栄冠賞で勝ち馬から1馬身差で2、3着を争ったプライルード、レディーアーサーが、それ以来2カ月半ぶりの実戦。栄冠賞を制したモーニングショーは、その後ブリーダーズゴールドジュニアカップ2着に、サッポロクラシックカップ3着。栄冠賞4着だったシャルフジンがブリーダーズゴールドジュニアカップを制し、5着のリコーヴィクターはサッポロクラシックカップを制した。となればプライルード、レディーアーサーの2頭も当然ここでも上位争いは必至。ともに田中淳司厩舎だが、一旦牧場に戻して予定通りのローテーションとなったプライルードを上位に、コンディションを落としていたというレディーアーサーが対抗。
クラサーベルは、2走前のペリドット特別は3着で1分0秒2(勝ち馬とは0秒3差)という好タイムをマーク。ただこれまで1200メートルは2戦してともに4着で、勝ち馬から1秒程度離されていたため、あらためて1200メートルへの適性が問われるところ。
エイシンシュトルムは、1700メートルのウィナーズチャレンジ2着のあと、サッポロクラシックカップが差のある8着。今回は2戦2勝の1200メートルに距離を戻してきた。気性面での難しさはあるようだが、この距離で能力発揮なら勝ち負けも期待できそう。
前走1000メートルのアタックチャレンジを制したバイクミューズ、1200メートルのオープン5着から連闘で望むバウチェイサーらは上積みがあれば馬券圏内まで。
◎7プライルード
○2レディーアーサー
▲3クラサーベル
△1エイシンシュトルム
△8バイクミューズ
△4バウチェイサー
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OROカップの前哨戦として新設された芝1600メートルのいしがきマイラーズ。芝での力関係が比較しづらく混戦必至。
ナイトオブナイツは中央オープンから大井を経由して転入。盛岡では芝のみ3戦して勝ち星こそないものの、4、2、2着。2走前のせきれい賞で先着されたのは大井からの遠征馬で、続く前走2着の桂樹杯では伏兵マスターコードの大駆けに屈したかたち。一連の走りから、ここでチャンス到来と見る。
ゲンキチハヤブサは、盛岡転入初戦の芝1000m戦を勝利。中央時代から芝短距離戦を中心に使われてきたが、前走ダート1600メートルで2着と結果を残したのであれば、ここでもやれるのではないか。
サンエイバラードは昨年6月に川崎から再転入して以降、B級ではあるものの、盛岡の芝では4戦3勝。混戦のメンバーならあっと言わせる場面があるかもしれない。
前走桂樹杯では3コーナーから大外をまくって直線抜け出し、ナイトオブナイツに3馬身差をつける完勝となったマスターコードも軽視できない。
前走9番人気でOROターフ特別を制したツーエムマイスターは盛岡芝で3戦3勝。高知から転入初戦の桂樹杯で3着だったムーンクエイクなど、芝でこそという馬が多数いて迷うところ。
◎12ナイトオブナイツ
○11ゲンキチハヤブサ
▲1サンエイバラード
△7マスターコード
△3ツーエムマイスター
△4ムーンクエイク
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地元の重賞戦線ではトミケンシャイリに歯が立たなかったブンブンマルだが、3歳になってからはトミケンシャイリ以外に先着を許していない。そのトミケンシャイリは中央デビューなのでここは出走資格がなく、ライバル不在となればブンブンマルの出番だろう。東海ダービー以来3カ月ぶりの実戦となるが、夏に使い詰めだった馬たちより、むしろここを目標にじっくり仕上げられたのなら好印象。
シェナキングの兵庫ダービーは、直線を向いて先頭に立って完全に勝ったかと思われたところ、大外からスマイルサルファーに差し切られた。それでも金沢に遠征したMRO金賞を勝利。結果的にベニスビーチにクビ差まで迫られたが、アイバンホーを早めにつかまえに行った内容を考えれば、着差以上に強い内容だった。ブンブンマルをどこでつかまえに行くかが勝負の行方を握ることになりそう。
◎○が早めの仕掛けで競り合う展開になれば、スマイルサルファー、ブラックマンバの追い込みがハマる場面はおおいに考えられる。
強敵不在となった湾岸スターカップを制したスプリングメドウ、サラブレッド大賞典2着のフューリアスらも連下争いなら。
◎3ブンブンマル
○11シェナキング
▲2スマイルサルファー
△1ブラックマンバ
△12スプリングメドウ
△10フューリアス
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佐賀皐月賞、九州ダービー栄城賞ともに2着に4馬身差をつけ二冠を制したトゥルスウィーは、遠征した高知優駿では残念ながら差のある4着。しかしながら地元に戻った第1回の九州チャンピオンシップでは、中央2勝クラスから転入して2連勝中だったドゥラリュールには8馬身差をつけられたものの、3コーナーまでは直後で食い下がり、初めての古馬重賞挑戦ながら2着に健闘。3着馬には3馬身差をつけていた。新興勢力もいるが、距離を経験していない馬も少なくなく、3歳馬同士の2000メートル戦なら経験値で上回る。三冠達成は濃厚と見る。
その新興勢力の1頭がブラーブサージュ。中央未勝利から4月に転入して8戦4勝、2着4回と底を見せていない。しかも古馬B-5、B-4で2着に好走。能力的にはトゥルスウィーを負かせる可能性もあるが、佐賀では1400メートルまでしか経験がないのがどうだろう。
高知から遠征のナムラゴローは、前走JRA未勝利と交流のよさこい盃で3着に好走。高知では1600メートルまでしか経験していないが、距離をこなせれば一発あるかもしれない。飛田愛斗騎手が騎乗ということでも期待だ。
1800メートルの古馬B級特別で2着があるムーンオブザボス、佐賀皐月賞2着のプリマステラ、ここ4戦で3勝と調子を上げてきたタガノリヴェラーノらも上位に食い込む可能性はある。
◎8トゥルスウィー
○4ブラーブサージュ
▲3ナムラゴロー
△9ムーンオブザボス
△2プリマステラ
△7タガノリヴェラーノ
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このレース連覇のかかるヒガシウィルウィンは、今季初戦の赤松杯こそ5着だったが、シアンモア記念を勝って、みちのく大賞典が2着。ともに接戦となった相手はエンパイアペガサスで、シアンモア記念がクビ差、みちのく大賞典がハナ差だった。そのライバルが不在となったここは負けられないところ。距離も2000メートルよりマイルのほうが向いている。
リリーモントルーは中央2勝クラスから転入して3連勝。中央では芝の2000メートル前後を使われていたが、水沢でも盛岡でもダートのA一組特別で能力の高さを見せた。その間、芝のかきつばた賞が出走取消になってしまったのは残念。前走も2着馬とは2馬身差だが、抜け出してから余裕があった。岩手ではまだ底を見せていないだけに、ヒガシウィルウィンを負かすとすればこの馬。
パンプキンズはみちのく大賞典こそ8着だったが、その後は今回と同じ盛岡ダート1600メートルで1、3、1着と調子を上げてきている。ヒガシウィルウィンにどこまで迫れるか。
スカイサーベルは冬休み明け後、B1からのスタートで8戦4勝、すべて掲示板内の好走。2走前の大暑特別ではパンプキンズを負かし、前走初秋特別ではリリーモントルーに0秒4差の3着。ここでも上位を期待できる。
デスティネは大井から転入して2戦がイマイチだが、転入直前まで大井A2特別で好走していた実力だけに軽視はできない。
立秋特別でパンプキンズに0秒3差の3着だったロードキング、クラスターカップJpnIII(10着)を挟んで盛岡1600メートルで3戦いずれも3着以内のレールガンらも差はない。印が多くなってしまったが、連下を絞るのは難しい。
◎4ヒガシウィルウィン
○7リリーモントルー
▲1パンプキンズ
△6スカイサーベル
△9デスティネ
△8ロードキング
△10レールガン
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