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2016年12月30日 アーカイブ

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今週の見どころ(1/1~1/5)

2016年12月30日(金)

 新年のばんえい十勝は、1月1日(祝・日)から5日(木)までの連続5日間からスタート。前半3日間はデイ開催、後半2日間は薄暮開催となりますのでご注意ください(帯広競馬場の開門、発走予定時刻などについてはこちら)。2日(振・月)には、4歳以上による帯広記念、3日(火)には、明け5歳による天馬賞と二つのBG1競走も実施されます。お楽しみに。

帯広競馬場でのイベントはこちらこちら
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川崎競馬場(1/2・3)でのイベントはこちら

【第20回開催1日目】
 1月1日(祝・日)のメイン第10レースは、ニューイヤーカップ(B1級-1組・16:40発走予定)。今開催から明け4歳馬の特別戦での減量は20キロから10キロへと変更になっています。
 ◎ホンベツイチバンは、今季、B1級の特別戦(混合戦含む)で6戦2勝、2着2回、3着1回という実績馬。4走前の射手座特別(12月5日・A2級-1・2組決勝混合)では、現A1級のアサヒリュウセイの2着に健闘しています。その後3走の平場戦では5、5、8着とはいえ、すべて障害はひと腰でクリア。今回人気になるのは、この馬と同じ近3走ですべて勝っているオレモスゴイ、同じくすべて2着のライデンティダでしょうが、ともに障害に不安があるタイプ。障害には絶対の自信を持っているこの馬の巻き返しがありそうです。
 ○ライデンティダは、今季B1級の特別戦で2戦してともに2着。4走前の十勝岳特別(12月3日・B1級-1・2組決勝)は、追走では無理をせず、第2障害ではじっくり溜めてひと腰で越えると、逃げ切り勝ちを収めたワールドピサに1秒7差まで詰め寄っています。障害は得意とはいえませんが、ゆったり流れる特別戦のペースが合う様子。ここも決め手を生かし好勝負が期待できます。
 ▲オレモスゴイは、B1昇級後、平場戦を3連勝中。前開催のB1級-1組戦(12月24日)では、障害2番手クリアから、逃げるライデンティダをあっさり捕まえているように、こちらも末脚自慢です。とはいえ今回がB1級の特別戦初挑戦なのに加え、特別戦での賞金ハンデが5キロから10キロに増える点を考慮して3番手評価です。
 △ニシノキングは、十勝岳特別の3着馬で、やや相手に恵まれたとはいえ、カトレア特別(12月19日・B1級-2・3組決勝)では逃げ切り勝ちを収めています。障害力も決め手も備えており、大きく崩れるシーンは考えにくいところ。
 B1級初戦の4頭では、△レジーナに期待。11月26日のB2級-1組特別戦ではオレモスゴイと1秒7差の好勝負をしています。

【第20回開催2日目】
 1月2日(振・月)のメイン第9レースは、重賞・第39回帯広記念(16:10発走予定)。基礎重量890キロから、今季の収得賞金120万円につき10キロ増となる別定重量戦で、オレノココロが30キロ増の920キロ、フジダイビクトリー、コウシュハウンカイ、ニュータカラコマが20キロ増の910キロ、カイシンゲキが10キロ増の900キロでの出走となります。
 目移りするようなメンバーですが、◎フジダイビクトリーに注目します。過去に2度参戦したこのレースでは15年3着、16年4着ですが、ともに同じシーズンに重賞を2勝しており920キロのトップハンデ。しかし、今季も9月の岩見沢記念、10月の北見記念と重賞を2勝しているものの910キロで出走できるのは恵まれました。北見記念のあとは6、7、7着とはいえ、着順ほど悪いレースではありません。現役屈指の障害巧者で、昨季のばんえい記念の勝ち馬の貫録を見せつける場面がありそうです。
 ○コウシュハウンカイは、今季17戦して、5勝、2着5回、3着4回の堅実な走り。掲示板内を外したのは2度ありますが、北見記念は第2障害で転倒したため、前走のホワイトクリスマス賞(オープン)は最後方をついてまわっただけでレースに参加しておらず、ともに力負けとはいえません。昨年の帯広記念は10着だったものの、さらに重い1トンを課されるばんえい記念で障害2番手クリアから3着なら高重量への適性も心配なし。北見記念の上位馬が当時から50キロ増となるところ、この馬は40キロ増なのもプラス材料です。
 ▲ニュータカラコマは、今季初戦4着のあとは、10戦連続連対中(5勝、2着5回)。7月の北斗賞で、丸2年ぶりの重賞制覇も果たすなど、充実のシーズンを送っています。ばんえい記念では2年連続2着で、今年こそ雪辱するため、前哨戦のここで好走して勢いをつけたいところでしょう。
 明け6歳の△カイシンゲキは、本格的に古馬重賞路線へ参戦となった今季、出走した5つの重賞すべてで人気以上の成績を残しています。北見記念は初の850キロで、障害を越えるのに時間がかかりましたが、腰はしっかり入っており、4着でも収穫があったはず。今回はさらに重い890キロでも、早めに障害を越えられれば、決め手を生かして見せ場以上がありそう。
 ×サクラリュウは、格下A1級からの挑戦。初の重賞参戦だった8月のばんえいグランプリが10着では、常識的には厳しそう。しかし、近走では障害巧者ぶりが板につき好走を続けており、ノーマークにはできません。

【第20回開催3日目】
 1月3日(火)のメイン第10レースは、4歳シーズン三冠の最終戦・第10回天馬賞(16:40発走予定)。牡馬760キロ、牝馬740キロの定量で、明け5歳のチャンピオンを争います。
 ◎センゴクエースの三冠達成に期待します。二冠目の銀河賞(9月25日)では最大60キロ差のトップハンデながら、第2障害2番手クリアから早めに抜け出して快勝。ハンデ差のつかないここで負けるシーンは想像しにくいものがあります。今回より30キロも重い790キロでも完勝した実績があり、世代限定重賞での連勝を9に伸ばしそうです。
 ○キンメダルは、銀河賞では、センゴクエースより先に障害を越えて2着。完敗だったとはいえ、先行力と障害力を生かすこの馬らしいレースぶりでした。3歳二冠目のばんえい菊花賞でもセンゴクエースのハナを叩いて、コンマ1秒差2着と、同世代限定重賞で、同馬に冷や汗をかかせたのはキンメダルだけです。オープンクラスが相手の近走でも善戦を続けており、今回も積極策に出れば無抵抗では終わらないはずです。
 △バウンティハンターは、一冠目・柏林賞(7月3日)の2着馬。センゴクエースが不在だった3歳との混合重賞・はまなす賞(8月28日)では貫録勝ちしています。銀河賞、3走前の特別戦では障害で転倒と、時にモロさを見せますが、力さえ出し切れれば、2着争いでは互角です。
 △イノリノチカラは、重賞初挑戦だった柏林賞3着で、銀河賞では5着。メンバー中で最多の通算22勝をマークし、地力強化中です。持ち味は障害力だけに、760キロでも大崩れはしないでしょう。
 5頭いる牝馬では、クインカップ1、2着の△アスリート△シリウスに注目。先行力、決め手とそれぞれ持ち味を生かしてどこまでやれるでしょうか。

【第20回開催4日目】
 1月4日(水)のメイン第10レースは、新雪特別(B1級-2組・18:05発走予定)。12月24日のB1級-1組戦から3頭、26日のB1級-2組戦から7頭が出走してきました。
 4走前の十勝岳特別(12月3日・B1級-1・2組決勝)で、逃げ切り勝ちを収めている◎ワールドピサに注目。その後の平場戦では3着、3着、26日の2組戦も2着と勝ち切れませんが、すべて第2障害はひと腰先頭で越えており依然好調です。近3走で先着された馬はここにはおらず、障害力が生かせる特別戦へ替わることで、軸不動といえます。
 24日の1組戦は、オレモスゴイ、ライデンティダが一騎打ちを演じ、3着以下は10秒以上離されました。○カクセンキングはそのレースが昇級初戦で6着も、3着馬から3秒3差なら悪くない走り。強かった1、2着馬に加え3着馬も不在で、相手が楽になるここは楽しみです。
 ▲テンカムソウは、11月21日の五稜郭特別(B1級-2・3組決勝)ではワールドピサを差し切って勝利するなど、このクラスでは格上の存在。その後も障害では崩れていませんが、動きが重くやや精彩を欠いている印象。ペースが落ち着く特別戦で、復活なるでしょうか。
 △アアモンドロシアは、26日の2組戦では障害を越えた順番のまま3着でしたが、障害のキレも良く、B1昇級初戦でクラス通用のメドを立てました。重量増は歓迎のタイプではないものの、現状なら700キロ台の負担重量でもこなせそうです。
 26日の2組戦では7、8着だった△キタノレッドルビー△アグリナデシコはもともとは障害巧者。特別戦での前進を期待します。

【第20回開催5日目】
 1月5日(木)のメイン第10レースは、準重賞・ばんえい十勝金杯(オープン・A1級混合・18:05発走予定)。オープンの4頭とA1級の5頭が争います。
 ◎トレジャーハンターは、オープン昇級後が5、5、2、4着でしたが、近2走のオープン特別戦を連勝中。ともに鮮やかに逃げ切って、勝ち味の遅さを払拭しています。今開催は2日に重賞・帯広記念が組まれたこともあり、ここに一線級は不在。しかも半数以上がA1級という相手関係なら、3連勝が期待できそうです。
 ○アサヒリュウセイは、今季B2級からスタートすると、8勝を積み重ね、目下4連勝で今回がA1昇級初戦。障害、末脚ともキレにキレており、まさに絶好調といった感じです。昨季はオープン-2組戦で連対していたキャリアを考えれば、いきなり好勝負になっても不思議ありません。
 ▲ダイコクパワーは、A1へ昇級してから、勝ち切れないレース続きだったものの、前走のオッズパーク賞・ファイナルカップ(12月29日・A1級-1・2組決勝)では逃げ切って勝利。少頭数ですんなり先行でき、障害もうまく切れてと様々な条件がかみ合った印象ですが、元オープン馬の実力を示しました。ここも展開が向けば楽しみです。
 △セイコークインは、前走のホワイトクリスマス賞(12月24日・オープン)では、トレジャーハンターの3着に善戦。オープンクラスではひと押しが足りない印象も、A1級混合の今回は押さえが必要でしょう。
 ファイナルカップ5着△アオノレクサスも、障害を越えての踏ん張り次第では馬券圏内に粘り込む可能性も十分です。


ヤングチャンピオンシップ 予想結果

矢野:ハズレ 収支-6,000円
目黒:ハズレ 収支-6,000円
斎藤:ハズレ 収支-6,000円
須田:ハズレ 収支-6,000円
山崎:ハズレ 収支-6,000円
荘司:ハズレ 収支-6,000円

【集計】投資額 6,000円×17R=102,000円
矢野  +13,720円
目黒  -5,580円
斎藤  -14,420円
須田  -34,340円
山崎  -47,900円
荘司  -70,000円
---------------------------------------
白組  -35,040円
紅組 -123,480円

12/29ヤングチャンピオンシップ回顧

ホクショウムゲンが素質の高さを見せつける!

 29日(木)は重賞・ヤングチャンピオンシップ(2歳、産地選抜)が行われ、十勝産駒のホクショウムゲンが優勝。1番人気ながら大敗したナナカマド賞の雪辱を果たしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.ミノルシャープ 10.5
  2.トモエハイセイコー 14.9
  3.ゴールデンフウジン 20.5
  4.カネサスペシャル 27.0
  5.サカノイサムヒメ 70.4
  6.キタノミサキ 88.7
  7.ジェイワン 1.8
  8.キタノサカエヒメ 60.3
  9.センショウニシキ 7.4
 10.ホクショウムゲン 3.4

 1番人気に推されたのはデビューから【7・4・1・0】と抜群の安定感を誇っているジェイワン。青雲賞勝ち、ナナカマド賞2着と実績も申し分なく、初タイトルの期待がかかりました。ただ、復調を示すホクショウムゲン、軌道に乗ってきたセンショウニシキも単勝ひと桁台。600キロ前後の重量に対応できるか、今後を占う意味でも重要な一戦がスタートしました。

 水分量3.0%の馬場を勢いよく駆ける10頭。ミノルシャープ、ホクショウムゲンといった先行勢は中間点を過ぎてもノンストップで、そのまま第2障害下にたどり着きました。
 ひと呼吸入れて、ミノルシャープ、トモエハイセイコー、ゴールデンフウジンが仕掛け、ジェイワン、ホクショウムゲンも差なく登坂を開始します。その中から先頭でクリアしたのはミノルシャープ。ジェイワンも抜群のかかりで突破し、一瞬ヒザをついたホクショウムゲンも即座に立て直して障害を下っていきました。以下センショウニシキ、カネサスペシャルも圏内で突破し、最後の平坦路を迎えました。
 しかし、障害を越えてからの脚は、ホクショウムゲンが断然。一気に先頭に躍り出て、他馬を突き放しにかかります。いい脚で追ってくるのはカネサスペシャルで、残り10メートルで2番手まで進出します。しかし、そのころ先頭はゴール線上。ホクショウムゲンがそのまま押し切り、重賞初制覇を果たしました。カネサスペシャルが2着に入り、きわどくなった3着争いはジェイワンに軍配が上がりました。

 抜群のスピードを見せたホクショウムゲン。デビューから7連勝をマークした素質を、この舞台で存分に発揮しました。多少スピード優先の馬場になった分、力の要る馬場への対応は未知数ですが、600キロを克服できたのは大きな収穫。今後も要注目の1頭です。

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鈴木恵介騎手「道中は前方に位置取りしたので、1回刻もうかと思いましたが、ペースを見てそういう状況ではないと思い、切り替えて止まらずに行きました。ゴール前の脚も良く、またホクショウムゲンの強さがわかりました」

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