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2009年3月 6日 アーカイブ

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やっぱり馬が好き(第54回) 旋丸 巴

2009年3月 6日(金)

西謙一騎手・結婚披露宴

 3月2日に行ってまいりましたよ〜。どこへ、って、あーた、西謙一騎手の結婚披露宴に決ってるでしょ。うひょひょ。

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会場入口

 と、変にはしゃいでいるのは、私にとって、これが初めての「ばんえい関係結婚披露宴」だったから。それ以前にも、入澤騎手、浅田騎手の披露宴にお呼ばれしていたのだけれど、折悪しく所用があって出席できなかった。

 けれども、今回こそはとスケジュール調整して臨んだそれは、もう楽しくて楽しくて。

 だって、ですよ。私のテーブルに座ったのは、当ブログの斎藤修編集長に、ジョッキーファイルの斎藤友香さん、それに佐藤希世子騎手に、おっと忘れちゃいけない我が友・谷あゆみ調教師、その他のメンツも皆さん勝手知ったる競馬場の同士諸氏。という訳で、超リラックスムードで出席したのだが……。

 300人近いお客様の前に登場した西謙一騎手も、綺麗な花嫁さんを横にして、いつもの精悍な顔つきが、ちょっぴり緩んで、誠にお幸せそうでしたのよ。むふふふふ。

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ケーキカットをする西謙一騎手と新婦

 そんな幸せ一杯の新郎新婦を見ているだけでも十二分に楽しかったのだけれど、ばんえい界のイベントだもん、それだけで終わるはずもなく……。

 まず、友人代表のスピーチが素敵だったのである。これなるスピーチを行ったのは謙一騎手と同期の船山蔵人騎手。

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心温まるスピーチを披露した船山騎手

 「ケンは俺と同期だけど、俺よりずっと成績が良くて……」「結婚も先にしちゃったけど……」と訥々と語る蔵人君。時折、言葉に詰まったりして、ハラハラドキドキのスピーチ。

 「いや〜、本当は、もっとカッコ良く締めくくるつもりだったんだけど」と、スピーチの後で、照れながら打ち明けてくれたけれど、いやいや、「いつか、ケンの家族と俺の家族で、ばんえい界を盛り上げて行こうな」という言葉からは、ばんえい界を背負う若者としての気概がは充分に伝わって、どんな偉い方々のスピーチよりカッコ良かったよ、蔵人君。

     *     *     *

 ばんえい騎手仲間で頑張ったのは、しかし、船山騎手だけではない。今年デビューの新人騎手4名も奮闘。貝羽騎手も自慢の歌声を披露してカッコ良かったけれど、その後に登場した3名の出し物が実に実に圧巻。

 何とステージに現れた長澤、菊池、林、3人の新人騎手の格好が……。

 はい、写真を掲載するから、どうぞ、ご覧あれ。

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羞恥心を熱唱する新人騎手。左から林、長澤、菊池騎手

 こんな、あられもない姿で「羞恥心」を歌う3人に、思わず、「これは『情報局』に載せられないよね」と私が呟くや、間髪を入れず、斎藤編集長の曰く、

 「ぜーんぜん平気ですよ」

 のみならず、「こういう楽しい風景を掲載した方が良いのではないか」というようなことを、あの冷静な顔を少しだけほころばせてのたまうのである。

 ええっ?! 本当にいいの?! と思いつつ、そう言われれば私の使命感に火が付いて、急ぎ斎藤友香さんとステージ下に駆けつけて撮影。

 と、サビの「人生 人生 人生 夢で生きてる」の部分で、突如、3騎手さんがお尻を向けた。ハッとする観衆の、その視界には、3騎手の紙オムツ臀部に書かれた「祝」「結」「婚」の3文字が!

 ただし、さすがに、このポーズ、若き3騎手には恥しかったようで、すぐに前を向いてしまうから、「祝・結・婚」と3人のお尻の文字がキッチリ揃うところが撮影できない。

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うまく撮れなかったけど……3騎手のお尻には「祝・結・婚」の文字が

 「歌は3番まであるから、その時に」と、友香さんと必死でステージ下から、その瞬間を待っては写真を撮りまくったのだけれど、結局、3騎手のお尻が揃ったところは撮影できず、傷心のまま席に戻ると……。

 斎藤編集長の再び曰く、

 「いくら若い男性があられもない恰好をしてるからって、そんなに必死で写真を撮らなくても……」

 ニヒニヒニヒと笑われるのである。かてて加えて「あ、しまった。お姉さま方が必死で撮影している写真を撮れば良かった」、だって。

 読者のみなさーん、編集長って、こんなに意地悪なんですよ〜。

     *     *     *

 愉快な楽しい披露宴も終わって、皆さんと挨拶したり、蔵人君と話しをしたりしていたら、そこに新人騎手のジャンボ君こと林君が。先程の羞恥心熱唱について慰労の言葉を贈ろうと思ったのだけれど、間近で見るジャンボ君は、やっぱりデッカイ!

 180センチの蔵人君と並んでも未だ大きいから、感激して写真を撮ることに。でもって、ついでだから、近くにいた谷さんをば呼び止めて、一緒に撮影。

 巨大な2騎手に挟まれたチッコイ谷さんの姿は、「何か『捕まえられた宇宙人』みたい」。

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誰が捕らえられた宇宙人やねん と吼える谷調教師

 と、そう申し上げたら、谷さんに物陰に連れて行かれて凄惨な暴行を加えられ……ってウソウソ。

 でもね、読者諸氏よ、本当に、ばんえいの騎手ってデッカイでしょ?

 という訳で、ばんえい界のパワーを堪能した披露宴だったけれど、気が付けば、主役の西謙一騎手は勿論のこと、船山蔵人騎手や新人4騎手といった若手が輝いていた披露宴。いつも賑やかな中堅騎手が霞むほどの活気とパワー。これがレースにも繋がれば、ばんえい界の未来は、かなり明るいぞ!

 頑張れ、ばんえい若手騎手諸君!

今週の見どころ(3/7〜3/9)

 3月9日(月)のメインレース・弥生特別の場外発売が行われる船橋競馬場では、当日『ばんえい十勝in船橋ケイバ』が行われます。当情報局の重賞予想でおなじみの矢野吉彦アナと、高崎競馬元騎手の赤見千尋さんによる、ばんえいの基礎知識と弥生特別勝ち馬予想トーク(競馬場特設ステージにて、14:35ころと15:10ころの2回)や、弥生特別の馬券を1000円以上購入された方にグッズが当たる抽選会(競馬場屋外特設会場にて、12:00〜16:25)などのイベントが予定されています。お近くの方はぜひお立ち寄りください。
 なお今週のスカパー!の放送チャンネルは709Chです。ご注意ください。

 3月7日(土)のメイン第11レースにたちばな賞(牝馬オープン)が行われます。
 オープン730キロ、500万円条件720キロ、オープン馬は本年度の収得賞金150万円につき10キロ加増となる別定重量戦。1月12日に行われた重賞・ヒロインズカップの再戦です。そのレースは、2番手で障害を越えたトカチプリティーが、逃げるエンジュオウカンを差し切って勝利。中団から末脚を伸ばしたペガサスプリティーフクイズミがやや離された3、4着に入りました。
 負担重量ではヒロインズカップ時と比べ、トカチプリティーは30キロ減なのに、エンジュオウカンは40キロ減だけに巻き返しが期待できそう。ヒロインズカップは8着だったエメラルドは、その後オープン混合で勝利するなど復調傾向にあります。得意の軽い馬場になれば一気に逃げ切ってもおかしくありません。

 3月8日(日)のメイン第11レースは然別賞(オープン)。オープン一線級が揃い、楽しみな一戦となりました。
 注目は2月22日の特別戦・ウィナーズカップ(本年度重賞・特別勝ち馬限定)を制したマルミシュンキ。先週(3月1日)行われた重賞・チャンピオンカップ(本年度重賞勝ち馬限定)にも、もし出ていれば好勝負になったであろう力量馬です。今回のメンバー中、唯一チャンピオンカップに出走(4着)したトップハンデ770キロのナリタボブサップとは15キロ差あるだけに、十分勝利が狙えるでしょう。ただまだ障害が本来のデキではない印象だけに絶対視はできません。
 ウィナーズカップ2着のミサイルテンリュウはこれくらいの負担重量(760キロ)ならゴール前で踏ん張りがきくので、ここも上位争いとなりそうです。
 ホクショウダイヤはウィナーズカップでは、障害でヒザを折って7着も、それまでの安定したレースぶりからは巻き返してきて不思議ない1頭。軽馬場になれば末脚が炸裂するシーンも十分です。同じく軽馬場ならヤマノミントも侮れないところでしょう。

  3月9日(月)のメイン第11レースは弥生特別(200万円未満)
 アカダケキングは、近7走の200万円未満で4勝、2着2回、3着1回と絶好調です。抜群の先行力を誇りハナに立つことも多いですが、位置取りにはそれほどこだわらずに競馬ができるタイプ。前開催の同条件特別(1着)より相手関係が楽になったここは一気の押し切りが期待できそうです。
 前走混合300万円未満で僅差4着のフレイムスワロー、積極性が戻ってきたキンセイモンらも有力。近走成績不振馬が多い組み合わせだけに相手も絞られそうです。

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