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2012年3月25日 アーカイブ

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3/25ばんえい記念回顧

2012年3月25日(日)

ニシキダイジン有終の美を飾る!

 25日(日)は重賞・ばんえい記念(4歳以上オープン)が行われ、単勝1番人気に推されたニシキダイジンが優勝。2010年に続いてこのレース2勝目を飾り、自身の引退に花を添えました。

 ばんえい記念恒例となった新旧重賞ファンファーレが鳴り響き、精鋭9頭が一斉にスタート。ホッカイヒカルが第1障害でやや手間取りますが、馬場水分5.1%と軽いこともあって、各馬ともひと腰でクリアしました。フクイズミ、ニシキダイジン、トモエパワーなど高重量を曳き慣れたメンバーが、ゆったりとしたペースで馬群をリード。ナリタボブサップもこの一角でレースを進め、いよいよ第2障害を迎えます。
 真っ先に挑んだのは、やはりニシキダイジン。1トンを曳いているとは思えない登坂を見せ、ひと腰で天板近くまで上がります。フクイズミ、トモエパワーも仕掛け、やや遅れてナリタボブサップがチャレンジ。残りの馬たちも果敢に挑みはじめました。
 しかし先頭クリアはニシキダイジン。やや遅れて、障害巧者のナリタボブサップが続きます。ここから間隔が開いて、フクイズミが3番手で障害を突破しました。
 こうなれば高重量戦でしぶとい粘りを見せるニシキダイジンに有利な展開。ナリタボブサップはいったん脚が止まったことで水をあけられ、これにフクイズミがあっという間に迫ります。そんな激しい2番手争いを尻目に、先頭は圧巻の歩きっぷりを見せるニシキダイジン。1トンを曳いているにも関わらず、障害後はまったく脚を止めず、一気にゴールまで荷物を運び切りました。
 注目の2着争いは、フクイズミが脚を止めながらも徐々に差を詰めはじめます。残り10メートルでナリタボブサップがストップすると、フクイズミはこれを一気に交わし去り、結局ゴールでは1馬身ほどの差をつけて先着しました。

 馬場が軽かったにせよ、第2障害後に一度も脚を止めなかったニシキダイジンのレースぶりは圧巻でした。王者カネサブラックが不在で相手関係はだいぶ楽でしたが、仮にカネサブラックが出走していても......、と感じずにはいられない強い勝ちっぷり。今後は種牡馬入りするとのことで、後世にこの強さをつないでいってほしいと思います。
 同じく引退、繁殖入りするフクイズミが2着。末一手の個性派として鳴らした競走生活を締めくくるにふさわしい、切れのある末脚を発揮しました。ニシキダイジン同様、この馬の個性を受け継いだ産駒の誕生を期待したいと思います。
 ナリタボブサップは今回の一戦で完全復調をアピール。障害力はやはりばんえい随一で、今後も高重量戦で馬場が軽くなった際には好勝負が期待できるでしょう。

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鈴木恵介騎手「(自身のばんえい記念初制覇に)最高に嬉しいです。レース前は、障害のいい馬だから、その一番いいところを出せるように、と思っていました。馬場が軽く、道中は1トンの流れではなかったですが、障害を下りても1度も脚を止めずにゴールできました。この勝利で、自分もやっと一流になれたかなと思います」

3/25ばんえい記念予想 山崎エリカ

1トンの最高重量戦ならニシキダイジン

 カネサブラック、ギンガリュウセイの回避で寂しいメンバー構成となりましたが、ばんえい競馬もいよいよオーラス! 最後はキッチリ当てたいです。

 ◎は一昨年のばんえい記念で1着、昨年のばんえい記念で2着のニシキダイジンを推します。一昨年、昨年と比較すると基調の低下が気になるところではありますが、ばんえい記念は1トン(牝馬980㎏)をこなせるかどうかの高重量適性で取捨が決まるレース。となれば過去のばんえい記念の実績がもっとも重要になります。となれば近2年のばんえい記念で2障害をトップ抜けしているニシキダイジンが連対を外す可能性は低いでしょう。

 ○は一昨年のばんえい記念では2障害をひと腰で上げ、脅威の登板力を見せたナリタボブサップ。結果はゴール手前で止まっての3着でしたが、ゴールがあと2m手前だったら勝てていたかもしれないレース内容でした。直線でパッタリ止まることが多い厄介な馬ですが、目下3連勝と勢いを取り戻している今なら勝ち負けまであっても不思議ではありません。

 ▲は高重量戦での実績はありませんが、近走内容は上々で直線もシッカリと伸びるホッカイヒカル。同馬は今回で初めて1トンの重量を背負うことになり、ばんえい記念で本来このタイプを狙うのはタブーとされていますが、今年のばんえい記念は例年と比べるとあまりレベルが高くない(これまでの実績馬が近走不振)ことを考えれば、データを覆す可能性があります。障害でよく止まる馬ではありますが、キッチリ二の腰が入るだけに、他馬がスムーズさを欠けばチャンスはあるでしょう。

 あとは△に昨年のばんえい記念で3着のフクイズミ。同馬も◎ニシキダイジン以上に基調の低下が気になりますが、横一線の展開になりやすいばんえい記念なら、直線の末脚で上位争いに加わる可能性もあります。

 ◎ (2)ニシキダイジン
 ○ (3)ナリタボブサップ
 ▲ (9)ホッカイヒカル
 △ (6)フクイズミ

 本来ならニシキダイジンとナリタボブサップの組み合わせがやや厚めというのが好ましいですが、あわゆくはプラス計上で終了したいという希望を込めて、ニシキダイジンとホッカイヒカルの組み合わせをぶ厚く買います。

 馬複
 2-9 4000円
 2-3,6 各1000円

3/25ばんえい記念予想 矢野吉彦

やっぱり勝つのはニシキダイジン?

 あぁ、ついにばんえい記念の日がやってきてしまいました。覚悟はしていたものの、断トツの最下位で迎えるというのは、何とも表現しがたい気持ちです。まっ、今までのことは忘れて予想しましょう。
 カネサブラックがいなくなっちゃいましたね。ニシキダイジンとの一騎打ちと見込まれていたのに。これで、2強のどちらかが3着以下に敗れて大波乱というパターンが期待できなくなりました。さらに、カネサブラックが抜けたこのメンバーでは、ニシキダイジンが3着以下に負けるパターンは想像できません。高配当を狙うなら、ニシキダイジンが何かに負けて2着になるパターンしかないでしょう。
 じゃぁ何が勝つの?ってことですが、これはもう、ばんえい記念の優勝経験がある騎手しかいないでしょう。カネサブラック回避で松田騎手が乗ることになったフクイズミと、複数回の優勝を経験している藤野騎手が手綱を取るホクショウダイヤ。これを頭にした3連単は買っておきたいところです。
 とはいうものの、やっぱり勝つのはニシキダイジンじゃないですか? 2、3着は何頭かが横一線ということで、とりあえずはニシキダイジン頭の3連単を買います。2、3着は、ナリタボブサップ、フクイズミ、ホクショウダイヤ、トモエパワーの4頭。去年だって、3着のフクイズミと4着のトモエパワーはほとんど差がなかった(4.6秒差)わけですから、近走不振でもトモエパワーは押さえておかなくちゃ。
 この3連単が12点ですので400円ずつ。そして、1着ホクショウダイヤ、フクイズミ、2着ニシキダイジン、3着ホクショウダイヤ、フクイズミ、ナリタボブサップ、トモエパワーの6点を200円ずつ買います。これでシメて6000円。一気の首位浮上はありえないし、黒字転換もハッキリ言ってあきらめました。今年度最後の勝負は、これで行かせていただきます。

 3連単
 2→3,5,6,7→3,5,6,7 各400年 計4800円
 5,6→2,→3,5,6,7 各200円 計1200円

 ニシキダイジン、フクイズミ、トモエパワーだけでなく、実況アナウンサー・井馬博サンも今季限りで引退とのこと。新年度からはいろいろなことが様変わりするとは思いますが、どうか末永く存続しますように。では、今シーズンはこのへんで。

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