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2011年8月12日 アーカイブ

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8/14ばんえいグランプリ予想 斎藤修

2011年8月12日(金)

2強体制だが波乱の余地も

 詳細はオッズパークのブログをご覧ください。
 2強に人気が集中すると思われるだけに、逆に少し狂えば高配当が期待できる。堅い決着になって3連単でトリガミになるところは馬単と馬複で押さえる。

 ◎1ニシキダイジン
 ○7カネサブラック
 ▲8ギンガリュウセイ
 △6フクイズミ
 △4キタノタイショウ

 3連単1頭軸マルチ
 1-4,6,7,8 100円(計3600円)
 馬単
 1→7 1400円
 馬複
 1-6,8 各500円

今週の見どころ(8/13~8/15)

 先週よりばんえい十勝で発売が開始された3連勝式馬券。8月6日~8日の3日間に行われた36レース中21レースが、3連単で万馬券決着となりました。14日(日)のメインに行われる重賞・ばんえいグランプリは、カネサブラック、ニシキダイジンが人気を集めそう。3連勝式馬券では、両馬に続く3番手選びに頭を悩ませそうです。なお、このばんえいグランプリは、大井競馬場をはじめ全国33か所で場外発売(PDFが開きます)されます。

帯広競馬場レラスポット北彩都ほか直営場外、大井競馬場BAOO高崎でのイベントはこちら
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 8月13日(土)は、勝毎花火大会が行われるのにともない、レースの発走予定時刻が通常と異なります。投票の際はご注意ください。
 この日のメイン第11レースは稲妻賞(3歳以上オープン・19:25発走予定)。定量500キロ(牝馬20キロ減)の超軽量で争われる、スピードスター賞(12年2月27日)のトライアル第2弾です。
 混戦模様ですが、最軽量470キロで出走できる4歳牝馬スーパートップヒメに期待。障害巧者で先行力もあり、前走が600キロと、軽めの負担重量でのレースに慣れていることも強調材料です。
 リードムサシは、同条件で争われた今年2月のスピードスターファイナルでは10着でしたが、その後メキメキと力をつけ、近7戦では4勝、2、3着各1回の好調ぶりです。
 インフィニティーは詰めに甘さがありますが、500キロなら踏ん張れる可能性は大でしょう。
 普段は道中でおかれる傾向があるニシキセンプーですが、500キロならその心配はなさそう。スピード上位だけに一気の押し切りもあるかもしれません。
 唯一のオープン馬ニシキエースは480キロでの出走。前々走で障害に進展をみせたことで、前走では久々に上位人気(4番人気)に支持されましたが、第2障害で苦戦し8着に敗れました。しかし今回の重量なら見直し可能でしょう。

 8月14日(日)のメイン第11レースには重賞・第23回ばんえいグランプリ(20:05発走予定)が行われます。ファン投票上位馬に通算収得賞金上位馬(ファン投票選出馬を除く)を加えたメンバーにより争われる今季最初のBG1競走です。
 6月19日の旭川記念以来となるカネサブラックニシキダイジンの二強対決が実現します。
 その旭川記念は、カネサブラックニシキダイジンに5秒0差をつけ快勝。第2障害を越えてから、カネサブラック騎乗の松田道明騎手はほとんど手綱を動かしませんでした。当時はニシキダイジンが10キロ軽かったものの、今回は同重量での争いとなることで、カネサブラックがさらに有利になったといえそう。今回は旭川記念以来の出走ですが、出てくるからには調整に狂いはないはず。近2年とも2着と、なかなか手が届かないばんえいグランプリのタイトルを、今年こそ手中に収めるはずです。
 ニシキダイジンは旭川記念2着後、オープン、重賞・北斗賞、オープンと3連勝中。ライバルが不在なら負けられないと、貫録を示しました。カネサブラックが久々なのに対し、こちらは今季、ほぼ中1週のレース間隔を守って順調に出走できていることが強み。今回、カネサブラックと同重量は不利な感がありますが、古馬重賞初制覇となった08年のこのレースを思い出させるような豪快な逃げ脚を期待したいころです。
 一角を崩すとしたら、09年のこのレースの勝ち馬フクイズミでしょう。障害への不安がつきまといますが、末脚の破壊力なら現役屈指のものがあります。
 馬場が軽くなるようなら、北斗賞3着のキタノタイショウ、同4着ホクショウダイヤにも連争いのチャンスがあるかもしれません。

 この日の第9レースに今季初の2歳特別・白菊賞(2歳牝馬オープン・18:45発走予定)が組まれています。別定重量の加増がある馬はなく全馬500キロでの争いです。
 ニシキウンカイが一歩リードでしょう。牝馬らしい切れ味を武器に、ここまで2歳A級-1組を含め3勝。デビューから牝馬には1度も先着されていません。
 話題性なら、サクセスクィーンの右に出る馬はいません。重賞13勝を挙げた名牝サダエリコの初仔で、前走の2歳A級-2組で僅差2着に入っています。母は、02年の白菊賞で3着に敗れましたが、その仔が雪辱を果たすことはできるでしょうか。

  8月15日(月)のメイン第11レースはカシオペア賞(A2・B1級決勝混合・20:05発走予定)。8月6日第10レース(A2級-1組)、7日第9レース(B1級-1組)の上位馬による一戦です。
 負担重量面で有利な7日第9レース組から2着シベチャタイガーに期待。3戦連続して2着という近況ですが、障害のキレもよく、最後のひと押しがきけば、すぐにでも勝ち星を手にできるデキに映ります。今回は前走の勝ち馬ブライトダンサーが回避しただけに、チャンス到来といえます。
 同じ前走3着で障害巧者のヒロノドラゴンも引き続き上位争いできるでしょう。
 6日第10レースは、7番人気の伏兵が勝ち、2着に5番人気、3着に3番人気が入り、この日から発売を開始した3連単で初となる10万円馬券が飛び出しました。
 前走同レース組では4着タケタカラニシキの巻き返しに期待。雨で馬場水分3.7%の不向きな軽馬場でしたが、4着に踏ん張りました。基礎重量が増えるここは落ち着いた流れが見込め、前回以上の着順が狙えそうです。
 ホクショウバトルは前走3番人気で3着と、上位人気馬で、唯一馬券に絡みました。現在5戦連続3着以内で、使い込まれても体重が増加傾向と、目下の充実ぶりをうかがわせます。

【集中連載】3連単はこう狙え!(4) 山崎エリカ

 ばんえい競馬でも3連単、3連複が導入されました。競馬ファンの多くは高配当を期待しているので、特に3連単の導入は願ってもないことなのではないでしょうか。

 しかし3連単は高配当が期待できる半面で、手広く買って外し続けると早々と軍資金が尽きて、「競馬は楽しい」から「競馬は苦しい」という感情に変化するリスクもあります。一度、「競馬は苦しい」と感じ始めると、本当に息もできなくなるような結果ばかり引き込みますから、常に「競馬は楽しい」という感情を持ち続けるためにも3連単を有効的に活用しなければなりません。

 そこで今回は3連単の導入により、みなさんが更に競馬を楽しめるお手伝いをさせて頂こうと、私なりの視点で3連単の狙い方を綴らせて頂きます。

 まず、3連単馬券が有効なのはカネサブラックのような絶対的な人気馬がコケると判断した場合でしょう。絶対的な人気馬がコケるということは高配当になる可能性が高いので、網漁業のようにカネサブラック以外の組み合わせを手広く打ちまわして万馬券をゲットするというのもひとつの手段です。

 しかし私のこれまでの経験からすれば、絶対的な人気馬がコケると判断した場合でも、狙いたい馬や消したい馬が漠然としていると、絶対的な人気馬がコケたにもかかわらず、馬券が外れてしまうケースも少なくありません。3連単馬券を1頭軸マルチで4頭流し買いしても、軸馬が4着に負けてしまったり、5頭ボックスで購入しても6番目に買いたかった馬が馬券に絡んでエネルギーとお金の無駄使いに終わってしまいがちなのです。狙いたい馬や消したい馬が漠然としているという時は、展開すらも読めていない状況なので、何でもありの結果を引き込みやすいのでしょう。

 ですから、カネサブラックのような絶対的な人気馬がコケると判断した場合でも、3連単で馬券を買うのは狙いたい馬や消したい馬がそれなりにしっかりしている場合に限定したほうがよいと思います。狙いたい馬がはっきりしていればその馬を軸馬にして、絶対的な人気馬以外に消したい馬がはっきりしていれば、消したくない馬をボックスにして3連単で購入すると、思わぬ高配当にありつけることもあります。

 しかし前記した手段は3連単の有効な手段のひとつではありますが、外れた時のリスクも視野に入れると、どうしても買い目が多くなる分、最善の策だとは言えません。当った時の配当はド派手でも、トータルで見ていくとそれほどプラスになっていないのが現実だったりします。3連単の威力がもっとも発揮できるのは、馬券が絞り込めるレースでしょう。

 例えば今年1月の帯広記念は1着◎ニシキダイジン、2着か3着に○カネサブラック、▲フクイズミ、△1ナリタボブサップ、捻りに捻って△2ホッカイヒカル、△3エンジュオウカンというようにかなり限定できるレースでした。私は◎から馬複を押さえに、◎の馬単で勝負しましたが、もし3連単が発売されていたら馬単ではなく、馬複押さえの3連単で◎→○▲△1→○▲△1△2△3(12点)で勝負していたでしょう(△1△2が2着に来た場合は馬複で補填)。この場合は断然人気のカネサブラックが3着に敗れたので、おそらく配当は1万円前後だったことが想像つきます。12点で1万円前後の配当をゲットならおいしいですよね。

 ちなみに私は勝ち馬が限定できる場合でも、必ず馬複を買います。そこから配当が付けば1着固定の馬単や3連単というようにアレンジを効かせます。馬券が読めているにもかかわらず、ちょっとしたずれで馬券が外れるともったいないし、もし1着固定で馬単や3連単も当たれば一気に配当が跳ね上がるし、少ない軍資金でも買い目に強弱がつけられるというのがメリットです。

 また、今年のばんえい記念のようなカネサブラック、ニシキダイジンの3着探しのようなレースでも3連単は有効です。カネサブラックとニシキダイジンの馬複配当260円ではあまり勝負したくありませんが、それを押さえに3着探しの3連単で勝負すれば2~4点くらいで600円前後の配当をゲットすることができます。馬複1点買いで260円と3連単2~4点買いで600円前後の配当ゲットなら、勝負する意味もそれなりに出てきます。

 3連単の狙い方をまとめると下記のとおりとなります。

●絶対的な人気馬がコケると思われるレースで狙いたい馬や絶対的な人気馬以外に消したい馬がはっきりしていれば3連単で手広く買ってみる価値はある。

●3連単は手広く網を張り巡らせるよりも、どちらかというと的中を絞り取りに行く馬券。買い目が絞り込めるレースでより威力を発揮する。

●馬複の配当が堅すぎてこれまで勝負できなかったようなレースでも、3着探しのレースなら馬複と3連単の併用買いならリスクを極限まで減らして、3連単勝負することができる。

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