古馬重賞は3月1日のチャンピオンカップ(4歳以上重賞優勝馬選抜)まで実施されませんが、19日(日)、20日(月)ともメインには古馬のオープン特別戦が組まれている充実の番組。日曜の1組戦・睦月特別には、今季重賞を2勝しているオレノココロ、3勝のコウシュハウンカイも登録しています。両馬とも近年では帯広記念から、ぶっつけか1~2走してチャンピオンカップへ臨むローテーション。もし出走してくれば、今季重賞勝ちがない馬との仕上がりの差にも注意が必要でしょう。(※コウシュハウンカイは出走回避となりました。)
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【第21回開催4日目】
1月18日(土)のメイン第10レースは、吹雪特別(A1級-1組・18:05発走予定)。キンメダルが出走を回避。前開催の明け5歳重賞・天馬賞、ニューイヤーカップ(A1級-1組)からそれぞれ4頭が参戦し、8頭立てで行われます。また、3走前に冬月特別(A1級-1・2組決勝混合)、2走前にカトレア特別(A1級-1組)を使われた馬も多いメンバー構成です。
◎オレワチャンピオンは、ニューイヤーカップ(A1級-1組)組とは、昨年12月の冬月特別(A1級-1・2組決勝混合)、カトレア特別(A1級-1組)でともに最先着の2着。前走の天馬賞では、障害で膝を折り、差のある6着に敗れましたが、レース内容から重量が減るのは好材料で、天馬賞組では他の出走馬が15~20キロ減に対し、この馬は25キロ減の735キロと重量的に恵まれた感。力量上位は明白で巻き返しが期待できます。
○センリョウボスは、3走前の冬月特別(A1級-1・2組決勝混合)で4着と、2着だったオレワチャンピオンに先着を許しましたが、その後は2走前、そして前走のニューイヤーカップ(A1級-1組)と連勝。前走は障害ひと腰3番手から抜け出しゴール線上で一杯になったものの、フェアリースズの追撃をコンマ8秒差で振り切っています。今回は賞金ハンデがさらに5キロ課されますが、同じくフェアリースズも5キロ増えており、連勝中の勢いから首位争いに加わるでしょう。
▲フェアリースズは、2走前のカトレア特別(A1級-1組)で4着に健闘すると、続く前走ニューイヤーカップ(A1級-1組)では2着と善戦。前半置かれる面がありますが、差し脚は堅実なタイプです。オレワチャンピオンがニューイヤーカップから重量据え置きなのに対し、こちらは5キロ増となるのは不利ですが、上位食い込みは可能でしょう。
△サンシルクラポピーは、前走の天馬賞を5着。前半で時計を要しましたが、障害8番手から追い上げています。障害に不安があるだけに重量減は好材料。2走前のカトレア特別(A1級-1組)では、オレワチャンピオンに次ぐ3着と健闘しているだけに、障害さえスムーズならゴール前強襲のシーンまでありそうです。
【第21回開催5日目】
1月19日(日)のメイン第10レースは、睦月特別(オープン-1組・18:15発走予定)。コウシュハウンカイやホクショウマサルなど4頭が回避したため6頭立て。シーズン後半のオープン-1組ということもあり、全馬15キロ以上の賞金ハンデを課されており、メジロゴーリキ、アアモンドグンシンなど3頭が最軽量765キロ。ミノルシャープ、シンザンボーイが770キロ、オレノココロがトップハンデの775キロ。ハンデは最大10キロ差しかつきません。
◎ミノルシャープは、メンバー6頭中5頭が出走していた12月21日のホワイトクリスマス賞(オープン-1組)で逃げ切り勝ちを収めています。続く前走の帯広記念(6着)では初の高重量900キロでも積極策が打てており、特別戦の重量であれば2走前の再現濃厚と言えます。
○オレノココロは、ホワイトクリスマス賞、帯広記念ともに2着。前走は障害で膝を折ったものの、775キロならひと腰でまとめることも可能。昨年6月以来のVも十分でしょう。
▲アアモンドグンシンは、ホワイトクリスマス賞3着後、755キロで師走特別(オープン-1組)を逃げ切って楽勝。760キロだった前走の明け5歳重賞・天馬賞では1番人気に推されましたが、障害で手間取り7番手から猛追したものの2着でした。今回はさらに5キロ増で、馬券に絡んだ実績がない765キロの克服がカギになりそうです。
【第21回開催6日目】
1月19日(月)のメイン第11レースは、プロキオン特別(オープン-2組・18:10発走予定)。アオノブラックら3頭が最軽量755キロ、ウンカイタイショウら5頭が760キロ、センゴクエースがトップハンデ765キロとハンデは最大10キロ差となっています。
◎センゴクエースは、前走帯広記念で4着。昨年8月以降、馬券に絡んだのは1度だけですが昨年のばんえい記念、北斗賞を勝った実績からオープン-2組なら恵まれた感。障害にムラがあるだけに一気の重量減も歓迎。トップハンデ765キロでも最大10キロ差なら久々の勝利が期待できます。
○カンシャノココロは、前走の準重賞・ばんえい十勝金杯(オープン)で5着。ペースが速く、スムーズさを欠きましたが、勝ち馬不在の組合せなら少しは追走も楽になりそう。前走から据え置きの760キロなら障害も対応できるだけに、前半スムーズに運べれば上位争いに加わるでしょう。
▲ハクタイホウは、同じ前走では、積極策に出ると障害をひと腰先頭でクリア。残り30メートルほどで、30連勝を達成したホクショウマサルに交わされましたが、見せ場のある2着でした。今回は前走から賞金ハンデ5キロが課され、760キロでの参戦になりますが、通用する力はあるだけに粘り込みには要警戒です。
帯広記念5着の△ゴールデンフウジンも、センゴクエースと同様に障害に課題があるだけに、一気の重量減は好材料。決め脚は魅力だけに、障害さえスムーズに運べればゴール前で強襲するシーンまでありそうです。