今シーズンのばんえい競馬も、残すところ2週となりました。ラストウイークである来週は、3月22日(金)~25日(月)の変則4日間開催となります。
今週17日(日)のメインには、4歳・5歳混合による重賞・ポプラ賞が組まれています。2011年に重賞に再格付け。4歳も5歳も同条件の重量で争われますが、11年には4歳が1、3着と健闘を見せました。今年も熱戦が期待されます。
3月16日(土)のメイン第10レースは、アクアマリン特別(A2級-1・2組決勝混合・17:15発走予定)。A2級-1組混合予選(9日第11レース)、A2級-2組予選(11日第9レース)の上位馬による一戦です。
2組予選で3着だったヒロノドラゴンに注目します。2走前の弥生特別(A2級-1組)は9着(1番人気)でしたが、第2障害を先頭で越えると最後まで止まらずに歩けており、展開が合わなかったとしか言いようがありません。前走の予選でも第2障害は先頭クリアと障害巧者らしいレースぶり。ここは勝利で決めてほしいところです。
12歳ながら元気いっぱいのレースを続けているのがトカチタカラ。A2級-2組混合、A1級-2組特別と連勝し、前走の1組混合予選でもしぶとく2着に踏ん張りました。障害も安定しており、まず大崩れは考えられません。
A2級の上位常連で今年の帯広記念での3着もあるクロフネオーザンや、弥生特別3着、2組予選5着ですが勝ち馬との差はともにわずかだったホクショウバンクも有力でしょう。
弥生特別、1組混合予選と連勝中のアアモンドヤワラですが、相変わらず障害が安定しません。今回の750キロは弥生特別で克服していますが、過信はできません。
3月17日(日)のメイン第10レースには、重賞・第34回ポプラ賞(4歳・5歳混合・17:10発走予定)が行われます。クラス別定重量で、オープン馬は今季の収得賞金80万円につき10キロ増となります。
オープンの2頭は、オイドンが賞金別定20キロ増(780キロ)、ニュータカラコマが同10キロ増(770キロ)とハンデ的に厳しそう。5歳で期待したいのは前走の重賞・チャンピオンカップ(4歳以上重賞競走優勝馬)で2、3着に好走したブラックパール(730キロ)、フジダイビクトリー(750キロ)。ともに今回より30キロ重い負担重量で結果を残しています。なかでもフジダイビクトリーは、第2障害を先頭でクリアと抜群の障害力を見せつけていました。
ただ、両馬は前走、重い負担重量を課せられた反動も考えられるため、最軽量ハンデのマリンチャンス(710キロ)に期待する手もありそうです。
4歳では、実績を重視すれば、ばんえいダービー1、2着のアサヒリュウセイ(740キロ)、ニシキエーカン(750キロ)、上昇度なら目下7連勝中のワールドピサ(740キロ)に注目といえます。
3月18日(月)のメイン第10レースは、白樺賞(A1級-1・2組決勝混合・17:05発走予定)。
A1級-1組混合予選(10日第11レース)、A1級-2組予選(11日第11レース)の上位馬による一戦です。
4走前、1年1カ月ぶりに勝利してから調子が出てきたトレジャーハンターに注目します。前走の1組混合予選でも第2障害ひと腰クリアから逃げ切っており、昨季後半にはオープン-1組でも勝ち星がある能力を発揮できれば、ここでも十分勝機がありそうです。
障害にはやや不安がありますが、1組混合予選で3着だったスギノハリアーや、同予選5着も障害巧者のインフィニティーらも差のないところでしょう。
2組予選組では、しぶとい走りで9カ月ぶりの勝ち星を挙げたアアモンドヤマトが有力でしょう。