ナカゼンスピード、ダービー以来の重賞2勝目!
25日(日)は年度最初の重賞として定着したばんえい十勝オッズパーク杯(4歳以上選抜)が行われ、ナカゼンスピードが優勝。4連覇を目指したカネサブラックは2着に敗れ、このレース史上初めて、勝ち馬にカネサブラック以外の名前が刻まれました。
馬場水分1.3%の重馬場ながら、負担重量が700キロ台前半だけに各馬の脚いろは軽やか。ライデンロック、ナカゼンスピード、ニシキダイジンらが馬群をコントロールする展開で、第2障害を迎えました。
ナカゼンスピードが真っ先に動いて、ニシキダイジン、ナリタボブサップも差なく登坂開始。なかでも抜群の掛かりを見せたのはナカゼンスピードで、ひと腰で荷物を引き上げると先頭で障害をクリアいきました。1馬身ほどの差でナリタボブサップが続き、さらに1馬身半ほど開いてカネサブラック、ニシキダイジン、エンジュオウカンと、このあたりまでが争覇圏。
逃げるナカゼンスピードは、時おり頭を上げる仕草を見せながら、脚いろは快調そのもの。残り30メートル付近で2番手に浮上したカネサブラックが激しく追い上げますが、それを意に介さないように淡々とペースを刻み、そのまま1馬身ほどの差をつけて先頭でゴールしました。3着にはナリタボブサップが入り、以下ニシキダイジン、エンジュオウカンの順で入線。
今季250万円未満に格付けされたナカゼンスピードは、他の出走馬より30キロ軽い690キロで出走できたのが何よりの勝因でしょう。ただそれだけではなく、昨年11月からここまでオープン7連勝を含む10勝を挙げていることからも、ピークを迎えている印象があります。さかのぼれば06年のばんえいダービー馬。本格化なった今なら、さらなるタイトル奪取も期待できそうです。
藤野俊一騎手「今回はハンデを30キロももらっていたし、昨季後半から引き続き調子も良かったので自信がありました。第2障害後は隣枠のナリタボブサップは手応えが一杯だったので、あとはカネサブラックだけと思って乗っていました。自分の馬が止まらない限りは差されないだろうという自信はありました。昨季も最後は750キロを曳いて勝っていますし、それくらいまでなら対応できると思います」