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8/30はまなす賞回顧

ゴールドハンターが接戦を制す

 8月30日(日)は重賞・はまなす賞(3、4歳オープン)が行われ、単勝4番人気、3歳のゴールドハンターが優勝。見事4歳馬を撃破し、重賞初制覇となりました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.アオノブラック(710) 5.8
 2.ダイリンファイター(690) 51.6
 3.エンゼルフクヒメ(640) 80.5
 4.ゴールドハンター(660) 8.5
 5.メムロボブサップ(710) 1.7
 6.インビクタ(700) 12.5
 7.キョウエイリュウ(690) 出走取消
 8.サクラドリーマー(690) 45.2
 9.カイセドクター(670) 3.8

 2歳シーズン二冠、3歳三冠、そして4歳シーズン一冠目の柏林賞を制したメムロボブサップ。3歳馬との混合戦なら実績は断然で単勝1.7倍と高い支持を集めました。ばんえい大賞典2着など近走の充実ぶりがうかがえるカイセドクターが単勝では2番人気でしたが、連勝系ではメムロボブサップ、アオノブラックのトップハンデ馬2頭が人気の中心になりました。

 ゴールドハンターが先行しますが、アオノブラック、ダイリンファイター、エンゼルフクヒメが差なく追走。メムロボブサップも位置取りを上げて先行争いに加わってきます。中間点を過ぎたあたりでアオノブラックが先頭に立つと、メムロボブサップとほぼ同時に第2障害下に到達。ここまで43秒、雨の湿った馬場で速いペースでレースが進みました。
 ひと息入れたアオノブラックが最初に仕掛けると、これを見たメムロボブサップも登坂を開始。ともにすんなりとひと腰、アオノブラックが先頭で、すぐにメムロボブサップも続き、その後、ゴールドハンター、インビクタと続きます。
 逃げるアオノブラックにメムロボブサップが追いかけるところ、鋭く脚を伸ばしてきたのがゴールドハンター。残り20メートルあたりで先頭に立って押し切りを図ります。しかしメムロボブサップが食い下がり、ゴール手前で盛り返すと2頭がほぼ同時にゴールを通過。走破時計はともに1分31秒8という接戦となりましたが、写真判定の末、ゴールドハンターがわずかに先着。アオノブラックが4秒3差で3着に入りました。

 重賞初制覇となったゴールドハンターは、これが今季7勝目で、そのうち6勝は7月以降に挙げたもの。ばんえい大賞典は8着でしたが、夏場に入って着実に力をつけており、残る二冠での活躍に期待が持てる結果となりました。
 また、コンビを組んだ島津新騎手はこれで7月の旭川記念から重賞4連勝。今季ここまで8つの重賞で5勝を挙げています。ばんえいの騎手としては2番目に若い30歳の活躍にも注目です。

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島津新騎手「馬が最後まで走り切ってくれて嬉しいです。(ゴールの瞬間は)たぶん勝ったなというくらいでした。ハンデもあったので馬場は軽いほうがいいかなと思っていました。展開は当然速くなると思っていたので、第2障害下に着いたときに前を射程圏に入れて乗っていました。障害を(3番手で)通過した時は勝てると思いました。(自身今季重賞5勝目は)出来過ぎなので自分でも驚いています。これで少し名前を憶えてもらったかなと思います」

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