ウルトラノホシが昨年10月のカペラ賞以来の地元戦。新たなダート三冠を目指して前哨戦のブルーバードカップJpnIII、雲取賞JpnIIIでは好走といえる走りを見せたが、もう少しのところで結果を得られず。羽田盃JpnIは8頭立てだったため、出るといえば出られただろうが、地元の三冠を獲りに来たようだ。輸送と強敵相手の激戦の反動がなければ、ここでは能力は抜けている。
相手にはやはりトゥールリー。佐賀若駒賞、飛燕賞を含め、ウルトラノホシが不在となった地元で昨年11月から6連勝。その後、古馬A2戦の6着は仕方ないとして、ネクストスター西日本(園田)の6着は負けすぎのような気がする。地元で立て直してくるかどうか。
トレベルオール門別未勝利での転入だが、佐賀ではここまで7戦して6連対。前走飛燕賞では直線外から一気に伸びてトゥールリーに半馬身差まで迫った。1700メートルは門別で一度経験があるが(4着)、あらためて佐賀のこの距離でどうか。
ケンタッキーグレイは、1月の花吹雪賞では差のある7着だったが、前走ル・プランタン賞では高知のグラインドアウトに1馬身差2着と地元の意地を見せた。今度は牡馬の一線級相手でどうか。佐賀競馬は現在、騎手の人数が足りずに苦労しているようで、ここまで4頭の鞍上はいずれも他地区からの遠征。
佐賀若駒賞でトゥールリーの2着があるフークファンタジーは、1月の花吹雪賞(3着)以来、3カ月ぶりの実戦となるのがどうか。
2月の飛燕賞、ホワイトスター特別でトゥールリーとそれほど差のない走りを見せたキトーウィンは、前走で1750メートル戦を制しただけに距離延長での好走に期待。
◎11ウルトラノホシ
◯4トゥールリー
▲8トレベルオール
△1ケンタッキーグレイ
△12フークファンタジー
△6キトーウィン
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現役古馬ではもっとも安定感のあるメムロボブサップだが、昨年のこのレースでは障害で詰まってまさかの8着。昨シーズン、連対を外したのは、このオッズパーク杯と断然トップハンデのチャンピオンカップ(5着)だけだった。そしてこのレースは3年前、2年前とも2着と相性はあまりよくない。一方でこのレースと相性のよさを見せているのがアオノブラックで、その3年前と2年前に連覇。砂を入れ替えたシーズン替りで、しかもゴール前に砂障害が設置されてということで、パワー勝負のアオノブラックに向いているのではないか。ということでアオノブラックの3勝目に期待する。
昨年、障害ひと腰先頭から逃げ切ったのがインビクタ。比較的重量の軽いシーズン前半の重賞や、雨で軽くなった馬場で、障害早めからそのまま押し切るのがこの馬の得意のパターン。
ちょっと穴っぽいところではゴールドハンターがどうだろう。今季初戦の青葉特別は障害の中ほどで詰まって勝負にならなかったが、昨シーズンはばんえいグランプリ2着、北見記念3着と、古馬重賞の好走でいよいよ本格化を感じさせた。
◎6アオノブラック
◯2メムロボブサップ
▲5インビクタ
△3ゴールドハンター
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このレース連覇を狙うのが6歳牝馬ゴールデンヒーラー。昨年は4番手からほとんど持ったまま4コーナーで先頭をとらえると、直線でも軽く手を動かしただけで後続を寄せ付けず圧勝。冬休み明け初戦の白嶺賞でも、逃げたドルズプライスレスをとらえるだけという完勝。今回は中央からの転入馬との力関係がどうかだが、負けるにしても軸としては信頼できそう。
強敵となりそうなのが中央オープンから転入初戦のタイセイアベニール。実績は芝でのもので、年明けの近3走、ダートですべて着外だが、それでも勝ち馬と1秒以内の差。水沢のダートをこなせればあっさりという場面もあるかもしれない。
中央2勝クラスから転入初戦の白嶺賞でゴールデンヒーラーに2馬身差2着がゲンパチプライド。2戦目の慣れと上積みで迫る場面があるかどうか。
その白嶺賞で、後続を離しての単騎逃げから3着に粘ったのがドルズプライスレス。直線半ばまで食い下がっていただけに、再びマイペースの逃げなら上位を狙える。
中央から再転入初戦のA一組特別を制したキモンリッキーには休まず使われてきているアドバンテージがありそう。
大井から転入初戦の白嶺賞で8着だったシガーヲスウオトコだが、大井のA2B1での好走歴なら見直したい。
◎8ゴールデンヒーラー
◯2タイセイアベニール
▲1ゲンパチプライド
△5ドルズプライスレス
△6キモンリッキー
△7シガーヲスウオトコ
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リケアマロンは中央所属として出走した3月19日の能登千里浜賞では中央勢が掲示板独占という中で2着。そして転入して臨んだ前走3歳A2戦は2番手から直線余裕で抜け出した。能登千里浜賞1500メートルの走破タイム1分37秒5、前走1400メートルの勝ちタイム1分29秒4は、冬休み明けの馬場ではともに出色の好タイムだけに期待できそう。あとは初距離をこなせるかどうか。
金沢ヤングチャンピオンを制したリメンバーアポロは目下3連勝。冬休み明けとなった前走3歳A2戦でもほとんど持ったまま逃げ切って2着に4馬身差をつける圧勝。ここにきての充実ぶりは目覚ましく、1700メートルも経験していることから、ここもあっさりという可能性は十分。
金沢生え抜きのダブルアタックはここまで11戦して3着以内を外したのは、2歳時、ネクストスター金沢の7着だけ。しかしながらリメンバーアポロとは2度対戦してともに完敗という内容。年末のあての木賞、前走若駒賞と準重賞で2勝しているが、逆転まではどうだろう。
やはり堅実駆けのニキだが、前走は4コーナーで落馬。今回は重賞初挑戦、一気の相手強化でどこまで。
エムティトップは門別から転入初戦を制したものの、その後2着4回と勝ちきれないレースが続いている。若駒賞ではダブルアタックに半馬身差と迫っているだけに、上位食い込みはありそう。
マイネルスピカは中央未勝利から転入して2連勝。その初戦ではエムティトップに1馬身差で勝利。ただこのメンバーで勝ち負けにはタイムを詰める必要がある。
◎4リケアマロン
◯8リメンバーアポロ
▲6ダブルアタック
△5ニキ
△3エムティトップ
△9マイネルスピカ
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クリノメガミエースは昨年のこのレース3着で、先着されたのは大井のジュランビル、前走で兵庫ウインターカップを勝っていたパールプレミア。そして4着がアンティキティラだった。1年以上勝ち星がないとはいえ、牝馬同士なら好走はしていて、1月のコウノトリ賞では、牡馬も含めて兵庫でトップを争うスマイルミーシャの2着。前走高知のレジーナディンヴェルノ賞は7着だったが、遠征勢はいずれも高知の馬場がこなせず揃って見せ場をつくれなかった。今回は昨年経験している舞台でもあり、前走1番人気にこたえられなかった雪辱に期待だ。
高知のミニョンは、大井から転入当初こそ結果が出なかったものの、下級条件から快進撃が始まり、前走レジーナディンヴェルノ賞で重賞制覇まで昇りつめた。もとは1400〜1600メートルを中心に使われていただけに距離短縮は問題なく、あとは初遠征がどうか。
アンティキティラは地元高知ではなぜか苦戦ばかりだったが、レジーナディンヴェルノ賞2着は久しぶりに地元重賞での好走だった。それでも遠征競馬の牝馬戦ではたびたび好走。昨年のこのレースは4着だったが、3着クリノメガミエースに1馬身半差で4着。ここでも馬券対象に押さえておきたい。
アキュートガールは1年ほど3着以内がないが、園田金盃では勝ち馬からコンマ6秒差で4着など牡馬相手の善戦もある。牝馬同士なら上位食い込みも。
アイヤナはコウノトリ賞が2着クリノメガミエースとは差のある3着で、それ以降結果が出ていないが、昨年秋に好走を続けていた1400メートルに戻っての好走に期待。
地元勢はA1・A2特別で入着までというメンバー。兵庫・高知の重賞で上位争いをしている馬たちが相手では、いかにも厳しい。
◎2クリノメガミエース
◯3ミニョン
▲1アンティキティラ
△8アキュートガール
△6アイヤナ
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