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2009年12月31日 アーカイブ

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1/2帯広記念プレビュー

2009年12月31日(木)

 1月2日(土)のメインは第32回帯広記念。なおこのレースは第10レースに行われ、発走予定時間は16:20です。ご注意ください。
 基礎重量890キロ(牝馬870キロ)から本年度の収得賞金120万円ごとに10キロ増となる別定重量戦。カネサブラックが30キロ増、フクイズミナリタボブサップが10キロ増での出走となります。
 ここは北見記念で1、2着のカネサブラックナリタボブサップによる一騎打ちが予想されます。
 ナリタボブサップは北見記念からカネサブラックとのハンデ差が10キロひろがります。同レースでは、逃げ込みをはかるも粘れずコンマ2秒差で涙を飲みましたが、今回は逆転も十分でしょう。
 カネサブラックは負担重量面では不利になりますが、脚質的に自在なのが魅力。ナリタボブサップが第2障害を先頭で越えることが勝利への必要条件なのに対し大きなアドバンテージとなりそう。北見記念の再現の可能性もありそうです。
 フクイズミは昨年のこのレースの覇者。同年の北見記念でも3着に入っていますが、このところの成績がいまひとつ。前走のオープン特別では第2障害を差のない2番手でクリアし、この馬の勝ちパターンかと思わせましたが、逆に後続に差されて4着敗退。10月の砂一部入れ替え後の馬場を苦手にしている可能性があり、二強を脅かすまでは厳しそうです。
 乾いた馬場であれば、スーパークリントンニシキダイジンらのパワー型が食い込む余地もありそうですが、このところの天気からは微妙なところ。
 むしろ一発を警戒するとしたらスターエンジェルでしょう。障害さえという条件はつきますが、高重量への適性は折り紙つき。明け10歳でさすがに全盛期の力は望めませんが、久々の大口泰史騎手で変わり身があるかもしれません。

出走表はこちら

【参考レース】

10/18 岩見沢記念(勝ち馬:カネサブラック)
11/29 北見記念(勝ち馬:カネサブラック)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

今週の見どころ(1/1~1/5)

 明けましておめでとうございます。本年もばんえい十勝、並びにばんえい競馬情報局をよろしくお願いいたします。
 さて年始は、1日(祝・金)~5日(火)の連続5日間開催で、2日(土)に4歳以上による第32回帯広記念、翌3日(日)には明け5歳馬による第3回天馬賞が行われます。なお帯広記念は川崎競馬場園田競馬場ほか全国各地の地方競馬場、場外で発売があります。お近くの施設や、オッズパーク投票などでお楽しみください。

 1月1日(祝・金)のメイン第11レースはニューイヤーカップ(450万円未満・16:50発走予定)
 前開催の同条件戦・サホロ特別の上位馬に前走ばんえいダービー2着のホクショウバンクが挑む構図です。
 サホロ特別は1~4着までが2秒3差以内の大接戦で、今回もその上位4頭いずれもが出走してきました。早め先頭から押し切った1着トカチタカラか、きっちり末脚を伸ばした2着アアモンドヤワラ、3着イッスンボウシか、ゴール前交わされたものの4着に踏ん張ったエンジュオウカンか。ここも激戦必至です。
 ホクショウバンクはばんえいダービーで番組賞金を加算したことと、今開催から180万円条件以上に格付けされている明け4歳馬の負担重量減が20キロから10キロとなったことで、昇級初戦からいきなり730キロを課せられました。しかし、この重量は前走で克服済み。歴戦の古馬たち相手にどこまでやれるか楽しみです。

 1月2日(土)のメイン第10レースは第32回帯広記念(16:20発走予定)。このレースは別掲の帯広記念プレビューをご覧ください。

  1月3日(日)のメイン第11レースは第3回天馬賞(16:55発走予定)
。このレースは別掲の天馬賞プレビューをご覧ください。

  1月4日(月)のメイン第11レースは迎春特別(270万円未満・16:50発走予定)です。近2回の同条件戦・アンタレス特別、十勝おおぞら特別はともに降雪のため軽馬場で行われ、特にアンタレス特別は馬連単で5万円台の波乱となりました。
 ここはアサヒセンショウに期待します。近2走の特別では高速決着に対応できませんでしたが、今回はそこそ馬場が重くなりそう。今季この条件の特別で2勝の実力を発揮できるはずで、相手関係的にも有利になった印象です。
 ここが昇級初戦となるホリセンショウが相手筆頭。近2走の180万円未満特別はともに僅差での勝利ですが、内容的には完勝といえるもの。いきなり好勝負が望めるでしょう。
 十勝おおぞら特別では3番人気で7着に敗れたアアモンドゴールドは2度目の720キロだけに、巻き返しが期待できそう。
 アンタレス特別では最低人気で2着に突っ込み波乱の立役者となったニシキタカラは、本来重馬場のほうが力を発揮できるタイプ。体調は引き続きよさそうなだけに、西謙一騎手に手綱が戻った今回は再度の一発を警戒したいところです。

  1月5日(火)のメイン第11レースはばんえい十勝金杯(350万円未満・16:50発走予定)
 前開催の同条件戦・ターコイズ特別で3着のアグリミズキに期待します。そのレースは降雪のなか行われ、馬場水分は7.9%の超軽馬場。スピードあるアカダケキング、決め手自慢のホクショウドラゴンに先に第2障害を越えられては、なすすべもありませんでした。この条件の特別では勝利こそないものの、障害力を生かし安定したレースを続けており、近走より相手が楽になった今回は勝利のチャンスといえそうです。
 メダマも巻き返しを期す1頭です。3戦連続連対で臨んだ前走350万円未満決勝は1番人気に推されましたが、第2障害での苦戦が響き6着。それでも絶望的な位置から勝ち馬と10秒7差まで詰めたのは力のある証でしょう。もっと上のクラスでも通用する決め手があるだけに、2戦続けて凡走は考えられません。
 ターコイズ特別2着のホクショウドラゴン、同6着で障害巧者のキョウエイボーイも有力。同9着マックスセンプーもそろそろ復活への手ごたえをつかみたいところでしょう。
 ターコイズ特別では第2障害で競走中止したスギノディアスはもともと障害巧者だけに立て直しが期待されます。

12/30ヤングチャンピオンシップ回顧

ホクショウバトルが"甲子園"制覇!!

 30日(水)は重賞・ヤングチャンピオンシップ(2歳、産地別選抜)が行われ、十勝産駒特別で2着だった2番人気ホクショウバトルが勝利。6番人気のアウルメンバーが2着で、断然人気に推されたテンマデトドケは3着に敗れました。

 レース直前から雪が降り出し、走路に積もるような馬場状態。2歳馬としては重めの重量とはいえ、高速決着が予想されました。道中はほぼ横一線ながら、ホクショウバトルとテンマデトドケの人気2頭が馬群をリード。早くも一騎打ちを予感させる展開で、第2障害を迎えました。
 ひと息入れたのち、最初に動いたのはアウルメンバーとホクショウバトル。ほぼ同時にテンマデトドケとカツラユウヒメも仕掛けます。各馬順調に障害をこなし、トレジャーハンター、アウルメンバー、ホクショウバトル、テンマデトドケの4頭が並んでクリア。カツラユウヒメ、ダイリンビューティがやや遅れて続きました。
 ここからはスピードと決め手の勝負。残り30メートル付近で半馬身ほど抜け出したのがホクショウバトルで、徐々にリードを広げます。対するテンマデトドケはやや伸びを欠き4番手。残り10メートル付近で勝負はほぼ決し、2馬身ほどのリードを保って、ホクショウバトルが先頭で荷物を運びきりました。2着は道中2番手追走から粘り込んだアウルメンバー。ゴール手前でもうひと伸びしたテンマデトドケが3着。

 ホクショウバトルは中川郡本別町(十勝地区)産で、2歳最初の重賞・ナナカマド賞(3着)では1番人気に推された素質馬。そのナナカマド賞ではゴール線上でストップするシーンもみられましたが、今回は各馬が重量に苦しむなか確実な末脚を披露。重量に対応できたことは今後の展望が大きく広がることを意味するだけに、さらなる飛躍が期待できるでしょう。
 紋別郡滝上町(北見地区)産のアウルメンバーは、これが7度目の2着。ただ障害に進境を見せたことは収穫で、今後も上位をにぎわす1頭となりそうです。
 テンマデトドケは終いに伸びず3着敗退も、ハンデを背負っていたなら上々の結果。世代トップクラスの評価に変わりはなく、3月のイレネー記念での巻き返しに期待したいところ。

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藤野俊一騎手「十勝産駒特別では2着に負けていたので、今回は力が入りました。軽馬場だから障害だけうまくまとめれば勝てるかな、と思っていました。ただゴールに入るまでは勝利を確信することはできなかったですね。イレネー記念でも頑張ります」

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