
九州ジュニアチャンピオンを制したムーンオブザクインだが、年が明けての佐賀若駒賞、花吹雪賞ではともに差のある敗戦。しかしながら1400メートルに距離短縮となった前走ウインタースター特選では好位から3コーナーで先頭に立つと後続を寄せ付けず圧勝。中距離では世代の上位クラス相手となると厳しいが、舞台が1400メートルなら再度タイトル奪取のチャンスだ。
ザビッグレディーは、年明けの佐賀若駒賞を勝ち、花吹雪賞2着、さらに前走1750メートルの竜門峡特選でも接戦を制するなど、年が明けて急上昇。九州ジュニアチャンピオンではムーンオブザクインの7着に敗れていて、それ以来久々の1400メートルとなるが、力をつけた今なら逆転の可能性も。
マーミンラブは、門別デビューで船橋を経由しての初戦となったウインタースター特選がムーンオブザクインの3着。門別でも船橋でも短距離を中心に使われており、転入2戦目での上積みに期待だ。
ブルーデイジーは1400メートルの九州ジュニアチャンピオン、1800メートルの花吹雪賞ともに3着だが、実績からは中距離よりこの距離に向いていそう。
ムーンパスゴールドは、ウインタースター特選がムーンオブザクインの2着で、続く前走1300メートルのポーラスター特選では中団からまくって差し切った。それが昨年6月以来の2勝目。この馬もこの距離でこそといえそう。
ハイスペックは前走ポーラスター特選では、勝ったムーンパスゴールドにクビ、ハナという接戦で3着だったが、スタートでの出遅れからよく盛り返した。ここは見直す手はある。
◎6ムーンオブザクイン
○8ザビッグレディー
▲5マーミンラブ
△10ブルーデイジー
△3ムーンパスゴールド
△4ハイスペック
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これまで3月中旬以降に行われてきた若草賞だが、名古屋競馬場移転にともない、今年度の開催が3月11日までとなっていることから、この日程となったようだ。
南関東から遠征の2頭にとっては、ここで賞金を加算できれば中1週で桜花賞に出られる可能性があるし、仮に桜花賞に出られなくてもグランダム・ジャパンのタイトルを狙うことができる。
川崎のヤマイチリリーは北海道2勝から移籍して2連勝のあと、桃花賞では4着だったが、1、2着馬とは前半の位置取りの差だった。門別での最終戦でもオープン2着の実績があり、ここは戦ってきた相手を考えれば能力上位だ。
北海道での実績といえば、高知のアンティキティラは門別の2歳オープンからJRA認定ウィナーズチャレンジを連勝しての移籍。佐賀に遠征した花吹雪賞では水の浮く不良馬場ながら好位から抜け出しての完勝。これで移籍後3連勝と底を見せていない。3歳になってからの経験でヤマイチリリーとの能力差がどうだろう。
迎え撃つ地元筆頭はレイジーウォリアー。2歳時のゴールドウィング賞こそ3着だったが、前走新春ペガサスカップではスタートからハナをとると、そのまま後続を寄せつけず7馬身差の圧勝。そこで2着だったアップテンペストはその後重賞2連勝という実力だ。3歳になって力をつけた。
中央未勝利勝ちから転入して2連勝のグレタは押し出される形での△まで。
門別1勝から船橋に移籍したラッキーミーティアも南関東で2勝。兵庫の重賞で上位争いのアンサンらにも可能性はありそう。
◎5ヤマイチリリー
○7アンティキティラ
▲4レイジーウォリアー
△3グレタ
△10ラッキーミーティア
△2アンサン
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9月に行われた園田チャレンジカップは、エイシンエンジョイ、ナチュラリーがハナを争って、エイシンエンジョイこそなんとか3着に粘ったが、後方で脚を溜め直線一気に追い込んだコウエイアンカ、ダノングッドで決着。ナチュラリーは最下位に敗れた。今回はさらに逃げ馬マイタイザンが加わってというメンバー。ならば控えて直線脚が使える川崎のベストマッチョを狙ってみたい。一昨年末の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIは逃げてゴール前まで先頭で惜しくも2着だったが、ラプタスが出遅れて結果的に逃げただけで、控えることもできる。一昨年7月のプラチナカップ以来勝ち星がなく、近走は着順の数字もよくないが、ダートグレードを中心に使われているためで、前走船橋記念も経験の少ない1000m戦で度外視できる。9歳だが中央馬相手に好走経験のあるコースだけに期待したい。
逃げ馬の中では、マイペースの逃げが叶えば、笠松に移籍して2戦目のエイシンエンジョイに期待。兵庫在籍時に重賞6勝という実績で、前述のとおりナチュラリーとのハナ争いでも3着に粘っており、逃げが予想される馬のなかでもっとも内の4番枠に入ったのも有利。
とはいえナチュラリーもここ4戦連続連対と調子を上げてきた。
園田チャレンジカップで3着エイシンエンジョイにクビ差4着と迫ったハナブサ、近走不振だがこの距離が合いそうな川崎のインペリシャブル、大井から転入して3戦好走のサンロアノークらも上位食い込みが期待できそう。
◎9ベストマッチョ
○4エイシンエンジョイ
▲6ナチュラリー
△3ハナブサ
△1インペリシャブル
△8サンロアノーク
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前哨戦のノカイドウ特別からは8馬身差で圧勝したイールテソーロが出てきたが、2、3着馬は不在。もうひとつの前哨戦ミヤマキリシマ特別からは1、2着馬が不在となって中央所属馬は3着のカシノプルタオルネのみが出走。ミヤマキリシマ特別を勝ったカシノリバイアサンのタイムは、ノカイドウ特別のイールテソーロ(1分30秒0)より2秒4も遅いタイムだったことがあるのかもしれない。
今回出走してきた中央6頭のうち4頭が中央1勝だが、その勝ち星はいずれも九州産限定戦。イールテソーロは中央未勝利だったが、圧勝したノカイドウ特別のレースぶりを評価する。
ミミグッドは、芝ではあるもののさざんか賞(1勝クラス)で勝ち馬からコンマ9秒差の7着というレース内容は評価できる。ただ前走初ダートで大敗しているだけに、地方のダートがこなせるかどうかが気になるところ。
地元勢ではタケノサイコウが中央馬相手にどんなレースを見せるか。もともと中央デビューで2戦大敗のあと佐賀に移籍後は無傷の8連勝。中央での2戦はともに芝だっただけに、ダートで素質開花という可能性に期待だ。
小倉の九州産限定・ひまわり賞でイールテソーロを3着にしりぞけて勝ったのがヒノクニ。ダート経験は門別に遠征したエーデルワイス賞JpnIIIのみで、それが最下位14着だったことでは、ダート適性が気になるところ。
小倉芝の九州産限定の未勝利戦を勝ったあとダートを使われてきたイチザウイナーには変わり身に期待したい。
◎5イールテソーロ
○8ミミグッド
▲2タケノサイコウ
△6ヒノクニ
△4イチザウイナー
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帯広記念は5着だったアオノブラックだが、勝ったキタノユウジロウ900kgに対して、トップハンデ920kgはさすがに厳しかった。今回はキタノユウジロウ、メムロボブサップのトップハンデ840kgに対して830kgならチャンスは大きい。連覇濃厚と見る。
今シーズンは岩見沢記念を勝ったのみのメジロゴーリキだが、この馬も830kgは有利で力を発揮できる。ただ当日の帯広地方は朝に雪予報が出ていて、馬場が軽くなってしまうと厳しいかもしれない。
メムロボブサップはトップハンデ840kgだが、昨年のこのレースでは850kgを課されていた(7着)ことを考えれば、今年は勝負になりそう。
このレース、過去3年連続で勝っているのが5歳馬の世代チャンピオン級の馬。ならばキョウエイリュウにチャンスありか。ただ3年前のメジロゴーリキが800kg、一昨年のアアモンドグンシンが810kg、昨年のアオノブラックが820kg。キョウエイリュウは、昨年のアオノブラックと同じ820kgだが、昨年はトップハンデ850kgが2頭いたのに対して、今回トップハンデは840kg。その重量差では勝ち負けまでは難しいか。
同じく5歳のカイセドクターが810kgなら見せ場以上もありそう。
帯広記念を制したキタノユウジロウはトップハンデ840kgがどうか。
◎5アオノブラック
○2メジロゴーリキ
▲3メムロボブサップ
△8キョウエイリュウ
△6カイセドクター
△1キタノユウジロウ
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