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2017年8月13日 アーカイブ

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8/13ばんえいグランプリ予想 山崎エリカ

2017年8月13日(日)

オレノココロの連覇に期待

 いよいよ真夏の頂上決戦、ばんえいグランプリが行われます。ばんえいグランプリはファン投票上位7頭と賞金上位3頭に出走権のあるレース。しかし、ばんえいグランプリがBG1に格上げされた2010年度以降、ファン投票1位に支持された馬の優勝は、なんとゼロ!

 唯一の連対馬も2012年のカネサブラックのみで、他は4着以下の馬券圏外に敗れています。また、昨年、ファン投票1位のセンゴクエースが体調が悪いわけでもないのに、ここを回避して同世代対決のオープン・山鳩賞に出走し、単勝オッズ1.1倍の断然1番人気を裏切る形で最下位10着。それも障害で転倒するアクシデントがあっての殿負けでした。

 ここまで来ると、ファン投票1位=デスノートに記入されたも同然か!? ならば1番人気はと調べてみると、2010年、2012年にカネサブラックが2度2着入線したものの、勝ったのは一昨年のフジダイビクトリーのみ。ただし、勝ち馬はさすがBG1だけあって上り馬タイプは通用せず、ドリームエイジCを除く、古馬重賞で連対実績のある馬ばかり。2010年以降の連対馬は、全て古馬重賞での連対実績がありました。

 このデータに基づくと、連対できる資格があるのは、ニュータカラコマ、コウシュハウンカイ、オレノココロ、フジダイビクトリーの4頭。そのうち、ファン投票で1位だったオレノココロはドボンで、推定1番人気のコウシュハウンカイも勝ち切れないことになりますが、さすがにファン投票1位は勝てないというのは、都市伝説と思いたい(笑)。ファン投票は、実力が支持されるというよりは、ビジュアルも含めた人気投票ですから!

 よって、◎には、今年のばんえい十勝オッズパーク杯・2着、旭川記念1着のオレノココロを推します。前々走の北斗賞では障害で崩れたものの、前走のビッグウエイトCでは修正されており、まともに能力を出し切れれば勝ち負けになるはず。本当に都市伝説のとおりになるとすれば、雨が降って馬場が軽くなり、レースが速い流れになっての差し損ねのパターンくらい。確かに馬場が軽くなる可能性は十分にあるのですが、BG1でハンデなしとなれば、昨シーズンのばんえいグランプリ&ばんえい記念を制したこの馬が最有力でしょう。

 ○は、オレノココロのライバルのコウシュハウンカイ。今年もばんえい十勝オッズパーク杯・1着、旭川記念、北斗賞ともに2着と、オレノココロとは勝ったり負けたりの力関係。パサパサの重馬場で行われた昨年のこのレースでは、最後に詰まって3着に凡退したものの、馬場が軽くなればもうひと押しが利くはず。

 ▲は、スピードも障害力もあって、オープン、重賞問わず上位のニュータカラコマ。しかし、高重量戦になると、最後の直線で詰まって立て直して2着、3着。たまに勝っても小差というのがこの馬の十八番。しかし、今年の北斗賞では、馬場が軽かったとはいえ直線で止まらずの完勝。

 この馬が重賞でこういう勝ち方をしたのは、2014年の北斗賞まで遡らなければないのですが、その年はその次走のサマーCでは強くダメージが出たようで、馬が前半から進んで行かずに最後方からの競馬となり、障害を下って前を一頭交わしただけのブービー7着。ものすごい崩れ方をしたのが印象的でした。そこで今年のサマーCも興味深々で見ていたのですが、難なく完勝。9歳になっても地味に力をように感じるのですが、G1レースで勝つまではどうか? ただし、上位には来る可能性が高いでしょう。

 あとは△に古馬重賞で連対実績はありませんが、北斗賞では直線鋭く伸びて、馬券圏内まであと一歩のところまで迫ったセンゴクエース。前走のビックウエイトCでも末脚を炸裂させており、やはり素質は非凡。データクラッシュさせる馬というのは、これまでもデータを覆してきた馬であることが多いので、この馬を買い目に加えることにしました。無敗でイレネー記念を制して歴史を覆したこの馬が、古馬の壁を撃破するまであとほんの少し。その舞台がここであったとしても不思議ありません。

 最後に2014-2015年のこのレースの覇者フジダイビクトリー。この馬はその頃と比べると、テンに置かれる面が見られるようになり、昨年のばんえいグランプリでも最後方から位置を上げて行く形。結果、先に障害を下った馬たちを交わせずの4着でした。近走もそういうレースをしていることを考えると、パサパサの重馬場ならばともかく、雨が降った場合はどうか? 重馬場ならば買い目に加えますが、今回は雨が降って多少なりとも馬場が軽くなると見て予想を組み立ててるので、買い目には加えないことにしました。


◎ (4)オレノココロ
○ (3)コウシュハウンカイ
▲ (1)ニュータカラコマ
△ (2)センゴクエース
△ (9)フジダイビクトリ―

馬複
4-3 3000円
4-1,2 各1500円 計3000円

8/13ばんえいグランプリ予想 矢野吉彦

思い切って思い切らない無難なボックス

 前回、ばんえい大賞典の予想は、全員マクラを並べて討ち死に。どん尻人気のカネサスペシャルの爆走に見舞われちゃったわけですが、それにしても、私が帯広に行って勝利騎手インタビューを仰せつかったときは、たいがい大河原騎手が相手なんですよね。どういう巡り合わせなんでしょうか?今度の時にはこの欄に「インタビューやります」と書きますね(つまりは、大河原騎手が勝つってこと?)。
 さて、真夏のBG1、ばんえいグランプリがやってきました。まず当日は、大井競馬場のふるさとコーナーで場立ち予想会をやりますから、帯広には行きません(じゃぁ、大河原騎手は勝たないってこと?)。今季ここまでの古馬重賞(オッズパーク杯、旭川記念、北斗賞)で1~3着に来た馬とその回数は、ニュータカラコマ=3、コウシュハウンカイ=3、オレノココロ=2、フジダイビクトリー=1。だったら、やっぱり今回もこの4頭の争いなんじゃありませんか?
 4着以内に来た馬まで範囲を拡げても、センゴクエースとキサラキクが引っかかるだけ(オッズパーク杯4着のソウクンボーイは不在)。上位4強のカベはけっこう厚いような気がしますねぇ。
 問題は雨。どのくらい速い馬場になるのかがわかりません。それでも、オレノココロの力に期待して同馬を本命としました。ただし、馬場状態を考えると印の軽重はあっても各馬横一線でしょう。馬券は印を付けた馬のボックス買い。雨を味方に激走する馬が表れそうで心配なところはあるものの、思い切って思い切らずに無難な馬券にしてみました。
 当日になって気が変わるかもしれません。場立ち予想会の"流れ"みたいなものもありますからね。とはいえ、当欄での予想はこうしておきます。では、今回はこのへんで。

◎4 オレノココロ
〇2 センゴクエース
▲3 コウシュハウンカイ
△1 ニュータカラコマ
△9 フジダイビクトリー

3連単
ボックス1,2,3,4,9 各100円 計6000円

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