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松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。

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24日メインは金杯トライアル「第23回寒菊賞」。セイクリスティーナが首位を奪回する

 先週、報告したとおり今開催から舞台は水沢競馬場。レギュラー開催が終了する12月31日(水)までの約1ヵ月半、ラストスパートに突入する。また今週は24日(月)、25日(火)、26日(水)の変則開催。来週は11月30日(日)~12月2日(火)までの通常開催に戻りますので、お間違いのないようお願いします。

開催替わり初日24日メインは金杯(12月21日)トライアル「第23回寒菊賞」(水沢1600m)。有力視されていたファインキック、グローラヴェンコ、ディオニス、ジェイエルビットが出走を自重。人気は牝馬セイクリスティーナへ集中する。

セイクリスティーナはデビュー戦の盛岡ダート1000mは出遅れも影響して2着に終わったが、2戦目か破竹の4連勝。芝重賞・若鮎賞、芝交流・ジュニアグランプリ、牡馬相手の若駒賞と重賞3連勝を飾った。以上の結果から牝馬交流・プリンセスカップで1番人気に支持されたが、トリップスの逃げ切りに屈して3着に敗れた。

これが地区レベル差。激戦区・門別で揉まれてきた経験値の差が出たが、今回は地元同士の戦い。またデビュー2戦目、若駒賞のパフォーマンスから輸送のない水沢競馬。ほぼ死角なしの大本命といっても過言ではなく、次走・金杯へ向けてきっちり軌道修正する。

ラブコラージェンは盛岡ダート1000m・2歳新馬戦を2秒4差の大差で圧勝。非凡なスピードを披露した。その後、1ヵ月半の放牧から帰郷したが、先行失速の連続。4戦とも着外に沈んだが、9月の水沢1400m戦で逃げ切りを決めて快勝。取り消し後は控える競馬に転じてネクストスター盛岡3着、前走2着。脚質展開に成功して安定感が出てきた。タイプ的に現状は小回り水沢向き。次位は譲れない。

ロジータサンライズは7戦1勝から転入。初戦の若駒賞で3番人気に支持されたが、後方から差を詰めただけに終わって5着。ネクストスター盛岡も追い込んで4着止まりだったが、前走は積極的な戦法に出て4着。これでメドが十分立った。寒菊賞は今後にもつながる重要な一戦となった。

イタズラベガは先行力と粘りを武器に1勝2着2回。芝交流・ジュニアグランプリでも3着に粘った。ここ2戦は着外だったが、前々走はジェイエルビットのマークが厳すぎて失速。前走は外枠に入り、先手を取れなかったのが大きかった印象。すんなりの流れに持ち込めれば巻き返し必至。

セロームはデビュー戦3着から2戦目を快勝。以降も3、2着にまとめたがネクストスター盛岡で10着に大敗。重賞の壁は厚かったが、前回快勝で軌道修正。小柄な牝馬だが、レース運びのうまさに定評がある。

キララカは相手なりに駆ける堅実さを身上として2勝2着3回3着1回。ただ近2走の重賞・ネクストスター盛岡7着、南部駒賞9着と大敗。今回は自己の位置を確認できる格好の舞台となった。

◎⑧セイクリスティーナ
〇④ラブコラージェン
▲③ロジータサンライズ
△⑥イタズラベガ
△⑤セローム
△②キララカ


<お奨めの1頭>
2R スリアント

中央4戦未勝利から転入。初戦2着でダートも問題ないことを証明した。距離が850mに短縮されたが、地力でカバーできる


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2025/11/23
レース展望
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先週のレース回顧、次走へのメモ。11月16日、「第15回絆カップ」

11月16日(日) 「第15回絆カップ」(オープン 盛岡ダート1200m)

 
 今シーズンの盛岡競馬フィナーレを飾る重賞は盛岡1200mが舞台。戦前の予想どおりオスカーブレインが逃げ、2番手にアップテンペスト、その外にエイシントルペードがつける。4番手インにロードオブザチェコ、5番手スプラウティング、6番手にレディブラウン。1番人気ウラヤは出遅れを喫したが、慌てず追走。徐々に押し上げて7番手まで進出し、8番手インにスターシューター。

3コーナー手前でアップテンペストが失速。オスカーブレイン、エイシントルペードの隊列で直線に入ったが、スムーズなレース運びを見せたスプラウティングが残り100mで先頭。しかし外からウラヤが一完歩ごとに差を詰め、ゴール前できっちり差し切った。

1着・ウラヤ=山本聡哉騎手
「スタートで出遅れたのは想定内。今日の馬場は内目が有利だったから、狙いどおりにレースを進めることができた。道中はレディブラウンを視野に入れながら前にいたロードオブザチェコ、エイシントルペードを意識して乗った。思った以上にスプラウティングの手応えが良かったが、うまく4コーナーで進路が開いたので外に出した。今日は馬の具合いがすばらしかった。きゅう舎がここを目標に仕上げてくれたので勝ててホッとしました」


畠山信一調教師
「いい状態で臨めたことが何よりだったし、内枠に入ったことも良かったと思う。前走を叩いて今回使うのは予定どおりのステップ。ウラヤはワンターンのレースがベストだから、絆カップ2連覇が目標だった。次走予定はトウケイニセイ記念。昨年と同様、シーズンラストの一戦になると思います」

 ウラヤは昨年7月、中央3勝クラスから転入後、あっさり2連勝。青藍賞で1番人気に支持されたが、小回り水沢が合わず6着。続くマイルチャンピオンシップ南部杯13着から絆カップを快勝し、初重賞を獲得。今シーズンはなかなか本調子を取り戻せなかったが、徐々に体調アップ。前々走を快勝し、その後は1ヵ月半休養。前走は太目残りも影響して2着だったが、ひと叩きされて持てる能力をフルに発揮した。先にも記したように水沢・トウケイニセイ記念は割り引きが必要だが、それでも昨年3着。馬券対象には外せない。

2着スプラウティングは中央3勝クラスから転入戦で栗駒賞を完勝。以降も2勝を積み重ねた。今回の好走要因は馬群に包まれず、うまく外目を追走できたこと。ウラヤとは逆に水沢替わりは基本歓迎と見ていい。

3着ロードオブザチェコは今回3着にまとめたが、こちらも水沢向き。1600mもギリギリ守備範囲だろう。

今週の岩手競馬
11月24日(月) メイン12R「第23回寒菊賞」(2歳 水沢1600m)
11月25日(火) メイン12R「ノベンバーカップ」(B2級 水沢1400m)
11月26日(水) メイン12R「夢・希望 未来へ前進」(B1級一組 水沢1600m)

2025/11/22
レース回顧
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2025盛岡ファイナル特別/盛岡ラストでシンヨモギネス今度こそ

 11月16日に行われた古馬オープン級のスプリント重賞『絆カップ』。今季の盛岡競馬場での最後の重賞ともなったこのレースはウラヤが1番人気に応えて優勝。今季3勝目が重賞制覇、このレースは昨年に続いての連覇を達成しました。

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 今季ここまでのスプリント重賞勝ち馬がほぼ揃った絆カップ。戦前の予想通りにオスカーブレインがハナを穫りエイシントルペードが2番手に付ける形で1分11秒あまりの戦いが幕を開けました。
 ウラヤはスタートでちょっと出遅れ気味だったもののすぐに巻き返して中団まで進出、スプラウティングやレディブラウンらが集まっていたあたりで流れに乗ります。直線に向いてエンジンがかかったスプラウティングが先行2頭を交わしたところ、その瞬間を狙い澄ましたように加速したウラヤがさらに外から伸びてゴール。着差は半馬身でしたが内容は完勝、ウラヤの短距離巧者ぶりが際立って見えた走りでした。



 11月18日のメインレースは12Rです。A級三組・ダート1600mの『2025盛岡ファイナル特別』。5月の開幕から約半年間、のべ11開催にわたって行われてきた今季の盛岡競馬もいよいよこの18日が、この12Rがラストになります。マーキュリーCが行われて慌ただしいグレードレースシーズンが始まった・・・とか思ったのがつい先日のような気がしますが、あっという間に盛岡開催も終幕を迎えました。次週からは冬の水沢競馬がスタートしますが今季の岩手競馬もあと1ヶ月ほど。何もかもがあっという間ということですね・・・。
 さて盛岡ラストレース、本命は(6)シンヨモギネスを採りました。
 夏に岩手に移籍してきてからここまで6戦して2着3回3着1回、というかそもそもが現時点で最後の勝ち星はJRA時代の21年8月にまで遡り、その後は2着が11回という、こう言ってはなんですが"勝ち味に遅い"馬。しかし例えば8月の東京カップけやき賞でもJRA勢相手に2着に食い込んでいるように堅実であり、もっとやれそうな力がありそうな馬なのも確かでしょう。そういう馬だという事は百も承知の上で本命視。ここで久々勝利を期待してみます。


 対抗は(4)ユイノコミチ。後方ママの形で11着の大敗を喫した前走でしたがそれ以前の走りを思えばそれが走らなさすぎだったはず。過去にも好走→大敗→好走のパターンになることがあり、時々そういうことがある馬・・・という事なのでは。そんな過去パターンでは凡走が二度続いているのが気がかりではありますが休養を挟んでの結果でもありますし、ここは気にしないことにして巻き返しに期待しましょう。
 (8)レールガンを▲評価。3月に連勝したあとは勝ち星がないものの、重賞6着の前走を除けば掲示板確保を続けてきており堅実そのもの。ここでも上位争いの一角になるはず。


 以下はまず(7)サンエイブレーヴ。大敗した前走のように大きく崩れることもありますが自分の形で戦えればしぶとさを発揮する点を狙って。ハナ獲れれば話が変わってくる(2)マイネルアストリアも同様。(横川典視)


●12Rの買い目
馬単(6)=(4)、(6)=(8)、(6)→(7)、(6)→(2)

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2025/11/17
レース展望
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17日メインはA級一組・初冬特別。得意の盛岡でスズカゴウケツが首位を奪回する

 5月3日(土)からスタートした今シーズンの盛岡競馬も11月18日(火)をもって全日程が終了。翌週24日(月)から冬の水沢競馬へ突入する。昨年は走路悪化のため、早々と芝レースの取り止めが決定。今季の芝を実施するか危ぶまれたが、予定の芝重賞、準重賞は無事に行われた。

11月1日(土)の、第6R「OROターフ特別」が今季フィナーレの予定だったが、走路悪化のため芝1700mからダート1600m変更したが、納得の決断。前日から激しく雨が降り続き、ダートは1日中が不良馬場発表。当然だが、芝もかなりの水を含んでいた。安全確保、公正確保のためにはやむなし。馬券が発売されるはるか前に発表され、ファンも納得してくれたに違いない。今シーズン最後の盛岡競馬を満喫してほしい。

17日メインはA級一組「初冬特別」(盛岡ダート1600m)。次開催に北上川大賞典、さらにトウケイニセイ記念も控えており、一組ながら手薄なメンバー構成。中にはトウケイニセイ記念をにらんでいる出走馬もいる。

スズカゴウケツは昨年、重賞・あすなろ賞、準重賞・かきつばた賞を優勝。11月に南関東へ移籍し、6戦を消化して帰厩。当初は伸びを欠いていたが、4戦目を快勝後、芝へ挑戦。いしがきマイラーズ5着、OROカップ7着に終わり、再びダートへシフト。2戦2着から前々回0秒8差で圧勝した。

重賞・すずらん賞はあすなろ賞と同じ盛岡1800mが舞台だったが、ヘリオスの5着。一線級相手に苦戦を強いられたが、今回はA級特別でメンバー有利。また盛岡マイル7戦4勝2着1回の好成績。水沢に替わる前に白星を手にしたいところ。

トーセンマッシモは今季、栗駒賞から始動して10着。2戦目2着後は重賞で5、7着に終わったが、自己条件に戻って盛岡マイル2連勝を飾った。その後は2戦連続で出走取り消し。前走は回復度合いがカギを握ったが、タイム差なし2着で健在を誇示した。スズカゴウケツと同様、盛岡1600mがベスト条件。

バトルバーリライは南関東13勝2着12回3着6回。着外わずか3度のみと抜群の安定感を誇り、A2級へ在籍した。今年10月に岩手入りし、初戦4着ながら早めまくりから3角先頭。直線一杯となったが、見せ場は作った。今回は3ヵ月ぶりの実戦を叩いて良化必至。あっさり首位まで十分。

ダブルラッキーは今季も無類の堅実さを発揮。5勝2着3回3着4回。着外に沈んだのは乱ペースに巻き込まれた前々走6着のみ。前回快勝でうっ憤を晴らした。引き続き好調サイクルをキープし、マーク欠かせない。

ギャレットは3走前、OROターフ特別を快勝。盛岡芝巧者を改めてアピールして前々走ダート戦でも2着を確保。前走は冒頭にも記したとおり芝からダート変更だったが、シャイニーロックを退けて完勝した。

エスクマは今季6戦2勝2着2回。使い込めないのがネックだが、すんなりの流れで粘りを発揮。ペース落ち着けば出番十分。

◎④スズカゴウケツ
〇⑤トーセンマッシモ
▲⑨バトルバーリライ
△⑧ダブルラッキー
△①ギャレット
△⑥エスクマ


<お奨めの1頭>
4R シャラ

レース経験馬を相手にデビュー戦を破格タイムで完勝。能力の違いを見せつけた。距離が延長されたが、もう一丁いける


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2025/11/16
レース展望
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16日メインは盛岡ファイナル重賞・絆カップ。ウラヤが2連覇を飾る

 16日メイン11Rは今シーズン盛岡競馬のファイナル重賞「第15回絆カップ」(オープン 盛岡ダート1200m)。オープン短距離の現状トップがすべて顔をそろえた。

ウラヤは昨年7月、中央3勝クラスから転入後、あっさり2連勝をマーク。青藍賞で1番人気に支持されたが、伸びひと息で6着。JpnI・マイルCS南部杯13着から絆カップへ臨んで快勝。首位を奪回したが、トウケイニセイ記念は3着止まり。1周競馬の水沢が合わなかったのが判明。ワンターンで持てる能力をフルに発揮するタイプだった。

今季は白嶺賞から始動したが、重賞3戦で入着止まりだったが、4戦目の水沢1600mを快勝。続く岩鷲賞でも2着を確保した。以降、クラスターCは岩手最先着6着、盛岡1200m戦を快勝。前走は2着だったが、1ヵ月半ぶりの実戦でプラス10キロ。太目が影響した。その一戦を叩いて絆カップは当初の予定どおり。2連覇に王手をかけた。

エイシントルペードは園田A級から転入。いきなり早池峰スーパースプリント、岩鷲賞と短距離重賞2連勝を飾った。クラスターCは最内1番枠に入った上、相手が強く10着に終わったが、地元の戦いに戻って2着に反撃した。以降2戦は3着止まりだったが、前走は1000m適性差が敗因。1200m、手ごろな枠順を引き当てて巻き返しに転じる。

レディブラウンはシーズン初戦の白嶺賞2着。上々の滑り出しを切ったが、以降は入着止まり。相手なりに駆ける堅実さは健在だったが、もう一伸びが足りなかった。しかし牝馬重賞・ヴィーナススプリントを完勝。早めスパートを決めて初重賞を手にした。前走もウラヤ、エイシントルペードを相手に快勝。好調度を前面に首位争い必至。

スプラウティングは中央3勝クラスから岩手入り。初戦の栗駒賞を快勝し、2戦目も1着。岩鷲賞5着、クラスターC9着から盛岡マイル戦を快勝したが、青藍賞6着、マイルCS南部杯11着、夏負け気味も苦戦の要因だったが、以降は立て直しに専念。復調なら一発の可能性も十分ある。

オスカーブレインはスピード一番。1200m1勝、1000m3勝。前走もハイタイムで逃げ切った。今度はメンバーが強化され、1200m延長が微妙だが、気分よく逃げれればアッサリまで。

グットフォーチュンは今季3着1回が最高。着外の連続だったが、前走メンバー在足の上がりを披露して4着。ようやく復調の兆しがうかがえた。

◎②ウラヤ
〇⑧エイシントルペード
▲⑤レディブラウン
△③スプラウティング
△⑥オスカーブレイン
△⑨グットフォーチュン


<お奨めの1頭>
4R ナビール

経験馬を相手にハイタイムをマークして2着確保。ひと叩きされて上昇確実。メンバーも甘くなり、首位を奪取する。


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2025/11/15
レース展望
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