カネサブラックが今季重賞2勝目!
19日(日)は重賞・北斗賞(3歳以上オープン)が行われ、カネサブラックが勝利。4月のばんえい十勝オッズパーク杯同様の高速決戦を制すとともに、重賞7勝目を挙げました。
雨こそやんだものの、7.4%と高めの馬場水分のなかで行われたこの一戦。道中はナリタボブサップがハイペースで飛ばし、1馬身ほど抜け出た状態。その他の各馬はほぼ横一線で第2障害を迎えました。
ひと息入れて真っ先に動いたのはナリタボブサップで、トカチプリティーとトモエパワーがこれを追撃。しかし抜群の掛かりを見せて、カネサブラックがひと腰でクリア。やや遅れてナリタボブサップとスーパークリントン、さらにホクショウダイヤもこの一角。フクイズミは7番手で障害を下りていきました。
しかし先頭のカネサブラックの逃げ脚は快調。軽馬場を味方にスイスイと脚を伸ばし、激しい2着争いを尻目にそのまま先頭でゴールを駆け抜けました。残り10メートル付近で2番手に浮上したホクショウダイヤが2着。3着にはナリタボブサップが踏ん張り通し、追い込んだフクイズミは4着まで押し上げるのが精一杯でした。
カネサブラックは、今季早くも重賞2勝目。卓越したスピードはばんえい十勝オッズパーク杯で証明していましたが、当時より80キロも重い800キロを曳きながら1分26秒4の走破時計をマーク。他馬は手も脚も出せないままで終わってしまいました。前走の旭川記念(4着)はフクイズミの大駆けと10キロのハンデ差が響いただけ。定量戦で、持ち味のスピードが生きる馬場状態のここなら、この圧勝ぶりも納得です。
ホクショウダイヤが旭川記念に続いての2着で、松井浩文厩舎のワンツーフィニッシュ。これまで800キロ以上の高重量戦では結果が出ていませんでしたが、770キロで馬場水分4.6%だった旭川記念での好走を考えれば、素直にパワーアップを果たしたと見るべきでしょう。障害を4番手でまとめたのも地力強化の証明で、悲願の重賞初制覇も時間の問題です。
松田道明騎手「乗りやすく正直な馬なので、不利がなければ勝てるだろうと思っていました。レースではナリタボブサップがハナに行きましたが、5メートル差なら射程圏だと思い、安全策で少し下げました。馬場が軽くて前半でみんなが強めに追っていただけに、うまく障害を上げることに集中しました。障害さえまとめれば抜群の切れを持っている馬ですからね」