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2009年3月27日 アーカイブ

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3/29ばんえい記念予想 矢野吉彦

2009年3月27日(金)

トモエパワー頭の馬単流し

 さぁみなさん、いよいよばんえい記念です。世界でただ一つのばんえい競馬にあって、正真正銘の最高峰レース。去年、私は「ワールドカップ・オブ・ばんえい」というサブタイトルをつけましたが、今年は「WBC」=「ワールド・ばんえい・クラシック」と命名させていただきます。トモエパワーの3連覇か、それとも他の馬がこれに待ったをかけて初優勝を果たすか。興味津々、全競馬ファン必見の大一番です!

 97年以降のばんえい記念では、“連覇”がキーワードになっています。97、98年はフクイチ、99、2000年はシマヅショウリキ、01、02年はサカノタイソンが2連覇。03年から06年まではスーパーペガサスが4連覇。そして07、08年はトモエパワーが2連覇。ということは、2連覇の次、3連覇が一つの壁とも言えるわけです。
 そこで、2連覇にとどまったフクイチ、シマヅショウリキ、サカノタイソンの“3年目”を調べてみました。まず、97、98年を連覇したフクイチは、99年のばんえい記念に出走。シマヅショウリキの2着に敗れ、惜しくも3連覇を逃します。そのシマヅショウリキ。99、2000年を連覇した後、01年のばんえい記念に駒を進めますが、今度はサカノタイソンの5着となり、これも3連覇を逃しました。そして、サカノタイソンは01、02年を連覇し、3連覇を目指すことになりますが、道半ばの02年12月に引退、3年目のばんえい記念には出走できませんでした。
 実は、フクイチの3連覇を阻んだシマヅショウリキと、シマヅショウリキの3連覇を阻止したサカノタイソンは、どちらも当時7歳。しかも、ばんえい記念は初挑戦でした。
 すると今年は? そう、7歳でばんえい記念初挑戦という馬がいるじゃないですか。カネサブラックですよ! トモエパワーの3連覇に待ったをかけられるのは、この馬しかいない、ってことになるはずです。
 でも、ちょっと心配なところがあります。カネサブラックの成績をよく見ると、800kg以上のソリを曳いて勝ったのは、前走のチャンピオンカップ(800kg)が初めて。それまでは、ことごとく何かに負けていたんです。そのうちのほとんどが、同馬よりも軽い荷物の馬に先着を許したもの。なので、牡馬同士なら同重量となる今回は心配無用なのかもしれません。とはいえ、去年の帯広記念では同重量のナリタボブサップ、今年の帯広記念では同重量のニシキダイジンに先着されています。こうした高重量戦での詰めの甘さは何とも気になります。今回のレースを勝てば、そういう部分も払拭されるんでしょうが……。
 前述したシマヅショウリキは、99年にばんえい記念初出走で初制覇を果たす前に、98年のチャンピオンカップで830kgを曳いて優勝。サカノタイソンも、01年のばんえい記念を制する前、00年の帯広記念で900kgを曳いて1着になっています。それに比べると、直前のレースでようやく800kgを曳いて優勝したカネサブラックの実績は、ばんえい記念初挑戦初制覇を果たすには、今ひとつ物足りないような気がしてなりません。
 今回は、トモエパワーの3連覇濃厚と見るのが無難のようですね。去年のばんえい記念以来、勝ち星から遠ざかっている同馬ですが、常にレースに出続けているのは、体調に問題のない証しでしょう。さらに言えば、ばんえい記念の1着賞金は500万円。今季ここまで、旭川記念、北斗賞、ばんえいグランプリ、岩見沢記念、北見記念、帯広記念、チャンピオンカップをすべて勝ったとして、1着賞金の総額は560万円。つまり、この大一番を一つ勝つだけで、その他の主要重賞を独り勝ちするのとほぼ同じ金額をゲットできるわけです。2年続けてばんえい記念を制したトモエパワーが、ばんえい記念だけに目標を絞って1年間走り続けてきたとしても、何の不思議もありません。2連覇の実績を素直に信用しようと思います。トモエパワー頭の馬単流しで行きます!
 相手は、7歳牡馬トリオとミサイルテンリュウ、ニシキダイジンの5頭。オッズ次第ですが、スーパークリントン、カネサブラック、ニシキダイジン、ミサイルテンリュウ、ナリタボブサップの順に配分します。
 どうかみなさん、馬券を買って、この大一番にご声援をお送り下さい。もし周りに馬券が買えそうなところにいる方をご存知でしたら、ぜひその方もお誘い下さい。なにとぞよろしくお願いします。
 では、およそ5分の感動のドラマを大いに楽しみましょう。全馬無事に完走することを祈って……!

3/29ばんえい記念予想 斎藤修

トモエパワー3連覇濃厚

 ◎トモエパワー
 ○スーパークリントン
 ▲ナリタボブサップ
 △ミサイルテンリュウ
 △カネサブラック

 詳細は、オッズパークのブログをご覧ください。

3/29ばんえい記念プレビュー

 3月29日(日)のメインは第41回ばんえい記念17:15発走予定です。ばんえい競馬で最高重量となる1000キロ(牝馬980キロ)の定量で争われる年度末の大一番に今年は10頭が集結しました。
 注目したいのがニシキダイジン。今季はばんえいグランプリ(8月16日)を障害2番手から差し切って勝利。正月の帯広記念では逃げ込みをはかったものの、フクイズミの追いこみに屈して2着に惜敗しています。帯広記念はこのばんえい記念に次ぐ基礎重量890キロを課せられるレース。そこでも普段どおりの先行力をみせていたことから高重量への適性はありと見ます。2走前からベテラン尾ヶ瀬馨騎手にバトンタッチしてここへ向けて調整されてきました。ばんえい記念は初挑戦で1000キロも当然初となりますが、8歳と充実期を迎えているだけに、一発が見込めるはず。ちなみに近年では、2連覇中のトモエパワーや、01、02年と連覇のサカノタイソンなどが初挑戦でこのレース制覇を成し遂げています。
 相手筆頭は、スーパークリントン。北見記念(11月30日)を逃げ切って約1年11カ月ぶりの重賞制覇を果たすと、前走チャンピオンカップ(3月1日)ではカネサブラックに最後まで食い下がって2着と目下急上昇です。切れる脚はありませんが、時計がかかる馬場になればなるほど真価を発揮するタイプ。脚部不安も解消され、初参戦だった昨年(4着)以上の成績が望めるでしょう。
 今季未勝利のトモエパワーは、帯広記念では6番手あたりからじわじわ脚を伸ばし3番手に浮上。ゴール線上で詰まって5着でしたが、ここに向けて状態は間違いなく上向きです。経験がモノをいう高重量戦。一昨年、昨年と後続をちぎってこのレース連覇を果たした実績から、ブザマな戦いはしないでしょう。
 ナリタボブサップは昨年のこのレースで6着でした。同4着だったスーパークリントンはその後、本格化。2頭の実力差が昨年より小さくなっていることから、高重量への適性も含めここでナリタボブサップスーパークリントンを上回るのは難しそう。それなら、ハンデを課せられながらも重賞で常に好走しているカネサブラックのほうが、このレース初挑戦でも期待が持てそうです。

出走表はこちら

【参考レース】

08.3/232007年度ばんえい記念(勝ち馬:トモエパワー)
11/30北見記念(勝ち馬:スーパークリントン)
 1/ 2帯広記念(2着馬:ニシキダイジン)
 3/ 1チャンピオンカップ(勝ち馬:カネサブラック)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

今週の見どころ(3/28〜3/30)

  いよいよこの3日間で、今季のばんえい競馬も終了。29日(日)には古馬ナンバー1決定戦・第41回ばんえい記念が行われます。このレースはスパーキングナイター開催の川崎競馬場や大井競馬場ふるさとコーナー、金沢競馬場などでも購入することができます。なお当日、金沢競馬場では、園田・姫路競馬の実況でおなじみの竹之上次男アナと山崎エリカさんによるイベントも行われます。お近くの方はぜひお立ち寄りください。
 今週のスカパー!の放送チャンネルは795chとなります。ご注意ください。

 3月28日(土)のメイン第11レースはじゃらんカップ(300万円未満)
 ここはホッカイクロフネに期待。混合500万円未満などで目下6戦連続連対と勢いに乗るギンガリュウセイと世代限定戦で好勝負してきた実力馬です。同条件特別(1月31日・幸福特別)に初挑戦したときは7着でしたが、今回は当時よりも格下のメンバーが相手。西謙一騎手の強気の騎乗で押し切りに期待です。
 相手筆頭はブラックヘラクレス。近4走の300万円未満で2、2、3、3着と好調です。切れる脚がないため、なかなか勝利に手が届きませんが、特別の重量増は障害巧者のこの馬にはプラスにはたらくはず。大崩れのないエビスオニワカも上位進出が狙えそうです。

 3月29日(日)のメイン第11レースは重賞・第41回ばんえい記念(17:15発走予定)です。このレースは別掲のばんえい記念プレビューをご覧ください。

 この日の第10レースにはオッズパーク賞・スターライト特別(5歳オープン)が行われます。
 なんといっても注目はギンガリュウセイ。昨年9月以降、17戦14勝、2着1回、3着2回のほぼ完ぺきな成績を挙げ、前走(3月22日、4・5歳オープン)で世代限定オープン初挑戦も、2着に健闘しました。近3走で、今回の出走馬の多くに先着とほぼ勝負づけが済んでおり、ここはきっちり勝って、来季の飛躍につなげたいところでしょう。
 対するのは、経験と底力に優るオープン勢。なかでもアローファイターは、前走4・5歳オープン(3月22日)では4着も、トップハンデを課せられながら残り10メートルまで先頭を守り、底力を示しました。歴戦の古馬に混じっても互角の戦いを繰り広げており、ここはそう簡単には引き下がれません。

 この日の第9レースにはクリスタル特別(4歳オープン)が行われます。
 カイセテンザンがここにきて2連勝と再び調子を上げています。決め手では世代上位だけに、課題の障害さえまとめれば、ここもばんえいダービー2着の実力を見せつける場面がありそうです。
 好調さで負けていないのがウメノタイショウ。前走4・5歳オープン(3月21日)もひと腰で障害を越えるとそのまま一人旅で、連勝を4に伸ばしました。同レース2着のアカダケキングも好勝負が期待できそうです。

  3月30日(月)のメイン第11レースは大平原特別(混合500万円未満)。500万円条件から6頭、400万円条件から4頭が出走します。
 トウリュウは近5走の混合500万円未満で1、1、5、3、10着。前走こそ障害に手こずりましたが、もともとは障害巧者だけに立て直してくるでしょう。このところのパワーのいる馬場もプラスになりそうです。
 カネミセンショーももともとは登坂力で勝負するタイプ。3走前に崩れた障害も徐々に修正されてきており、ここは上位争いが期待できるでしょう。
 400万円条件馬ではカネタマルに注目。近3走の混合500万円未満で1、3、2着と好調です。それらは減量騎手騎乗での結果でしたが、ここも好走するようなら、04年度の2歳チャンピオンが完全復活といえるかもしれません。

 この日の最終第12レースは螢の光賞(300万円未満)。本年度、ばんえい競馬で最後に行われるレースです。
 前開催の春風特別(300万円未満)で逃げ粘って僅差2着のミノルタイソンに期待します。そのレースで大接戦を繰り広げたカイセテンザン、マルモスペシャルが世代限定戦出走で不在だけに、負けられないところです。
 春風特別4、6着のロングトップクロフネオーザン、好調持続のハマカツエナジークンシらが相手でしょう。

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