6月1日(日)メインはオパールカップ・トライアル「第9回ガーベラ賞」(3歳オープン 盛岡芝1700m)、10頭立て。このレースは『チャグチャグ馬コ杯』の冠がつき、当日は岩手名物のチャグチャグ馬コが間近でみることができる。
余談だが、今年のチャグチャグ馬コは6月14日(第二土曜日)に開催する予定となっているので、興味ある方は是非、ご覧になってください。
(テンショウベスト 写真・佐藤到)
ガーベラ賞はテンショウベストが中心。久々の白星を飾る。3月の特別開催でゴールデンクリークの2着と上場の滑り出しを切り、スプリングカップでも後方から鋭く伸びて0・1秒差3着。 阿久利黒賞は流れについていけず7着に敗れてしまったが、前走・七時雨賞では2番手の積極策からギリギリ粘って3着に粘り、本来の渋太さを取り戻した。
相変わらず勝ち味に遅く今シーズン未勝利だが、今回はデビュー戦(芝1000m)を圧勝、重賞・テシオ杯ジュニアグランプリ、特別・黄菊賞2着と連対100%を誇る芝が舞台。以上の実績はこのメンバーに入ると群を抜き、通算3勝目はほぼ手に入れた。
逆転筆頭はウィンエヴリー。デビュー戦はインディゴブルーとのマッチレースで惜しくもクビ差2着に敗れたが、2戦目から芝ダートで2連勝を飾り、一躍脚光。しかし若駒賞ではハイペースに巻き込まれて7着に敗れて以降、ちょっと精彩を欠くレースの連続(実際のところは3、2、2着と勝ち負けを演じているのだが)。
阿久利黒賞はさすがにメンバーが大幅に強化され、2番手から9着に失速したが、これは仕方なしの結果。今回は相手が手頃になった上、デビュー2戦目に圧勝劇を演じた芝へ替わりエンジン全開といきたい。
リュウノフリーダムは勝つか大敗かの極端な成績だが、これは逃げ馬の宿命。その間に3着が2度あるのは先着2頭から離されての入線で、いかに気分良く逃げられるかが勝敗のカギを握る。
では何故、▲か。デビュー戦の芝1000mで見せたパフォーマンスがすばらしかったからだ。抜群のスタートから後続をグングン突き放して2着に6馬身差。目にも鮮やかな逃げ切りを決めた。その直後、脚部不安が発生して4ヵ月半の休養を余儀なくされたのが痛かったが、復帰2戦目も逃げ切り勝ちを収めている。
今回の評価は、まだ痛みがほとんどない芝で天性のスピードをフルに生かせた場合に限る単穴だ。
カネショウボスは盛岡芝と相性抜群で定評のあるアドマイヤボス産駒。それを裏付けるようにすべて入着を果たし、1勝2着2回。ダート戦では着順が安定しないが、芝コースの信頼度は非常に高く、リュウノフリーダムより先着の可能性は十分にある。
ダイショウルシアンは2戦目の芝1000m戦で後の2歳歳優秀馬コンバットキック、今年の牝馬二冠を達成したカネショウプルートらを一蹴した。当時と今をいっしょにするのはどうかと思うが、実際に破っていることは事実。芝に替わって一変の可能性を秘めている。
同じ意味がホワイトティアラにも言える。ダート戦で1勝2着1回あるが、跳びの印象は明らかに芝向き。デビュー戦で抽選モレの憂き目にあったため、芝は今度が初めて。未知数だらけだが、アドマイヤコジーン産駒なら芝は打ってつけかも知れない。
◎ ?テンショウベスト
○ ?ウィンエヴリー
▲ ?リュウノフリーダム
△ ?カネショウボス
△ ?ダイショウルシアン
△ ?ホワイトティアラ
3連単は10を1着固定に3、6の折り返し本線。あとは8、1、2を押さえ
馬複は3−10、6−10、8−10、1−10、2−10
<お奨めの1頭>
11レース タカノグラディウス
大外に入ったのは痛いが、盛岡芝は3戦2勝3着1回と絶対の自信。しかも前回快勝したのも心強い
31日(土)メインはC2級馬による芝1600m戦「第9回南昌山賞」、10頭立て。
ここで盛岡芝の特徴を若干説明してみたい。外側のダートコースは1周1600mで、内の芝コースは1周1400m、幅員25mで最大高低差が2・8m。3コーナー付近を頂点に4コーナーまでがくだり坂で直線に急な上り坂があり、足腰がしっかりした馬でないとなかなか克服できない。
また芝1600m戦は1コーナーまでが短く、先行馬が内に入ると圧倒的に優位。対して100m延びた1700m戦は先行馬が好ポジション取りに行くため、先行激化して外枠に入った馬でも十分勝ち負けに持ち込める。以上のことを頭に入れて盛岡芝を攻略してほしい。
さて南昌山賞・芝1600m。主軸はコスモスパングルで断然だろう。今年4月、浦和B2から転入したが、前20走は5着が最高で格付け賞金がわずか14万円だったため、最下級C2へ格付け。中央2勝馬がこのクラスは恵まれた編入で、2勝2着3回3着1回と抜群の安定感を誇っている。
しかも今回は実績の高い芝が舞台。中央時代の2勝はいずれも芝でマークした上、4歳に盛岡に2度遠征。JRA500万下、岩手A2級以下条件で行われたプロキオン賞、オキザリス賞で2着に入り、A2でも勝ち負けを演じてきた。今回の条件C2では役者の違いが明白で、しかも過去実績、芝適性などどれを取り上げても抜けた存在だ。
相手はトーセンエンパイア、コスモアテナの2頭。トーセンエンパイアはJRA・2歳新場戦(中山芝1600m)を快勝。その後は伸び悩み、昨年10月に岩手に新天地を求めてきた。しかし当初の格付けがA2級、転入3戦目からB1へ降格したが、クラスの壁が厚く4着が精一杯だった。
今季はデビュー戦の1勝賞金がなくなり、C2へ大きく降格。シーズン頭は仕上がり途上だったため凡走を繰り返していたが、徐々に立ち直るとともに成績もアップ。そして前回は相手も楽だったが、待望の岩手初勝利を飾った。この上昇ムードが心強いし、芝は願ってもない舞台だろう。
コスモアテナは盛岡ダート、水沢でそれぞれ1勝マークだが、重いダートは本質的に合わず今シーズンも5着が最高。ところが盛岡芝に替わると動きが一変して3戦2着3回と連対パーフェクト。芝なら良馬場、不良馬場を問わないタイプに加え、絶好の1枠を引き当てた。
以下、盛岡芝1600mの持ちタイム一番ボウキョウ、昨シーズンまでA2で走っていた格上ヒカルダイチ、あとは格下だが、ようやく素質が開花しそうなウエイエンパイアが連下候補。
◎ ?コスモスパングル
○ ?トーセンエンパイア
▲ ?コスモアテナ
△ ?ボウキョウ
△ ?ヒカルダイチ
△ ?ウインエンパイア
3連単は6を1着固定に10、1の折り返しが本線。あとは4、5、10を3着流し
馬複は6−10、1−6、4−6、5−6
<お奨めの1頭>
7レース トーホクスワロー
休み明け初戦こそ2着に敗れたが、その後は3連勝の快進撃。盛岡ダートは初めてだが、アッサリ克服する
また来月からガソリン代が上がるようですね。盛岡地区は全国的に見て比較的安い地域のようですが、それでも現在はレギュラーガソリンが150円台。これがさらに10円ほど上がるというのですから…。私が車を運転するようになってからの史上最低価格は、20年近く前にリッター81〜2円という時期があったと記憶しています。とすると当時のまるまる2倍になってしまうんですね。なんとも恐ろしい時代になったと思います。
もっともこれで公共交通機関や自分の体力を利用しようという人が増えれば、地球にとってはその方が良いことだとも言えます。しかし私の場合、仕事道具が多い職業柄、車での移動が多く、しかも燃費の良い小さい車に乗ることができません。かといってハイブリッドなどのハイテクエコカーは、たとえ中古でもまだまだ車両価格が高くて手が届かないし…まったく地球に優しくありたいと思っても、現実問題なかなか出来ないことも多いですね。せめてスーパーのレジ袋はなるべく使わないようにしましょうかね…。
私事ですが車の話しても良いですか?じつは愛車の寿命が近づいています。私の車は平成7年式のステーションワゴンで、13年目にしてはかなりのポンコツになってしまいました。かなりお気に入りの車なのですが、なにせ仕事にレジャーに生活の足にと大活躍。走行5万kmほどの中古で買ったのですが、私がオーナーになってからは酷使され続け昨年とうとう20万kmを突破!一般的には10万kmが買い換えの目安とされていますが、その倍も走ってさらに現在は23万kmを超えています。そうそう、とっておきの写真を一枚ご覧にいれましょう。こんなメーター見たことある人はそういないのでは?
そんなわけで耐久性に定評のある(マニュアルミッション以外は)我が愛車も、とうとう連闘を重ねた競走馬のごとく足回りがガタガタになってしまいました。来月には車検の期限が来るのですが、さすがにもう通せないだろうなとお別れを決意し、次の車を探し始めたのですがとにかく金が無い!いまは事情があって他にもお金が入り用なので、車に掛ける予算が非常に厳しいのです。これまでお気に入りメーカーの車を免許取り立てから3台乗り継いできましたが、今回はこだわりを捨て、安さ優先で中古車屋を見てまわっています。
どなたか、荷物がある程度積めて、安くて状態の良い中古車ご存知ありませんかねぇ?
ガソリンの話題に戻りますが、先月起こったガソリン税の期限切れ騒動。その顛末はみなさんご存知の通りですが、考えてみるとほぼ全ての国民が、これほど国会のひとつの議題に注目するってそうそう無かったのではないでしょうか。逆に言えば、それほど普段は政治が身近に感じられないということでもありますよね。これでは投票率や内閣支持率は下がるのも無理ありません。このように現代社会において政治はますます国民から離れて庶民の生活感覚を喪失し……
……あ、前言撤回します。昨年3月には、私も議事堂に足を運んで議会の行方を固唾を飲んで見守りましたっけ……。あの記憶、忘れてはいけませんね。
(文/写真・佐藤到)
5月25日 社台SS協賛・トワイニング賞「第22回ひまわり賞(オークス)」(3歳牝馬 地方意競馬全国交流 水沢1900m)
1着 カネショウプルート
マサノパンダが逃げ、カネショウプルートは1馬身後ろを追走する。全馬初の1900m戦ゆえ、スローに落ちてカネショウプルートはスタンド前で掛かる仕草を見せたが、村上忍騎手がうまくなだめる。
3コーナー手前でマサノパンダが一杯となり、替わってカネショウプルートが馬なりで先頭。後方にいたリュウノマダムが向正面からマクリをかけてペースアップ。中団後ろにいたピンクゴールドも遅れじと動いたが、カネショウプルートは余裕のセーフティリードを保って4コーナーを回る。
そして直線を向いて村上忍騎手がちょっと気合いをつけると、後続をグングン突き放す一方。ラスト100mからほとんど追ったところなしで楽勝のゴール。日高賞と同様、2着に6馬身の大差をつけて牝馬二冠を達成した。
「逃げることも考えたが、内に行きたい馬がいたので2番手でいいかな、と。そのとおりのポジションが取れましたし、道中の手応えもすばらしく3コーナーでは勝てるなと思いました」と村上忍騎手。
カネショウプルートは初勝利が重賞制覇(日高賞)の快挙をやったが、それで吹っ切れたのだろう、今回も他の追随を許さない強さを披露。これで3歳牝馬戦線はひとまず終了し、今後は牡馬との対戦が控えているが、本格化した今なら他地区遠征も視界に入れてもいいかもしれない。
2着 ピンクゴールド
小回り1200mに12頭の多頭数を考慮して前半はいつもより前目の8番手につける。リュウノマダムが先にスパートをかけ、それからワンテンポ遅らせてエンジン全開。自身の能力は出し切ったとは思うが、それよりはるか先にゴールした馬がいた。3着マツノマオには3馬身差をつけているのだから、2着に陣営も納得。
3着 マツノマオ
ピンクゴールドより1頭前の中団インを追走。前半は1900mを意識して貯める競馬に徹し、ピンクゴールドが動いたのを見てスパート。直線でもマズマズの脚を披露したが、先着2頭との勝負付けは済んでおり、3着確保が現状精一杯だろう。
長かった水沢開催も今日でひとまず終了。来週からは盛岡に舞台を移します。「長かったと言っても4月からの2ヶ月じゃないか」と言われるかもしれませんが、実質は昨シーズンの11月からずっと、7ヶ月にわたって水沢に通い続けていたわけです。長かった!
開催場が替わって予想も一からやり直しみたいになってしまいますが、久々の左回りと芝を楽しみたいですね。
岩手競馬の情報満載「週刊テシオ情報局」
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