今週から冬の水沢開催がスタート。"待ってました"と言わんばかりに一気に冷え込みが厳しくなりました。そしてコース状態の方もいかにも「冬の水沢」という感じで、土曜日は締まった不良馬場の時計勝負、日曜は泥だらけの不良馬場で行ったモン勝ちの"位置取り競馬"と予想する方を翻弄してくれます。
この時期は基本的に「不良馬場」を前提にして予想を組み立てていくのですが、天気によって、ほんのちょっとした気温の上下でコロコロと様相を変えるこの時期のコース状態は、事前の想定と完全に異なってしまっている事も少なくありません。
毎年この時期はそんな事を書いているような気がしますけども、やはり冬の水沢は当日のコース状態も良くご覧になったうえで最終決断をされる事をお奨めしておきます。もう少しすると「水が浮きまくった田んぼ馬場」が普通になるので逆に考えやすくなるのですが(得意・不得意が明確に出やすい)、今くらいの時期が一番やっかいでしょうね。
●10Rの買い目
馬単(3)=(8)、(3)=(4)、(8)=(4)、(3)→(1)、(8)→(1)、(4)→(1)
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18日メインは過去39回の歴史を誇る伝統の2歳重賞「第40回南部駒賞」(水沢1600m)。岩手2歳№1を決定する一戦で創設は1973年。盛岡(旧)1100mで行われ、第1回優勝はバーバー産駒カネシランだった。
2000年から東北交流で実施され、上山代表が3連覇を決めた。そして現在と同じ地方競馬全国交流へ昇格したのは2004年から。2年連続で北海道勢が優勝を果たしたが、2006年のパラダイスフラワーを皮切りに、トーホウノゾミ(トーホウエンペラー産駒)、ワタリシンセイキ、ロックハンドスター、ベストマイヒーロー、アスペクトと6年連続で岩手勢が優勝。その06年から遠征馬は北海道所属馬のみ。完全に岩手vs北海道の対決図式が定着した。
今年は北海道から4頭が参戦し、レベル比較が重要なポイントとなる。この2歳世代の北海道勢は全国を席けん。エーデルワイス賞でワンツーフィニッシュを決め、鎌倉記念2、3着。JRA札幌・すずらん賞ではシーギリヤガールが優勝。また先月の岩手、北海道交流・知床賞でもミネサランサジャが制するなど、相当レベルを誇っている。
以上のことから北海道優位の見解が妥当だろうが、主軸に岩手の大将格ロックハンドパワーを指名する。前走・若駒賞で大逃げを打ったワタリルーブルを3コーナーから捕らえにかかると、一気に差を詰め直線半ばで先頭。余力を残して2着に3馬身差をつけた。
これがうれしい初重賞制覇。デビュー当時はひ弱い面が残っていたが、一戦ごとに良化。まだ成長途上で課題はいくつかあるが、例年の南部駒賞優勝馬と比較しても勝るとも劣らない。また若駒賞優勝馬が4年連続で制していることも心強い。
逆転筆頭はミータロー。デビューから2連勝を飾り、函館2歳ステークス(12着)、クローバー賞(10着)と2戦連続でJRAへ挑戦。また前走は川崎・鎌倉記念へ遠征し、初の左回りをモノともせず見せ場作って3着に善戦した。何よりも強みは強豪メンバーと戦ってきたこと。岩手とは比較にならないほどの逞しさがある。
ヴェルシュナイダーは5戦2勝。ビギナーズカップ、若駒賞と連続2着に敗れたが、若駒賞はスタートで前を塞がれる不利。結果、ロックハンドパワーに0秒5差もつけられたが、まだ勝負付けは済んでいない。
オグリタイムはタイムパラドックスの初年度産駒。デビュー3戦目から圧巻の4連勝を飾った。サンライズカップ6着、平和賞11着と着外に沈んだが、平和賞は左回りに戸惑ったと解釈。走り慣れた右回りで反撃に転じるか。
コスモアックスは知床賞3着。装鞍所で初めて実馬を見たが、すばらしい体が印象的だった。それ以前の4戦は振るわなかったが、レースに集中し始めているのが不気味。夏場に体調崩したアクイラが前回快勝でようやく復調。スンナリ逃げの手に出れればアスペクトの弟という血統背景からも大駆けがあって不思議はない。
◎(5)ロックハンドパワー
○(7)ミータロー
▲(11)ヴェルシュナイダー
△(6)オグリタイム
△(10)アクイラ
△(2)コスモアックス
<お奨めの1頭>
5R ブリリアントロビン
ハイレベル北海道で2勝2着3回の好成績。転入前のエーデルワイス賞(JpnⅢ)でも9着ながら1秒4差。まずはお手並み拝見
今週17日から舞台は盛岡から水沢へ。年明け1月14日まで約2ヶ月間、ノンストップでシーズン最終日まで突っ走る。
改めて言うまでもないだろうが、盛岡と水沢は真逆のコース形態。1周1600m左回りバンケットコースから1周1200mのフラットコースへ替わる。しかし、小回りでも追い込み馬が届くケースも多々。それが水沢の特徴なのだが、中間の雨がどう影響するか。先行有利か、それとも差し有利か。そのあたりの傾向をいち早くつかみたい。これがコース替わり対策の最善手となる。
17日(土)、初日メインはB2級馬による「ノベンバーカップ」。コース替わりに加え、舞台は1400m。短距離の範ちゅうへ入る条件が勝敗に大きく影響し、適性が重要なファクターとなる。
以上のことを踏まえ、主軸にクイーンザリッチに推す。ここ4戦は好、凡走の落差が激しいが、これは本質的にスプリンター型だから。3走前は先手を取れず、ハイペースの2、3番手を追走して直線一杯となって6着。前走も4番手に甘んじた上、1800mの距離がこたえた7着。ある意味で仕方なしの結果だった。
その2戦をはさんで4走前水沢1800m戦の2着はうまく折り合いつけて流れ落ち着いたから。また前々走は得意の1400m戦で全能力を発揮。3番手追走から逃げ込みを図ったブローザウインドをキッチリ差し切った。
このレースを含め、1400m戦は盛岡、水沢を問わず8戦5勝2着3回と連対パーフェクトを継続。逃げがベストだが、控える競馬でも1400mならこなせるのが強み。適性の高さを存分に発揮する。
ウイントゥヘヴンは転入2戦とも3着。どちらも逃げの手に出たが、1800mの距離が長く末が甘くなったレースだった。しかし今回の舞台は1400m。名古屋時代に同距離で<6.5.3.2>と抜群の安定感を誇り、距離短縮は大歓迎。転入前の2戦は差し競馬での2連勝。逃げて良し、差し良しの自在脚で首位を狙う。
ドウデスは1枠を引き当てた。岩手初戦は5着に終わったが、2戦目の盛岡ダート1600m、芝1000mのもみじ賞を連勝。自慢のスピードが冴え渡った。水沢は未知数だが、絶好枠から一気逃げ切りのシーンまで。
セイファートは中央ダート1800m1勝。前走は1200mの忙しい競馬が不安視されたが、出遅れながらも豪快なマクリで快勝。強烈な破壊力を披露した。今度は小回り対応がカギを握るが、弾みついたのは間違いない。
レッドキングダムはディープインパクト産駒。中央未勝利から転入し、初戦2着に続いて前回快勝。待望の初勝利をマークし、これで弾みついた。気になるのは距離が1800mへ一気短縮され、セイファートと同様、小回りをどう克服するか。素質は当然だが、一級品だ。
◎(5)クイーンザリッチ
○(4)ウイントゥヘヴン
▲(1)ドウデス
△(9)セイファート
△(12)レッドキングダム
<お奨めの1頭>
5R ロータスドリーム
転入初戦こそ3着に終わったが、2戦目から圧巻の2連勝。スピードの違いを見せつけた。距離延長も能力の高さで難なく克服
9開催・53日間にわたって行われてきた盛岡開催もいよいよ今日で最後となりました。
昨年は、震災後で落ち着かない雰囲気の中でのスタートでしたし、12月まで盛岡開催が続くという非日常的な1年でしたが、今年は例年通りの開催パターンになって、いつもの岩手競馬・いつもの盛岡競馬になった・・・という印象でした。
直線の長いダートも、芝も、例年通りの予定なら来年5月頃までお別れ。来年の春が待ち遠しいですね。
ところで、皆さんが見て感じた今年の「盛岡ベストレース」はどのレースだったでしょうか?
私は6月の『岩手ダービーダイヤモンドカップ』ですね。アスペクト・ロッソコルサの死力を尽くした一騎討ち。"一騎討ち"というものが意外に成り立たない事を思えばあの戦いは奇跡的でもありました。あんなレースをまた見てみたいなと思いますね。
●10Rの買い目
馬単(4)=(1)、(4)=(6)、(4)→(8)、(4)→(9)、(1)→(6)
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11日は今シーズンの芝フィナーレを飾るC1以下の地方競馬交流「五葉山賞」(盛岡芝1000m)。また盛岡開催も翌日12日と残り2日間になった。今年は紅葉が猛暑だった影響を受けて色づくのが遅かったが、ここにきて一変。盛岡競馬場=OROパークの紅葉もちょうど見ごろになった。レースともども、周辺の紅葉にも注目してほしい。
主軸にヤマニンパニエを抜擢する。中央8戦0勝から転入して当初2戦とも2着に終わったが、目下2連勝中。一連の走破タイムもすばらしく、ただいま絶好調を誇っている。
ただ芝1000m適性は未知数。中央時、芝を使ったのは一度のみでしかも2000m。最短が1400m戦ではたして条件を克服できるか否か。ひとまず今の勢いを重視したが、詳しく調べてみたら母ヤマニンドルチェは現役時代、小倉芝1000mの2歳新馬戦を快勝して、小倉2歳Sにも挑戦して7着。短距離をこなす素地は十分あると見た。
トートアフィシオンは中央2歳芝1400mで14着、続くダート1200mで6着。その後、岩手へ転籍して5戦2勝2着1回。特筆するべきは岩手ではすべて逃げの手に出ている点。今回、絶好の1枠を引き当て、ここも逃げは必至。
父サクラバクシンオー譲りのスピードで一気逃げ切りを決めるか。不安点はずっと芝を使ってきたため内側が荒れていること。そこでもたつくと厳しい競馬になるかもしれない。
ムーンライトテラスは今季1勝を芝1600mでマークし、3着1回も芝・JRA交流戦。芝適性は間違いなくある。加えて2歳時に門別1000mを快勝し、今回はベストの条件。近走度外視で狙いが立つ。
ビリーヴユウは中央、名古屋、福山、笠松と転籍していまだ未勝利。ただ中央・2歳新馬(札幌芝1200m)で0秒3差5着。またナンヨーマケナイワも未勝利から脱出できないが、新潟・2歳新馬(芝1200m)で4着の実績があり、軽視できない。
◎(10)ヤマニンパニエ
○(1)トートアフィシオン
▲(5)ムーンライトテラス
△(8)ビリーヴユウ
△(9)ナンヨーマケナイワ
<お奨めの1頭>
11R ギシアラバストロ
前走は得意のダート1200mを快勝。改めて底力を見せつけた。今回はマイルが舞台だが、順調に乗り込まれているのが心強い。2連勝十分