ホクセイハリアーが3歳一冠目を制す
7月7日(日)には重賞・ばんえい大賞典(3歳オープン)が行われ、障害を先頭で越えた単勝4番人気ホクセイハリアーが、1番人気ミチシオとの一騎打ちを制しました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.ミチシオ(670) 2.2
2.スマイルカナ(650) 7.6
3.ウルトラコタロウ(660) 18.3
4.ライジンサン(680) 2.3
5.アヤノダイマオー(660) 41.2
6.ショータイム(660) 25.9
7.グランドスターダム(660) 74.5
8.フレイムファースト(660) 27.8
9.ホクセイハリアー(660) 12.0
ばんえい3歳三冠の一冠目に9頭が出走。翔雲賞2着の実績で、前哨戦のとかちダービーを制するなど今季充実を見せたミチシオが単勝2.2倍で1番人気。昨季ヤングチャンピオンシップ、翔雲賞、イレネー記念と重賞3連勝のライジンサンは、ここが今季初戦でトップハンデながら2.3倍で、この2頭が人気を分け合いました。黒ユリ賞を制し、イレネー記念でも2着と健闘した牝馬スマイルカナが3番人気で、ここまでが単勝ひと桁台の人気になりました。
グランドスターダム、フレイムファーストが先頭で第1障害を越えますが、すぐにスマイルカナが先行し、ウルトラコタロウとライジンサンも位置取りを上げてきます。ミチシオは最後方からとなりましたが、徐々に位置取りを上げ、第2障害の手前で9頭全馬がほとんど横一線。グランドスターダムとフレイムファーストがわずかに先頭で、前半は49秒というペースで流れました。
第2障害では、最初に仕掛けたホクセイハリアーがすんなりとひと腰先頭でクリア。同時に仕掛けたウルトラコタロウもひと腰で続き、ミチシオが3番手で通過。そのあとはライジンサン、グランドスターダム、スマイルカナの順で障害を越えていきます。
障害を降りた勢いでミチシオがホクセイハリアーに迫ると、残り30メートルからは2頭の一騎打ちになります。しかしホクセイハリアーがしぶとく粘り、最後まで先頭を譲らずに勝利。ミチシオは1秒3差で重賞2度目の2着。ウルトラコタロウがスマイルカナとの3着争いを制し、重賞では4戦連続の3着となりました。なお、2番人気ライジンサンは残り20メートル過ぎで一杯になり7着でした。
勝ったホクセイハリアーは、重賞では翔雲賞4着、イレネー記念7着でしたが、3度目の挑戦で初制覇。馬場水分2.0%の軽馬場を生かしての見事な逃げ切りとなりました。世代実績上位のライジンサンとともに二冠目・ばんえい菊花賞でも楽しみな存在となりそうです。
渡来心路騎手「2歳馬の時から能力はあるなと思っていたので、いつか重賞を勝ちたいなと思っていた1頭です。スタートが良くて、障害も良くて、降りてからは少し甘いところがありますが、今年になってからだいぶ力をつけてきてくれたので、これからもっと成長してくれるかなと思います。馬場も軽く、ハンデもあって、先行しようかなと思っていたので、上手くいって良かったです。(障害を降りた)あとはゴールまで保ってくれればと思い、一生懸命追いました。これからもまだまだ成長していくと思いますし、頑張って二冠目、三冠目も狙っていきたいと思います」