キラットダイヤは中央2勝クラスから転入し、水沢850mの早池峰スーパースプリントの勝利にはそれほど驚かなかったが、中央時代は1200メートル戦では大敗していたにもかかわらず、盛岡1200メートルの岩鷲賞で後続をぶっちぎって圧勝したのにはびっくりだった。今回は2カ月ぶりの実戦になるが調教でも十分乗り込まれており、ほかに短距離重賞での実績馬も見当たらず、連勝濃厚と見る。
岩鷲賞で2着だったのがボタニーク。とはいえキラットダイヤに6馬身差をつけられた。水沢1300/1400メートルで3連勝のあと、盛岡で3戦。今年7歳で北海道B3からの転入だが上昇がうかがえる内容。岩鷲賞での上位人気で3着だったタイセイブラスト、4着だったシゲノブが今回揃って回避とあれば、引き続き好走が期待できる。
マルケイマーヴェルは、水沢1600メートルのA一組特別から盛岡1800メートルのフェアリーカップを連勝。ただ2000メートルのビューチフルドリーマーカップ(7着)はさすがに距離が長かったか。昨年3歳時に盛岡1200メートルで2戦2勝という実績があり、短距離で能力発揮なら勝ち負けの可能性まで。
アナトは、ビューチフルドリーマーカップこそ8着だったが、それを度外視すれば、笠松から転入後、水沢・盛岡の1600メートル戦で8戦して7連対。1200メートルは経験がないが、短距離でも能力発揮なら上位争いも。
ジェドゥラシャンスはB1特別までだが、目下7戦連続で3着以内。前走盛岡1200メートル1分13秒9(稍重)というタイムなら通用してもおかしくない。
マイルを中心に好走しているマジョリティー、金沢から好調のまま転入初戦のネクサスエッジらにも上位食い込みの可能性はありそう。
◎4キラットダイヤ
○3ボタニーク
▲5マルケイマーヴェル
△8アナト
△11ジェドゥラシャンス
△12マジョリティー
△7ネクサスエッジ
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10頭立てとはいえ、地元6頭に高知3頭、名古屋からの遠征も1頭いるが、さしずめ兵庫VS高知の対抗戦という様相。
歴戦の重賞実績馬が多数というなかで、昨年の楠賞3着のあと8戦7勝、2着1回というハナブサに期待する。ここ5連勝で2着馬との着差が4馬身、大差(2秒5)、6馬身、4馬身、8馬身と一方的なレースばかり。古馬一線級との対戦は初めてだが、3走前と前走の1400メートル戦では1分29秒台で走っていることから、重賞でも通用する器とみる。2001年デビューの廣瀬航騎手は2019年大晦日の園田ジュニアカップで2着があったが、重賞初制覇の期待がかかる。
相手は9歳ながら今年園田FCスプリントを制したダノングッド。前走建依別賞でも、高知の絶対王者スペルマロンに1馬身半差2着と好走した。2019年デビューの多田羅誠也騎手は、今年も黒潮菊花賞を制してすでに重賞2勝。他地区への遠征はヤングジョッキーズシリーズとその当日のエキストラ騎乗以外では初めてで、他場では重賞初挑戦となる。
昨年末に中央3勝クラスから転入したメイプルグレイトは、金沢へ遠征した金沢スプリントカップでは1番人気に支持されるも8着。それでも続く前走摂津盃で半馬身差2着と能力の高さを見せた。1400メートルにも実績があり、この馬にも重賞初制覇がかかる。
コウエイアンカは、園田FCスプリント6着のあと3連勝。とくにここ2戦では重賞6勝の実績馬エイシンエンジョイを連続して2着に負かしているだけに期待は大きい。
園田FCスプリント3着だった高知のダノンジャスティス、一昨年のこのレースの覇者エイシンエンジョイなども軽視できない。
実績馬、ナチュラリーやサクラレグナムの上位食い込みという可能性も十分考えられるが、印が回らなくなってしまった。
◎10ハナブサ
○2ダノングッド
▲3メイプルグレイト
△6コウエイアンカ
△7ダノンジャスティス
△4エイシンエンジョイ
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中央3勝クラスから転入したイダペガサスは、昨年門別の特別戦で3戦3勝。それでもあまり目立たなかったのは、他地区や中央のダートグレードに挑戦して結果を残せなかったため。今年金沢に遠征した金沢スプリントカップは2着だったが、最内枠で流れに乗れず、競馬をしたのは最後の直線だけ。前走エトワール賞は3番手から直線外に持ち出すとそのまま抜け出して重賞初勝利。6歳にして本領発揮とみる。
アザワクは今年6月のグランシャリオ門別スプリント連覇まで、デビューから5勝がすべて1000メートル戦。1200メートルになるとゴール前で甘くなりなかなか勝てなかった。しかし前走ロードカナロア・プレミアムでは、いつもどおり抜群のダッシュでハナをとると、最後まで行き脚衰えず逃げ切り、1200メートルで初勝利となった。不良馬場とはいえ1分11秒0は好タイム。あらためて1200メートル戦で真価を問われるところ。
昨年の道営スプリントで重賞初挑戦ながら衝撃の追い込みを決めたのがジャスパーシャイン。前走エトワール賞はイダペガサスの2着だったが、4コーナー差のある9番手から大外を追い込んで1馬身差。持ち味は存分に発揮した。届くかどうかは流れ次第。
11歳のメイショウアイアンにはこのレース連覇がかかる。ただ今シーズンは1000メートルのグランシャリオ門別スプリントでアザワクの2着が唯一の馬券がらみ。10歳で北海道スプリントカップJpnIIIを制した昨年の勢いまではどうか。
グレイトダージーは重賞では結果がでていないものの、ここに来て1200メートルのA1特別を2連勝と調子を上げてきた。
昨年エトワール賞を制し、このレースでも2着だったソルサリエンテは、今年のエトワール賞でもイダペガサス、ジャスパーシャインに続く3着という成績なら差はない。
◎10イダペガサス
○5アザワク
▲3ジャスパーシャイン
△6メイショウアイアン
△9グレイトダージー
△8ソルサリエンテ
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この時期の2歳戦は、やはりホッカイドウ競馬からの移籍馬が強そう。
エムティアンジェは門別の未勝利戦を勝っての転入。フレッシュチャレンジでの3着好走も含めて、門別では6戦して掲示板を外しのは1度だけ。そのときの勝ち馬ツーシャドーはリリーカップで3着と好走し、これを書いている時点で結果はわからないが、22日のフローラルカップでも有力馬の一角となっていたはず。ここ2戦の2着、1着はともに好タイムで、確実に力をつけての金沢転入。今回、初めてのコーナー4つを回るコースがどうかだが、能力上位は間違いない。
もう1頭、ホッカイドウ競馬からの転入はボサノヴァ。アタックチャレンジを勝ったあと、ウィナーズチャレンジでは重賞クラスのメンバーが相手だったため結果は出なかった。転入初戦は2着で、1馬身先着したのが、中央未勝利から転入初戦だったジェイケイミリミリ。勝ちタイムの1分30秒2は今回のメンバーで持ちタイム最速。ただそのレースは、逃げ馬をとらえにいって4コーナーで外を回ったボサノヴァに対して、ジェイケイミリミリはそれを追いかける形で4コーナー内を回って差し切るという展開の利があった。ここはボサノヴァを上位にとる。
おそらくこの3頭の勝負で、デビューから2連勝のサブノユウゼン、好タイム決着だったサファイア賞で2、3着のスターフジサン、キープクライミングらに一角崩しがあるかどうか。
◎7エムティアンジェ
○2ボサノヴァ
▲9ジェイケイミリミリ
△5サブノユウゼン
△8スターフジサン
△6キープクライミング
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グランダム・ジャパン2歳シーズンの初戦には、今年もホッカイドウ競馬から2頭、川崎、高知から各1頭が遠征してきた。
期待は川崎のベニヒメ。デビュー戦こそ逃げて競り合った相手に直線で6馬身離されたが、1400メートルに距離延長となった2戦目は外枠からハナをとると、向正面から後続を引き離しにかかり、ゴール前は手綱を緩める余裕の逃げ切り。今回鞍上の川原正一騎手は、交流となったあとのこのレースでは、2012年、15年に北海道からの遠征馬で勝利。還暦を過ぎた今でも信頼は厚い。
一方、このレース近4年で3勝を挙げている吉村智洋騎手が手綱をとるのが、北海道から遠征のスティールノーヴァ。前走フルールカップは4着だが最後までしっかり脚を使った内容は評価できる。ただここまで門別での3戦はすべて1000メートル戦。コーナーを4回まわる小回りの1400メートル戦でどうか。
もう1頭、北海道からの遠征がグラーツィア。前走1200メートルのリリーカップは7着だったが、それまでは4戦して2勝、2着3着各1回。ここに入れば能力上位。
地元勢ではデビューから2連勝のアンサン、前走JRA認定のアッパートライで2着に10馬身差をつける圧勝を見せたメイプルシスター、高知でデビューから3連勝中のリュウノアンジェラらは、いずれもまだ底を見せていない。
◎10ベニヒメ
○1スティールノーヴァ
▲4グラーツィア
△2アンサン
△9リュウノアンジェラ
△11メイプルシスター
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