無敵の快進撃を続けるユメノホノオだが、スタートに不安があるのはご存知のとおり。それでマイル戦なら、1番枠に入ってスタートダッシュが抜群に速いデシジョンに期待してみる。2走前、1900メートルの二十四万石賞でもマイペースで逃げ、4コーナーではユメノホノオ、ガルボマンボと3頭横一線となっての争いという瞬間もあったが、さすがに直線では抵抗できず、それでも3着に粘った。前走のマイル戦は楽なメンバーだっとはいえスタートダッシュを決めて後続を寄せ付けず逃げ切って圧勝。マイル戦となれば、勝てずとも2強に対して二十四万石賞よりも際どい場面があるのではないか。あくまでも連軸という意味での本命。
ユメノホノオ、ガルボマンボの2強は、高知県知事賞、二十四万石賞で一騎打ちとなり、ともにユメノホノオが振り切った。が、今回果たしてマイル戦となってどうか。スタートに課題があるユメノホノオに対して、前々でレースができるガルボマンボに逆転のチャンスもあるのではないか。
ララメダイユドールは中央3勝クラスから転入して昨年11月の黒潮マイルチャンピオンシップまで6連勝の快進撃。高知県知事賞はさすがに距離が長く2強に屈したが、前走勝利で復調なら食い込んで来る場面はありそう。
モダスオペランディは、ここ2戦が一息の結果だが、高知ではマイルが最適距離。実力発揮ならそれほど能力差はない。
◎1デシジョン
◯6ガルボマンボ
▲5ユメノホノオ
△4ララメダイユドール
△9モダスオペランディ
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新たなダート三冠に挑んだウルトラノホシは、あと一歩のところで羽田盃JpnIの優先出走権に手が届かず。とはいえ羽田盃JpnIはフルゲートにならなかったばかりか8頭立ての少頭数ゆえ「出る」といえば出られたと思われる。しかしながら地元の三冠に矛先を変え、危なげなく一冠目の佐賀皐月賞を奪取した。中団追走からペースが上がった向正面では前が壁になったものの、鞍上の石川倭騎手は慌てず騒がず。3コーナーで馬群がばらけるのを待って余裕で抜け出した。距離延長でのマイナス面はなく、二冠の可能性はかなり高い。
相手は佐賀皐月賞の2~4着馬だろうが、絞るのは難しい。トレベルオールは後方追走から3コーナーでもまだ8番手。そこから一気にまくってウルトラノホシを上回る上り3Fのタイムで差を詰め3着。展開には左右されそうだが、距離伸びてプラスはこの馬だろう。
2着は10番人気だったデッドフレイ。向正面で早めに内から積極的に仕掛けていって、最後まで行き脚衰えず2着を確保した。佐賀デビューでこれまで4着以内を外しておらず、あくまでも結果論ではあるが、その成績を見ると、佐賀皐月賞はなぜそれほど人気がなかったのだろうと思える。距離をこなせるのは間違いなく、今回も展開ひとつで上位争い。
佐賀皐月賞では2番手から向正面で一旦は先頭という、勝負にいって4着だったのがトゥールリー。ただ血統的にさらなる距離延長はちょっと不安。
カシノルーカスは佐賀皐月賞では3番手を追走して勝負どころで後退したように、距離に不安がある。ただ前走1300メートル戦とはいえ古馬B級での2着は評価でき、スローに流れれば粘り込む場面はあるかもしれない。
佐賀皐月賞では差のある5着だったケンタッキーグレイだが、門別時代も1700メートルのウィナーズチャレンジで2着があったように、この距離で見直す余地はある。
◎5ウルトラノホシ
◯3トレベルオール
▲8デッドフレイ
△4トゥールリー
△12カシノルーカス
△6ケンタッキーグレイ
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昨年の1~4着馬が揃って出走してきたが、昨年は2番人気で4着だったスズカゴウケツに期待したい。昨シーズン序盤はあすなろ賞を挟んでシアンモア記念、みちのく大賞典ともに2着と好走したが、勝ち星は10月に盛岡1600メートルの特別戦での1勝のみ。とはいえ、冬期に川崎に移籍してオープンとA2以下の特別で3着、3着と好走。岩手に戻っての赤松杯、シアンモア記念は今ひとつの結果だったが、距離延長、盛岡1800メートルの舞台で巻き返す。
このレース連覇がかかるのがグローリーグローリ。昨年秋以降は結果が出ず、冬休み明けの2戦も差のある結果だったが、3戦目となった前走桜花特別では直線外に持ち出してあっさり抜け出し復調を感じさせた。9歳だが盛岡コースに替ってさらに能力を発揮する。
同じく9歳のゴールドギアは昨年2着。桜花特別は差のある4着だったが、盛岡コースに替っての前走皐月特別では直線での追い比べで2着に好走。距離延長でさらなる期待も。
昨シーズン終盤、北上川大賞典、桐花賞ともに2着と好走を見せたのがフレイムウィングス。休み明けの赤松杯、シアンモア記念はいまひとつの結果だったが、叩き3戦目と距離延長で変わり身があるかどうか。
昨年3着だったのがゼットセントラル。冬休み明けすでに4戦使われ結果が出ていないが、能力的にそれほど差はなさそう。
◎1スズカゴウケツ
◯5グローリーグローリ
▲3ゴールドギア
△7フレイムウィングス
△2ゼットセントラル
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タイガーインディは、ここ3戦の走りを見ると覚醒した感じがある。前走、今年から1400メートルに距離短縮された兵庫大賞典では、抜群の手応えで4コーナーで前をとらえると、直線での伸びは1頭だけ際立っていた。勝ちタイムの1分28秒7(稍重)は、昨年の兵庫ゴールドトロフィーJpnIII(稍重)のサンライズホークの勝ちタイムよりコンマ1秒速いもの。黒船賞JpnIIIの3着は決してフロックではなかった。ちなみに兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIでは9着に敗れたが、前半内に包まれて動くに動けなかったため度外視としていい。ただ今回もそのときと同じ2番枠だけに、内枠をどう捌くかは課題となりそう。
オメガレインボーも中央オープンの実績馬。中央では1600/1700メートルでの勝ち星もあるが、一昨年秋以降は1400メートル以下を使われてきており、プロキオンステークスGIII・3着など、近年能力を発揮しているのは1400メートルの舞台。移籍初戦で浦和1400メートルの小回りコースもこなしており、右回りも中央で実績があり、ここも能力を発揮できる舞台と見る。
高知のヘルシャフトは地元重賞連勝のあと、黒船賞JpnIIIで2着。底を見せておらず評価を落とす理由がない。あえて不安点を挙げれば、兵庫所属時に遠征した笠松の白銀争覇が4着で、高知所属となってから初めての遠征となることくらい。
スペシャルエックスは、昨年3歳の早い時期から短距離路線の古馬一線級と戦ってきた。2歳時に兵庫ジュニアグランプリJpnIIで2着、昨年は兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIで3着など、ダートグレードでの好走もあるが、勝ち星が1200メートル以下に限られるのが気になるといえば気になる。
元中央オープンで南関東でも重賞実績もあるデュードヴァンは、1600〜1800メートルを中心に使われてきており、コーナー4つの1400メートルが今回始めてなのがどうか。
名古屋のセイルオンセイラーは、前走飛山濃水杯を1分25秒3という好タイムで逃げ切った。タイム的には十分勝負になる。
◎2タイガーインディ
◯5オメガレインボー
▲8ヘルシャフト
△1スペシャルエックス
△7デュードヴァン
△9セイルオンセイラー
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サトノディードは今年2月に大井のオープン特別(2000メートル)で3着と好走しながら佐賀に移籍したのは9歳という年齢からだろうか。転入2戦目のはがくれ大賞典こそ強力遠征勢を相手に5着だったが、それでも勝ったセイカメテオポリスに0秒9差なら、大井時代の能力を維持しているといえる内容。続く前走高千穂峰特別はスタートのタイミングが合わず後方からとなったが、慌てず騒がず向正面から進出すると、3〜4コーナーで一気にまくって直線後続を振り切った。地元馬同士なら重賞初制覇のチャンスだ。
ヒストリーメイカーは能力が高いことは間違いないが、地元ではやや気まぐれなタイプ。勝てるような勢いで直線を向いても2着、3着が多く、中島記念が転入後の佐賀ではようやくの重賞制覇だった。前走名古屋に遠征した東海桜花賞は案外の8着だったが、地元佐賀で3着以内を外したのは、アクシデントがあった昨年のはがくれ大賞典と、JpnIIIの佐賀記念だけ。地元同士なら崩れることはなさそう。
タガノファジョーロは昨年、佐賀王冠賞、九州大賞典と長距離重賞を2勝。中島記念の6着は距離不足だったかもしれない。はがくれ大賞典はサトノディードに先着し、地元馬最先着の4着。◎○とも能力差はないが、1800メートルが舞台となるとやや割引。
リーチは1300/1400メートルなら佐賀で現役最強といえるが、前走笠松の飛山濃水杯が7着と案外の結果で、今回1800メートルの距離が果たしてどうか。
高千穂峰特別で、サトノディードに直線唯一食い下がって1馬身半差2着がアエノブライアン。3着キョウワウォールには5馬身差をつけた。大井時代7勝のうち1800メートルで4勝を挙げているだけに距離はベストだが今回はメンバーが揃った。
エイシンダンシャクは兵庫の重賞では4着が最高という成績で転入し、ここまで5戦。サトノディードが転入初戦だった3月の多良岳賞を半馬身差で制したが、前走高千穂峰特別では差のある7着。単騎で楽に逃げられれば粘り込む場面もありそうだが、今回は先行有力馬が何頭かいるだけに果たして。
◎1サトノディード
○12ヒストリーメイカー
▲3タガノファジョーロ
△9リーチ
△2アエノブライアン
△7エイシンダンシャク
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