●JBCチャレンジ競走・続き
先週のここで"来週から『JBCチャレンジ競走』がスタート"と書きました。土曜・日曜で2つのレースが終わり、それぞれランドオウジ、コミュニティが1番人気に応える強さを見せてくれました。
27日/土曜 栗駒賞 優勝ランドオウジ
28日/日曜 絆カップ 優勝コミュニティ
これも先週書いたように、これらのレースは直接のトライアルではありません。なので優勝馬の陣営も「選ばれるなら・・・」という姿勢ではありますが、しかし「JBCにぜひでてみたい」と積極的な意志を見せました。
ランドオウジもコミュニティも、短距離・中距離での地元トップクラス。「地元代表」の看板を背負うに恥ずかしくない馬たちです。JBC出走の希望がかなう事を願っています。
●マイルチャンピオンシップ南部杯 出走予定馬発表
10月13日に行われるマイルチャンピオンシップ南部杯の出走予定馬が発表されています。
JRA所属馬
アドマイヤロイヤル
キョウエイアシュラ
グレートチャールズ
ナガラオリオン
ベストウォーリア
ポアゾンブラック
JRA補欠馬
メイショウマシュウ
キクノストーム
ケイアイレオーネ
メイショウパワーズ
エアウルフ
地方他地区所属馬
アイファーソング(船橋)
ジェネラルグラント(船橋)
タッチデュール(笠松)
トウホクビジン(笠松)
エイシンナナツボシ(笠松)
地方他地区補欠馬
バーチャルトラック(高知)
クイックリープ(高知)
サトノロマネ(高知)
ゴールドソレイユ(笠松)
岩手代表馬は選考段階ですが以下の15頭。この中から出走4、補欠2が選ばれます
コミュニティ
ドリームクラフト
ランドオウジ
ナムラタイタン
マイネルバルビゾン
マムティ
シルクランスロット
マイネヴァイザー
ブラゾーハリー
ライトマッスル
スズヨシーズン
コスモフィナンシェ
コウギョウデジタル
ウインベルカント
コスモイフリート
例年のようなGI勝馬がおらず、GIIIクラスが何頭か・・・という顔ぶれになりました。
実は前回の盛岡JBCの2002年も同様のメンバー構成になり、伝説の"岩手ワン・ツー"のみならず地方馬が3着まで独占するという結果になっています。
そしてその時の優勝馬トーホウエンペラーはJRA未勝利から転入して岩手でのし上がった馬。それは奇しくもコミュニティも通ってきた道。これは地元勢が勝つフラグか・・・!?と思っちゃったりなんかしちゃうんですが、さてどうでしょうか。
●10Rの買い目
馬単(2)=(9)、(2)→(3)、(2)→(4)、(2)→(1)、(2)→(8)
岩手競馬の全レース予想を公開中!「岩手競馬・勝ちそーチャンネル」へ
28日(日)はダブルメイン。10R(発走:16時35分)はJBCクラシックチャレンジ競走「第4回絆カップ」(盛岡ダート2000m)。11R(発走:17時10分)に地方競馬全国交流「第16回OROカップ}(盛岡芝1700m)の重賞2連発が組まれた。
OROカップは今年で16回目を数えるが、一つの完成型を見た。地方競馬だが、元中央オープン馬がズラリ。スマイルジャック、コスモセンサー、シルクアーネスト、カリバーン、ドリームバスケット。名前だけ並べれば中央重賞と錯覚してしまうほど豪華な顔ぶれとなった。
彼らは中央でオープンまで出世し、重賞ウイナーにもなった強豪。その象徴がスマイルジャック、コスモセンサーだ。
スマイルジャックはスプリングカップを制し、日本ダービーはディープスカイの2着。その後も関屋記念、東京新聞杯を優勝。しかし以降は安田記念3着などにも健闘したが、勝ち星から見放され、昨年11月に南関東へトレード。新天地を求めたが、船橋記念の5着が最高。パワーの要るダートに手こずり、大敗を繰り返している。
またコスモセンサーはアーリントンカップを優勝し、2012年の安田記念3着。ほかに東京新聞杯2着、読売マイラーズカップ3着など重賞の常連だったが、2013年1月から1年1ヶ月の休養後は精彩を欠くレースの連続。岩手なら芝もあるし、ダート短距離も大丈夫だろうとビッグトレードに至った。
両馬は年齢が加算され、高速決着に苦戦したが、小回りで時計のかかる盛岡芝なら復活の可能性も十分。仮にOROカップを優勝した場合、かつてのファンも喜ぶに違いない。それが芝ダートがある盛岡競馬場の活きる道だと確信している。
言うまでもなく走っていてこそ競走馬。超狭き門の種牡馬になれる道もなく、それでも引退するには惜しい馬が数知れずいる。当のオーナーももう一度夢を見たいはずだ。
盛岡芝には中央の舞台のように華やかさがないかもしれない。賞金だって世界的に見れば決して安くないが、中央に比較したら微々たるもの。
それでも1着でゴールする感動は何にも変えがたい。今年は究極のOROカップだと断言しても大げさではない。
主軸はカリバーン。かつてオールカマー3着、アルゼンチン共和国杯4着などの実績があったが、前走・せきれい賞優勝は2011年1月以来のこと。南関東移籍4戦目で久々の美酒を味わった。今回は芝2400mから芝1700mへ短縮だが、吉原寛人騎手の腕で盛岡芝重賞2連勝する。
逆転筆頭はコスモセンサー。トライアル・桂樹杯は重馬場の芝にのめって2着だったが、反応の良さは改めて芝馬だと思った。今度は良馬場の可能性が高く、全能力を発揮できる。
シルクアーネストは重賞にこそ縁がなかったが、今年5月の新潟芝1600m・谷川岳ステークス0秒1差3着。現役バリバリと見て間違いない。
ドリームバスケットも中央芝6勝。笠松移籍後も中央芝へ2度挑戦。前走・小倉日経オープンで5着確保なら、ここで勝ち負けは必至。
ドリームフォワードは1000万下と格では見劣るが、転入初戦の桂樹杯でコスモセンサーを尻目に逃げ切り圧勝。盛岡芝適性あることを証明したのが心強い。
あとは3歳馬ブラックヘブンにも注目。オパールカップはライズラインに完敗2着だったが、重馬場にとまどいながらの結果。コース2度目でさらに上積みが見込める。
◎(13)カリバーン
○(4)コスモセンサー
▲(8)シルクアーネスト
△(9)ドリームバスケット
△(6)ドリームフォワード
△(11)ブラックヘブン
<お奨めの1頭>
3R ラーニー
今シーズン最後の2歳新馬戦。トレーニングセール出身馬で乗り込みも万全。好スタートを決める
先週21日、2歳交流「第16回テシオ杯ジュニアグランプリ」(盛岡芝1600m)は1番人気に支持されたパーティメーカーが快勝した。
ただ、一瞬ヒヤッとさせる場面もあった。逃げたネガティヴの2番手を追走したが、向正面からスパートをかけたエクストリングラン、ロゾヴァドリナが4コーナー手前で交わし、一旦4番手に下がってしまった。
齋藤雄一騎手いわく「外から被せられてひるんでしまった」パーティメーカー。普通ならば失速するケースだったが、直線で差し返す2歳馬離れした芸当を披露。ゴールでは1馬身差突き抜け、齋藤雄一騎手は珍しくガッツポーズを見せた。
「レース前は大外がきついかなと思ったが、スタートが速く不利に感じなかった。できれば前につけたかったので理想的なポジションで競馬ができた。3、4コーナーでひるんで下がったが、直線で行く気を見せたので差し返せるなと思った。力のあるフットワークで坂も苦にしない。どこかでチャンスがあったら、また騎乗してみたいですね」
この後、南関東・浦和の小久保智厩舎へ転籍。年内は芝をメインにローテーションを組み、当面の目標は500万下・百日草特別(東京芝2000m)。そこでどんなレースを見せてくれるのか。応援かたがた注目してみたい。
27日(土)メイン11レースはJBCスプリントチャレンジ競走「第26回栗駒賞」(盛岡ダート1200m)。アラブ競走時代を含め、2011年、盛岡ダート1400mで行われた以外、すべて舞台は水沢。今回に限り、JBCスプリント指定競走として実施される。
本命はランドオウジ。過去に4度の骨折がありながら、それを克服して今年、早池峰賞、すずらん賞と重賞2勝。8歳にして遅ればせながら花を咲かせた。
不思議なタイプで地元水沢だと反応ひと息だが、盛岡に替わるとガラリ一変。担当厩務員の話によると輸送が入ると闘志に火がつくのだそうだ。
確かに重賞2勝はいずれも盛岡。早池峰賞は生涯初めての1200m戦だったが、抜群の手応えで完勝した。
青藍賞3着は折り込み済み。それを叩いて栗駒賞は予定どおりのステップ。JBCスプリント挑戦に向けて好発進を決める。
マイネルバルビゾンは南関東B2から転入。初戦の水沢1400m重賞・岩鷲賞で豪快なマクリを決めて快勝した。
その後は暑い夏を避けて放牧でリフレッシュ。青藍賞から復帰したが、マイルも長くレース勘も取り戻していなかったため4着。
しかし今回は叩き2戦目に加え、通算5勝の1200mが舞台。左回りは未経験だが、コーナー2つの盛岡なら苦にしないはず。ベストの条件で逆転を狙う。
スズヨシーズンは典型的な追い込み馬。エンジンのかかりは遅いが、直線の伸びは岩手でも1、2の存在。展開に左右される嫌いはあるが、マイネヴァイザーが飛ばし、1枠のライトマッスルもいればハイペース必至。一気台頭のシーンまで。
そのライトマッスルは前回、待望の今季初勝利を飾った。昨年までは入れ込みが激しかったが、今年はズブさが出て我慢がきくようになったのが収穫。
ダイワスペシャルは中央芝1200m2勝、芝1400mで1勝。南関東2戦を経て転入し、ダートは未知数だが、短距離は合うはず。仕上がりも上々だ。
コスモフィナンシェは近走、新興勢力の台頭に押され気味だが、調子落ちはなく。巻き返すきっかけがほしい。
◎(2)ランドオウジ
○(8)マイネルバルビゾン
▲(9)スズヨシーズン
△(1)ライトマッスル
△(5)ダイワスペシャル
△(3)コスモフィナンシェ
<お奨めの1頭>
5R イケイケヒカル
前走8着に沈んだが、敗因は水沢と1400m延長。盛岡1200mで2勝マークし、走破タイムも出色。反撃のお膳立ては整った
●JBCチャレンジ競走
来週の・・・というか今週末の盛岡競馬では『JBCチャレンジ競走』と銘打った重賞競走3レースが、土曜から月曜までの3日間にわたって行われます。
27日・土曜に行われる栗駒賞は「JBCスプリントチャレンジ競走」
28日・日曜に行われる絆カップは「JBCクラシックチャレンジ競走」
29日・月曜に行われるOROカップディスタフは「JBCレディスクラシックチャレンジ競走」
これらの"チャレンジ競走"は直接のトライアルレースではなくて指定競走、優勝すればそれぞれのJBC競走に出走意志を表明した場合「選定に際して優先的に考慮される」というような位置づけになります。
勝てば直結・・・というわけではないですが、同じコースの同じ距離で行われるレースですから、勝てば「地元の大将格」という事になりますし、地方代表馬としての評価も上がるでしょう。
実は、ビューチフル・ドリーマーカップと青藍賞も同じ指定競走で、それぞれを勝ったアスカリーブルとコミュニティは一歩リードしているという事にもなります。これら二頭と肩を並べる馬は・・・?『JBCチャレンジ競走』にご注目ください。
●10Rの買い目
馬単(1)=(3)、(3)=(10)、(3)→(6)、(3)→(4)
岩手競馬の全レース予想を公開中!「岩手競馬・勝ちそーチャンネル」へ
先日、オッズパーク会員のみなさんが水沢競馬場へ来ていただいた。競走馬の見方で腰骨がとがっている馬は疲れが出ているか、年齢的な衰えがある-と伝え、実際のパドックでまさしく典型的な馬がいた。それを自慢げにしゃべったら何と3着。改めてお詫びします。これに懲りずにまた岩手にいらしてください。捲土重来を肝に解説する所存です。
21日メインは2歳馬の芝1600m交流「第16回テシオ杯ジュニアグランプリ」。時の経つのは本当に早い。当時、いわて競馬情報誌『テシオ』を発行して2年目。冠レースをしませんか、と岩手県競馬組合からお誘いがあり、複数候補があったが、迷わず2歳芝交流を選んだ。
このレースの1着馬には朝日杯フューチュリティステークス(当時は朝日杯3歳ステークス)ステップ競走への出走権が獲得でき、間違いなく出世レースになると確信した。
第2回優勝ネイティヴハートは実際、朝日杯に駒を進めたし、昨年のプレイアンドリアルは東京スポーツ杯2歳ステークスで後の皐月賞馬イスラボニータにクビ差惜敗。本番・朝日杯FSは7着だったが、1月の京成杯を完勝。
残念ながら脚部不安のためにクラシックに出走できなかったが、価値ある足跡を作ってくれた。今年もスターホースの出現を願ってやまない。
テシオ杯ジュニアグランプリは過去6年で北海道勢が5度優勝。層の厚さとレベル差を見せつけている。今年も優位は動かないだろう。
パーティメーカーはパイロ産駒。プルピットの直仔だが、コスモス賞(札幌芝1800m)で4着に健闘した。その実績があれば地力の違いは明白。最有力候補。
ネガティヴは父がアジュディミツオー、母父フォーティナイナーとダート血統だが、クローバー賞(札幌芝1500m)で0秒6差7着。うまく流れに乗れればさらに上を望めた。芝2度目が心強い。
地元期待はキモンイーグル。兄ハカタドンタクは芝ダート兼用だが、本質的には芝向き。オパールカップ(3歳芝交流)圧勝でも証明したが、キモンイーグルも初芝をモノともせず見事なイン強襲を決めた。ここに照準ピタリ。
エクストリングランは遠征、芝も未経験だが、母エイブルインレースはこのテシオ杯ジュニアグランプリ、オパールカップと盛岡芝重賞2勝。父ワイルドラッシュが若干気になるが、母仔制覇の期待がかかる。
ロゾヴァドリナは大井1000m戦を1番人気に応えて圧勝。その後は北海道に移動して坂路で鍛えなおした。3ヶ月ぶりでも軽視できない。
コンクエストオールは尻すぼみの成績だが、適性は明らかに芝。思い切った騎乗で一泡吹かしてほしい。
◎(12)パーティメーカー
○(11)ネガティヴ
▲(2)キモンイーグル
△(4)エクストリングラン
△(10)ロゾヴァドリナ
△(7)コンクエストオール
<お奨めの1頭>
1R シャイニーピューマ
岩手初戦は勝ったエントラールが強すぎた。それでも2着確保が地力の証。2戦目をキッチリ勝ち上がり、さらに状態アップした