11月17日(日)のメインには、4歳牝馬限定では唯一の重賞・クインカップが組まれています。昨年は、同じ4歳牝馬による特別戦・紅バラ賞を制したメヂカラがクインカップと連勝。16年も1着アスリートが制し、一昨年はブルーオーシャンが2着から巻き返し勝利しています。10月27日にされた今年の紅バラ賞は1着アフロディーテ、2着ミスタカシマ、3着ホッカイイチバンという着順でしたが、本番はどのような結果になるのでしょうか。注目の一戦です。
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【第16回開催1日目】
11月16日(土)のメイン第10レースは、五稜郭特別(B1級-1組・20:05発走予定)。
◎オールラウンダーは、10月27日のB1級-2組の平場戦で勝利を挙げると、前走の端野峠特別(A2級-1組混合)では、障害をひと腰先頭でクリアし2着に健闘。今回はB1級同士と、相手が緩和されることで、今度こそ逃げ切りが狙えそうです。
○フレイムゴールドは、前走トドワラ特別(B1級-1・2組決勝)がB1昇級後初の特別挑戦で、障害をひと腰でまとめ2着に好走。端野峠特別組が相手となる今回は前走ほど楽なレースは望めませんが、オールラウンダーとの5キロ差を生かせば、好勝負できそうです。
▲ジェイファーストは、近4戦ではすべて掲示板内確保と堅実駆けが魅力です。前走の端野峠特別(A2級-1組混合)では、障害をふた腰でまとめて5着。オールラウンダーには、10月5日の同条件戦・桔梗特別で先着しており、有力視が可能です。
△フウジンライデンは、オープン経験馬。障害さえスムーズなら上位食い込みが狙えるでしょう。
【第16回開催2日目】
11月17日(日)のメイン第10レースは、4歳女王決定戦のBG3・第44回クインカップ(4歳牝馬・20:10発走予定)。出走10頭中9頭が紅バラ賞を使われており再戦模様。オープン720キロから1重量格ごとに10キロ加減される別定重量戦で、オープンのミスタカシマに720キロ、紅バラ賞勝ち馬アフロディーテらA2級馬2頭に700キロ、プランセスらB2級馬5頭に690キロ、他2頭のB3級馬に680キロが課されています。
◎ミスタカシマは、前哨戦の紅バラ賞では2着。敗れはしたものの、最大50キロ差のトップハンデ700キロで40キロ差あった勝ち馬アフロディーテとは1秒4差なら上々の内容と言えます。今回もトップハンデですが、当時から20キロ増の720キロ。アフロディーテが40キロ、その他8頭が30キロ増なことを考えれば、恵まれた重量といえます。ここまでばんえいオークスなど重賞5勝と、同世代の牝馬相手なら実績は断然だけに重賞6勝目に期待です。
○プランセスは、近走大崩れが少ない成績で、前走の紅バラ賞でも障害ひと腰から4着に健闘。昨年12月のばんえいオークス以来の重賞挑戦でも上位争いが期待できます。
▲アフロディーテは、4連勝で臨んだ前走の紅バラ賞では、障害ひと腰先頭通過から押し切って勝利。今回ミスタカシマとの重量差は20キロに縮まりますが、連勝中の勢いからここでも押し切りのチャンスはあるでしょう。
以下、紅バラ賞7着△ジャスミンガール、同8着△サトクィーンの両馬は登坂力があるだけに、粘り込みには警戒が必要です。
【第16回開催3日目】
11月18日(月)のメイン第10レースは、羊蹄山特別(B2級-1組・20:10発走予定)。3歳馬(20キロ減)が3頭、4歳馬(10キロ減)が5頭、5歳馬が2頭という若い世代が多いメンバー構成となっています。
ばんえい菊花賞組を上位視とします。そのレースでは、障害をスンナリひと腰で先頭通過したメムロボブサップがそのまま押し切って勝利し、アオノブラックが2着。やや離れた4着にジェイエース、5着にインビクタ、そして6着にサクラドリーマーという結果になりました。
◎インビクタは、ばんえい菊花賞を5着。1番人気のメムロボブサップを意識し、追走も仕掛けも早めとなりましたが、障害はひと腰でまとめています。出走メンバー中、この馬を含めて7頭が出走していた2走前のB2級-1組平場戦(10月26日)で勝利を挙げていることから、力量上位で通るだけに、自己条件に戻って巻き返し必至です。
○ジェイエースは、ばんえい菊花賞では4着とインビクタに先着。障害をひと腰でまとめると、1、2着馬からは離されましたが差し脚を見せています。B2昇級後初の自己条件戦だけに未知数な面はありますが、インビクタを物差しにすれば、ここでも勝ち負けになるでしょう。
▲スタミナノスケは、3走続けてB2級-1組の平場戦を使われ、2走前(10月26日)は4着でしたが、前走(11月3日)では勝利。障害をひと腰3番手で通過すると、鋭い決め脚を見せて交わし切っています。ばんえい菊花賞組は強いですが、前走を勝って勢いに乗るだけに侮れない存在です。
△サクラドリーマーは、前走のばんえい菊花賞では、障害で苦戦しただけに前走から重量が15キロ軽くなるのは好材料です。ジェイエースとともにB2昇級後初の自己条件戦となりますが、2走前には同馬に先着。終いの脚は堅実だけに障害さえスムーズなら食い込みが狙えるでしょう。