今週から、冬季の凍結防止のため本走路のヒーティングシステムが稼働されます。
また同時にゴール前に設置されていた砂障害を撤去。これまでゴール前での詰めが甘かった馬が歩ききるなど、レースに変化がみられる可能性があります。
さて15日(日)のメインには、4歳牝馬による・クインカップが行われます。2歳の黒ユリ賞、3歳のばんえいオークスは定量戦でしたが、4歳女王決定戦はクラス別定重量での争いというのが違うところ。とはいえハンデ差は上下10キロしかなく、ジェイカトレアが世代女王タイトル戦全制覇を成し遂げる可能性もありそうです。
【第16回開催1日目】
11月14日(土)のメイン第10レースには、ピヤシリ特別(オープン-2組・20:05発走予定)が行われます。
前開催のオープンは2鞍実施され、重賞の北見記念は障害を5番手以内で越えた5頭による大接戦の末、制したのはメジロゴーリキ。勝ち馬から4着センゴクエースまでが1秒1差で、5着キタノユウジロウはさらにコンマ4秒差。もう1鞍は能取湖特別でした。
◎キタノユウジロウは、北見記念が繰り上がりでの出走ながら障害先頭クリアから見せ場の多い走り。センゴクエースとは2走前のサンケイスポーツ賞(オープン-2組)でも対戦し同重量で5秒7先着されましたが、今回はこちらが5キロ軽くなるのが有利といえます。
その○センゴクエースは、特別戦では好勝負できても、重賞では障害で止まってしまい大敗という近走でした。しかし北見記念ではしっかり腰を入れて追い上げており、調子を取り戻したとみていいでしょう。
▲ホクショウマサルは、北見記念では障害で時間がかかり離れた7着。ただ、特別戦では4戦連続で連対と好成績だけに、ここは巻き返してきそう。
能取湖特別組では3着△シンザンボーイに注目。ヒーティングシステム稼働や砂障害撤去により、ひと押しきくかもしれません。
【第16回開催2日目】
11月15日(日)のメイン第11レースには、BG3・第45回クインカップ(4歳牝馬・20:05発走予定)。B1級馬とB2級馬が690キロで、B3級馬が680キロとその差はわずか10キロとなっています。
出走10頭中、8頭が対戦した10月の紅バラ賞では、当時B3級だったマオノクイーンが逃げ切って快勝。以下、シンエイジョッパリ、ジェイカトレア、ナカゼンダッテ、サクラユウシュンの順で決まり、2~5着までは1秒7差以内と接戦でした。
◎ジェイカトレアは、一昨年度の黒ユリ賞、昨年度のばんえいオークスをともに制しているこの世代の女王。紅バラ賞は過去最高体重での出走と馬体にも幾らか余裕があった印象。それでも10キロ差あった勝ち馬マオノクイーンとは4秒2差の3着と崩れなかったのは力のある証拠でしょう。その後はひと開催空けて態勢を整えており、今年も女王の座は譲れません。
○サクラユウシュンは、紅バラ賞では障害で膝を折りましたが、7番手から5秒6差まで差を詰めての5着でした。ジェイカトレアと同じB1格付けですが、B2級馬と同重量というのは恵まれました。底力の違いを見せてくれそうです。
▲マオノクイーンは、紅バラ賞を快勝し、前走からB2に昇級。今回はジェイカトレアと同重量になることから単穴まで。
△シンエイジョッパリは、近2走の紅バラ賞、自己条件のB3級で2着と好走。重賞初挑戦で未知の680キロでも克服できればチャンスがありそうです。
【第16回開催3日目】
11月16日(月)のメイン第11レースには、暑寒別岳特別(A1級・20:00発走予定)。2開催前の秋雲特別(A1級)はシンエイボブが勝ちましたが、同レースから7頭が参戦した前開催の五稜郭特別(A1級)では4着。制したのは秋雲特別に不出走のマツノタイガーで、2着はカネゾウでした。今回は10頭立てだった五稜郭特別から3着馬を除く9頭が出走しての再戦です。当時から基礎重量が10キロ増。1着マツノタイガー、2着カネゾウにも今回は賞金別定5キロが課されたことでハンデ差のつかない戦いです。
◎シンエイボブは、五稜郭特別では2番人気で4着でしたが、障害をふた腰7番手で越え、じりじりと脚を伸ばしています。当時の1、2着馬とのハンデ差が15キロから20キロに広がるのは有利で、秋雲特別を制している実績から巻き返しが期待できます。
○マツノタイガーは、五稜郭特別では6番人気でしたが、障害をひと腰でクリアし逃げ切ってA1昇級後の初勝利をマーク。鈴木恵介騎手に乗替わり、一変の走りをみせました。これで勢いがつき、引き続いての鈴木騎手ならチャンスは十分。
▲カネゾウは、秋雲特別3着、五稜郭特別2着とも人気以上の着順。しかし前走では障害で膝を折っていこたことから負担重量15キロ増が課題になりそう。連闘でも現在の馬体を維持できれば、警戒が必要でしょう。
五稜郭特別7着△イズミクィーンは秋雲特別が8着で、好相性の村上章騎手に手替わった五稜郭特別でも障害で苦戦し7着でした。負担重量増も歓迎とはいえませんが、一発の怖さは秘めています。