22日メインはA級一組「青葉特別」(盛岡ダート1600m)。一線級は前日の重賞・あすなろ賞へエントリー。またシアンモア記念を快勝したノーブルサターン、ほかにヴァケーション、ゴールデンヒーラーは一條記念みちのく大賞典へ直行。いわゆる手薄なA級一組戦となった。
本命はサザンジンジャー。中央未勝利、高知12勝・A級から転入。1月末まで実戦を使われてきた強みも生かして初戦をあっさり逃げ切った。2戦目は4着に沈んだが、ハナを叩かれたのが敗因。本来の粘りを発揮できなかったが、前回快勝。当初、5頭立ての予定だったが、1頭出走取り消しで4頭立ての少頭数。絶妙の逃げに持ち込んで1番人気に支持されたマイネルアンファンの追撃を完封した。
今度は盛岡ダート1600mが舞台。過去、デビュー4戦目の未勝利戦で東京ダート1600mを使って9着。それ以来、久々に加えて生涯2度目の左回りだが、今度も先手を奪えるメンバー構成。直線の上り坂に若干不安はあるが、そのまま押し切れると見た。
リリーモントルーは中央2勝クラスから転入後、9勝2着5回3着4回。馬券対象から外れたのはわずか4度のみと安定度一目。ただ今季は4、6、3着。堅実な差し脚に衰えが見え隠れするのは否定できない。前走3着も4頭立て。本来の動きを取り戻していない印象がある。しかし今回は8戦3勝2着3回3着1回と抜群の成績を残してきた盛岡マイル戦。仮にここでも好走できなければ年齢的な衰え。ベストの条件で正念場を迎えた。
ホワイトブライドは水沢2勝に対し、盛岡5勝2着5回。前走は得意の盛岡1600mで3番人気に支持されたが、2番手から一杯5着。粘りを欠いたが、先行馬が総崩れとなる速い流れがたたった一戦。自分のペースに徹すれば巻き返し必至。
トキノパイレーツは3月競馬を完勝。好発進を決めたが、以降は5、3、3着。もう一伸びが足りないレースが続いているが、南関東A1に在籍した格上馬。積極策に出て首位を奪回したいところ。
ボウトロイは昨年、北海道から転入後、毎回勝ち負けを演じ、今季も3戦目から2連勝。叩かれながら本来の動きを取り戻した。メンバーは強化されたが、勢いで突破の構え。
ウインカムトゥルーは中央1勝、大井0勝、高知6勝から転入。初戦の栗駒賞で4着入着を果たし、シアンモア記念は9着。ただ前走タイムは同日のトキノパイレーツ、ホワイトブライドより上位。相手緩和されて反撃。
◎⑧サザンジンジャー
〇⑨リリーモントルー
▲③ホワイトブライド
△②トキノパイレーツ
△⑦ボウトロイ
△④ウインカムトゥルー
<お奨めの1頭>
6R ガッサンノリュウ
北海道1勝、南関東2勝馬が岩手C2編入は恵まれすぎる格付け。展開不問で好発進を決める
21日メインは岩手古馬の最高峰・一條記念みちのく大賞典トライアル「第24回あすなろ賞」(盛岡ダート1800m)。昨年、一昨年は水沢1900mを舞台だったが、今年は3年ぶりに盛岡で行われる。
過去にあすなろ賞(トライアルではない年も含む)、みちのく大賞典を同一年で制したのはメイセイオペラ、グローバルゴット、エンパイアペガサス、ハドソンホーネットの4頭。決して直結するとは言えないが、エンパイアペガサス、ハドソンホーネットが連勝していれば、それなりの成果があると見ていいだろう。
グローリーグローリは中央ダート4勝・オープン、障害1勝を経て転入。あっさり2連勝を飾り、重賞・赤松杯を制した。元々が跳びの大きいタイプで盛岡コースはさらに歓迎と目され、シアンモア記念で2番人気に支持されたが、結果5着。
レースリプレイを何度も観た。スタートで若干出負けを喫したため、位置を取るため中団まで押し上げたが、掛かって折り合いを欠くシーンがあった。それでもヴァケーションの後ろにつけ、直線で伸びてくると思ったが、優勝ノーブルサターンに0秒5紗5着に敗れた。
ただノーブルサターンは2馬身差で完勝したが、2着から5着までクビ、クビ、クビの僅差。2着スズカゴウケツとは0秒2差でしかなかった。それならば今回は巻き返し必至。むしろ気になるのはダート1800mは4戦すべて着外。距離克服がネックだが、盛岡1800mはペースが落ち着くケースがほとんど。首位奪回のお膳立ては整った。
スズカゴウケツは中央ダート1600m2勝、ダート1800m1勝。昨年10月、中央3勝クラスから転入。初戦を快勝したが、続くOROカップ7着後に名古屋に転籍。1勝をあげて今年4月に再転入。赤松杯は6着に終わったが、シアンモア記念で2着を確保した。中央3勝はすべて左回りでマークし、盛岡コースが合うのは確か。今度は重賞初制覇を狙う。
バスカヴィルは中央ダート4勝後、南関東へ移籍。一昨年、OROカップで3着に健闘した。昨年8月に岩手入りして1勝のみだが、重賞・青藍賞3着、準重賞・すずらん賞3着。赤松杯は7着だったが、その後はあすなろ賞へ照準を合わせて調整。東京ダ2100m快勝なら1800m延長も望むところ。
ゼットセントラルは昨年、中央1勝クラスから再転入。4勝2着5回3着2回。抜群の安定感を誇り、今季初戦も快勝。重賞・栗駒賞でも2着に気を吐いた。今度は盛岡1800m戦。ロングスパートが持ち味でスローに落とされた時に対応できるかだが、時計かかれば自力で台頭。
ブローヴェイスは昨年、中央未勝利から転入戦で3歳芝2400m重賞・サファイア賞を完勝。ダートに替わっても2勝と縦横無尽の活躍。今季2戦は着外だったが、仕上がり途上だったため。3戦目を快勝し、得意の盛岡戦を迎えたのが心強い。
ジェイケイブラックは昨年の2500m重賞・北上川大賞典を優勝。6歳にして悲願の重賞を手にした。休み明けを快勝して好発進。盛岡1800mなら差し脚を生かせる局面も十分。
◎(8)グローリーグローリ
〇(6)スズカゴウケツ
▲(1)バスカヴィル
△(5)ゼットセントラル
△(9)ブローヴェイス
△(2)ジェイケイブラック
<お奨めの1頭>
4R ジャンポール
休み明け3戦目を逃げ切って上昇一途。今回も同型不在で逃げ切り2連勝を飾る。
5月16日のメインレースは11レースです。B1級ダート1600mの『ネモフィラ賞』。
盛岡開催も3週目が終わるところになりました。開幕週は内を開け気味、二週目は少しずつ内が伸びるようになってきて・・・と変化してきていましたが、今週は内を通る馬が優勢・外捲りは伸びあぐねるシーンが目立つようになってきています。
昨年なども同様の傾向があって、3週目くらいから直線の内ラチ沿いが伸び始めるシーンが目立ち始めていました。今年は、基本的にはパワーを要求する馬場だという点に変わりは無いものの、毎週末の雨の影響などで毎日馬場状態が変わる、馬場の傾向も変わるという感じの難解な状況になっているように感じます。
自分の予想も「ある程度前で流れに乗れる馬有利・差し捲りは不利」の前提で組み立てましたが、場合によっては内枠絶対みたいな状況になるかもしれません。1日の傾向を見ながら最終決断したいですね。
このレースの本命は(6)レールガンです。
最初に差し不利かと書きながらけっこうな差しタイプを本命にしたんですけども、最近のこの馬は以前ほどの直線一気ではなく4角までに好位に取りついて末脚を伸ばす走りが主戦法。クラス的なもの、コース形態的なものも味方にしつつ安定した成績を残してきています。
振り返ってみれば春の水沢2戦で敗れた相手はマイネルアンファンだったのですから敗戦も致し方なしと言っていいでしょうし、ならば前走はこの馬の力量として当然の勝利とも言っていいはず。ここでも主力視当然と判断します。
対抗は(5)フェブサンカラでどうでしょうか。小柄な馬ですが前走のようなしぶとさがあり、左回りも合いそうな印象。前走のように前々で耐える形に持ち込めればそのまま・・・のシーンも。
三番手には(3)ヴォウジラール。春先は掲示板圏内に入りつつもレースぶりは目立たない印象でしたが、水沢戦の後半あたりから存在感が増してきました。JRA時代は左回りを得意にしていた馬。盛岡も合うというのなら、このあと一旦水沢に戻る前に白星を奪ってしまいたいところ。
以下はまず(4)キタノポケット。着順は一進一退ですが内容安定、見せ場も十分。盛岡も好相性と言っていいでしょう。そして(9)サンエイウルフ。何が勝ちパターンかはっきりしないですが差しだけでなく先行競馬もできる馬。うまく主導権を握る事ができたら・・・のシーンを想像しておきたいですね。
●11Rの買い目
馬単(6)=(5)、(6)=(3)、(5)=(3)、(6)→(4)、(6)→(9)
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15日メインはB1級三組・盛岡ダート1600m戦「チャイナアスタ賞」。園田から2頭が転入してきたが、今回は地元優勢。中心選びにも迷いがなかった。
チュウオウペットは現在、550キロ近くの大型馬。跳びが大きいタイプでコース広い盛岡が合う。昨年終盤は凡走を続けたが、体を絞るのに苦労。加えて器用なタイプではなく水沢も合わなかった。それでも休み明け2戦目の水沢1600mで2着を確保したが、続く一戦は8着に凡走。前走5番人気と評価が引くかったのも仕方なかったが、あっさり一蹴。2番手追走から4角先頭に立ち、2着に1秒1差をつけて圧勝した。これで軌道に乗ったのは明らかだし、前走マークした1分39秒2も非常に優秀。連勝のお膳立てはほぼ整った。
ネオヴォイスは中央未勝利、南関東0勝、高知7勝、佐賀4勝、名古屋1勝・A級に在籍。岩手B2編入に恵まれてあっさり2連勝をマークした。前走はB1昇級戦だったが、2着を確保。左回りでは3着最高だったことを考えれば収穫ある一戦。盛岡コースも問題ないことを証明した。チュウオウペットのタイムは強烈だが、それ以外のメンバーでは上位。名古屋時代からの連対を6に伸ばす。
ロードアルバータは中央芝3勝、プリンシパルステークス3着。いい脚を長く使えるのが持ち味で岩手5勝2着7回3着7回。今シーズンも初戦を快勝して健在をアピールした。以降2戦は7、5着だったが、1400mの忙しい競馬が合わなかった。前走は得意の盛岡マイル戦だったが、出遅れがこたえて3着。スタート決めればまとめて負かすシーンまであり得る。
ブルーエクセレンスは昨年10月、中央2勝クラスから転入。A級では4着最高だったが、今季はB1へ降格。3戦目の前走・水沢1400m戦を強烈な末脚で快勝。待望の岩手初勝利を飾った。これで弾みついたと解釈できる。
コンカルノーは先行力と粘りが身上。もうひと踏ん張り欲しいところだが、着外ない点は評価に値する。好枠を引き当てすんなりの流れに持ち込めれば連対確保も可能だろう。
ナムラジョーカーは3歳5月デビュー。3勝2着4回、馬券対象から外れたのは2度のみと安定度一目。園田C2からB1編入は荷が重い印象があり、3ヵ月ぶりの実戦も割り引きだが、ここで見せ場を作れれば今後も楽しみになる。
◎(8)チュウオウペット
〇(4)ネオヴォイス
▲(2)ロードアルバータ
△(1)ブルーエクセレンス
△(3)コンカルノー
△(6)ナムラジョーカー
<お奨めの1頭>
6R ピラヴロス
今年4月にデビューして2連勝。前走は砂を被らせて道中、反応ひと息だったが、最後はきっちり伸びて快勝。まだまだ行ける
今週は重賞がなく、いわゆる中休み。先々週の岩手クラシック一冠目・ダイヤモンドカップ、先週のシアンモア記念で春の総決算レースはひとまず終了。次週のオープン重賞・あすなろ賞から一條記念みちのく大賞典への道が始まる。毎週のようにあった3歳重賞もひと休み。ちょうど狭間の開催となった。
14日メインは岩手県調騎会騎手部会協賛「夢・希望 未来へ前進」(B1級五組 盛岡ダート1600m)。B2級から昇格馬が4頭。B1級在籍馬との力量比較が大きなポイントとなる。
主軸にデンジャーマンを指名する。中央4戦0勝からホッカイドウ競馬で2勝から南関東へ移籍して3勝マーク。再び中央入りしたが、6戦二けた着順に終わり、岩手へ新天地を求めてきた。注目の初戦は中団をキープして直線鮮やかに抜け出して完勝。メンバー最速タイの上がりを駆使し、幸先のいいスタートを切った。今回はB1昇級だが、走破タイム1分40秒5は馬場を考えると優秀。もう一丁いけると見た。
ダブルダブルは中央芝2着1回から古馬B2へ編入。後方待機策からスパートをかけると一気に加速。上がり3ハロン36秒5という驚異的な脚で5馬身差で圧勝した。続く3歳芝2400m重賞はスローペースに落とされて4着。ダートに戻っても3着に終わった。以降は小回り水沢にてこずって入着一杯だったが、盛岡に替わった前走、出遅れながらも2着。勝利をモノにできなかったが、改めて盛岡ダートが合うことを証明した。ペース速くなれば一気突き抜ける。
ネイチャーミヤビは昨年7月、中山ダート1800m2着1回から転入。あっさり2連勝を飾り、3歳重賞・やまびこ賞3着に終わったが、自己条件に戻って首位を奪回。再び中央入りしたが、2戦大敗を喫し、南関東2戦も連続10着。今回は2ヵ月ぶりの実戦で復調度合いがカギを握るが、岩手の実績は文句なし。地力を信じる手。
ブライトミニスターは園田1勝2着2回からホッカイドウ1戦を経て転入。2着1回3着1回後、7ヵ月の休養を余儀なくされて前走で復帰。久々の実戦で5番人気にとどまったが、0秒1紗3着。好内容を見せてくれた。ひと叩きされて良化は確実。上記3頭をまとめて負かすシーンまで。
エイシンボールディはシーズン当初は精彩を欠いていたが、徐々に立ち直りを見せて前々走4着から前回快勝。元々、盛岡コースが主戦場だったが、久々の美酒を味わった。弾みついたのは間違いなし。
シェアザモーメントは今季1勝2着1回。相手なりに駆ける堅実さが武器でマーク欠かせない。
◎(2)デンジャーマン
〇(1)ダブルダブル
▲(6)ネイチャーミヤビ
△(7)ブライトミニスター
△(8)エイシンボールディ
△(4)シェアザモーメント
<お奨めの1頭>
2R ヤマニンライバリー
中央未勝利、門別2戦を経て転入。昨年10月以来の実戦だが、スピード一目。能力検査を叩かれて態勢が整った