馬身とらえられた。タイガーアチーヴは3コーナーあたりでまずキーグラウンドに迫られ、これを突き放したが直線余力がなくなり、そこで一気に迫ったのがナムラマホーホだった。という展開を考えると、逃げたタイガーアチーヴは逃げ馬としては厳しい展開を強いられた。その後タイガーアチーヴは1400メートルのA1特別で2着、1着。今回はタイガーアチーヴに分があるとみる。
相手はもちろんナムラマホーホ。今年10戦してすべて3着以内。1400メートルは久々だが、1月には連勝しているだけに距離短縮でマイナスとはならない。
中央2勝クラスから転入3戦目となるのがサノマナ。転入初戦のA3特別では後続を寄せ付けないまま逃げ切ったが、秋桜賞では圧倒的に強かった勝ち馬に早めにとらえられレースをやめてしまった感じ。中央時代の2勝が福島ダート1150メートルという条件だっただけに、この距離は悪くはない。
グリグリグリタロウは、金沢に遠征した金沢スプリントカップでは2番手につけたものの10着。4番手を追走したファストフラッシュがようやく3着に粘ったという先行勢総崩れの厳しい流れで、勝ったのが浦和のトーセンレビュー、2着が北海道のイダペガサスと、出走馬のレベルも高かった。厳しいレースを経験して、今回金沢からの遠征馬が2頭いるとはいえ、ほぼ地元同士の争いなら上位食い込みの可能性はありそう。
カツゲキキトキトは今年3月以降落ち込んでいたが、ここ2戦は連続2着と持ち直してきた。勝ち負けまではどうかだが、見せ場はあってもいい。
◎8タイガーアチーヴ
○4ナムラマホーホ
▲6サノマナ
△10グリグリグリタロウ
△7カツゲキキトキト
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ジンギは今年ここまで4戦して2勝。名古屋大賞典JpnIIIは4着だが先着された3頭は中央馬で、六甲盃での2着は先着されたのが船橋からの遠征馬。つまり今年は地元馬には先着を許していない。昨年のこのレースでは早めに先頭立ったところ、直線で同厩のエイシンニシパに内外離れた位置から差し切られてしまった。しかし12月の園田金盃ではエイシンニシパに5馬身差をつけての完勝で、今年の兵庫大賞典、六甲盃でも相手にしなかった。4カ月ぶりの実戦だが、今年こそは負けられない一戦だ。
エイシンデジタルは一昨年、中央2勝クラスから転入し、1400メートルを中心に使われてきたが、前走1700メートルの摂津盃では、3〜4コーナーで大きく後続を離したメイプルグレイトが勝ったかと思ったところ、ゴール前の一瞬で差し切った。この距離でも結果を残し、ここに来ての充実ぶりがうかがえる。
連覇を狙うエイシンニシパも引き続き好調。年明けは新春賞、佐賀に遠征したはがくれ大賞典と連勝した。六甲盃は2着ジンギから7馬身離されての4着だったが、過去3戦2勝、2着1回という相性のいいレースだけに、見せ場以上を期待したいところ。
南関東から遠征馬が2頭。スウィングビートはここ2戦、1400メートルのオープン特別で3、2着だが、中央での4勝はすべて1600メートルだけにこの距離もこなせそう。近走、A2特別で入着までというゴールデンブレイヴは鴨宮騎手で上位を狙う。
エイシンナセルは、前走摂津盃は5着だったが、2走前の向暑特別ではエイシンデジタルに先着しての2着。ここでもチャンスはありそう。
◎8ジンギ
○4エイシンデジタル
▲2エイシンニシパ
△6スウィングビート
△9エイシンナセル
△10ゴールデンブレイヴ
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ロードクエストは中央で芝の重賞を3勝。大井移籍後2戦目として臨んだのが前走のせきれい賞で、スタート後は後方だったが、スローペースと見ると1周目のスタンド前で一気に進出。1コーナーを回ったあたりで先頭に立つと、手応え十分のまま直線を向いて後続を振り切っての完勝だった。中央での重賞3勝を含めての全4勝は1400〜1600メートルであげたもの。むしろ今回の芝1700メートルで能力を発揮するのではないか。
バスカヴィルは中央での4勝はすべてダートだが、ときに芝も使われ、今年5月の新潟大賞典では着順こそ8着だが勝ち馬からはコンマ6秒差。川崎転入初戦のオープン特別では差のない3着に好走しており、その能力で芝もこなせばここでも勝ち負けまで狙える。
ナイトオブナイツは中央で芝6勝。移籍した大井のダートでは結果を残せなかったが、岩手に移籍して芝のみ4戦使われて4、2、2、1着。せきれい賞は9番人気ながらロードクエストに2馬身半差の2着。ロードクエストにうまく乗られた面もあり、この距離で展開次第では逆転の可能性も。
アドマイヤジョラスは中央では芝の2000メートル前後で4勝を挙げ、3勝クラスから川崎に移籍。前走のオープン特別は、3着バスカルヴィルから9馬身離されての4着だったが、芝ならまた違った面がみられるかもしれない。
桂樹杯でナイトオブナイツを負かしているマスターコード、中央2勝クラスから転入してダートのA一組特別3連勝のあと青藍賞3着という能力の高さを見せたリリーモントルー、高知から遠征のプラチナヴォイスは中央芝3勝を挙げており、芝で可能性のある伏兵も多数。
◎13ロードクエスト
○7バスカヴィル
▲8ナイトオブナイツ
△12アドマイヤジョラス
△14マスターコード
△5リリーモントルー
△3プラチナヴォイス
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世代最強といえるキョウエイリュウは、トップハンデで臨んだはまなす賞は、障害をトップで抜けた軽量3歳牝馬のイオンからそれほど離されることなく3番手クリア。2番手のカイセドクターが差し切って勝ったが、ほとんど離されることなく3着でゴール。そのレースでキョウエイリュウより10kg軽かったカイセドクターが、今回はキョウエイリュウより10kg重くなってトップハンデ。障害は安定しており、馬場もそれほど重くはならないらしいのは有利。重量差もあるので頭確実とはいえないが、中心としては信頼できる。
能力は間違いなくトップクラスだが、気性的に狙いが難しいのがゴールドハンター。4走前のゴールドトロフィーでは障害7番手から、まさに次元の違う末脚で差し切った。柏林賞でも、溜めて障害先頭から後続を振り切っての完勝。ただ、前走はまなす賞では障害で苦戦して勝負にならなかった。軸とするには不安はあるが、圧勝があってもというタイプ。
ヤマトタイコーは近走不振だが、重賞ではばんえいダービー2着、柏林賞3着という好走歴。その賞金で能力以上に高いクラスに格付けされたため苦戦が続いている現状。ただキョウエイリュウより20kg軽い720kgなら好勝負も。
牝馬2頭はB1格付けで、トップハンデのカイセドクターより60kg軽い690kg。フォルテシモは牝馬同士の重賞でもばんえいオークスの4着が最高という成績だが、ここに来てB2からB1で6戦連続して3着以内と調子を上げている。前走B1特別を勝っても昇級せず、ここもB1格付けの重量で出走できるのは有利。穴ならこの馬。
山鳩賞2着だったトワトラナノココロ、同5着も続く前走でA2特別を勝ったブラックサファイアも能力上位だが、キョウエイリュウと10kg差でどこまで食い下がれるか。
◎7キョウエイリュウ
○9ゴールドハンター
▲3ヤマトタイコー
△2フォルテシモ
△8トワトラナノココロ
△4ブラックサファイア
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