いよいよ「平成」最後の開催となる4月29日の岩手競馬。メインレースは12R、3歳牝馬の地方競馬全国交流競走『留守杯日高賞』です。
当初出走を検討していた岩手のエムワンピーコですが、木曜日に本追い切りまで済ませたもののその後の馬体重の戻りがあまり良くないという事で、残念ながら今回は出走を自重しました。
同馬は前哨戦のあやめ賞を快勝しただけでなく距離が伸びても対応できそうな走り・血統背景なだけに地元のエースとして期待していたのですが、そういう事であれば致し方なし。次回の出走を待つ事にしましょう
しかしそうなると、どうも遠征勢に有利な印象にもなってきました。遠征馬は僅か2頭なのですがそれでも、という感じです。
本命は(5)ボルドーシエルを採ります。
★ボルドーシエル(左)2018年9月17日盛岡7R
今回は遠征馬としての登場ですが昨秋に岩手に在籍して認定競走などで好走。その時にはその後の2歳重賞で上位に入った馬たちと互角に戦っていましたから、地力がある事はある意味証明済みです。
実際にそれが現れたのは昨年11月のラブミーチャン記念。初遠征・初重賞の形ながら3着に健闘できたのは高い地力があってこそ。
南関東では勝ち星がないものの、近走はいずれも好走健闘と言っていい内容で安定もしています。タイキシャトル産駒ですから距離も問題なし。優勝を争える力もチャンスも十分にあると判断します。
対抗は(7)ボルドープラージュ。あやめ賞ではエムワンピーコに敗れたとはいえ決定的な差ではなく、流れによってはこちらが勝ってもおかしくない内容ではありました。マイルだと千四よりもいろいろ注文が付きがちなのかもしれませんが実際勝ち星もありますし、逃げ込む可能性は十分に。
(1)グローリアスライブは単穴の三番手評価。門別時代は結局重賞級のタイトルこそ獲れずにいましたが、デビュー戦では本命印が付くほどに評価が高かったしレベルが高いライバル達とも互角に渡りあっていました。能力比較なら最上位と言っても過言ではないでしょう。
カギは距離にあるような気がしますし意外に内枠にもあるような気がします。勝ったレースはやや展開、他馬の動きに恵まれた印象があります。ここは少頭数で戦いやすいように見えますが自力で勝負しに行った時にどうなるか?
ヒモは(3)ウィズジョイ、(8)ラフレシアオジョーの二頭を。あやめ賞の結果だけでは何とも・・・に思えますが、どちらもあやめ賞の戦前時には「好調」と言われていました。どちらもマイルになるのはむしろ好都合にも感じますし、ひと叩きされて本来の力を発揮できればあやめ賞ほどの差は付かないでしょう。
●12Rの買い目
馬単(5)=(7)、(5)=(1)、(5)→(3)、(5)→(8)
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25日、笠松競馬場で行われた「第28回オグリキャップ記念」(2500m)へ2連覇を狙ってエンパイアペガサス(佐藤祐司きゅう舎所属)が遠征した。
1番人気はJRA時代、平安S、アンタレスSを連勝したグレイトパールが支持され、2番人気にカツゲキキトキト、3番人気メイショウオオゼキ。エンパイアペガサスは4番人気。
昨年まで1着賞金が500万円だったが、今年は一気に倍増1000万円。強力メンバーがそろったのも当然だった。
エンパイアペガサスは終始3、4番手の好位を追走したが、3コーナーから一気にペースアップ。2番手を追走したカツゲキキトキトが逃げたガヤルドを早々とかわして先頭。メイショウオオゼキの追撃をクビ差封じて優勝。一昨年に続いて2度目の同レース優勝を果たした。
一方、エンパイアペガサスはグレイトパールと4着同着。最後は決め手勝負になったが、渋太く粘った内容は評価に値する。
また23日、東京プリンセス賞に山本聡哉騎手がグランモナハートに騎乗して5着確保。さらに24日、羽田盃には高松亮騎手が岩手にも在籍したことがあるヤマショウブラックに騎乗。13番人気の低評価を覆して5着に善戦した。これで岩手競馬も活気づくに違いない。
28日メインはC1特別「田沢湖賞」(水沢1600m)。格上馬、上がり馬が入り混じって激戦必至。
主軸にハグラーを指名する。南関東2勝・C3級から今年3月に転入。C2編入にも恵まれ、変幻自在の戦法で3連勝。特に前走は3角先頭から押し切り、C1もアッサリ突破した。
今回はメンバーが強化されたが、前でも競馬ができるのが最大の強み。前走タイムでもリードしており、格上馬を一蹴する。
ゲットザグループは昨年最終戦のB1で待望の岩手初勝利を飾り、今季は岩手方式の格付けでC1へ降格。出遅れながらも強烈なまくりで勝利をもぎ取った。
追い込みタイプだが、スローの流れでも自分で動けるのがセールスポイント。前走タイムではハグラーに劣るが、レースは生き物。格で逆転をもくろむ。
アドマイヤサンは昨年10月、移籍2戦目から2連勝したが、最終戦で出遅れを喫して5着。気性難を抱えているが、今季2戦目2着。素質の高さを垣間見せた。これから成長続ける4歳馬。スタート互角なら潜在能力は引けを取らない。
シンゲツは昨年までA級に在籍して入着確保。今季はC1へ降格して初戦を快勝したが、続く大屋梅賞3着。距離1400mが短かった。今度は1ハロン延長されてマイルが舞台。ペース速くなれば一気台頭まで。
ダンストンレガーメもA級から降格して2戦1番人気に支持されたが、粘り欠いて3、5着。今回が正念場を迎えた。
プレシャスグリーンは前走6着だったが、前々走は逃げて3着。絶好の1枠を引き当て、マイペースに持ち込めば粘りを発揮する可能性もある。
◎⑤ハグラー
〇⑧ゲットザグループ
▲⑥アドマイヤサン
△④シンゲツ
△⑩ダンストンレガーメ
△①プレシャスグリーン
<お奨めの1頭>
4R アポロノホウリン
前走は久々の実戦で伸びを欠いたが、ひと叩きされて上昇確実。今度こそ元A級の実力を見せつける
今週から超大型連休=ゴールデンウィークに突入。岩手競馬もそれに合わせて4月27日(土)~29日(月)、5月3日(金)~6日(月)の開催となる。
目玉は4月29日の"GRANDAME-JAPAN2019"3歳シーズン第6弾「第19回留守杯日高賞」(M1)、5月5日の古馬重賞「第44回シアンモア記念」(M1)。両レースとも水沢1600mで行われる。
留守杯日高賞の見どころは北海道、南関東と激戦区で戦ってきたグローリアスライブ、破竹の進撃を続け重賞・あやめ賞優勝で5連勝を飾ったエムワンピーコの対決。
実績はグローリアスライブがリードだが、一方のエムワンピーコは走るたびに成長。態勢万全とはいえなかったあやめ賞もゴールでキッチリ差し切った。果たしてどちらに軍配が上がるか、それとも第三の馬が出現するか。
翌週5日、シアンモア記念はトライアル・赤松杯で余裕の逃げ切りを決めたロジストームが最有力候補だったが、無敗馬サンエイキャピタルが名乗りを上げ、一躍注目レースとなった。
サンエイキャピタルはデビュー戦快勝後、脚部不安のために11か月休養を余儀なくされたが、復帰戦でいきなり重賞・ウイナーカップを優勝。その後もJRA交流、イーハトーブマイルと連勝。
川崎・戸塚記念を制して凱旋帰郷チャイヤプーンに果敢に挑戦状。不来方賞史に残るマッチレースを勝ち、周囲をアッと言わせた。
その激戦の余波でヒザを軽く骨折。再び休養に入ったが、シアンモア記念から始動。初の古馬相手にどんなレースを披露するか。ゴールデンウィークの岩手競馬は見逃せない。
27日(土)メインはA級二組「仲春特別」(水沢1600m)。
サインズストームは今季初戦を逃げ切って完勝。自身の連勝を3に伸ばした。昨年10月、盛岡ダート1000mのレコードを0秒1更新。これが上昇のきっかけとなった。
550キロ前後の大型馬で叩かれてさらに気配アップは確実。メンバーが骨っぽくなり、逃げ同型の出方も気になるが、控える競馬もできるので問題なし。ここも期待に応える。
ユイノムテキは岩手<5.11.4.3>。着外は3歳時、不来方賞9着、3走前の絆カップ6着。そしてA級戦4着と馬券対象から外れたのはわずか3度のみ。相手なりに駆ける超堅実派で鳴らしてきた。
前走も休み明けに加え、逃げたサインズストームのペースだったが、早めに動いて2着を死守した。勝ち星が思ったほど伸びないのは先頭に立つとソラを使うため。それが最大ネックだが、安定度ではサインズストームを上回り、連軸にはうってつけ。
ヒドゥンブレイドも堅実さが身上。今季初戦を0秒4差で勝ち、2戦目も2番人気に支持されたが、1周目スタンド前で行きたがって折り合いを欠いたのが致命傷。最後の伸びが甘くなった。今回のメンバーなら前走よりペースアップするはず。脚を貯めれれば終いもきっちり伸びてくる。
ニットウビクトリーは盛岡5戦2勝2着2回3着1回。重賞・絆カップでも3着を確保したが、水沢は北上川大賞典4着、赤松杯6着。小回りコースにてこずっている印象があり、△評価となったが、メンバー緩和。タイム的には互角で、もっと強い印が必要かもしれない。
ワイルドソングは今季初戦2番手から早々と失速して11着。まだ仕上がり途上だったか。体が絞れてくれば反撃の余地がある。
コウギョウヘイローは1400m以下がベストだが、決め手生かせる展開ならマイルもこなせる。ハイペースを期待したいところ。
◎③サインズストーム
〇⑧ユイノムテキ
▲⑨ヒドゥンブレイド
△⑪ニットウビクトリー
△②ワイルドソング
△⑤コウギョウヘイロー
<お奨めの1頭>
4R セクシーブーツ
転入2戦2着は相手が強かった。今度はメンバーが楽になり、今度こそ首位を奪取する
★水沢競馬場の桜並木公開
4月20日・21日の両日、水沢競馬場の向こう正面にある桜並木が一般に公開され、桜と競馬の両方を楽しもうというたくさんのファンで賑わいました。
今年は桜が満開になる時期と競馬開催、そして好天という条件が見事に揃って稀に見る花見日和に。そんな桜並木を背景にして行われるレースも盛り上がっていました。
4月22日のメインレースは12RのB1級ダート1600m戦『ラナンキュラス賞』。本命は(2)パッショノンです。
前走のA級戦は1番人気の支持を受けたものの7着敗退。さすがにA級の流れは厳しかったのかと思わされました。今回は自己条件のB1級に戻り、ライバルもこの春既に破っている馬がほぼ半数。前走よりも戦いやすいここなら仕切り直し、改めて進撃開始の一戦になるのではないでしょうか。
対抗は、という事であれば◎と未対戦の格上(7)スカイサーベルでしょう。B2級から昇級してきた形にはなっていますが昨秋の転入時にはA級、そこで勝ち星も挙げているのだから格下視は禁物でしょう。マイル戦も得意ですしあっさり勝ち抜いてもおかしくない存在。
三番手は(9)マツリダバッハこの馬も対パッショノンではまだ未知数ですし力量面でも昨年A級から今季B2級降級で勝ち星とまだ上積みがありそうな所が魅力。少し軽めの馬場が得意そうな差し馬だけにカギは今週の馬場傾向への対応か。それ次第ではここでも。
(5)アイアムヒラケゴマは二走前に◎に敗れており勝ち負け云々の所までは強気になれないものの、この馬自身もレベルが高い相手と戦ってきており地力を軽く見るのは避けたい所。すんなり流れに乗ってくれば上位食い込みもあっていいはず。(8)ケルヴィンサイドも昨年A級で勝っているわけですから力はある。ただ常に発揮できるかどうかは何とも言えない面がある。距離やコースに関してはむしろ盛岡に替わる前に・・・でしょうし、警戒はしておきたいですね。
●12Rの買い目
馬単(2)=(7)、(2)=(9)、(2)→(5)、(2)→(8)
岩手競馬の全レース予想を公開中!「岩手競馬・勝ちそーチャンネル」へ
先週14日、水沢1600mを舞台に行われたシアンモア記念トライアル「第44回赤松杯」(M3)は、単勝1・5倍の1番人気に支持されたロジストームが余裕の逃げ切りを決めて完勝。白嶺賞に続いて2つ目の重賞を手にした。
村上忍騎手「1枠を引いた時点で逃げようと思っていましたから、作戦は予定どおり。レースもイメージしていたような運びになりました。南関東で乗った時も勝ち切れなかったが、良い走りをしていたから、ここでも期待していた。今後も順調に進んでいってほしいと思います」
千葉幸喜調教師「プラス10キロの馬体重は全く不安がなかったわけではないが、何せ状態が良かったからね。次戦はもっと良くなるだろうと思うので、シアンモア記念も楽しみにしています」
ロジストームは父アンブライドルズソング、母父ストームキャットの良血馬で550キロを超す大柄な馬体は父譲り。福島芝2000mの2歳新馬戦を勝ち上がったが、4戦目のレースから1年8ヵ月の長期休養。その後、南関東へ移籍して復帰3戦目から4連勝した逸材。
昨年の赤松杯はベンテンコゾウの2着に敗れたが、今回で雪辱。シアンモア記念でも主役を演じるのは間違いなく、順調に本番に向かってほしい。
21日メインはB1「駒形賞」(水沢1800m)。有力馬は絞ることができるが、実力伯仲。基本は三つ巴模様と見ている。
センティグレードは中央0勝から南関東へ移籍。11勝をあげ、A2まで駆け上って岩手へトレード。初戦の水沢1600m戦をアッサリ勝ち、格の違いを見せつけた。
今季初戦、B1降格戦といずれも1番人気に支持されたが、後方からの競馬で追い込んでも5、3着止まり。先行決着に終わったのも痛かった。
今度は2勝マークの1800m戦。先行馬も少なくマイポジションを取れるのは確実だし、自分からでも動けるタイプ。今度こそ首位を奪取して以降に弾みをつける。
ヴェリイブライトはタフさを身上として通算9勝2着18回。岩手在籍時にすずらん賞(当時重賞)、東海でくろゆり賞を制して重賞2勝。その反面、詰めが甘い面があり、勝ち切れないケースも多々あった。
今季初戦は昨年暮、体重が重く伸びきれなかったことからキッチリ絞って出走。それが功を奏して2着確保し、まずまずのスタートを切った。
加えて1800mは<4.5.2.5>と最も得意とする条件。早めまくりから抜け出しを狙う。
ダイチラディウスは昨年開幕から好調度を前面に2勝。注目の1頭となったが、5月メイカップ3着後にリタイア。12月に復帰したが、久々もこたえて7着。順調さを欠いた。
しかし今季初戦を快勝して復調をアピール。走破タイムもすばらしかった。1800m延長も問題なく、2連勝十分。
プラトンイミシャンは今季2戦10、8着に終わったが、外枠も不運だった。今度は内枠が圧倒的に有利と言われる水沢1800m戦。絶好の2番枠を引き当て、反撃に転じる。
ハイパーチャージは今季初戦を3着にまとめたが、前走8着。相変わらずムラさが解消されていないが、逆にそれが不気味。一発の警戒は怠れない。
◎④センティグレード
〇⑦ヴェリイブライト
▲⑨ダイチラディウス
△②プラトンイミシャン
△①ハイパーチャージ
<お奨めの1頭>
5R シゲルビーツ
前走2着ながら、ここではタイムが抜けている。メンバーにも恵まれて順当に勝機をつかむ